2013年12月31日火曜日

2013年勝手に選んだこの展覧会がスゴイ!ベスト10発表

さて2013年も残り数時間。
今年もたくさんの展覧会を見ました。

勝手な基準で選んだ「今年の展覧会ベスト10」ですが、例年以上に趣味嗜好に偏った結果となったような気がします。

1.「貴婦人と一角獣展」(国立新美術館)

2.「アンドレアス・グルスキー展」(国立新美術館)

3.「FENDI-UN ART AUTRE 〜フェンディもうひとつのアート、クリエイションとイノベーションの軌跡〜」(東京藝術大学大学美術館)

4.「カリフォルニア・デザイン 1930-1965 -モダン・リヴィングの起源-」(国立新美術館)

5.「東京オリンピック1964 デザインプロジェクト」(東京国立近代美術館)

6.「平野甲賀の仕事 1964−2013 展」(武蔵野美術大学美術館)

7.「日本の民家 一九五五年 二川幸夫・建築写真の原点」(パナソニック汐留ミュージアム)

8.「紙とグラフィックデザインー八木保の選択眼」(竹尾見本帖本店)

9.「マリオ・ジャコメッリ 写真展」(東京都写真美術館)

10.「田中一光とデザインの前後左右」(21_21 DESIGN SIGHT)

今年の反省点はこれまで入って来るようにしていた情報が入らなくなってしまったこともあって、例年に比べて空間.建築系の展覧会へ行く機会がぐっと減ってしまったこと。
2014年は情報収集を今一度考え直す必要がありそうですね。
まだ新年の展覧会チェックもできていないので、新学期がはじまる前に情報収集と整理をしなければなりません。
益々偏って来た展覧会レビューですが、新年もどうぞ宜しくお願いします。

2013年12月30日月曜日

2013展覧会を振り返る

例年は3日ほどに分けて紹介する「年間の展覧会を振り返る」ですが、ついつい30日になってしまいました。
もともとはデザインを学ぶ学生さん達にぜひ見てもらいたいと紹介していた展覧会情報。
今では自分の記憶メモにもなっています。

さて年間を振り返ると、今年はデザインを大きな視点で紹介した展覧会が多かったですね。
解るようで解らないデザインという言葉を「こんなのもありだよ」と教えてもらった気がします。

<デザイン系>

「デザインあ 展」
(21_21 DESIGN SIGHT)
連日の行列がニュースになったほど。
子どもさんにも大人気でしたが大人もはまって身近にもリピーターが続出しました。
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「カリフォルニア・デザイン 1930-1965 -モダン・リヴィングの起源-」
(国立新美術館)
デザインの幅広いジャンルを丁寧に紹介することで、デザインを通してその時代を見せてくれました。
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「東京オリンピック1964 デザインプロジェクト」
(東京国立近代美術館)
ただのスポーツイベントの広告ではなく、デザインを通して社会性が見えて来る展覧会。
日本のデザインのひとつの方向性を見せてくれた展覧会でもありました。
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「PAPER ‐紙と私の新しいかたち‐展」
(目黒区美術館)
とても身近な紙という素材を、知らない素材のように扱ったものを集めた展覧会。
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「紙とグラフィックデザインー八木保の選択眼」
(竹尾見本帖本店)
一人のデザイナーを通してデザインが生まれる根幹を見せられたような展覧会。
デザインの発想が幅広いアンテナから生まれることがとても良くわかるものでした。
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「平野甲賀の仕事 1964−2013 展」
(武蔵野美術大学美術館)
描き文字というアナログな行為は現代の学生さん達にもっと知ってもらいたい。
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「LIFE 永井一正ポスター展」
(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)
グラフィックデザインが並べることではなく描くことの延長にあるのだということを気付かせてくれる展覧会でした。
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「田中一光とデザインの前後左右」
(21_21 DESIGN SIGHT)
デザインに描かせない色の表現をグラフィックで実践した作品群は、印刷技術を用いた複製芸術であることを改めて感じました。
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「松永真ポスター100展」
(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)
デザインは生活の中のモノを良質なものへと変えてしまう力があると感じた展覧会。
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「selfish;yuko sugimoto(セルフィッシュ;ユウコスギモト)」
(ポーラ美術館アネックス)
ファッションとグラフィックが一番華やかな結びつきを持てるイラストレーションの世界を作り上げた一人。
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「レオ・レオニ 絵本の仕事」
(Bunkamuraザ・ミュージアム)
絵本作家だけでない活動をしっかり紹介してくれた展覧会。
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<写真>

「アンドレアス・グルスキー展」
(国立新美術館)
大判写真の魅力をデジタル技術で徹底的に表現した圧倒的な力のある写真展でした。
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「マリオ・ジャコメッリ 写真展」
(東京都写真美術館)
写真表現の持つ幻想的な部分をモノクロームという色彩にとじ込めた奥行きのある展覧会でした。
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「エドワード・スタイケン写真展」
(世田谷美術館)
商業写真ポートレートの第一人者。写真表現に構成というデザイン力が必要なことを感じさせてくれます。
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「アーウィン・ブルーメンフェルド 美の秘密」
(東京都写真美術館)
現代では当たり前なファッション雑誌の写真表現を作り上げた一人。まったく古さを感じない見事な写真でした。
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「日本の民家 一九五五年 二川幸夫・建築写真の原点」
(パナソニック汐留ミュージアム)
建築写真をただの記録写真ではなく表現として捉えた第一人者。
モノクロームで撮られた日本民家の力強さが印象的な展覧会でした。
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<その他>

「FENDI-UN ART AUTRE 〜フェンディもうひとつのアート、クリエイションとイノベーションの軌跡〜」
(東京藝術大学大学美術館)
超一流のファッションデザインブランドを解体して見せるユニークな展覧会でした。
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「ハンス・ウェグナーの椅子展」
(spiral)
名作椅子の数々に座れるというだけでも興奮の展覧会でした。
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「貴婦人と一角獣展」
(国立新美術館)
フランス中世の至宝を拝める貴重な機会。技術的な紹介がさらに興味深いものにしました。
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「森と湖の国 フィンランド・デザイン」
(サントリー美術館)
多くの手工芸によるガラス製品がとにかく美しい。
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「森本千絵en°木の実展」
ワタリウム美術館
デザイナーのセンスは情報を集めて吸収し蓄積した上に成り立つのだと改めて感心した展覧会。
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2013年12月29日日曜日

レーザーとデザイン

東京駅の丸の内方面へ行くことの多かった12月。
東京駅の駅舎が復原されて1年あまり経つのですね。

駅舎のドームは下から何度も見上げていましたが、東京ステーションホテルの利用はまだないので、ドームの2階部分に上がる事はなかったのですが、どうやら2階はショップ・レストランがあるようで、一般客も入れそうだとやっと気付きさっそく行ってみました。

円形回廊は吹き抜けを上から見下ろすことができ新鮮。ただ物を落とさないようにとの配慮でしょうか、ガラスの柵が思ったより高く想像ほど眺めが良くないのが残念。上部のドーム裏の金網も目立ちますし。

それでも収穫がひとつ。

エレベーターの上下を示すための表示サインがカッコいいのです。

透明なアクリルのブロック内部に円錐がレーザー彫刻されています。
トロフィーや飾り物でレーザー彫刻されたものを見たことがありましたが、技術はともかくモノとして全然魅力を感じていなかったのですが、こうなるととても良いですね。
とてもシンプルですがデザインの力を感じました。
一見普通の三角に見えますが実は円錐。
高い位置なので見上げでしか見えないのが残念。

2013年12月28日土曜日

夜の寒い授業。

デザイン学校の12月最後の授業は研究生課程の学生さんの写真ゼミ。
夜の街へイルミネーション撮影に出掛けました。
毎年恒例ですが寒いのが難点です。

例年はクリスマス前に実施するこの授業。
今年はクリスマス後となってしまい、各地で行なわれていたイルミネーションも撤去されてしまったところが多く、丸の内での実習となりました。

日没ころに噴水公園からはじめて、行幸通りへ。

最近はカラーイルミネーションを使ったものが人気のようですが、丸の内の行幸通りのイルミネーションは白色(電球色)のみで落ち着いた賑やかさがとても良かったです。

夜の噴水は背景が暗くなるポイントを探すとスタジオで撮影するような黒バックのシンプルな写真に。ISO感度を上げて、シャッタースピードを速めにセットすれば、噴水の動きを止めることができます。
モードはM(マニュアル)かS(シャッタースピード優先)で、自分の意図したシャッタースピードで効果的に。

イルミネーション撮影ではプログラムオートの場合はプラス補正して明るめにすることで光が弾ける感じに。
背景が抜け過ぎると淋しい感じになるので、イルミネーションを重ねたりオフィスや店舗の照明を画面に入れるのもいいですね。

イルミネーション撮影ですっかり寒くなってしまい地下通路へ避難。
内堀通りと東京駅を繋ぐ歩道の行幸地下ギャラリーでは展示がまったくない状態で、照明も押さえているのでしょう。映画の未来都市のようでとてもカッコ良いスペースになっていました。

2013年12月27日金曜日

2日目のポーク。

前日のローストポークが中途半端に残っていたので、2日目は見た目の変わるメニューに。

すでに加熱されているのであまり手を加えすぎない方がいいと思い、細かく刻んでキッシュの具材にしようかと思ったのですが、イギリス料理にパスティという半月型のパイ包みがあるというのを知ってアレンジしてみました。

ポピュラーなパスティはビーフを使ったトマトベースのソースのようですが、あっさりした豆乳のホワイトソースでまとめました。

もう一品はジャガイモの千切りサラダ。
こちらも前日のトマトソースをドレッシングに利用。


<ローストポークのパスティ>
ローストポークは大きめの角切りにしておく。フライパンで薄切りのタマネギとベーコン、エリンギをオリーブオイルで炒め、火が通ったら小麦粉を加え炒める。
豆乳を加えて混ぜ合わせやや固めのホワイトソースに仕上げ塩コショウをして、火を止めてローストポークを混ぜる。
別に用意したパイ生地を丸くカットし、具材をのせ半月型に折って止め、オーブンで焼き色がつくまで焼く。
作り置きしたトマトソースあったので添えましたが、なくても充分。

<ジャガイモの千切りサラダ>
鍋に湯を沸かし極細にカットしたジャガイモを入れ10秒ほどでザルに上げる。ジャガイモが冷めたら、半分にカットしたミニトマト、葉野菜を加え、フレッシュトマトをピューレにしてレモン汁、オリーブオイル、塩コショウで仕上げたソースであえる。

2013年12月26日木曜日

定番のロースト。

日常的に居酒屋メニューのようなものが多いkitaCafeでは実は洋食のメインはいつも悩みどころ。

クリスマスのメインは、はずさないところで定番になりつつあるローストポークになりました。
ソースはバルサミコと蜂蜜とマスタード。
このソース簡単ですがポークには最強ですね。

オーブンを長い時間占領してしまうのだけが難点です。


<低温焼きのローストポーク>
フライパンでタマネギ、ニンニクをオリーブオイルで炒め、そこに塩コショウをした豚の肩ロースを入れ全面を焼き付けたら赤ワインを振り入れアルコールを飛ばす。
すべてをアルミホイルに包み、120度のオーブンで30分焼き、ホイルを開けてさらに30分途中で肉を裏返して焼く(金串を刺して透明な肉汁がでれば焼き上がり。肉の大きさにより調整)。
焼き上がったら、肉以外のものをフライパンに移してキノコなどを炒めて添え物に。
アルミホイルでしっかり包んで置いておき肉汁をしっかり回す。
添え物を炒めたら皿に取り、そのままフライパンでバルサミコ、蜂蜜、マスタードを入れ軽く煮詰めてソースにする。

2013年12月25日水曜日

クリスマスの装い

今年はなぜかあまりクリスマス気分が盛り上がっていないように感じます。
景気は少し上向きなようですけれど。

それでもせっかく(?)のクリスマスですから、公明正大にいつもと違ったメニューで。
しかも少しだけ華やかに着飾ったものは、調理も盛り付けも楽しいですね。

野菜のゼリー寄せは自体は一年中登場できるメニューですが、ソースや付け合わせなどで季節感が出るのが面白いです。
ちょっと手間はかかりますが、丸い皿の中にきれいに四角くまとまる感じがとても好きでついついメニューに加えたくなります。


<焼き野菜のゼリー寄せ>
パプリカは皮が焦げるくらい焼いて冷水にとって皮を向く。ナス、オクラはオリーブオイルで焼き色がつくくらい焼く。ミニトマトはヘタをとって洗っておく。
型にパプリカを敷いたあとすべての野菜を並べ、コンソメを加えたゼリーを流し込み冷蔵庫で固める。
ミニトマト、オリーブオイル、レモンの絞り汁、牛乳少々、塩、コショウをミキサーにかけピューレにして皿にはり、中央にゼリー寄せを置きルッコラなどを飾る。

2013年12月24日火曜日

限定イルミネーション

丸の内のKITTEには屋上庭園があるのですが、そういえば行ったことがないと気付き、寒い雨天でしたが、クリスマスリサーチで一緒にいた学生さん達と行ってみました。

KITTEは東京駅にとても近いので、南側から見下ろす角度で駅舎が見えます。
晴れていたらとても眺めがいいのでしょうね。
クリスマスシーズンなのでどこもイルミネーションで飾られていて、この屋上庭園も周囲の手摺りにとても細かい球のイルミネーションが無数に張り巡らされています。

と、近づいてみると電球と思ったのはすべて雨水の水滴。
手摺の中に仕込まれた照明を受けて、一粒一粒が電球のように光っているのでした。
しかも自然にできた水滴なので隣の水滴とは微妙な距離があり、水玉の大きさもまちまち。
これがかえっていい感じに見えます。
自然現象が創りだしたアートですね。

この特別なイルミネーションは雨の日限定。
この時ばかりは雨天をありがたく思いました。

2013年12月23日月曜日

丸の内デザインリサーチ:その2

丸の内の旧東京中央郵便局局敷地に2013年3月にオープンした、はじめて日本郵便がつくった商業施設「KITTE」もクリスマスを迎えて盛り上がっていました。

KITTEはデザインの見所がたくさん。
まずは地下通路からKITTEのエントランスへ向うスペース。
丸い柱や壁面を使ったビジュアルは統一感があってすっきり。

KITTEのブランディングデザインは本当に感心します。
オープンから1年経っていないので、今後の展開も楽しみです。


1階の吹き抜けにはこの時期大規模商業施設には必ず設置されるクリスマスツリーがありました。
KITTEのツリーはほとんどイルミネーションがないところ。
最近はLEDで電力消費量が押さえられているとはいっても、クリスマスツリー=電飾でないアプローチがステキです。
いつもは旧東京中央郵便局の八角形の柱を象徴するワイヤーが、降って来る雪を表現するミラー付きのワイヤーに取り替えられている演出もなかなか。
感心したのは各階のフロアの軒やサインボードに積もる雪。
こういう遊び心のあるこだわりはウレシクなりますね。

何名かでリサーチに行くと、自分が気付かないことなども共有できるのが利点。

見たものだけでなく、より広い見方も気付ける良い機会です。

2013年12月22日日曜日

丸の内デザインリサーチ:その1

東京に冷たい雨が振った先週末。
デザイン学校の学生さん達を連れて丸の内の商業地区へリサーチにでかけました。
当初は大手町からずっと歩きながらの建築巡りも予定していたのですが、あまりの悪天候により、予定を若干変更して東京駅周辺のみの移動。

集合場所の東京駅舎北口ドームで8匹しかいない干支を確認したあとは、傘をさして日本工業倶楽部へ。
大正9年に建てられた建物の外壁部を残しながら高層ビルに建て替えたものですが、正面玄関部はなかなか見応え有り。
西洋近代デザインのゼツェッション(Sezession:ウィーン分離派)の影響を受けた建物といわれています。



ゼツェッションは過去のアカデミックな芸術からの分離を目指し、アーツ&クラフツ運動やアールヌーヴォーに影響を受けながら、美術、デザイン、工芸、建築を総合芸術として表現しようと試みた運動。

建築の装飾に直線や幾何模様が扱われるようになってきたのも特徴です。

日本にゼツェッションの影響と言える建物があるとは最近まで知りませんでした。
玄関内の見学はできませんが、駅からすぐ近くなので晴れた日に離れた位置からの外観などもしっかり確認したいですね。

一行は隣の新丸ビルに入り、そのまま丸ビル、KITTEへと向かいます。

2013年12月21日土曜日

はじめての写真加工。

デザイン学校では恒例のAO入試学生のための特別授業を開催。
10月から月に1日のペースで開催され、デザインのいろいろなジャンルの先生方が持ち回りで楽しい授業を展開します。

12月は写真を加工したポストカード制作。
学校のiPadを借りて教室の外へ出て写真を撮り集めてから、教室で簡単な加工を行いキャッチとなる文字を入れて出力。

写真の明るさや色を変えて、トリミングするだけでの簡単な加工ですが、iPadの解像度の甘さが写真の味にもなり、オリジナル写真とはまったく異なった素敵な写真のポストカードがたくさんできあがりました。

写真を撮って終わりではなく、写真を使ってデザイン表現する楽しさを知ってもらえたのではと思います。


2013年12月20日金曜日

面倒くさいからイイ。

インテリア系デザインの高校。
1年生は文字についての基礎講義と演習で2学期が終了。

インテリアでなぜ文字かというと、デザインはモノだけ制作して終わりというわけではいかず、様々なカタチでプレゼンテーションツールを制作しなければならず、その際に「文字」についてちょっと気に出来ると、見やすさ=伝わりやすさが大きく変わるからなのですね。

書体(フォント)に限らず大事なポイントの1つが、文字と文字の間を調整するスペーシング。
特に仮名やアルファベットは文字によって幅が異なるので、字間の見え方が均等になるようにしてあげると、とても自然に読みやすくなります。

この作業。もちろんコンピューターでも簡単にできますが、演習では文字をハサミでバラバラにして並べ直し。
手を使って行なうアナログな作業は、ズレないように気を使うことで直接脳を刺激するのか、コンピューターで行なうよりもしっかり身に付くように思います。


2013年12月19日木曜日

口が足りなくて。

冬になると温かいものが食べたいので、ガスコンロの上には鍋が一杯。
コンロの口が足りなくなります。

そこで登場するのがホイル焼き。
グリルで加熱できる上、加熱中もほぼ放っておけるのでとても重宝。

バター醤油やポン酢でという単調な調理になりがちなので、普段ならフライパンで炒める食材と調味料を使ってホイル焼きにしてみました。

調味料はオイスターソースと甜麺醤、酒、醤油、ゴマ油、コショウ。
ボウルで素材によくなじませてから蒸し焼きにしたせいか、ゴマだれのような味になりました。
肉から溶け出した脂が逃げる場がないので、脂身の少ない豚肉で。
ちょっと焦げ目があるくらいまで蒸し焼きすると美味しいです。


<豚肉とピーマンの中華ホイル焼き>
豚、ピーマン、タマネギは薄切りにし、ボウルでオイスターソース、甜麺醤、酒、醤油、ゴマ油、コショウと共になじませる。
ホイルに包んでグリルで蒸し焼きにする。

2013年12月18日水曜日

見直し中

最近、調理で見直しているのが竹製のザル。

もともとは夏にソバを盛ったり、野菜を干したりする時くらいしか登場しなかったのですが、大きめの平鍋を上げ底してそのまま蒸し物に使うことを思いつき、とても重宝。蒸篭、蒸し鍋とも使い分けできそうで、これから蒸し物が増えそうです。

半端に残った野菜たちをそのまま蒸してバーニャカウダソースでいただきました。
蒸し野菜は適度に水分が抜けて甘みが増すのでとても美味しくなりますね。


>>バーニャカウダソースのレシピ

2013年12月17日火曜日

見せ方を考える。

先日の東京都薬用植物園の展示室で見た「種子標本のシャーレ入り」があまりにも良かったので、シャーレを購入。さっそくいろいろ入れてみました。

やはりとても良いです。

この時期、クリスマスリースなど乾燥した種子がドライフラワーのように飾られることも多いものですが、同じ種子でも無機質なシャーレに入れられるだけで「標本」的な見え方をするのですから不思議です。
モノ自体が変わる訳ではないのに、モノの置かれる環境によって全く異なる見え方になるというのは、ある意味でデザインの本質。

デザイン学校では日々学生さん達が「何をどう見せたいの?」という問いに対する答えを見つけようと奮闘中です。

2013年12月16日月曜日

グリーンからレッドへ。

クリスマスは年間で一番個人消費が活発になる時期。
お店で買い物をすると入れてくれる紙袋も特別仕様のデザインになるので楽しみです。

老舗スーパーマーケットの紀ノ国屋もこの時期だけは定番のグリーンからレッドバージョンへ。
普段は無地の側面に、オリジナルクリスマスらしいその年のデザインが施されています。


2013年12月15日日曜日

乾物三昧。

高野豆腐をいただきました。

豆腐を凍らせてから乾燥させる高野豆腐は豆腐の栄養が凝縮された栄養価の高い食品ですが、凍結させることでたんぱく質が変成し、血中コレステロールを抑え、消化吸収にも優れているようです。

高野豆腐に限らず乾物は旨味や栄養が凝縮されているのでとても重宝します。
特に冬場は空気が乾燥していて使い切りに一生懸命にならなくてもいいので、ついつい種類が増えてしまいます。

ひじき、そばの実など乾物三昧の煮物を作りました。滋養効果満点です。


<高野豆腐とひじきの煮物>
フライパンにゴマ油を熱し、戻して細切りした高野豆腐、細く裂いたマイタケを炒め油が回ったら出汁、酒、みりん、砂糖、醤油を加える。煮立ったところへ戻したひじき、別に茹でたそばの実を加えて煮汁が少なくなるまで煮る。

2013年12月14日土曜日

感心の山手線

偶然乗った山手線がデジタルカメラLUMIX GMの広告ジャック「綾瀬はるか×LUMIX GM」でした。
山手線一編成(全11車両)の車内を丸ごと使った広告だそうです。

カメラはちょっと前から気になっていた機種。
それでも綾瀬はるかさんのファンというわけでもないので、1編成全て見て回ることはしませんでしたが、この広告ジャックはこれまでのものとはかなり違った凝り方をしています。

山手線車両の窓上広告部分は曲面になっていますが、ここにパネルを設置して写真を曲げずに展示できるというもので、よりギャラリー感を演出しています。

このやり方ははじめて見ました。どうやって設置しているのでしょうか。写真が曲がらないだけでなく近くなるので見やすいのも良いです。こういうこだわりに出会うとちょっとウレシイですね。

2013年12月13日金曜日

富士見の家を見る会

建築家アントニン・レーモンドが手掛けた住宅「富士見の家(吉田邸)」の見学会が3日間だけ行なわれるという情報が入りました。
最近まで使用されていた住宅で、所有者の代替わりにより建築物の引き継ぎ手を探すための見学会です。

たまたま近くで仕事をしていて都合良く待ち時間ができたので、大急ぎで行ってきました。

1970年(昭和45年)に竣工。RC造4階建て。建物のほぼ中央に螺旋階段が通る構造。
思わぬ所に部屋があったり、バスルームに2方向の出入口があったりと図面を見ながら楽しく見回りました。


保存建築としてきれいにリフォームされているわけではないので、すり切れたカーペットや汚れたコンクリート、整理されていないベランダ等、不動産物件としての見学会であったことがより空間を感じる事のできるものになっていました。

建物内の撮影ができなかったのがちょっと残念でした。

2013年12月12日木曜日

魅惑のシャーレ

ガラス製の実験器具には、ガラスという素材と容器という機能の美しさがモロに感じられ、容器そのものだけでホレボレしてしまいます。

先日たまたま東大和市駅近くにある東京都薬用植物園に立ち寄ったところ、園内の展示室で種子の展示がありました。
腰高の見下ろすサイズのガラスケースによる展示で、一面に微生物の培養に用いるシャーレが並び、その中に様々な種子が入れられていました。


ケースごと持ち帰りたい。
コレクションの種子もシャーレに入れてみようと決意したのでした。

2013年12月11日水曜日

お手軽アニメ。手軽でないアニメ。

デザイン学校グラフィックデザイン専攻の卒業制作では、毎年アニメーション表現を用いた作品が登場します。

その理由のひとつはWebの授業内でFlashなどを用いた表現を学ぶためですが、もうひとつはスマートフォンやデジタルカメラなど、手軽に撮影したものでも、かなりクオリティが高いということもあるようです。

もっとも映像表現の授業があるわけではないので、そのあたりは大きな課題なのですが、プレゼンテーションのデータにアニメーションが入ってくると、注目度が違いますから積極的に使って欲しいです。

さて、ティッシュのネピアのCMがスゴイことになっていました。
基本的に実写によるアニメーションですが、メイキングで雰囲気がわかるように相当な労力です。



2013年12月10日火曜日

息ぬきと刺激。

デザイン学校グラフィックデザイン専攻の卒業制作の今年のテーマは「フィギュア(Figure)」。
先日中間発表が終わり、多くの先生方から様々なコメントをもらった学生さん達は、それぞれのアイデアを具体的なデザイン表現へと展開中。
残りの日程をなによりも楽しんで制作してほしいですね。

制作が始まるとコンピューターの前から動かなくなり、方向性が決まっているだけに作業が重視されてこじんまりとまとまり気味なこの時期。
デザインに触れる楽しさを忘れないように昼休みにちょっと変わった木製玩具「ZOLO」で息ぬき。

ポップな色柄に塗られたパーツを組み合わせて謎な生物を作る玩具で、20数年前にデザインの仕事をはじめたばかりの頃にアメリカで手に入れたものですが、明解なパターンのデザインが当時の日本にはなく、大雑把な作りも含めてはとてもアメリカっぽく新鮮に感じられたものでした。

作業の合間の息ぬきと同時に、なにかインスピレーションが刺激されたらいいのですが。

2013年12月9日月曜日

ジンベイ柄を描く

工業系高校の美術の授業のためのサンプル作り。
アクリル絵の具を使って柄を描きます。
画材のセットには、表現に合わせて形状、太さの異なる筆がありますが、場合によっては筆以外のものでも利用できます。

例えば小さいドットを描く場合。
筆でも描けないことはないですが、結構熟練しないと難しいもの。
ところが爪楊枝のような細い丸棒なら、棒の先端にちょっと絵の具をつけてちょんと突つくだけできれいな丸が描けます。

ちょうど工作キットの部品に細い丸棒があったので先をサンドペーパーで細く削って絵の具をスタンプ。
棒の先に絵の具がついている状態は球のように丸いので、筆圧によって円の大きさが調整できます。
絵画技法というほどのことではないですが、知っておくと作業スピードや出来上がりのきれいさが各段に違うので覚えておいて欲しいですね。


2013年12月8日日曜日

くたくたが良い。

代表的な冬野菜であるハクサイ

カリウム、ビタミンC、カロテン、カルシウム、マグネシウム、鉄、食物繊維を含んでいますが、水分が多いためけっして栄養価が高いわけではないようですね。

ただカリウムは塩分(ナトリウム)を排泄する働きがあるため、塩分の過剰摂取防止効果があるようですから。塩分を摂りすぎになりがちなスープなどには最適ということでしょうね。


<ハクサイとホタテ缶のスープ>
鍋に水と酒、ショウガの薄切りを入れ沸かし、ハクサイ、ホタテの貝柱、シメジをほぐして加える。ホタテ缶のスープを味を見ながら加えて白菜がくたくたになるまで煮る。塩で味を整え、器に盛り、ゴマ油、コショウをかける。

2013年12月7日土曜日

ラフテーにジャガイモ

早いもので12月も一週間がたちました。
街中がクリスマスで賑わうこの時期、仕事は年末モードで予測不能気味。

なかなか調理に時間がかけられないことが多いので、冷凍ストックが活躍。
多めに作って保存しておいたラフテー

煮汁が多く残っていたので、別に加熱したジャガイモを放り込んでボリュームアップ。

マッシュポテトが一番合うと思っていましたが、これはこれで美味しいです。

>>ラフテーのレシピ

2013年12月6日金曜日

サツマイモの中華炒め

野菜が高い。
特に葉ものは品不足なのか鮮度もあやしかったりするのでちょっと考えてしまい、結果的に根菜が増える毎日。

年末になると急に高くなるサツマイモも今は安定していますね。
根菜や果菜は皮の部分の栄養価が高いというのはサツマイモも同じようで、できるだけ剥かないほうがいいようなので、ブラシでよく洗ってそのまま千切りして使いました。
赤と黄色がカワイイです。


<サツマイモの中華炒め>
フライパンで油を熱し、ニンニクを加熱して香りを移す。千切りしたサツマイモを軽く炒め、鶏ガラスープ、酒を加え固めに火を通す。
長ネギの青い部分のみじん切り、オイスターソースを混ぜ合わせ、塩、コショウで味を整える。



2013年12月5日木曜日

トラ年までに。

生息環境の悪化により絶滅が危惧されているトラ。

絶滅危惧種の野生生物のニュースは密猟など悪いニュースが多い中、保護区のひとつであるネパールの調査でこの3年間で生息数が増えたというとても良いニュースがありました。

トラの個体数は世界全体を合わせても3200~4000頭といわれ深刻な問題。
国家レベルでの保護活動の継続を続けなければ、トラは動物園でしか見られなくなり、いずれは博物館や映像でしか見ることができなくなってしまいます。
そのような事にならないためにも、個人レベルでも意識を高めていきたいですね。

来年2014年はウマ年。
次のトラ年である2022年までにWWFでは個体数を2倍に増やすという目標をかかげているようです。

2013年12月4日水曜日

手軽にキッシュ

頂き物のホタテの缶詰を食料棚から発見。
さてどうしたものかと悩んだ末、冷凍庫に最近冷凍したてのキッシュの生地があることを思い出し、豪華なキッシュにすることにしました。

キッシュは粉をこねて休ませて伸ばしてという行為があるので、日常的にはちょっと手間ですが、生地が冷凍してあるとすぐ使えて便利です。
一人用サイズのグラタン皿で小振りな食べきりサイズのキッシュを焼きました。


<ホタテ缶の豆乳キッシュ>
オリーブオイルを塗ったグラタン皿にキッシュ生地を伸ばしオーブンで軽く焼く。
タマネギとシメジをオリーブオイルで炒め、水切りしたホタテ缶を加え混ぜ合わせ、焼いたキッシュ生地に入れ、刻んだチーズ、あらかじめあわせておいたアパレイユ(卵と豆乳、塩、コショウ)を注ぎ、焼き上げる。

2013年12月3日火曜日

ちょっと惜しい富士山。

冬は空気が乾燥してカサカサ。
加湿器や保湿クリームなどで身を守るのが大変ですが、景色をくっきりとさせてくれるので、特に朝の通勤電車の車窓からの富士山が楽しめます。

富士山と太陽が作るドラマチックな「ダイヤモンド富士」。
ちょうど夕陽が富士山の山頂に沈むのですが、自然相手なのでそんなに都合良く見られる訳がないと、これまで見るということ自体考えたことがありませんでした。

ところがkitaCafeのある国立でダイヤモンド富士になる日時を知人に教えてもらったので、これは見ないといけないといろんな用事の時間をずらしてカメラを持って駅のホームへ。
なんでもダイヤモンド富士の予測をコンピューターではじき出して見られる場所と日時をサイトにアップしてくださる方がいるそうで、何ともありがたいことです。

時間は16:10pm。
16:00pmすぎにホームの端へ行くとすでに三脚を立てて撮影モードの人達が。
知人もすでに来ていました。


今回知ったのはダイヤモンド富士には2種類あって、ちょうど太陽が富士山の真上に乗っかってそのあと北側の稜線にやや沿って沈むものと、富士山の南側から沈み始めて中央に沈むもの。

今回のは真上に乗っかるタイプのようでした。
1日でどのくらい南にずれていくのでしょうね。

ちょっとガスが多く、沈み始めは富士山のカタチが現れませんでしたが、かなり北側に沈んでからちょっとだけ富士山が見えました。
ダイヤモンド富士を拝む事はできませんでしたが、日常の中でこんな機会はちょっとないので楽しいひとときでした。
知人の情報に感謝。






2013年12月2日月曜日

色ムラ見本

工業系高校では2学期の授業が終盤。
美術の授業は絵画系ではなくどちらかといえば工作系。
中高で利用されることの多いキットものの制作素材を用いた作品制作は最終段階の塗装(色塗り?)になりました。

そのまま組上げただけでは変化が出づらいので、仕上げやデコレーションに工夫を凝らして欲しいのですが、エアブラシやスプレーなどはなく、教材として各自が持っているアクリル絵の具をこれまた3本セットの筆だけで仕上げていくのでちょっと大変。

ムラを活かした仕上げを説明しましたが中々理解されず、結局サンプルを作りました。
下地薄塗りを繰り返したあとに彩度の高い色を薄塗りしては布でムラになるように拭きます。これを何色も繰り返して深みのある表情に。
色ムラの見本を作ったのは初めてです。



2013年12月1日日曜日

コリコリのハナビラ

野生では見つけるのが難しく幻のキノコと呼ばれるハナビラタケ
免疫力を高め、ガンを抑制する効果のあるβ-グルカンの含有量が特に多いということから注目され栽培量が増えたようです。

なかなか馴染みがないせいか高価なキノコのイメージでしたが、最近は随分安くなってきたように感じます。

コリコリした食感がとても美味しく、デザートにも利用されるキノコ。
食感を活かしたきんぴらにしました。


<ハナビラタケとレンコンのきんぴら>
鍋にゴマ油、唐辛子を入れ熱して絡みを出す。薄切りのレンコンとニンジンを加え、しんなりするまで炒め、酒、砂糖、醤油を加えて煮詰める。最後にハナビラタケを加えてからめる。

2013年11月30日土曜日

立体作品の撮影実習

デザイン学校の撮影実習は立体作品の撮り方。
まずは基本的なセッティングから。
立体の作品撮影では、使用する写真が角版(背景も含めた四角い写真)でもキリヌキ(作品や商品などの輪郭で切り抜いたもの)でも、まずは背景をシンプルにすることから。

背景紙を使って作品を際立たせます。
天井からの反射光で柔らかい光を作り、手前の影はレフ板(反射板)でディテールを起します。
作品の制作者はカメラを覗きながら、作品の角度や照明などを指示して行きます。
照明の当たり方、角度で作品の表情が変わりますので、時間をかけてじっくり撮影することが大事ですね。

2013年11月29日金曜日

ホームドアの謎の鍵穴

最近、JR山手線の各駅ではホームドアの設置が増えています。

朝のラッシュ時や入試シーズンなど、ホームに人が溢れていて危険なことが多いので、事故防止のためにはとても良いことですが、電車の線路、ホーム、上家が合わさった風景が損なわれるのは少し残念です。

さてデザイン学校のある高田馬場もホームドアの工事中。
早稲田大学の入試日はものすごい人数の受験生で溢れるので、間に合うように急ピッチで工事が進んでいるのでしょう。

現在はホームに壁が立った状態。
まだドアがないので乗車位置は空いています。

その壁の中は自動ドア開閉の機構があるので、表面はメンテナンスのためと思われる開閉パネル状なのですが、そのパネルを止める鍵穴がとても単純で機能的な感じ。
フラットで突起もなく、かと言って一般の人が簡単に開けることはできない構造。
キャビネットの扉などにある丸鍵と似た構造なのでしょうか、透明なアクリルというのは見た目に重くなくていいですね。

少しだけ疑問なのは、全部違う形状にする必要があるのか?ということ。
わざわざ形状を変えているので必要なのでしょう。
ちょっと教えて欲しいです。

2013年11月28日木曜日

やはり冬です。

カキの美味しい季節になりました。
震災で被害を受けた三陸の牡蠣もオーナー制の復興牡蠣プロジェクトなど様々な支援プログラムによって出荷できるようになってきたようです。

Rの付く月でないと、食べてはいけないと言われていた牡蠣。
日本でもオイスターバーがメジャーになった頃から夏が旬の岩牡蠣の出荷が増えたり、オーストラリアなどからの輸入ものが増えたりして年中食べられるものになりましたが、やはり「牡蠣と言えば冬!」というイメージがあるのは、鍋やフライ、蒸し牡蠣など、加熱調理の美味しさが別にあるということなのでしょう。

旨味たっぷりの牡蠣の出汁で牡蠣ご飯を炊きました。
せっかくなので鉄鍋で丁寧に。
海のミルクといわれる牡蠣ですから加熱しすぎないことが一番のポイントです。


<牡蠣の炊き込みご飯>
かつお出汁を加熱して牡蠣をさっと茹で、牡蠣は取出しておく。
出汁を冷まし、醤油、取出した牡蠣からでる出汁を加えてご飯を炊く。
炊きあがったら牡蠣をご飯に乗せ10分ほど蒸らす。
好みで針ショウガを散らす。


2013年11月27日水曜日

すこし淋しい進化。

カナダのバンクーバーで建築基準法が修正され、来年3月から「ドアノブ禁止」となるそうです。

高齢者や障がい者など、握力の低下や捻る動作が困難な人達でも、誰もが同じように支障なく利用できる建物の構築のため、ユニバーサルデザインの観点から決定されたそうです。

ドアノブは握って捻らなくてはならないのに対し、レバーハンドルはその名の通りてこの原理を用いているので少ない力で済みますから、万人に優しいデザイン。
確かに日本でも以前からドアノブはかなり減ってきてはいますし、ノブがレバーハンドルに変わっていくのは仕方のないこと、というか機能面では大きな進化だと思います。

しかし、多くの人が利用する公共建築物だけならともかく、一般住宅にも適用されるそうですからちょっとやり過ぎな気もします。

昔の丸みを持った真鍮のドアノブは好きなのでなくなってほしくないのですが、すでに絶滅危惧種になってしまったのでしょうか。
今後どのように波紋を呼ぶのか注目です。

2013年11月26日火曜日

平安の色。

昨日の嵐で色付いた紅葉が一気に散って、街路樹のある歩道がものすごいことになっていました。
いつもならバスで移動する距離でしたが、天気もよく暖かかったので、落ち葉をかさかさと踏みながら秋を楽しみました。

色の変化を楽しむ紅葉。
日本の伝統的な色名では紅葉色(もみじいろ)が有名ですが、紅葉を直接表現する色名は意外に種類が少ないようで、「灰みの赤みを帯びた黄」を表し、朽ちた葉の色と書く「朽葉色(くちばいろ)」くらでしょうか。
その朽葉色の派生色で赤朽葉(赤みが強い色)、黄朽葉(黄色みが強い色)、青朽葉(緑みが強い色)があります。

平安時代には朽葉色の派生色は「朽葉四十八色」といわれるほど、微妙な色の違いで分けられていたそうです。
平安の人々はそれだけ自然の色を生活に取込むことに敏感だったということなのでしょう。ちょっと現代が淋しく感じますが、色名は乏しくても色が減ったわけではないので、目で楽しみたいと思います。

2013年11月25日月曜日

色イロイロ。

25日の今日。TVやラジオ、ネットではクリスマスまで1ヶ月というフレーズがとても多く使われていました。
ということは今年も残りわずかということ。

年度末モードでバタバタするこの時期は、同時に年度替わりの準備期間でもあって、頭の中はタコ足配線状態なのですが、困ったことに年々配線を整理するのに時間がかかるようになってしまいました。

デザイン学校では新年度の教材準備の真っ最中。
時代の変化と共に新入生に必須で購入してもらう教材も変化していて、学校関係機関ではいち早く導入したiPadも今やUSBメモリと同じくらい当たり前のデバイスとなった感じです。

デジタル機器の変化の速さに比べてアナログ教材の画材などでは、もともとほぼ完成しきっているのでほぼ安定していますが、手軽に色を再現する画材だけはとても悩みます。

アナログデザイン時代のカラー再現の華で混色やグラデーション表現に強いパステル
誰もが馴染みのある手軽な油性色鉛筆
水彩表現が可能で使い方次第で表現の幅が広がる水性色鉛筆
強い発色でイメージを素早く的確に表現できるマーカー

それぞれメリット、デメリットがあって難しいのですが、学生さんの経費負担も充分考慮しながら、最適なものをセレクトしたいと思います。

2013年11月24日日曜日

流行。漬け魚。

11月も最終週となりイチョウ並木が紅葉し少しずつ散りはじめました。まだなんとなく黄緑の葉も多いのですが。
イチョウが散ってしまうと一気に冬到来といった感じがして、なんだか焦ってしまうので、まだまだ頑張って欲しいですね。

この時期に最漁期を迎えている秋鮭
美味しいのでついつい買い過ぎてしまうので漬け魚にしていますが、今年の漬けは味噌漬け、塩麹漬け、醤油麹漬けの3種類。

どれも塩分により水分が抜ける事で旨味成分の割合が増えることでは一緒ですが、調味料自体の旨味の違いの他にも、タンパク質の分解度が違うため同じサケでも随分違うものになります。

一晩醤油麹に漬けたサケをそのまま焼きました。
焼き魚に醤油をかけるのと違って、魚の身にしみ込んだまろやかな醤油の味がたまりません。

<秋鮭の醤油麹漬け焼き>
サケは塩をして10分ほどおき、出た水分をきれいに拭き醤油麹に漬けて冷蔵庫で1日おく。
グリルで焦がさないように両面を焼く。
大葉の千切りを添えました。

2013年11月23日土曜日

そしてフィギュア。

デザイン学校で実施された卒業制作中間プレゼンテーションが終了しました。

「中間」というのは、まだ作品を作り始めたばかりで完成のカタチがよく見えなかったり、完成まで行けるかどうかも不安だったりするような、とても不安定な状態の発表会。

それでも普段の教室ではなく、きちんとセッティングされた会場で多くのギャラリーがいる会場で発表するということで、自分自身の制作を客観的にとらえるいい機会。

同時にグラフィックデザイン専攻の共通テーマである「Figure(フィギュア)」に対して、学生さんひとりひとりが出してきた解答を、年度末の最終発表に向うことのできるレールの上に乗せてあげるための場でもあります。

そういう意味ではここは経由駅ではなく始発駅なのかもしれません。







2013年11月22日金曜日

もうひとつの折り返し。

デザイン学校の最終学年である2年生と研究生は卒業&修了制作の折り返し地点。
年度末の最終発表を前に明日は中間プレゼンテーションが行われます。

グラフィックデザイン専攻では例年共通のテーマに取り組んでいますが、今年のテーマは「Figure(フィギュア)」。
人の形の模型の他にもフィギュアスケートの語源の図形を描くなどといった別の意味が多くあります。

1990年まではフィギュアスケートの種目にコンパルソリーという種目があって、一度目に滑った(氷上に描いた)図形をなぞることを競ったということです。
ちょうど来年2月のソチ五輪への日本男子の出場枠3の争いで急注目の町田樹選手は練習にコンパルソリーを繰り返すことで4回転ジャンプの確立があがったというようなことをインタビューで語っていました。
何度も同じ事を繰り返すのはとても地道で大変ですが、何事も基本は繰り返しなのでしょうね。

学生さんひとりひとりのフィギュアの形がしっかりとボリュームある作品になることを目指して、講師陣は細かいアドバイスをしていきます。
明日のプレゼンテーションはまだ途中段階ですが、伝えたい事がしっかり発表できるよう繰り返し練習して臨んでほしいものです。




2013年11月21日木曜日

就活の準備はじまる。

デザイン学校の後期授業も折り返し地点。
今年デザインの学習をはじめた1年生はこの春休みから就職活動がはじまります。

デザイン系の就職活動では作品ファイル(ポートフォリオ)が必須。
春休みに間に合うように今から準備を始めています。

デジタルデータで制作した作品はそのままファイルに掲載できますが、立体物や手描きの作品などは一度写真に撮る必要があり、これがなかなか重労働。

学校備品のデジタル一眼レフを借りて照明を当てながらの作品撮りの撮影実習を行いました。
学校備品のカメラはいろんな人が使うので、毎回設定が変わっています。
ISO感度や、画像サイズ、ホワイトバランスなどのカメラの操作、照明の当て方や光の測り方などをひとつひとつ確認しながら、仲間同士で助け合いなんとか平面作品の撮影は終了。
来週からはいよいよ立体物の撮影なのでもっと複雑になります。

2013年11月20日水曜日

触って確かめて。

11月も半ばを過ぎ、世の中の芸術の秋イベントがそろそろ落ち着いて来ました。
今年の秋は芸術イベントで美大へ進学した卒業生に会う機会が多くいろんな話しができました。

グラフィックデザインを学ぶデザインの学校というのは、美大や専門学校など数がとてもたくさんあって、それぞれの学校が特色のある授業を行っているので、情報共有できると刺激になりますね。

デザイン教育は今ものすごいスピードでIT化しているわけですが、そのほぼ対極にある授業が現在実施中。
自分の手で紙を折って糸でかがる上製本の実習です。

グラフィックデザインの1ジャンルである編集系のデザインを行う上で知っておいて欲しい造本の仕組みを知ってもらう事が第一ですが、今の時代だからこそ手で紙の風合いを確かめたり加工するという作業が必要と信じて毎年実施しています。

失敗も多くやり直しが大変で時間もかかるのですが学生さん達は楽しんでいるようです。
材料や道具をチェック中。糊を使う行程がいちばん緊張します。

2013年11月19日火曜日

この季節チョコの友に。

仕事でもおつきあいのある知人からちょっと特別なウィスキーをいただきました。

「シーバスリーガル ミズナラ スペシャル・エディション」

シーバスリーガルはスコッチウィスキーのプレミアムブレンデッドウイスキーですが、日本人の味覚に合った特別なブレンドで最終段階で日本原産のミズナラの樽で一定期間寝かせたものなのだとか。

日本のウィスキーでもミズナラ樽はとても希少で、その樽で熟成されると白檀や伽羅、ココナッツなどを想わせる香味や柑橘の甘味特性があって人気。
数年前にはサントリーの高級ウィスキーブランドの山崎にもミズナラで熟成された「シングルモルト山崎ミズナラ」が限定発売されていました。

確かにオレンジのような香りと甘さがあって、しかも広がりがとても心地よいです。
この時期。高級なチョコレートと一緒にゆっくり楽しみたくなります。

2013年11月18日月曜日

妖しさのクリスマス

11月も半ばを過ぎて、何となく街がソワソワしてきました。
そろそろクリスマスシーズンなのですね。

百貨店のクリスマスは毎年イラストレーションが凝っていて賑やかで楽しいのですが、ここ最近は伊勢丹の一人勝ちという感じ。
二番煎じ的なデザインまで出てきてしまった年すらありました。

世の中的には景気が回復に向かっているという2013年のクリスマス。
まだ気分は盛り上がりませんが、どうなるのでしょうね。

たまたま通ったTOBUのクリスマスビジュアルが、絵柄も色合いもこれまでにない感じでとても可愛かったです。


パターンで見えてくると北欧のニット柄のようでもありいい感じ。クリスマスということでサンタさんはわかりやすいのでしょうが、いないほうがカワイイです。




2013年11月17日日曜日

長寿ギネス

地球最古の長寿生物の話題がネットで流れていました。

2006年にアイスランド沖で発見されたホンビノスガイという大型の2枚貝です

貝の殻にできる成長痕から400歳超えと言われ、最近より正確なデータを取ろうとしたところ、誤って貝を開けてしまい死んでしまったのだとか。
507歳の大往生だったようです。

この貝。
アメリカなどではクラムチャウダーにもされる貝で、日本では大アサリという属名で市場に出回ることもあります。
日本では見慣れない貝ですが意外と美味しい貝です。
ただ大きい貝だと思って普通に食べてましたが、とても特別なやつだったのですね。


ホンビノスガイの酒蒸し>
アサリのように砂ぬきし、ニンニクのスライスと一緒に炒め、酒を加えて蓋をして、貝があくまで蒸す。醤油を少々まわしかけ小ネギを散らす。

2013年11月16日土曜日

蒸し物ランクアップ。

寒い寒いと言ってばかりですが、本当にここ数日は寒すぎ。
湯気の立つ暖かい蒸し物が欲しくてたまりません。

レンコンがあったので豆腐にすりおろしレンコンをのせ、銀餡を掛けました。もちろんギンナン入り。

ギンナンの苦味が加わるだけで、とても贅沢な深みのある味に仕上がました。


<豆腐レンコン蒸し>
レンコンはすりおろして片栗粉を加えて混ぜておく。よく水切りした豆腐にレンコンをのせ、ギンナンを散らして蒸篭で蒸す。
蒸し上がったら銀餡をかける。

2013年11月15日金曜日

ギンナンの基本

ギンナンを使った一般的なメニューで、なかなかできなかったのが「茶碗蒸し」。
手間がかかる印象がありますが意外と簡単。
寒くなって気候もちょうどいいので、シンプルに鶏肉とギンナンのみの茶碗蒸しを作りました。
からだを温めてくれて消化も良く栄養もあるので、味噌汁のように具を変えてもっと頻繁に作ってもいいですね。


<鶏肉とギンナンの茶碗蒸し>
ギンナンは茹でて渋皮を剥いておく。筋をとった鶏のササミは、酒、油、塩をかけてもみ、下味をつけておく。
器に鶏肉とギンナンを入れ、出汁と溶いた卵を合わせ、塩、醤油を入れた卵液を注ぐ。
浮いた泡を取り弱火で蒸し上げる。