2016年5月29日日曜日

魔法のレンズ

印刷博物館P&Pギャラリーで開催された「世界のブックデザイン2014-15」でチェックした素敵なドイツの絵本「Das magische Zauberlupenbuch」が手に入りました。

赤と青の2色で刷られたこの絵本は、赤いフィルムの虫眼鏡を通すことで赤インクの画像が消えて青インクが際立ち、裸眼では見えなかった樹の中やビルの中、地面の中などの世界が現れます。

その世界は、地中で作物を収穫していたり、動物がアクロバットをしていたり。
もともと見えていた世界からは想像できない新しいユニークな世界が魅力的です。

技巧もよくある2色のメガネで見る3D視ではないというところがニクい演出です。

2016年5月27日金曜日

初夏のデトックス。

山歩きのプロに案内していただき、山菜を採りに行きました。
初夏の山はとても気持ち良いです。

収穫は大量の山ウドと大量の山蕗などなど。
ウドは少し育ちすぎですが、柔らかい茎だけを収穫しました。
山菜は採ったあとの下処理が大変ですが、栽培ものにはないクセが病み付きになります。


ウドは傷みやすい穂先を先に天ぷらで。
滅多に揚げものはしないのですが、この時だけはやめられないですね。

茎は薄切りできんぴらに。

これからしばらくは毎日が山菜Day。
夏前に健康体になりそうです。

2016年5月25日水曜日

1:1:2×4

デッサンのモチーフ用に1:1:2のサイズの端材を4本組み合わせて立方体を作りました。
同じものがたくさんあると規則的にきれいに並べたくなります。



モノが規則的に配置されるということは、そのモノによって区切られた空間も規則的になるということ。

この時、モノと空間が定規で測って同じサイズで区切られていても、見た目には同じ間隔には見えません。

立体としてのモノの方が視覚的に強い印象を与えるなどの錯覚や、物理的な空間の支配率によるものなのでしょう。

デザイン学習の現場では、
講師「揃ってないね」
学生さん「測りました」
というやりとりが実は良くあります。

きっちり測って制作されることでデザインが完成されると認識されやすいですが、実はこの見た目による調整がとても大切だったりして、そのとてもファジーな部分は教室での学習でしかなかなか体得できないことなのだと思います。

2016年5月23日月曜日

空近く。

2013年3月に開園し、グッドデザイン賞や都市公園コンクールなど数々の受賞をしている「目黒天空庭園」に行ってきました。

首都高速道路「大橋ジャンクション」に作られた、地上11m~35mの屋上庭園で、ループ状の高速道路の形状に沿った幅16m~24m、長さ400m、高低差24mの公園です。

全景を眺められる角度から見下ろせないのが残念ですが、公園内は植栽の手入れも行き届き、都会の憩いの場になっているようでした。

2016年5月21日土曜日

トロッコのトンネル。

西武ドーム球場のある所沢には村山貯水池(多摩湖)や山口貯水池(狭山湖)という2つの貯水池があって、東京都の水源のひとつとなっていますが、このダム建設 のための砂利を運搬するために多摩川の羽村堰付近から工事用の軌道が敷かれ、ケーブルを用いたインクラインとトロッコの鉄道が走っていたそうです。

そのトロッコの鉄道である「羽村山口軽便鉄道」の軌道跡が自転車道となっていて、当時のトンネルを通れると聞き、少し前に行ってみました。

2つの貯水池の中間から南西にかけて、6つのトンネルがあるようですが、整備されて通れるのはそのうちの1号隧道(横田トンネル)、2号隧道(赤堀トンネル)、3号隧道(御岳トンネル)、4号隧道(赤坂トンネル)のみ、地図で確認すると5号隧道が一番長いので、整備して通れるようにして欲しいですね。


途中からは遊歩道にもなっているので、サイクリングロードとしては短いのですが、住宅街から林の中を抜けていく当時のままのトンネルをくぐる自転車道はとても雰囲気がありました。

2016年5月19日木曜日

宇宙の目。

武蔵野市立吉祥寺美術館で開催中の「萩尾望都SF原画展 宇宙にあそび、異世界にはばたく」を見てきました。


1970年代の少女漫画黄金期を代表し、現在活躍する漫画家に影響を与えた偉大な漫画家の原画展とあって、会場は想像通り、連載当時からのファンと思われる比較的高い年代の来場者が多数。
平日の夕方でしたが、この美術館としてはかなり入場者数が多いのでは?と感じました。

今回の展覧会はSFに限った作品セレクト。
デジタルでは出せない透明感のある水彩絵の具による綺麗な色彩原画の数々が展示され、望都ワールドに引き込まれる空間となっていました。

2016年5月17日火曜日

流行の金魚。

西武渋谷店の特設会場で開催されている「深堀隆介 回顧展 金魚養画場〜鱗の向こう側〜」を見てきました。

5/11のオープン前後にTVやネットのメディアで連日のように話題になっている展覧会です。



何層にも分けた樹脂層に描かれた金魚の姿は、本物のような擬似3D表現とも言える技法で、階層の厚さや層の数など限りない試行錯誤の末に生み出された芸術。

初期の作品に1階層に金魚を描いて樹脂で封じ込めたものを敢えて展示しているため、近年の多階層表現のリアリティが際立つものとなっていました。
想像していましたが、やはり手間がすごいですね。

柿右衛門様の磁気や切子の硝子器に制作された作品は、「金魚をこうして飼いたい」と思わせるほどの説得力があり、別の意味で危険な作品。



展覧会後半はアプローチの違った作品が多く展示されていましたが、展覧会前半の作品がインパクトがあり印象的でした。

ひとつだけ残念なのは、全作品撮影可能なためスマホのシャッター音がうるさいこと。
せめて音量を最小にするとか、スピーカーを押さえて消音するとかしてほしいですね。

2016年5月15日日曜日

構造とプロポーション

外苑前の銀杏並木近くにある伊藤忠青山アートスクエアで開催中の「自転車博覧会2016モールトン展~素晴らしき小径車の世界~」に行ってきました。(5/31まで)



2009年に「自転車に優しい街」宣言をした青山は、2012年からは「ツイード」をドレスコードに自転車で街を走る「ツイードラン東京」のコースでも注目され、自転車熱の盛り上がる地域。

こぎ出しが速く街乗りにやさしい小径車でありながら、高品質で操縦性と走行性能が抜群に高いモールトンバイシクルのコレクション展なので、現行モデルだけでなく、開発当初のビンテージモデルが身近に見られるめったにない機会。

2010年に60台近いモールトンが展示された「Moulton Bicycles Exhibition(代官山ヒルサイドテラス)」に比べれば規模は小さいものの、前回は展示されなかった世界に1台しか現存しない、ロンドンからオーストラリアまでの冒険旅行のためにカスタムされたモールトン・マラソンなど貴重なモデルもあり見応え十分です。

1962年の最初期モデルで採用されたFフレームというデザインから、83年により高性能を求めトラス構造のフレームと進化したサスペンションをもったスペースフレームモデル。
その後ホイールが17インチから20インチとなり、さらに98年からはサスペンションとフレームが進化したニューシリーズやパイロンシリーズなどのデザインの変遷が展示。

こうして見ると、Fフレームはフレームの太さが気になり、ダブルパイロンはトラス構造が見た目に複雑に感じ、83年に生まれ90年代半ばまで生産された17インチのスペースフレームのモデルが、構造とプロポーションのバランスが一番美しいデザインなのではないかと再認識した展覧会でした。

90年代半ばのスペースフレームのモデル。AM-GTとAM-8。この後、ニューシリーズが生産される。(写真は2015年3月)

2016年5月14日土曜日

花に埋もれる

渋谷ヒカリエ8Fの「8/CUBE1,2,3」で開催中の「計良宏文x勅使河原城一 Flowers ~わたしを咲かせなさい~」を見てきました。(5/22まで)


計良宏文氏は資生堂のトップヘア&メーキャップアーティストで「TUBAKI」ブランドのビューティーディレクターやリバイタル グラナス、エリクシールのヘアを担当。勅使河原城一氏は華道家であり写真家。
メインビジュアルは資生堂「HAKU」のモデルを務める松岡モナさん。

2人のクリエイターによるモデルを花で着飾った即興の創作作品30点は、華やかで強い色彩の中に透明感を感じ、引き込まれるものばかり。
会期が短いですが必見の展覧会です。

HAKU 2016年春のCM

2016年5月13日金曜日

公式に弱い。

大阪万博(EXPO’70)の閉幕から1年後にあたる昭和46年10月に発行された「EXPO’70 日本万国博覧会公式記録写真集」が手に入りました。

表紙デザインは公式シンボルをデザインした大高猛氏。
カップヌードルのパッケージをデザインしたデザイナーとしても有名です。

「記録写真」というだけあってパビリオンの建物やコスチューム、他の施設やイベントなどの写真点数が半端なく多いのが嬉しい。
施工中の写真も多く掲載されていてとても貴重な資料です。
しかもフルカラー。


大阪万博の写真集は近年になってから数種類が発行されていますが、「公式」というだけでもう敗北です。

2016年5月11日水曜日

小松菜の石。

小松菜を使い切って空になったはずのビニール袋の底になにやら小石のような黒い塊を発見。
20mmに満たないくらいのころんとした塊はなんとカタツムリでした。

小松菜に潜り込んでいたのでしょう。

収穫から出荷、店頭からずーと誰にも気づかれずに最後は冷蔵庫に何日も入れられてしまったのです。

凍えてしまって動かないので、死んでいるのかと心配しながらも、小松菜の切れ端と一緒にガラスのシャーレに避難させ様子を見ていました。

しばらくして、動き出したのでほっと一安心。

カタツムリは気温が15℃以上で活発に動き、5℃以下になると冬眠するそうなので、きっと冬眠していたのでしょうね。

殻にスジがなく右巻きで丸みがあり斑点模様があるため、ウスカワマイマイなのでしょう。

毎日新しい葉野菜をあげているのでとても元気ですが、シャーレではちょっと殻がつかえて狭そうです。

2016年5月9日月曜日

雑貨の大展覧会

21_21 DESIGN SIGHTで開催中の「雑貨展」に行ってきました。(6/5まで)


展覧会ディレクターはプロダクトデザイナーの深澤直人氏。
深澤氏はデザインやアート、工芸などのカテゴリに加わるものとしての「雑貨」の魅力を探る企画展にしたかったと語っています。

この展覧会ではその雑貨の定義付けを歴史的な生活習慣と、多くの著名人が個別に担当した展示のコーナーで見せているため、様々な角度からの捉え方が感じられます。

会場内に展示されたものは、日常生活で目にするものからアンティークショップで出会うものなど見慣れたものがほとんど。
「展覧会」ということを忘れる空間でした。

2016年5月7日土曜日

ブランドと商品デザイン

以前紹介したWWFの「ドネイル(Donail)」

ネイルアートを通して動物保護に関心をもってもらうキャンペーンで、協賛するネイルサロンで柄を描いてもらうものとネイルシールで楽しむものがあります。

WWFの公式通販サイトであるパンダショップでネイルシールを売っていたので、デザイン学校での参考資料用に買ってみました。


1セットに2種類の動物モチーフのネイルシールが入っていて、パッケージのデザインはモチーフとなった動物のイラストがデザインされています。
レッドリスト赤のイメージを全面に出すことと、「Donail」ブランドとしての統一感を崩さずに動物の違いをデザインしたもののようですが、ちょっとくどいですかね。
せっかくネイルシールのデザインがカワイイのですから、中を見せて欲しい感じです。

Donail全体では動物のパターンは20種類ありますが、ネイルシールはまだ4種類(2セット)のみ。
どちらも赤、ピンクに無彩色というカラーリングなのは、印刷経費の関係からでしょうか。

パンダショップのコンセプトが利益が活動資金に充当されるので、他の通販サイトでの販売は難しいのでしょうが、こうした商品はもっと広がると良いですね。

デザイン学校のグラフィックデザイン専攻の授業ではGW明けからブランドデザインを考える課題にいよいよ突入。
商品展開が多くなってもひとつのまとまりとしてデザインを完結させることを学びます。

2016年5月5日木曜日

山からの標本。

山歩きでは良くタネや木の実を拾います。

その形がとても魅力的で、持ち帰ってはシャーレやガラス瓶に入れて眺めています。

先日の八ヶ岳エリアでの軽い登山道のハイキングでは、道の脇に白い塊が点在。

良く見ると獣の骨のようです。

近くを探すと背骨のような形のものと足のような骨がかなり散らばっていましたが、残念ながら頭蓋骨は見当たりません。



かなり前のもののようで、肉片などはまったくなく綺麗に乾燥しているので、比較的形の良い背骨の塊を2〜3片を拾って持ち帰ってきました。

はじめはタヌキかと思いましたが、図鑑で調べるとどうもシカのようです。

しっかり洗ったあと漂白し自然乾燥中です。

2016年5月3日火曜日

花と虫と山景。

GWは小淵沢方面へ。
風が強かったものの、晴天で気持ち良い気候。
南アルプス連峰も綺麗に見えています。

ツバメの戻ってきた里山から、広葉樹の若芽がまだ柔らかさを感じる雑木林の中のハイキングコースへ。

足元にはサトイモ科のテンナンショウがたくさん咲きみだれ、初夏に現れるウスバシロチョウアカクビナガハムシに出会いました。

2016年5月1日日曜日

苦味のアクセント

無農薬栽培の甘夏みかんをいただいたので、砂糖煮を作りました。
白砂糖ではなくきび砂糖を使って煮詰めたので色が濃く、グラニュー糖ではなく和三盆糖を使ったので甘みが上品に仕上がりました。
茹でこぼし回数を少なくして、ピリッと舌に苦味が感じられるのが結構気に入っています。

器は大正期に作られた「赤縁乳白氷コップ」。
乳白ベースのガラスを通した光が柔らかく回り込みます。




<甘夏みかんのピール>
無農薬栽培の甘夏みかんの皮は重さを測ってから良く洗い、5分ほど茹でこぼし、さらに水を変えてもう一度茹でこぼす。(この段階で苦味を調整)
ボウルに水を張り、茹でこぼした皮を半日つけて晒す。
皮の重さの6〜7割程度のきび砂糖と水をしっかり切った皮を一緒に火にかける。
弱火で焦がさないように砂糖を溶かし煮詰めていく。
水分がなくなったらクッキングペーパーや網に並べ1日乾かし、細くカットしてさらに1日乾かす。
表面の水分がなくなったら和三盆糖をまぶして完成。