2010年10月31日日曜日

揚げずに焼く

家での揚げ物は油の後処理が面倒だったり、キッチンの油はねがハンパなかったりと大変です。

そんな訳で、いつからか「揚げ物は外で」という感じになってしまいました。
それでも揚げ物は好きなので、困ったもんです。

揚げ物には、揚げることで素材の芯まで加熱調理する料理と、表面を高温の油でパリッと仕上げる料理があり、「唐揚げ」は前者、「春巻き」は後者の代表料理です。

後者の表面を高温の油でパリッと仕上げる「春巻き」は、中の具材はすべて加熱調理した物を包み、さらに皮も同じ小麦粉の餃子の皮と違い加熱されたものなので、「焼き」でとても美味しく頂けるメニューです。

中の具材次第で太くしたり、細くしたりしながら、バリエーションが豊富なところも魅力です。

鶏の笹身をメインに細身の「焼き春巻き」。
油を少なめにして、モッチリ感を残した焼き加減が最近の流行りです。

2010年10月30日土曜日

COP10閉会

生物多様性条約第10回締結会議(COP10)は名古屋議定書と愛知ターゲットに合意し閉会しました。
それなりの成果だと思います。
COP10自体はいまひとつ広報や報道の仕方がうまくいっていなかったように感じていたので、今後の加盟国の取り組みに期待です 。

難航した「愛知ターゲット」は、目標の20項目がわかりやすいので、特にこれからどのような方法で取り組めるのか動向に注目です。

長期間にわたる活動目標の達成には、それなりの広報活動がなければ意識は薄れて行ってしまいますので、取り組みが多く報道されていくことにも期待しています。

さて、今年2010年は国連が定めた国際生物多様性年であり、国連が支援する様々な活動で使用するロゴマークが設定されています。
特に新しいデザインではありませんが、主旨にあった完成度の高いすっきりとしたデザインで、多くのメディアで目にするマークです。
http://www.cbd.int/2010/welcome/

同じようにCOP10でも活動に際して様々なメディアで用いるロゴマークを設定していました。
日本が議長国として舵取りを行うことを意味し、「折り紙」をモチーフにしたデザインにしたそうですが、このロゴはちょっといただけない感じ。
http://www.cop10.go.jp/
メディアでの印象も薄く、むしろ支援実行委員会のロゴの印象の方が強かったように感じています。
http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/index.html



ポスターはこのようなデザインになっていました。
マークの図柄は本当に折り紙で折れるのだということが分かりました。
(公式サイトからダウンロード)


2010年10月29日金曜日

空から

東京スカイツリーのPRキャラクター「ソラカラちゃん」が決定したそうです。

好き嫌いはあるかもしれませんが、完成度は高いです。
博報堂クリエイティブ・ヴォックスの制作で、「Qoo」「ビオレママ」等を手掛けた丸山もゝ子氏と鍬本良太郎氏が担当というのも納得。

プレス発表と同時にソラカラちゃん公式サイトもばっちり公開。最近のキャラクター流行りの中、はじめからこの充実ぶりも流石ですね。

アニメーション。声のイメージがちょっと・・・。
そのうち馴染むのでしょうが。

トップページは背景が俯瞰の写真ですが、静止画の最上層部の雲だけが流れています。
これだけで随分雰囲気が変わるのですね。
面白い効果だと思います。

「ソラカラちゃん」のロゴもとてもいい。特に「」は、怪しさがいいですね。

2010年10月28日木曜日

絶滅危惧種

デザイン業界の一大イベントである「TOKYO DESIGNERS WEEK 2010」が明日いよいよ開催されます。
今年の「STUDENT EXHIBITION(学生作品展)」のテーマは「Red List - 絶滅危惧種」だそうです。
多くのデザイン系大学や専門学校がどのような発表を行うのか注目です。
http://www.tdwa.com/exhibition/student.html

本来「絶滅危惧種」という言葉は、絶滅の危機にある生物種を指す言葉で、日本では、環境省がレッドリストデータを選定し、絶滅/野生絶滅(飼育や栽培で存続している種)の次に定義されとても危険な状態を指します。

環境の変化による生息地の現象も大きな要因となりますが、外来種による驚異も近年特に問題となっています。

先日の新聞でも外国産クワガタムシと日本種との交雑種の記事がありました。
外国からの生物の輸入はとても危険にも関わらず、1999年から生きたクワガタやカブトムシの輸入解禁が増えています。

農作物に危害を与える恐れのある動植物に該当しないという理由のようですが、その結果は日本の固有種の驚異に繋がっています。
昆虫に限らず、ブラックバスやブルーギルなどの淡水魚をはじめ様々な動植物で外来種の驚異は問題となり、固有種保護の環境改善のための「駆除」も重要な活動となっています。

さて、今回の「DESIGNERS WEEK」ですが、もちろん生物だけでなく、様々な事象における「絶滅危惧」に対しての作品でしょうが、「絶滅が心配だから保護しよう」ということから発展し、何故「絶滅」が危惧される状態になったのかということにまで注目するような視野の広い考察ができればいいと思っています。

2010年10月27日水曜日

夏だけど冬

急に寒くなって、暖かい料理が嬉しくなってきました。

名前に「」が付いても「」を代表する野菜「冬瓜」。

収穫は夏なのに、冬まで保存がきくところから「冬」が付くそうですが、煮込む料理がポピュラーなため、涼しくなってから食べたくなります。

カリウムビタミンB・Cウロン酸を多く含み、細胞の正常化、血圧調整、疲労回復、免疫力向上、風邪予防などの効果があり、タンパク質を多く含む食品とあわせて食べると細胞の粘膜強化に特に効果があるそうです。

冬瓜はそれなりに大きい野菜なので、買うとなると決心が必要で、買ったらほぼ毎日「冬瓜生活」です。
食材を無駄にしない覚悟は大切だと思ってます。


















煮物も「和風鰹だし」、「中華風に干しえび」、「贅沢にカニ餡」、「ホタテだし」など様々。

まずは良質なタンパク質が豊富で、消化・吸収が他の魚より優れている「」と一緒に味噌煮にしてみました。

2010年10月26日火曜日

マンダイって

スーパーの魚売り場に見慣れない赤身の切り身がありました。
マンダイ」とあります。
その場でネット検索。
マンダイ=アカマンボウ」とありました。

「クセがなくムニエルが美味」とありましたので、挑戦。
とっても安かったし。

マグロにも似て、さっぱりとても美味しい魚でした。
きっと煮付けにしても美味しいと思います。
また見かけたら買いです。

クラゲが主食なところはマンボウと一緒ですがマンボウとは異なる種類で、なんとリュウグウノツカイの仲間だということでびっくり。

マンボウも美味しい魚ですが、鮮度が良くないと生臭くなるようで、東京の魚屋ではなかなかお目にかかれませんね。

2010年10月25日月曜日

泣かせる味?

寒くなると冬限定の商品が店頭に並びます。
9月21日にリニューアルした SUNTORY「ボス ホットシルキーブラック」。
10月23日から松田聖子の「シルキー歌姫(ディーバ)」編の新バージョンCMが放映されています。

http://www.suntory.co.jp/enjoy/movie/viewer/player_boss.html?pver=normal_wide&pid=bosspenguinkaisou_60s&band=medium

今回の新バージョンCMは、1983年の缶ビール「ペンギンカサブランカ」編等が回想のように盛り込まれている点が売りですが、今の学生達の世代はこの「ペンギンシリーズ」が放映していた後に生まれているので、ほとんどの学生がオリジナルを知らないということにも驚きでした。

シリーズとして長い「ボス シルキーブラック」の世界と「ペンギンカサブランカ」の世界を融合させているこのCM、公式サイトも芸が細かいのでぜひ
http://www.suntory.co.jp/softdrink/boss/silky_black/orchestra.html
砂時計のマイクがカワイイです。

1983年の缶ビールCM「ペンギンカサブランカ」編は多くの広告賞を受賞し、アートディレクターの戸田正寿氏とイラストレーターのひこねのりお氏が手掛けたペンギンキャラクターのデザイン缶も50種くらい発売され、ペンギンブームにもなりました。

今回の「ボス シルキーブラック」では、当時のアニメーションを細部まで再現し素晴しいクオリティです。
現在のCM見ながら「このシーンは後ろに缶ビール持ったウェイターが通っていった」とか「ピアノの上に缶ビールがあったな」などの違いを見つけるのも楽しいです。

当時の印象が強いのでCMの最後に「泣かせる味じゃん。サントリー缶ビール」という所ジョージの声が入る気がします。

2010年10月24日日曜日

自分と芸術と

21_21DESIGN SIGHTで開催中の「"これも自分と認めざるをえない"展」に行って来ました。(11/3(水祝)まで)
http://www.2121designsight.jp/program/id/

入場後すぐに「自分の身長、体重、の虹彩パターンの登録などパーソナルデータの登録があるところからこれまでの展覧会とは違うものを感じましたが、実際に会場に足を運んで「自分」を感じる展覧会なのだと意識させられました。

登録された「自分」が他の人達のデータと比べられ解析され、様々な美術作品として表現されることの体験は、ただ単に技術的なデータ解析の進歩ということ以上の衝撃がありました。

「自分」を認めるための作品としては、美術家の荒川修作が岐阜に設計したテーマパーク「養老天命反転地」がありますが、こちらは空間に置かれた「自分」を感じる物で、「"これも自分と認めざるをえない"展」とは180度の違いがあります。
http://www.yoro-park.com/j/rev/

美術作品がただ単に「鑑賞」するものから、「体験」する物へ変化している時代となってきました。
これはゲームなどの日常的な娯楽メディアにおいては随分前から起きている現象ですが、芸術の世界に於いても確実にこの現象が日常になって来ています。

この辺りの現象をどのよう吸収できるかが、これからのデザインの生き残りに係っているように思います。

2010年10月23日土曜日

ンジャナを求めて

沖縄の伝統的な野菜に「ニガナ」という葉もの野菜があります。
地元では「ンジャナ」と言います。

キク科の植物でビタミンCビタミンAカルシウムカリウムを豊富に含む栄養家の高い野菜として琉球王朝時代から珍重されているそうです。

見た目はキク科っぽくないです
厚みのあるしっかりした葉



















名前の通りとても苦みがあり、この苦みがとてもクセになります。
沖縄ではごく普通に食べられるのですが、東京では銀座にある「わしたショップ」でしかお目にかかったことがありません。
http://www.washita.co.jp/index.html

「ニガナ」を求めて定期的に銀座に行く用事を作ってしまいます。
一束105円。もっと流通して欲しいですね。

胡麻と豆腐で白和えにするのがもっともポピュラーですが、もやしとナムルにしてみました。
ニガナ自体は生でも美味しいのでさっと湯通しする程度で十分です。擦った黒胡麻をまぶしてみました。

擦り胡麻と砕いたピーナッツを和えた「モヤシとニガナのナムル」

2010年10月22日金曜日

TaMawArt?

昨日の新聞記事に「TaMawArt(たまわーる)ラリー」の紹介がありました。

多摩地区の12の美術館を回ってシールを集めて応募すると記念グッズがもらえるという、まあわりと一般的なスタンプラリー的キャンペーンですが、個別の美術館での広報だけでは限界がある中、地域の美術館が協力した広報活動はとても重要です。

ぐるっとパス」などもこうした活動のひとつですが、限定された施設、地域や期間など、まだまだ日本は展覧会業界の改革が遅れているように思います。
こうした活動がもっと活性化されることを願ってます。





















さて、このTaMawArtに参加の武蔵野市立吉祥寺美術館に行って来ました。
草間彌生展ーワタシというナニモノかへの問い」です。
先月のブログにも関連記事を書きましたが、会期終了間近になって、やっと展覧会を見る事ができました。
(ブログ参照↓)
http://kitacafe.studio-kitazaki.com/2010/09/blog-post_28.html

今回の展覧会で面白かったのは、70年代、80年代に多く作られた植物の茎の断面のような模様が描かれたコラージュ作品。
シルクスクリーン作品の背景に登場する「無限の網」と通じる表現が見られました。

とても小さな美術館ですが、今回の「草間彌生展」ではフライヤーが4種類、ポスターも数種と力が入ってます。入場料100円で混雑もほとんどなくゆっくり鑑賞できる。お得でおススメな展覧会です。(11/7まで)
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/

この展覧会の作品を所蔵する松本市美術館には、常設展示「草間彌生 魂のおきどころ」があるようで、空間自体が草間作品というものもあり、いつか訪れてみたいと思ってます。
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/artmuse/p4/p3-html/p3-kusama.html

2010年10月21日木曜日

モディと金太郎

名古屋のお土産でかわいいキャンディをいただきました。
名古屋市美術館の限定グッズでモディリアーニの「おさげ髪の少女」がモチーフです。
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/tenrankai/josetsu/index.html

この「おさげ髪の少女」。
ちょっと困ったような不思議な表情、よく見ると白い歯が見えます。
人物画で「歯」を見せた表情を描いたものって珍しいのではないでしょうか。
ちょっと他には思い出せないです。
美術館のミュージアムショップで販売されるオリジナルグッズにはいろんなものがありますが、絵画をモチーフにしたものはそのまま絵画がプリントされているものばかりで、なんか工夫ないなと思うものが多いなか、金太郎飴のキャンディになっているところがいいですね。

2010年10月20日水曜日

大地のりんご

メークイン」を頂きました。
ジャガイモは「大地のりんご」と呼ばれるほど栄養豊富な野菜で、特にカリウムを多く含むことで有名です。

外食では塩分がキツいことがよくありますが、カリウムは体内の塩分バランスを保つ働きがあるため、頻繁に摂りたい食材ですね。

ビタミンB1ビタミンC食物繊維なども豊富なため、1年中食べられるビタミン源としても重宝です。
加熱による損失が心配なビタミンCもデンプンに守られ効率よく摂取できるという優れた食材、アルカリ性食品なので肉や魚などの酸性食品と合せると最適だそうです。

メークインは粘質で水分が豊富なので、鶏もも肉と一緒にオーブン焼きにしていただきました。

2010年10月19日火曜日

ブリの幼魚

イナダはブリの幼魚ですが、小振りなので1匹でちょうどいい大きさです。
三枚卸しにしてもらったので下処理がとてもラクでした。

イナダ(ブリ)は青魚の中でも特に栄養価が高いほうで栄養素も豊富
並べて見ただけでも、DHA(ドコ サへキサエン酸)・EPA(エイコサぺンタエン酸)・ビタミンB1B2DナイアシンタウリンPOA(パルミトオレイン酸)などなど。
効果もコレステロールの代謝促進、肝臓強化、脳の血管壁を丈夫にする、カルシウムの吸収を促すなどがあるそうです。

成魚のブリに比べてさっぱりしているので刺身でもいいのですが、よりさっぱり頂くために「しゃぶしゃぶ」にしました。

たくさんのもやしと一緒に食べるとまた格別です。

2010年10月18日月曜日

課外ゼミ5

学内の在学生と外部からの見学者が混じって制作活動を行うワークショップが年に数回行われています。

先日の実施は「ファッション雑誌の表紙を作る」でした。
新創刊のファッション雑誌を想定し、タイトルロゴのデザインから、記事内容を紹介する目を惹く見出しコピー作り、表紙を飾るモデル選び(学生です)から撮影、最後にはレイアウトデザインまで、4名ほどのグループに別れ、話し合いと作業分担を繰り返しながら新しいファッション雑誌が(表紙だけですが)完成しました。
はじめて参加した外部の方も雑誌の制作のほんの一コマを、みんなでワイワイ言いながら作り上げる楽しさを実感してもらえたようです。

今回のワークショップでは参加者全員が企画、編集、素材デザイン、写真撮影、レイアウトデザインの全てに携わりました。

モデル担当、カメラマン担当、スタイリスト担当・・・
まだまだモデルがぎこちないですね。
モデルの緊張感をほぐすのもカメラマンの腕?






















実際の現場では分業されることがほとんどですが、行程をしっかり把握できることはとても重要です。

デザインワークってやっぱり楽しい
そんな風に思ってもらえた1日でした。


マガジンラックに並べた雑誌。
意外なカットが表紙に採用されたりしました。
どの雑誌が一番売れそう?

2010年10月17日日曜日

ブンブクチャガマ

海岸の砂浜を作っている「」は、様々な「」や「」でなりたっていますが、その石は砂浜が面している海の状況によって様々です。

南国のイメージ写真によくある澄んだ青い海。
この澄んだ青い海には、白い砂浜があってこそですが、この白い砂の成分はサンゴの遺骸(骨)のカケラ。

サンゴ礁のある海ならではの色彩なんですね。
日本でも沖縄にはサンゴ礁が多く存在しますので、白い砂浜が多く見られます。
そして沖縄で有名な砂に「星砂」があります。
これは有孔虫というプランクトンの遺骸(骨)で、サンゴではありませんが、やはり炭酸カルシウムの成分なので白色です。

砂浜はこうした生物標本の宝庫でとても魅力的です。

ただ陸地の砂浜は摩擦や日光の影響もあり、かなり風化しているため、標本としてはなかなかきれいなものにはめぐりあえないのが残念。
その点、海の中の砂地では、それほど摩耗もなく完全体に近い遺骸に遭遇するため、美しい標本が手に入ります。

海中で手に入れたものにウニの仲間である「タコノマクラ目」の一種の殻がありました。

ウニの仲間は内蔵を守る殻を持ち、その殻に種類によって大小様々なトゲがありますが、タコノマクラ目は短い繊毛状のトゲで、一見「ウニ」とは思わない容姿をしています。

死んでしまうと、トゲは抜け落ち殻のみが残るのですが、丸味を帯びた形態がとても魅力的です。

本当に星のカタチをしていますが、摩耗して丸くなったものも
ウニの仲間の「タコマクラ」の一種。まだかなり小さい個体の殻の標本











10月にもなってなんで「海」のネタかというと、このタコノマクラ目の「スカシカシパ」「ブンブクチャガマ」などの種類の殻を標本として棚に飾っているのですが、不注意で「オカメブンブク」ではないかと思われる殻の標本を今日こわしてしまったのです。

まだ小振りな個体で殻の厚さも薄かったため、日頃から気をつけてはいたのですがとても残念です。

これは何としても替わりの個体を見つけ持ち帰らなければと決意しました。

不注意で壊してしまった殻の標本


2010年10月16日土曜日

タイでない?

コショウダイ」という魚が店頭でとても安く売っていたので買ってみました。

チョウチョウコショウダイ」という魚は幼魚がとても可愛くてダイバーに人気の魚ですが、「チョウチョウ」のとれた「コショウダイ」は初めてお目にかかります。

これは「チョウチョウコショウダイ」の幼魚。
逆立ちして大きな鰭を忙しなく振ってダンスします。




















小振りな個体で刺身という感じでもなかったので、煮付けに。

タイ」という名前ですが「イサキ」の仲間だそうです。

驚いたことに「タイ」という名が付く魚は300種以上あるそうで、真鯛に似た姿カタチや味覚のものはまだしも、どこも似た所がなく近親でもない魚でも「タイ」の名がつくものまであるとそうです。
こうなると何を信じていいものやら。
「タイ」と付いたら「タイの仲間」にして欲しいです。

この「コショウダイ」は、まとまった漁獲量がなく、知名度が低いことからあまり高くないようですが、小振りな割に身は多いし味もなかなか捨てたもんじゃないです。

次はぜひ刺身にや湯引きにしてみたいですね。

そしてこれが「コショウダイ
もう少し大きくなると縞模様がはっきりしてくるようです

2010年10月15日金曜日

きれいな石

銀座に用事があったので、銀座松屋のデザインギャラリー1953で開催中の「ヨーガン レールの小さな石のジュエリー」を見て来ました。-11/8まで

自然の色やカタチをできるだけ手を加えずに作品に取り入れようとするヨーガン レールのジュエリーがものすごくシンプルに展示されています。

石の魅力は鉱物から宝石までそれぞれにありますが、そんな「石」の魅力を一同に集める大きなフェアが12月に開催されます。

第19回 東京ミネラルショー
池袋サンシャインシティー文化会館2F・3F
12/10(金)~13日(月)(予定)
※現時点で日程が予定となっていますので、まめにサイトで確認しなければ危ないです。

2010年10月14日木曜日

木の実の魅力

秋になると道端にいろんな種類の「どんぐり」が落ちていますよね。

土の上に落ちたどんぐりは多くが次世代の木に育つ可能性を持っていますが、アスファルトの上に落ちたものは、鳥や虫のエサになればまだ役に立っていますが、そのまま朽ちてしまうものも多いはず。

そんなどんぐりを環境改善に生かしている運動があります。
どんぐり銀行
多くの企業が環境活動として売り上げの一部を寄付する試みはよくありますが、このドングリ銀行は何よりも子ども達が参加しやすい仕組みで、スタート時から注目され、現在までも続く長い息の活動です。
裏の雑木林で本気で拾ってみようか?と考えさせられます。

さてさて、多くの植物は成長すると花を咲かせ、種を実らせ次の世代を作るということは誰でも知っています。

しかし、自分で種を採取して植え付けることにはなかなか意識が行かないのも事実です。

私自身、果物や野菜を普通に食べる日常で、種は当たり前に捨てていました。

ところが、アボカドを食べることがそれほど特別で無くなった頃から「こんな立派な種を捨てていいのか」と思うようになり、種は水に付けて発芽を待つようになりました。

問題はそのあと。

結構簡単に発芽するのです。そして鉢は増えていく。

種が発芽する」という当たり前のことが結構楽しく嬉しいことなのだと気付いてしまいました。

アボカドだけでなく、ゴーヤ、晩白柚(ばんぺいゆ:ザボンの一種の柑橘類、とても大きい実がなる)などがまだまだ小さい苗ながら現在ベランダで育っています。

ベランダの鉢が一杯だからといって、もう「アボカドの種は捨てる」というのも嫌だし、かといって、水に浸けるとほぼ100%で発芽するので、そのあと捨てるわけにも行かないし・・・。
けっこう真剣な悩みです。

2010年10月13日水曜日

原画の魅了

絵本の魅力はそのストーリー以上に、作家の作風による世界観の表現にあると思います。

それ故に、同じストーリーでも多くの絵本が描かれ続けてきたのでしょう。

千葉市美術館で、「世界の絵本がやってきたーブラティスラヴァ世界絵本原画展とチェコの人形劇」が開催されています。〜12/5(日)まで

絵本原画は、作家の世界観が直接的に表現されているため、出版された絵本とは違った刺激を受けられるので、とても好きです。

今回の展覧会では、絵本原画以外に人形劇の世界も紹介されているということで、とても
注目の展覧会ですが、時間が取れそうにないのが残念です。

http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2010/1005/1005.htmlBlogBooster-The most productive way for mobile blogging. BlogBooster is a multi-service blog editor for iPhone, Android, WebOs and your desktop

2010年10月12日火曜日

表現の追求

今日は彫刻家の「はっとりこうへいさん」の個展会場で撮影の仕事でした。

はっとりこうへいさんは、木彫を中心に制作活動を続けていらっしゃいますが、ここ最近の作品で特にユニークな点は日本の伝統工芸技法に近い技法を作品制作の中で自然に生み出したことにあります。
木彫とはその字のごとく、木を彫ることで造形していくものですが、はっとりこうへいさんの作品は木だけでなく塗料を彫る域にまで達し、表現が彫刻作品の肌感になっているように感じます。

この表現に近い技法は漆工芸の世界では「堆朱(ついしゅ)」といって、色の違う漆を幾重にも塗り重ね、その積層を削り出して断面の色の変化を楽しむもので、器や箸など様々な工芸品の中で見られますが、あくまで工芸品の装飾である印象を受けることがまったく別物であると思います。











はっとりこうへいさんの個展は神保町の「gallery福果」で10/16(土)まで開催中。
http://www18.ocn.ne.jp/~fukka/

12月には京橋での個展も開催される予定です。
これまでの作品や展覧会情報はサイトで公開されています。
http://hattlis.nomaki.jp/

2010年10月11日月曜日

曼珠沙華

先日の旅行で里山を訪れた際、田んぼの畦道に群生する曼珠沙華に見とれました。

真っ赤な花はどこか妖艶で、その姿から不吉なイメージを持たれているのかと思っていましたが、実際はアルカロイドという毒性があるために「毒花」として不吉なイメージがつきまとっているようです。

その毒性から、田んぼに来る野ネズミやモグラを避ける意味があって、畦道に好んで植えられるそうです。

曼珠沙華のような植えること自体で他の動物を避けるような使い方から、毒物を抽出して薬品に利用する方法など、多くの植物の毒を人は様々に利用してきました。

植物に限らず、こうした自然からの力に助けられている人間の生活ですが、その意味を知った上で利用方法をしっかり考えて行きたいと思います。

2010年は国際連合が定めた「国際生物多様性年」で、今日から名古屋でCOP10が開催されています。

自然の破壊や、生き物との共存を「生物多様性」という認識から考え、生活に結びついた共存をしっかり訴え仕組みを作って欲しいと思っています。




















国際生物多様性年×COP10の公式サイト

2010年10月10日日曜日

ブックデザイン

今朝の新聞に「世界のブックデザイン2009-10」展の開催記事がありました。
(10/23より印刷博物館 P&Pギャラリーにて)

この展覧会は、ドイツで毎年開催される「世界で最も美しい本コンクール」を基本にしたとても魅力的な展覧会で、一番の魅力は、展示されているほぼ全ての本について実際に手に取って見る事ができることにあります。

200点以上の展示図書があるため、全てを手に取って見るためにはかなりの根気と体力が必要ですが、手に取ることで自分の価値観と照らし合わせながらいろいろと考察できることが何よりも楽しい作業です。

展示即売会ではないので、ほとんどの本が現場では購入できないのが残念ですが、ISBNナンバー(国際標準図書番号)を知らべてネットで検索購入するのも「特別感」があっていいものです。

以前の展覧会ではISBNナンバーをメモして購入した本があります。
100 beste Plakate 06」。
世界のポスターデザインを集めた展覧会のパンフレット的な書籍ですが、カバーが内容を宣伝するポスターを折りこんだものとなっている点がユニークです。

2010年10月9日土曜日

オール電化の不思議

電車内の広告を何げなく見ていて、とても不思議なものを見つけました。

東京電力の広告です。
TVCMでもおなじみの「オール電化」の広告ですが、この広告の図柄が「地図のようで地図でないもの?」と思わせるものになっています。
















頭の中に一生懸命世界地図を思い浮かべ、広告の図柄と当てはめてようとしますが、パズルはなかなか当てはまりません。

やはり地図のようで現実にはない地図のような図柄なのかと納得しようとした瞬間、
見えました。

イタリア半島です。

さらに隣奥の広告にあるバスタブは日本列島が。

見えるまでは「白」を陸地「水色」を海、と勝手に判断して見ていたので、見慣れた地図が地図に見えなかったのです。

デザインや美術の学習でも学ぶ「地と図」の錯視です。

一度「水色=陸地」を認識すれば普通の地図に見えるのですから不思議です。
広告制作者がどこまで意図してこの配色を決めたかわかりませんが、とても面白いものになっています。

はじめから普通にイタリア半島に見えていた人には何?という感じでしょうが、逆に「白=陸」に見ようと努力すると面白いかも知れません。

東京電力のサイトでも確認できます。

2010年10月8日金曜日

栄養の食べ合わせ

すっかりになってきました。
気温が上がっても夏のようなべたべた感がなく、過ごしやすいですね。

そういえばこのところ肌が乾燥してきたように感じます。
夏に痛めつけられたカラダをリセットしないと寒い冬を乗り切れそうにありません。
味覚の秋しっかり栄養補給です。

カサカサ肌にはまずビタミンA
動物にしか含まれないビタミンですが、体内でビタミンAに変化されるβカロテンが緑黄色野菜に含まれるので、もっぱら野菜からの摂取です。

緑黄色野菜の中でも特にβカロテンの含有量がトップクラスなのが大葉です。

カルシウムも多く栄養価の高い野菜ですが、大葉1枚でβカロテンの1日の所要量の1/6が摂取できるので、6枚食べればOKです。

βカロテンを野菜から摂取するてめには油と一緒に調理することですが、実は魚に含まれるEPAとDHAβカロテンの吸収を阻害するそうです。

たくさん栄養を摂ったと思っていても、食べ合わせによっては吸収率が悪いこともあるのですね。ちょっと驚きです。

軽く水を切った大根おろしとこれでもかとたっぷりの大葉でハンバーグを作りました。
偶然ですが、肉料理と一緒なのでβカロテンは完璧です。

2010年10月7日木曜日

課外ゼミ4

グラフィックデザイン専攻1年生の授業では後期「上製本」の制作が始まりました。

出版業界では「電子書籍」が話題ですが、紙による「書籍」の魅力はまったく異なるモノとしてこれからも残って行くものと信じています。

それは、手に取って読む「書籍」は、手から感じる重さや紙の肌合いなど触覚に訴えかける要素が魅力の1つとなっているからで、現在のネットによる情報検索では得られない情報がその魅力となっていることが理由です。

デザイナー、装丁家はその触感を確かめながら紙の選定を行い、ベストなデザインを完成させていきます。

ファインペーパーは書籍というメディアに限らず、パッケージやパンフレット、ポスター等、グラフィックデザインの様々なメディアで使用されていますので、実際に紙に触れてその使われ方を実感することはとても重要なことです。

グラフィックデザイン専攻の502教室には、紙の検討に必要な紙見本が豊富に揃っていますが、見本はとても小さいので実際に使用する大判とは印象が大きくことなります。

また、印刷具合も紙によって異なりますので。実際に使用されている実例を見る事はとてもいい経験となることは言う迄もありません。

ファインペーパーの竹尾のショールーム「見本帳本店」2階の展示室では10/8(金)~11/19(金)まで「手塚治虫を装丁する」展が開催されます。

書籍の顔となる「表紙カバー」のデザインを通して、紙の魅力に触れて下さい。
グラフィックデザイン専攻の1年生は必見です。


2010年10月6日水曜日

デザインと自然と

松屋銀座には日本デザインコミッティーが主催する、世界の優れたデザイン商品を認定し販売する「デザインコレクション」があります。

このデザインコレクションに併設された「デザインギャラリー1953」で「ヨーガン レールの小さな石のジュエリー」が開催されます。10/13-11/8まで

ヨーガン レール氏はテキスタイル&ファッションデザイナーですが、無類の石好きとしても有名で、石の為に様々な場所に旅し、美しい石の採集をしています。

中でもインドの北西部ラタンプールで拾い集めた石「Babaghuri(ババグーリ)」は、ヨーガン レール氏が最も愛した石で、「JURGEN LEHL」の1ブランド名にもなっています。

今回の展覧会はヨーガン レール氏のデザインしたジュエリーをテーマにしたものですが、氏のジュエリーデザインからも自然が創造した自然石への愛情が感じられるはずです。

ラタンプールでヨーガン レール氏採集した石のコレクション写真集「Babaghuri」が出版されています。

こういう本に出会うと本も欲しいし、石も欲しくなるし。
とても大変です。

2010年10月5日火曜日

黒い外壁の秘密

瀬戸内国際芸術祭で作品を見る以上に楽しかったのが、瀬戸内の自然環境や人々の生活環境。

町並みの楽しさもありますが、特徴的な建物の建築素材に惹かれました。


遠目には真っ黒に見える家の外壁。

焼杉」です。












西日本ではそれほど珍しいものではないようですが、東日本ではないようです。
確かに今迄見た事がありあせんでした。

杉の板を三枚筒状に縛り、煙突上の内側で火をく
べると表面が真っ黒に炭化し、焼杉ができるそうで、現在ではバーナーで表面をちょっとだけ黒く焦がした物も多いのですが、瀬戸内の民家には、完全に炭化した外壁が多く観察できました。

そのままの杉板では雨などがしみ込みやすいため、腐敗防止ための表面加工で、とても丈夫な外壁材になるそうです。

触ってみると本当に炭で、指が黒くなります。
木材の腐食防止方法には現在の化学処理の他にも柿渋など自然素材の処理方法がいくつかあるようですが、焼くだけというシンプルさがいいです。











経年変化で軒下の雨風があまりあたらない部分以外は炭が削れている部分や、新しい焼杉で補強した痕なども興味深かったです。

日本の伝統的な建築素材については建築家の藤森照信氏が多くの作品の中で試みており、また、氏の著書に詳しくありますので、興味のある方はぜひ手に取ってみて下さい。

藤森照信、素材の旅藤森照信、素材の旅
藤森 照信

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2010年10月4日月曜日

ピーナッツとスヌーピー

高松から羽田への帰りの飛行機でANAの機内誌「翼の王国」を読みふけっていたところ、今年2010年がピーナッツ(スヌーピーで有名なアメリカのチャールズ・M・シュルツ作のコミックタイトル)の60周年だと知りました。

全世界に愛され続けている有名キャラクター達が世に出て60年。
多くのキャラクターが世界で受け入れられる中で、スヌーピーとピーナッツは、やはり「特別」な気がしてなりません。
コミックなどの題材やキャラクターが映画、キャラクター商品などで展開される例は数多くありますが、ピーナッツのスヌーピーに関しては、他のキャラクターとは異なる展開がされています。

中でも80年代に企画された「SNOOPY IN FASHON」は世界的なファッションデザイナーがスヌーピーの縫いぐるみのための服をデザインするというもので、本気度の高い素晴らしい企画でした。
手元にある当時出版された本を眺めてみると、参加している大物デザイナーから、改めてスヌーピーというキャラクターが全世界で愛され続けていることを感じます。
(すでに絶版ですが、古本などで見られるかも。)

1984年発行の「SNOOPY IN FASHON」
同名の展覧会が日本でも開催された。










10月から銀座のソニービルでは「SNOOPY "LOVE" GINZA」を開催しています。(~10/24まで)
SNOOPYの日本公式サイトでも紹介されています。
http://www.snoopy.co.jp/

2010年10月3日日曜日

雨の草間さん

瀬戸内国際芸術祭で直島に行きました。

とにかくものすごい人の多さに気遅れし、島に到着。

整理券をもらったり、時間を気にして移動したり、作品を見るために並んだり。

アートの鑑賞に対して、「何か違う」という違和感を感じながら過ごしました。

もちろん作品を目の前にして、とても充実しているのですが。

瀬戸内国際芸術祭では、昨年の越後妻有の芸術祭以上に加熱しているように感じました。

東と西の差もあるのでしょうかね。

今回の芸術祭は瀬戸内では第一回ですが、地元の方々の理解度には驚くばかりです。

日常の生活空間にアートが入りこみ、それを目指して、ものすごく多くの人が押しかけている状況を温かく受け入れて頂いています。

昨日、男木島に行った時にも同じような印象を受けました。
まだまだこれから変わっていく瀬戸内、人の温かさやゆったりした時間の流れは残って行って欲しいものです。

今回の瀬戸内国際芸術祭公式ガイドブックの表紙にもなっている草間彌生さんの作品。
少し離れたところから指で摘んでいるように撮影するのが流行っているみたいでした。
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2010年10月2日土曜日

パンプキンな島

10月になりました。
少し前までは秋冬のファッションが並んでいてもピンと来ませんでしたが、すっかり秋の気配で町中のディスプレイや商品も秋になってきました。

ここ数年で10月は「ハロウィン」ものが日本にも定着、キャラクターの可愛さや色彩の斬新さがウケたのでしょうね。

ハロウィンの定番と言えば「カボチャのランタン」。
愛嬌のある不気味さで愛すべきキャラクターです。

カボチャランタン(Jack-o'-Lantern)」を作るのに向いているカボチャの品種は、大きさや彫刻のし易さなどから数種類あるようですが、最も大きくなることでは「アトランティックジャイアント種」が有名で、国際カボチャ協会が主催する国際大会ではその大きさ(重さ)を競うそうです。

日本ではこの大会、香川県の小豆島が永久公認地として国際カボチャ協会認定から認定されているそうですが、たまたま瀬戸内国際芸術祭で今日小豆島に来て知りました。

今年も9月に「第24回日本一どでカボチャ大会」が開催されたそうです。

この品種は日本では飼料用ですが北米ではパンプキンパイにもするそうです。

カボチャはビタミンEβカロテンが豊富に含まれ、栄養価の高い野菜です。

ビタミンEは老化防止、のぼせ、肩こり、腰痛を和らげ、血行不良による冷えを解消。
βカロテンは細胞の老化、ガン予防、皮膚・粘膜・目の網膜の健康維持などの免疫力強化が期待できる。
これからの季節になくてはならない栄養素を多く含んだ野菜ですね。

小豆島では様様な地域で土を採取している「栗田宏一氏の作品が一押しです。 BlogBooster-The most productive way for mobile blogging. BlogBooster is a multi-service blog editor for iPhone, Android, WebOs and your desktop

2010年10月1日金曜日

秋の落とし物

秋になると様々な木の実が落ちています。
カシ、クヌギ、シイなどのドングリの他、クリなども比較的身近なところに落ちています。

かわいい造形だけでなく、堅さや艶感などの質感も魅力的で、見つけるとつい拾って持ち帰ってしまいます。
落ちているものなのに自然と手に取ってみたくなるカタチや質があることがスゴイです。

都市部ではなかなか植樹されていませんが、少し自然の多いところでは、トチの実が落ちている事もあります。

薄い茶色の果皮を剥くとクリのような種子が出て来ます。
濃い茶と薄い茶のハーフ&ハーフでつやつやしていてとてもカワイイ種子です。

パリの街路樹として有名なマロニエを和名でセイヨウトチノキというように、トチノキはマロニエの仲間で、種子はそっくりですがマロニエの果皮はとげとげしてます。

日本のトチノキは栃木県の県木なので、県内には街路樹として植えられているのでしょうか。秋はトチの実だらけで大変ですね。

クリに似たトチの実はそのままでは渋みが強く食べられませんが、渋抜きしてトチモチなどには利用されるので、一応食用可な木の実です。

そういえば福岡県太宰府の境内でドングリの仲間のシイの実を煎って売っていた事がありました。

固くて渋みが強く、けっして美味しいものではありませんでしたが、縄文時代には栄養価が高く重要な食料で、戦中、戦後の食料難の時代にも多く食べられていたようです。
興味のある方は縄文クッキーとしてレシピがサイトに紹介されているので、一度試してみてはいかがでしょうか。
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