2013年9月30日月曜日

丸ごとで。

10月になるとあちこちでハロウィングッズが並んび街がかぼちゃ色で賑わいます。
ハロウィンのイメージカラーであるオレンジ色と黒はコントラストがキレイですよね。

ランタンにするかぼちゃはオレンジ色一色が定番ですが、皮が暗緑色で中がオレンジ色のカボチャはそれだけでハロウィンカラーで賑やかです。

一般的な黒皮西洋栗カボチャは大きいのでなかなか丸ごと一個を姿のまま調理するという機会がないのですが、カボチャを丸ごと姿のまま調理するというのはとても憧れ。
手のひらにのるほどの小振りの坊ちゃんかぼちゃが並んでいる姿に引き寄せられてしまいました。

<坊ちゃんかぼちゃの肉詰め蒸し>
坊ちゃんかぼちゃは1分ほど電子レンジで加熱し、上部を切って中をくり抜いて蓋にする。
くり抜いたカボチャの内側に片栗粉を振り、鶏ひき肉にネギのみじん切り、塩、醤油、片栗粉を加えたものを詰めて蒸す。
蒸しあがったら、出汁、醤油、砂糖、片栗粉の餡をかける。

2013年9月29日日曜日

固まるが楽しい。

少し前ですが山梨の古民家カフェで秋田の「のんびり」というフリーペーパーをいただきました。

フリーペーパーといっても、とても丁寧な作りで巷に反乱している広告だらけのものとは大違い。
充分販売できる素晴しい情報誌です。
手に入れたのは第5号。
その中に寒天の記事がありました。秋田のおかあさん達は何でも寒天で固めてしまうとかで、寒天博覧会を催したり、棒寒天のほとんどを製造している長野県茅野市の製造元の話しがあったり。
とにかく寒天だけでものすごいことになっていて、寒天を作ってみたくなりました。
記事では棒寒天を使うのですが、初心者なので手軽に粉寒天で。
カボチャをピューレにして寒天で固めました。

ある程度固まったところで2層目を流し込みますが、これがとても楽しい。
ちょっとはまってしまいそうです。
<カボチャのピューレで寒天>
カボチャを柔らかく煮てつぶし、硬すぎる時は煮汁でのばす。
粉寒天を熱湯で完全に溶かし、2/3量ほどをカボチャのピューレと混ぜて型に流す。
型ごと冷やして固まってきたところで、1/3の溶かした寒天に出汁、酢、醤油で味をつけたものを流し込む。
小ネギの小口切りを散らして冷やして固める。

>>のんびり公式サイトの「のんびりを読む」でバックナンバーが読めます。
第5号はまだアップされていませんが、創刊号にも寒天の話しがあります。


2013年9月28日土曜日

白黒灰色

山から採ってきた天然マイタケ
マイタケには色によって白いシロフ、黒っぽいクロフがあり、その中間色をチャフとかトラと呼ぶそうです。

今回採れたのはたぶんクロフ。
このクロフが一番美味しいのだとか。
栽培もののマイタケはこのクロフから栽培用の菌をとるそうですが、色は少し薄い灰色になるそうです。

貴重な天然マイタケ。
シャキシャキの歯ごたえと香りを楽しむため、調理はシンプルに。塩豚とホイル焼きにしてみました。
<マイタケと塩豚のホイル焼き>
アルミホイルにはオリーブオイルを引き、下処理したマイタケ、塩豚、マイタケの順に重ねしっかり包む。
(マイタケから水分が出るので何も加えない。)
グリルの弱火で15分程度加熱。
食べる直前に醤油をごく少量かける。

2013年9月27日金曜日

キノコ遊び。

キノコに限らず自然観察では図鑑は必須。
インターネット上のサイトでも図鑑的な機能のサイトはありますが、なかなか満足のいくものに出会えません。

キノコの図鑑でもっともポピュラーで実用的なのが「山渓カラー名鑑 日本のきのこ」
カラー図版と詳しい説明でとてもいい図鑑ですがちょっと高くて8,400円。
今回、事前に学校の図書館で探した所「よくわかるきのこ大図鑑」という図鑑を発見。
この図鑑は1,575円とリーズナブル。
カラー図版豊富でなかなか良い図鑑でした。

この図鑑に「胞子紋のとり方」というのが紹介されていて、ちょっと面白いのでやってみました。

キノコは食べてはいけないツキヨタケ。
サイズ違いで数個置いてみましたが、取れたのは小さめの1個。
紙の上に伏せて置いておくだけなのでとても簡単。
他のキノコでもやってみたくなりました。
ツキヨタケの胞子紋。黒い紙の上で半日程度できれいな紋ができました。









2013年9月26日木曜日

ブナハリタケを食べた。

収穫したキノコ。
下処理がけっこう大変ですが、それもきのこ狩りの楽しみのひとつ。
まずはブナハリタケ

ブナハリタケは虫食いが多いキノコ。
まずは収穫後すぐに、石突き周辺をハサミでカット。
その後塩水にしばらく浸けておくと虫が出てきます。
このあたりは栗と同じですね。

後は流水で細かいゴミや残った虫を取り除き、崩れたところや硬いところを取り除きます。
すっかりきれいになったキノコ。
しっかり搾ったあと、一度茹でこぼしてから調理します。

香りが良くしっかりした肉質に出汁が良くしみ込むので炊き込みご飯とたまごとじに。
美味しくいただきました。

<ブナハリタケの炊き込みご飯>
下処理したブナハリタケは細かくさいて、昆布、醤油、酒を加えてご飯と一緒に炊く。


<ブナハリタケのたまごとじ>
下処理したブナハリタケ、ネギ、油揚げを出汁、砂糖、醤油、酒で煮る。
ネギが柔らかくなったら溶きたまごを加えて蓋をして一煮立ちさせる。

2013年9月25日水曜日

キノコの観察。

苗場の山でのきのこ狩り
とても美味しそうに見えて絶対に食べてはいけないのがツキヨタケ
とても似たムキタケというキノコと間違えて食べてしまうことがあるようで、しかも毒のあるツキヨタケは美味だとか。
食べると消化器系の中毒症状が現れるほか、幻覚痙攣を伴う場合もあるそうですから気をつけなければいけませんね。

その毒のあるツキヨタケの群生に遭遇。
もちろん写真撮影と観察のみです。

このツキヨタケは肉眼で発光が確認できる発光キノコのひとつ。
発光キノコは世界で約50種。そのうちの8種が日本に生息しているそうです。
これだけたくさんあったら壮観でしょうが、さすがに夜の山に入る勇気はないので、収穫しても光るかどうかわからないまま観察のために持ち帰ってみました。

数時間後。
真っ暗にした室内で収穫したツキヨタケが緑色に光りました。
いつか自然の群生で光る姿を見てみたいですね。

以前八丈島で観察した発光キノコのヤコウタケは傘全体が光りましたが、ツキヨタケは裏側のみ。収穫したためかわかりませんがかなり暗めでした。





2013年9月24日火曜日

山でデザイン観察。

いつのまにか秋の恒例イベントとなった苗場でのきのこ狩り
昨年はいろんな事情が重なって実現しませんでしたが、今年は友人達と一緒に行くことができました。

はじめて参加する友人は事前情報がありながらも道なき山の斜面へ分け入ることにやはり驚いていました。

山に入るとそこここに単独で生えている名前のわからないきのこ達が。
もちろん食べませんが、とてもきのこらしいフォルムで放っておけず写真撮影。
平地ではないので足場が悪く、なかなか両手があかないので思うように写真が撮れないですね。
そういう意味ではダイビングでの水中写真にも似ている気がします。


食べられるきのこは今回3種。
裏面のひだにあたる部分が無数の針状になっているブナハリタケはブナの倒木に群生。はじめて見ました。
この針状のきのこを見て、傘の裏のひだが針のようになったり、ヤマブシタケのように毛のようになったりという変化がとても納得できました。
それにしても生物の形態のデザインは不思議です。
白い無数の針がヒダの代わりに発達しているブナハリタケ。
ナラの木の根元に大きな株を作るマイタケ。
広葉樹の倒木に生えるナラタケモドキは良い出汁がでるので汁ものに。

2013年9月23日月曜日

香りで食す。

地元農家の出張販売所でローズマリーが並んでいました。
ハーブの香りがつくだけで、シンプルな塩とオリーブオイルだけの調理でもとても美味しくなるので不思議。

すぐに使えなかったので陰干しして半ドライ(半フレッシュ)で葉だけを摘んで使いました。
ローズマリーといえば肉料理。
鶏もも肉をオリーブオイルとローズマリーでマリネし、オーブン焼き。
とも思ったのですが、やっと夜は涼しくなって来たとはいえ、まだ長い時間オーブン加熱することでキッチンが暑くなることに踏み切れず、あらかじめジャガイモは茹でてフライパンで鶏と一緒に焼き上げました。

調理がシンプルでとても美味しいのですからハーブの力は素晴しいです。

<鶏肉とジャガイモのローズマリー焼き>
鶏肉は一口大にそぎ切りし、塩コショウをしてローズマリーとオリーブオイルでマリネする。ジャガイモは皮付きのまま茹で、マリネした鶏肉と一緒にフライパンであまり動かさないようにしながら焼き、塩コショウで味を整える。

2013年9月22日日曜日

カレーの残り

料理研究家のウー・ウェンさんのレシピで野菜だけのカレーというのがあって、とにかくさいの目に切った野菜をたくさん煮込むのですが、このレシピはお酒を50cc弱使う以外はすべて野菜から出る水分だけというもの。

休日に作り置いたものがほんの少しだけ残っていたので、焼き野菜のソース代わりに使いました。
もともとがさいの目なのでいい感じに煮崩れしてきています。トマトソースでよくやるのですがカレーもありですね。

<焼き野菜のカレーソースかけとニラのお浸し>
レンコンとゴーヤーはゴマ油を引いたフライパンでじっくり加熱。作り置いたカレーソースをかける。
ニラは沸騰した湯に10秒ほど浸してからザルに揚げ自然に冷ます。
からしと醤油、ゴマ油で和え、白ゴマを散らす。

2013年9月21日土曜日

とりあえずすってから。

まだまだレンコンがたくさんあるので、またまたレンコン料理。
レンコンの蒲焼きでも?と漠然と考えながらとりあえずレンコンをおろし金ですりおろしました。

もともとレンコンは水分の多い野菜ですが、このレンコンは特に水分が多い様です。
レンコンの汁を捨ててしまうのももったいないので、水分を全部使ってすり流しに変更。

鍋に出汁をはり温まったところですりおろしたレンコンを投入。
とろみを強くしたい時は片栗粉を加えますが今回はなしで充分でした。

具材にはゴマ油で焼いたナスを加えました。

<焼きナスのレンコンのすり流し>
すりおろしたレンコンを温めた出汁に加え、塩、醤油少々で味を整える。
器に盛ってからゴマ油で香り良く焼いたナスを加え、小ネギの小口切りを散らし、白髪ネギをのせる。

2013年9月20日金曜日

レンコンでご飯

いただいた大量のレンコン。
毎日のレンコン三昧のご飯編です。

以前はレンコンを細かく刻んでご飯と一緒に炊き込みましたが、ある程度大きい方がふっくらとした食感もほんのりとした甘味も良いことがわかりました。

レンコンの甘味を活かしたいので、基本は昆布出汁と塩。
醤油と酒は少々で。

レンコンはエビとも相性がいいのでエビとレンコンの炊き込みご飯です。
なんと贅沢な。

<レンコンとエビの炊き込みご飯>
レンコンは皮付きで黒いところだけ削ぐ。大きめの一口大に切り水につける(酢水だとほくほく感がなくなるので水で)。
エビも一口大に。昆布の切れ端、塩、酒と醤油とごま油少々を加え普通の水加減でご飯を炊く。
できれば炊きあがりに三つ葉を散らすとキレイです(三つ葉がなかったので水菜を散らしました)。

2013年9月19日木曜日

色の狩人。

21_21 DESIGN SIGHTで開催中の「カラーハンティング展 色からはじめるデザイン」を見てきました。(10/6まで)

自然界などの私たちの周囲に存在する現実の色を文字通りハンティングして、その色をはじまりとして創作活動を広げるという展覧会。

展示作品を見るだけでなく体験型の展示も多いのですが、やはり一番刺激的で魅力だったのは実際にカラーハントする行為の映像でした。
自然の中で絵の具を調合し紙片に塗りながら採集された色は、そこの風景を写した映像以上に空気感が感じられて不思議な感覚です。
展覧会ということで「作品」を見せる必要があるのでしょうが、「はじめに色があってこうなった」というコンセプトよりも「色遊び」が強くなり過ぎてしまったのが残念でした。
21_21 DESIGN SIGHTで開催されてきた他の展覧会でも作品のバリエーションによるコンセプトの弱まりは感じたことがあったので、会場が広いのでしょうか。
企画によってはデザイン常設コーナーを仕切ってもいいのかもしれませんね。

2013年9月18日水曜日

秋のマメ。

台風18号が秋を持って来たのかだいぶ過ごしやすくなってきました。
まだ昼間はセミの声が響いていますが、夕暮れからは秋の虫の鳴き声が響いています。

秋の気配とともに周囲の色彩もだんだんと変化していきますね。
近くの雑貨屋さんで見つけた切り花も秋の色彩になっていました。

紫色の豆。
ドリコスラブラブ(Dolichos lablab)というエジプト原産の古代豆で和名はフジマメ。
センゴクマメという別名もあるそうです。
夏から秋にかけて藤に似た花を咲かせる蔓性の植物。
色がきれいなのでブーケにも人気なのだとか。
まったく知りませんでした。

もうひとつ。

完全にドライになったマメ。
名前がわからないのですが、木彫のオブジェのようです。
2011年にINAXギャラリー(現LIXILギャラリー)で開催していた「種子のデザイン展」に出展されていたアフツェリアという植物種子にも似ていますが、調べがつきませんでした。

どちらも自然の創りだしたものですが、色も形も素晴しいデザインです。

2013年9月17日火曜日

真実を引き出す技術

国立新美術館で開催されていた「アンドレアス・グルスキー展」に行ってきました。
またまた会期終了ぎりぎりです。(東京展は会期終了:大阪展は2014.2/1-)

ドイツの現代写真家であるグルスキー氏の日本での初個展ですが、これまでも作品は数点紹介されたことはありました。
今回は1980年代の初期作品から最近の作品まで約65点が展示。そのほとんどが2mを超える大型プリントで隅々までの緻密な描写に圧倒されます。
グルスキー氏の写真の特徴の一つがデジタル加工技術。

デジタル加工というと様々な写真を合成して「そこ」にはない想像の画面が表現されているかのようなイメージを持ちますが、グルスキー氏の作品はレンズのゆがみの矯正や不要な被写体の消去に加えて、ひとつの被写体を多角的に捉えて再合成したものなどが主流。
撮影時に綿密な計画なければできない加工ばかり。
アナログ写真の暗室効果技法の延長線上の表現といった感じです。
とはいってもその技術がまたスゴイことになっているのですが。

デジタル加工をしなければ写らない真実がそこにはありました。

ぜひ見ておきたい写真なので見逃した方は大阪で。
国立国際美術館で2014年2月1日から開催されます。

2013年9月16日月曜日

詰めたいカタチ。

知人から白くて美味しそうなレンコンをいただきました。
毎日レンコン料理です。とても贅沢。

レンコンはゴーヤーやピーマンと同じように穴あきの形状なので何か詰めたくなりますが、定番の肉詰めは先日ゴーヤーで作ったばかりなので、からし蓮根の色のイメージでアボカド蓮根を作ってみました。

アボカドにしっかり味をつけているので軽く塩を振る程度で。ディップ状なのであまり厚くしないほうがいいみたいでした。

<アボカドとエビのレンコンはさみ焼き>
つぶしてペースト状にしたアボカドに茹でて細かく切ったエビを混ぜ、鰹出汁、醤油、みりんでしっかり味を付ける。
レンコンに薄く片栗粉をまぶし、アボカドとエビを詰め挟む。全体に片栗粉を薄く振り揚げ焼きにする。

2013年9月15日日曜日

サンマ気分で

不漁で今年は高価なサンマの代替えパート2はイワシ
一時期はイワシも不漁で高級魚となった時代もありました。
海のものですから安定は難しいのが当たり前。
クロマグロのように獲りすぎにならないようにして欲しいですね。

イワシは手開きにして蒲焼きに。
皮が薄く身が柔らかサンマやイワシの蒲焼きはフライパンにくっつきやすいのでオーブンシートを敷いて。
最近は旭化成からフライパン用ホイルなどというものも発売されていますね。
まだ使ったことはないですが便利そうです。

サンマ気分でしたがイワシはイワシなりにとても美味しいです。

<イワシの蒲焼き>
醤油、酒、砂糖、みりん、ショウガのタレに下処理したイワシを漬け込む。フライパンにオーブンシートを敷き、油を引いてタレをかけながら両面を焼く。



2013年9月14日土曜日

必然で定番。

イワシなら2尾程度、サンマやアジなら1尾などが一人前の適量だと思っているのですが、一盛りで量が多かったり、サバなど中型の魚を1尾手に入れてしまった時は、メインで1品と日持ちのするもう1品という献立が必然。

生サケなどの切り身は味噌漬けや塩麹漬けにしておいて後日漬け焼き、開きはショウガを効かせた濃いめの醤油煮か酢漬けが定番。

先日のサバも酢豚風の黒酢炒めにした残りは南蛮漬けになりました。
なんだか酢ばっかりですが。
豆アジのような骨がないので揚げる必要もなくてとてもお手軽です。

<サバの南蛮漬け>
サバは開いて骨を抜き塩をして出てきた水分を拭き取る。一口大に切って薄く片栗粉をつけ多めの油で揚げ焼きにする。バットに酢、醤油、出汁、酒、砂糖を混ぜ合わせ、唐辛子とタマネギの薄切り、揚げ焼きしたサバを漬け込む。



2013年9月13日金曜日

弾性と塑性

目黒区美術館で開催していた「PAPER ‐紙と私の新しいかたち‐展」
終了間際にぎりぎりで行ってきました。(会期終了)

グラフィックデザインとは切っても切れない素材である紙。
夏休み期間の開催だったこともあり、デザイン学校の学生さん達の多くが会場に足を運んだようでした。

展覧会の会場では展示室以外の様々な場所に展示作品のひとつである1/100の建築用添景が置かれ、来場者が探し出す楽しい雰囲気を作っていました。
あまりにいろんな所にあるので、会期終了後の完全撤去ができないのではないかといらぬ心配までしてしまいましたが、適度な強度の弾力性と塑性変形性がある紙の特性があらためて確認でき、印刷表現だけではない紙の特性に特化した実験的な授業への意欲が高まる刺激的な展覧会でした。



2013年9月12日木曜日

代替のはずが。

気候がやっと落ち着いて来て秋の気配が高まって、さあこれから秋の味覚を楽しもうというのに、今年はサンマが不漁。

口先の黄色いサンマを塩焼きにして、大根おろしで頭からバリバリと…という食べ方が好きなのですが、残念ながらしばらくお預けなようです。

その代わりというわけでもないのでしょうが、青魚のサバは値が安定していますね。
ちょうど冷蔵庫に野菜が豊富だったので酢豚風の黒酢炒めにしました。

サバは比較的身が柔らかいので、片栗粉をまぶしてコーティングしてから炒める酢豚の調理法がとても合っていると思います。

サンマ気分でしたがこれはこれでとても美味しいので◎。

<サバと野菜の黒酢炒め>
サバは塩をしてしばらくおき、出てきた水分をしっかり拭き取ってから一口大にカットして片栗粉をまぶす。多めの油で炒めたら一度取り出し、野菜を炒め、火が通ったらサバを戻して、あらかじめ合わせておいた黒酢、酒、砂糖、醤油、片栗粉を加えて仕上げる。

2013年9月11日水曜日

旨味と栄養の凝縮

栄養ドリンクで含有量がクローズアップされるタウリン
肝機能などを高めるなど体や細胞の状態を正常に戻そうとする効果効能があります。

魚やイカ、タコなどに含まれるタウリンは貝類にも豊富。
特に夏と冬に旬のあるシジミはタウリンの他にもミネラル豊富で各種ビタミンはウナギに匹敵するほど栄養価が高いので夏バテにも効果が期待できます。

味噌汁が定番ですが、時間があったので酒蒸しにしてむき身にしきんぴら風にしてみました。
予想以上に量が減ってしまって驚きですが、少しでも濃縮された味はさすがです。

<シジミとシイタケのきんぴら風>
シジミは酒蒸しして殻のみを取出す。シイタケを小さく刻んでシジミの鍋に入れ、唐辛子、醤油、砂糖、みりんを加えて煮詰める。仕上げにゴマ油で香りを出す。

2013年9月10日火曜日

守り神

夜出掛けに自転車置き場の白壁にヤモリの姿を発見。
1時間ほどして戻ると2mほど移動していましたがまだ同じ壁にいました。

本州全土で見られるニホンヤモリです。
ニホンという名がついていますが、実は大陸からやってきた外来種なのだそうです。
夜行性のための大きな目と壁に捕まるのに必要な大きな指がとても愛らしいですよね。

手の届く場所にいたので捕まえられそうでしたが、飼育には生き餌が必要。
爬虫類に強いペットショップに行けば餌用のコオロギがいろんなサイズで揃うのですけれど。
ちょっと考えて写真だけにしておきました。

2013年9月9日月曜日

積層のワケ。

アートと街を融合させたフェスティバルが各地で開催されています。
国際的なビエンナーレやトリエンナーレなどの大掛かりな祭典だけでなく、ひとつの商業地区で行われるものも多くなり年々盛り上がっていますね。

東京の中心地として、都庁やオフィスなどの高層ビルと活気のある商業地区が隣接し多彩な表情を持つ特殊な地域である新宿で開催され、今年で3回目となる「新宿クリエイターズ・フェスタ」
学生アートコンペの空間デザイン部門にデザイン学校のインテリアデザイン専攻の学生チームが出展し、優秀賞をいただきました。

この巨大な直方体は76mm×160mmの古紙でできたパーツの積層体。
なぜこのサイズのパーツでこの量かということも、新宿という特殊な商業地区に合わせたユニークなコンセプトによるもので、制作した学生さん達による作品のコンセプトが学校のブログサイトにアップされています。
表現者の思い込みだけでなく、この環境だからこのデザインというきちんと解答があって、素晴しいデザインですね。

2013年9月8日日曜日

ロゴに込められた思い

2020年のオリンピック開催地が東京に決まり、テレビやネットでは1日中この話で持ち切りでした。

今回の招致活動は東日本大震災のあった2011年に始まり、招致活動のシンボルとなったロゴは12月に決定したもの。
開催地が決定したことでこの招致ロゴは活躍の場が終わり、大会の公式ロゴへ役目を引き継いで行く訳ですが、「日本に再び活気が戻ってほしい」というコンセプトで作られた招致ロゴの願いも一緒にしっかり引き継いで行って欲しいですね。

2013年9月7日土曜日

肉詰め?つくね?

ゴーヤーやピーマンの肉詰めは豚挽肉をベースにキノコやネギなどを加えることが多く、照り焼き風に仕上げることがほとんど。
濃いめの調味料で仕上げることが多いのですが、たまにはさっぱりと柚子胡椒やポン酢でと思い鶏挽き肉を使いました。

塩つくねのイメージですね。
ゴーヤーの苦味がじわっと身体にしみ込む感じがしていいです。

<ゴーヤーの鶏つくね>
鶏挽肉、みじん切りのネギ、キノコをボウルで混ぜ、酒、塩コショウをしてよく練る。輪切りのゴーヤーに片栗粉をまぶし、混ぜ合わせた鶏挽肉を詰める。
はじめはフライパンに蓋をして蒸し焼き。ある程度火が通ったら蓋なしで焼き目がつくように焼く。

2013年9月6日金曜日

のめり込みデッサン

デザイン高校のデッサン授業も2学期初回。
1学期の最後に広い空間を描いたので、メリハリをつけて目の前の細かい描写を行ないます。

鳥の剥製の細密デッサン。
シラサギ、カモ、スズメと大小様々ですが、全身ではなく細部を観察してディテールを細かく描きます。

鳥の羽根1本1本を描くつもりで硬めの鉛筆でカリカリ描いていきます。
自分の描いている画面にどっぷりはまって欲しいですね。
細部を描くという見本にしようと少しだけ描きはじめてみました。

2013年9月5日木曜日

豚ヒレ肉をしっとり柔らかく

豚肉はスライスよりもかたまり肉の方が自由度が利いて魅力的なので、肩ロースやバラ肉のブロックをついつい探すのですが、脂の入り方などが納得いかなかったり妙に高かったりして、思うように手に入れられないことが多いです。
それに比べ、脂身のほとんどないヒレ肉は、比較的安価で品質も安定しているようで利用頻度が自然と高くなります。

ヒレ肉は脂がない分調理方法によっては固くぱさついた感じになってしまうので、脂を補うトンカツが最適で、炒め物などには向かないのかと以前は思っていたのですが、中華料理で行なう下処理を行なえば、とても柔らかくジューシーに仕上がると何かの本で知ってからは、炒めでヒレ肉を使うことが多くなりました。

基本は水分と油分を補うことと、肉にしっかりと吸わせたあとは逃がさないこと。
卵を加えると一層美味しくなります。

鶏胸肉でも有効で驚くほど変わります。

<豚ヒレ肉の中華風ケチャップ炒め>
豚ヒレ肉は6〜7mmの厚さにカットし、酒、油、片栗粉、塩をもみ込み1時間程度置いて下味をつけておく。
フライパンに油を引き肉を焼いたら、トマトケチャップとオイスターソースの合わせ調味料を加えて煮詰めながらからめる。
仕上げにごま油を加え、コショウを挽く。
レタスなどの野菜を皿に敷き、炒めた肉を盛る。

2013年9月4日水曜日

名建築とPV

9月の第1週目、デザイン高校も2学期の授業がはじまりました。
今日のデザイン史はフランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)が中心。
なぜか教科書では触れられていないのですが、名前くらいは知っておいてほしいので参考として毎年紹介しています。

日本のライト建築と言えば帝国ホテルですが、移築された正面玄関は愛知県の犬山市でなかなか気軽に見にいくことができないので、都心にある自由学園明日館(弟子の遠藤新氏との共同設計/国の重要文化財)をぜひ見るように勧めています。

自由学園の学校施設である明日館では結婚式なども行なわれ広く一般に公開されていますが、最近になってここでAKB48「上からマリコ」(2011年12月発売)のPV撮影が行なわれていたことを知りYouTubeでチェックしました。

メインのステージ場面は明日館講堂のステージ側。
ドラマ仕立ての重要ポイントとなるジャンケン大会は食堂中央の大谷石の暖炉前。
その他各所に講堂外観、講堂に続く教室棟などほとんどのシーンが明日館ロケです。

ピンクの照明やちょっとした小道具で随分印象は変わっていますが、外観はともかく室内はセットを組んだ方が撮影も簡単だろうし、ヒールブーツで踊っているので撮影許可も大変だったろうと感心してしまいました。

こういうネタは生徒さん達にはとても響くので、そういった意味では大歓迎です。



2013年9月3日火曜日

牡蠣の旨味で

先日、友人と外で食事をしていた時、オイスターソースの話題になりました。

中華の広東料理には欠かせない調味料で、牡蠣を塩ゆでした際の煮汁を煮詰めて作られるソースはとても濃厚な出汁でコクだしに重宝するので冷蔵庫には大瓶を常備していますが、友人宅では小瓶が使いきれないということ。便利なのですが。

良く使うのは炒め物のコクだし、ごま油をブレンドして茹でた青菜に和えるなどですが、醤油煮込みの醤油をオイスターソースに代えても中華風の煮込みになって美味しいです。

<豆腐とエリンギのオイスターソース煮込み>
鍋に湯を沸かし豆腐、エリンギを煮る。
オイスターソース、鶏ガラスープ、紹興酒、ショウガを加えて煮込み塩で味を整える。

2013年9月2日月曜日

蜂に感心する

知人から薦められて百田尚樹さんの小説「風の中のマリア」を読みました。
百田尚樹さんは放送作家出身の小説家で、今年12月にはデビュー作「永遠の0」が映画公開されることでも話題です。

「風の中のマリア」はオオスズメバチの働き蜂であるマリアが主人公で、昆虫の過酷な世界を描いた科学冒険小説。

擬人化された昆虫達の会話はちょっと不思議というかファンタジーすぎる感じもありますが、生態の不思議が次々に説明され一気に読み進められる小説でした。
小説内に登場するニホンミツバチの生態の不思議さにも感心したので資料を探してみようと思います。

読了後、改めてオオスズメバチが見たくなり、標本箱を出してきました。
蜂は採集に注意が必要な上、展翅と展足をするため標本制作の手間がかかるのですが、子どもの頃にカッコ良さに惚れてスズメバチを4種類集めた標本がありました。展翅展足がとてもへたくそですが、オオスズメバチは迫力がありますね。
大きい順にオオスズメバチ、ヒメスズメバチ、コガタスズメバチ、キイロスズメバチ。



2013年9月1日日曜日

黄金コンビ

パワーの源である豚肉
焼き肉でパワー重点と行きたいところですが、夏バテで弱った胃腸には脂がちょっとつらい。
栄養面では効率の良いエネルギー源なのはわかるのですが、脂を落とした方があっさり食べられるので、もっぱら時間をかけて煮込みたいですね。

しっかりした濃い味で煮込んだ豚肉にはマッシュポテトの付け合わせが最強。
ちょっと固めで煮汁をしみ込ませるのも良し、牛乳でゆるめにしてクリームのように肉にかけるのも良し。

ジャガイモは栄養面でもビタミンB群Cミネラルが豊富。
本来は熱に弱いビタミンCが、ジャガイモではでんぷんに守られるため失われにくいというのもポイントです。

<ラフテーとマッシュポテト>
ジャガイモは電子レンジで柔らかく加熱して、つぶして塩コショウを加え牛乳で溶く。固さは好みで。ラフテーと同じ器に盛る。
>>ラフテーのレシピ