2017年5月24日水曜日

たくさんのモノが集まると。

「『柳本浩市展』“アーキヴィスト ー 柳本さんが残してくれたもの”」を見てきました。

稀代のコレクターでデザインディレクターの柳本浩市さんが残した莫大なコレクションの一部が自由が丘の「six factory」という倉庫で展示されています。(〜6/4まで)



最近では2016年に21_21 DESIGN SIGHTで開催された「雑貨展」でもコレクションの一部が展示されていましたが、そのコレクションの数は個人コレクションとは思えないほど。
今回の展覧会では、コレクション資料のファイルも展示され、手にとって見ることができます。

個人がこれだけのコレクションをしていたことを見せられると、「もっと集めて良いんだよ」「集めることに意味があるんだよ」と励まされている気がしました。

2017年5月23日火曜日

住まうカタチ。

映画「人生フルーツ」を見てきました。



建築家であり都市計画家の津端修一さんと英子さんの暮らしを撮ったドキュメンタリー映画です。

津端修一さんはアントニン・レーモンドや坂倉準三の元で建築を学び、高度成長期に多くの団地の住棟配置の設計を手掛けた建築家。

風が通る里山的な団地の構想を持ちながら実現しなかった夢を、アントニン・レーモンドの自邸を模した設計の平屋建てに込め、敷地の2/3を占める庭に雑木林と畑をつくり、自然の恵みとともに暮らしてきた姿が描かれています。

また、住まいのあちこちに見られるロープ使いも、ヨット部出身の修一さんならではの工夫が活きていて、見どころのひとつ。

2016年に東海テレビで放送され劇場版に再編集され2017年1月に劇場公開された話題作。

人と住まい方について考えさせられる素敵な映画です。

2017年5月16日火曜日

華麗を作る裏側。

「メットガラ ドレスをまとった美術館」を見てきました。



メトロポリタン美術館(MET)衣装研究所部門  (The Costume Institute)の1年間の活動資金を集めるために開かれるファッションの祭典(ガラ)を撮ったドキュメンタリーで、2015年の企画展「鏡の中の中国(China: Through The looking Glass)」の企画から開催までを同時に追いかけている点が、かなり泣かせる内容。

見どころのひとつは企画展「鏡の中の中国」のキュレーターを務めるアンドリュー・ボルトンと、祭典(ガラ)を取り仕切る雑誌『VOGUE』の編集長アナ・ウィンター(「プラダを着た悪魔」のモデル)の奔走ぶり。
リーダーでありながら仕切り方の違いがそここに感じられるものになっています。

もうひとつの見どころが展覧会を飾る展示空間とロビー空間。
アジア芸術部門(Asian Art)のスタッフの全面的な協力で完成した意匠は、アジア芸術=安いシノワズリーで終わらない、華麗で豪華なスケールの大きい空間に仕上がっています。

タイトルが「メットガラ」なので、展覧会のオープニングでもある祭典(ガラ)の描写をもう少し丁寧に見せてほしかったという感じもありますが、豪華絢爛な世界の裏側が見られるこの映画は、ものを創り出すことの凄さを味わえる楽しいものに仕上がっていました。

2017年5月12日金曜日

金目ダル。

魚の煮付けというのは、頬張った時のふわっと、ほろっとした食感がたまらなく幸福感を味あわせてくれて、旨い刺身を食べた時の幸福感とはまったくことなる位置にいるものだと常々思っています。

なかでも金目鯛の煮付けはやはり最高。

しっかり濃いめの甘辛い煮汁がよく合います。

そして添え物には根菜。
定番のゴボウも良いですが、レンコンもいい味だしています。

<金目の煮付け>
残っているウロコがあれば丁寧に取り、下ごしらえして熱湯を掛けて霜降りにしておく。
醤油、砂糖、みりんを鍋で沸かし、下処理した金目鯛を入れる。
一煮立ちしたところに水と酒、ショウガを加えて落とし蓋をして煮付ける。
途中でレンコンの輪切りを投入して一緒に煮る。
器に盛り、針生姜を添える。

2017年5月10日水曜日

製図用具とデザイン

デザイン学校で作業中の生徒さんの机の上にとってもステキなパッケージを発見。

図面を描くための紙を製図板に仮止めするための「製図用テープ」です。
マスキングテープのように粘着力の弱いテープですね。

もらいものだそうですが、いつ頃のデザインでしょうか。
カラーリングといい図柄といい、きっちりした製図感が出ていて素晴らしいです。
裏面のロゴマークも磁器の窯印のようで気品がありますね。


この手のテープは10巻がひとまとめになって出荷されたものが、店頭でバラして販売されたりすることも多く、その場合はパッケージはありません。
また、個包装で販売されるものも、ビニールのパッケージでなんとも味気ないものになっています。

たかがテープですが、ひとつずつ箱に入っていることで、とても特別なものに感じます。

2017年5月6日土曜日

ちょっと欲しい。

銀座のクリエイションギャラリーG8で開催中の「渡邉良重展  絵をつくること」を見てきました。(開催中〜5/20まで)



第19回亀倉雄策賞を受賞した「洋菓子『AUDREY』のパッケージデザイン」を中心とした展示で、渡邉良重さんのワールドがとても可愛らしく展開されています。

「洋菓子AUDREY」は、GRAMERCY NEWYORK(グラマシーニューヨーク)、GIOTTO(ジョトォ)を展開するPlaisir(プレジィール)のイチゴスイーツブランドで、2014年に横浜高島屋にオープン。
2016年4月には日本橋高島屋に2店舗目が出店。東京初進出で話題になりました。

展示を見た後にショップへ足を運びましたが、すべて完売。
なかなか手に入らないようでした。
平日の午前中が狙い目でしょうか。