2014年4月30日水曜日

天候と写真。

たまに小雨が散らついた曇りの休日に東大和のの薬用植物園に立ち寄りました。

思いつきで立ち寄ったのでデジカメ持参ではなく、iPhoneしかなかったのがちょっと残念ですが、花がたくさん咲く時期はなんだかウレシイものです。


白い花がとても可憐なシロバナシラン
紫色の花を咲かせるのでシラン(紫蘭)という名称がついているはずなのに、白くても紫蘭なのですからちょっと不思議です。

薬用なので一般に栽培が禁止されているケシやアサが園内にはありますが、警報付きの2重柵の中。
外にはポピーなどの栽培して良いケシが比較用に植えられています。


晴天の明るい陽射しでは輝くような色を放つ草花が、全天の拡散光でしっとりと浮き出します。
強い影ができないため花や葉が色彩として写るので、テキスタイル柄のようです。

2014年4月29日火曜日

黒美。

標準というか規格というか、なんとなく見慣れたサイズ感というものがモノにはあって、その慣れから外れると「おや?」とちょっと引っかかるものです。

ポピュラーな食材なのに規格外れに感じるもののひとつが米ナス
日本のナスのプロポーションからは大きく外れ、色もヘタが緑なので「おや?」な部類。

もとはアメリカのブラックビューティという品種。
日本で改良されハウス栽培で比較的年中出回りますが、やはりこれから暖かくなる季節には多く目にします。
一般的なナスに比べて黒く艶のある厚い皮が特徴なので、くろわしなどの名前がついた品種もあるようです。

煮崩れしにくい品種なので、煮込みにも向いていますが、断面の大きさを生かして肉味噌焼き。
繊維を断ち切るように輪切りにしました。


<米ナスの肉味噌焼き>
米ナスはヘタを落とし、2〜3cmの輪切りにする。片面に格子目に包丁を入れる。
フライパンに油を引いてナスを並べ片面を蒸し焼きにしたあと、裏がえして焼き目がつくまで焼く。
鶏挽肉は酒で炒り、白ネギのみじん切りを加え砂糖、味噌、醤油で濃いめに味を付け、焼き上がったナスにかけて小ネギを散らす。

2014年4月28日月曜日

偉いぞう。

今日は象の日。

またどうせ「ワンワンワンで11/1の犬の日」とか、「ニャンニャンニャンで2/22が猫の日」とかの語呂合わせかと思っていたら、ちゃんと由来がありました。
1729年(享保14年)の4/28に中御門天皇(114代天皇)が、日本にやってきた象と面会された事を記念して制定されたのだそうです。

このゾウさん。
ベトナムから徳川将軍家に献上された物で、長崎に到着してから本州入りして江戸に向かうという大移動で各地でお祭り騒ぎとなり、その騒ぎを聞いた中御門天皇が「象を見たい!」とご希望なさり、無位無官の一般人が天皇に直接会うことができない時代、「広南従四位白象」なる官位まで与えてまでご拝謁となったのだそうです。(広南はベトナム南部にあった国)

官位を持っているとても偉いゾウさんだったのですね。
「それは記念日になっても良いね」と妙に納得したのでした。

2014年4月27日日曜日

黙々と。

新学期のデッサン授業。
初めて絵画用の高級鉛筆を手にとって、これまた初めてカッターナイフで鉛筆を削ったあとは、鉛筆によるグレースケールを描きます。

シャープペンシルで文字を書くことの延長で描こうとすると、せっかく削った鉛筆があっさり折れてしまうので、筆圧に気をつけながら階調表現。
練りゴムで明るくしたり、部分調整をしてまた描いたりを繰り返しながら、綺麗なグラデーションを作っていきます。


次回からは本格的にデッサン。
すぐに結果を求めるのではなく、まずはひとつの対象物をじっくり粘り強く観察し続ける忍耐力を身につけて欲しいです

2014年4月26日土曜日

ワインでもOK

トマトリコピンが豊富に含まれていて、悪玉コレステロールを減らし、血液をサラサラにし、体の代謝を良くして脂肪細胞を抑制する働きがあると言われますが、効果的なリコピンの摂取には加熱が大事なのだそうです。

甘味も増すので一石二鳥ですね。
リコピンは油と相性がいいので、グリルで焼いたあと大葉のジェノベーゼソースで合えました。

白いご飯の友にはなりませんが、ちょっとしたおつまみには最高です。


<ミニトマトのグリル 大葉ジェノベーゼソース>
ヘタをとったミニトマトとエリンギ、シイタケにオリーブオイルをまぶしグリルで焼き、ジェノベーゼソースで和える。

2014年4月25日金曜日

古い箱

古道具屋さんで気になるモノのジャンルに「紙モノ」があって、これは主に印刷物全般を指すのですが、かなり近いところにいる活版印刷モノもなかなか味があっていいです。

活版印刷モノでメジャーなのが、今ではほとんどなくなってしまった金属活字や木活字。
今回はその仲間の「文選箱」に出会いました。

文選とは活字が並んだ棚から、原稿にあわせて活字を拾ってためる箱。
宮沢賢治の銀河鉄道の夜でジョバンニが印刷所で文選している描写がありますね。
片手で持てる小さな細長い木箱が普通です。


見つけたのは先日の「fly pin」を扱っていた古道具屋さん。
ディスプレイに上手く使っていたので、マネしてみようとひとつ分けてもらいました。
いい感じに標本が入りました。

文選箱は活字を並べ入れるので結構な重さになりますので、小さいながらもしっかりした作り。
組接ぎ(くみつぎ)の模様もキレイです。



2014年4月24日木曜日

合わせ効果。

昼間がすっかり暖かくなって汗ばむ気候が多くなりましたが、まだまだ夜が思いのほか冷えるので、まだまだ暖かい煮物やスープが恋しい感じ。

ストックの塩豚昆布出汁の汁物を作りました。
豚はかつお節と同じようにイノシン酸が多いので、昆布のグルタミン酸と合せると相乗効果で美味しい出汁になります。
しかも塩をするとタンパク質が変成してイノシン酸の含有量が3~5倍になるので、塩豚は出汁のためにもとても効果が高いというわけです。

蕎麦の実を一緒に煮てアクセントにしました。
ポリポリして美味しいです。

<塩豚とレンコンの汁物>
昆布で出汁を取り一口大の塩豚、レンコン 、蕎麦の実を煮る。醤油少々で調味し、塩豚から出る塩で足りない時は塩を足す。ゴマ油を少々かけ、ネギを飾る。

2014年4月23日水曜日

ウォーホル作ではないツボ。

森美術館で開催中の「アンディ・ウォーホル展:永遠の15分」を見てきました。(5/6まで)

アンディ・ウォーホル美術館の所蔵品から400点あまりの作品を集めたこの展覧会は、日本では過去最大となる規模の回顧展ですから、見ないわけにはいきません。
会期終了間際なので平日昼間でも結構な混雑となってしまいましたが、時間をかけてしっかり鑑賞。

代表作のキャンベルスープや肖像画のシルクスクリーン作品ももちろんとても良いのですが、1950年代の初期の柔らかいタッチのドローイングが多く見られたのがとても良かったです。

懐かしかったのが1983年のTDKビデオカセットテープのCM。
テストパターンの映ったテレビを抱えたウォーホルが、たどたどしい日本語をしゃべる奇妙なCMで強烈な印象だったので覚えています。


会場外では1958年代からファッション誌に掲載された「Who's Who In Holiday Hats」シリーズの奇抜な帽子たちが展覧会開催記念で作成されて1点ものとして販売されていました。これはちょっと欲しい。

2014年4月22日火曜日

タネいろいろが集まった。

Googleのロゴが変わっているのを見て、4月22日が、地球環境について考える「Earth Day(アースデイ)」なのだと知りました。

ロゴの動画に登場した動物たちのセレクト基準は謎でしたが、「地球について考えよう」と思い出してもらえるアクションとしてはとてもいい試みですね。

思い出しついでというわけでもないのですが、飾り棚の一部を模様替えしてみました。
比較的タネいろいろが多く集まったエリア。なんかまだしっくりこないですね。

2014年4月21日月曜日

FlyなFly。

kitaCafeのある国立に最近、新しい古モノ雑貨屋さんができました。
言い回しが変な気もしますが、New Openということ。

この雑貨屋さん。
ちょっと自然科学系というか博物学系というか、見慣れない動物の毛皮や角、植物標本や貝殻、石などが結構な割合で並んでいてとてもツボ。
行くたびにディスプレイが変わっているのも新鮮で楽しいです。

この日は自然系ではなくニヤリとする小物雑貨を見つけました。

「Fly Pin(ハエピン)」です。

かなり古そうなデザインですが、ボディはおそらくブリキ製で、意外としっかり作られています。

せっかくピンなので刺して立てるためのスタンドを作りました。

こうして見てみるとかなりイケてます。

2014年4月20日日曜日

格上げの総菜

新学期で毎日がまだまだ不規則。
総菜を作り置きするつもりで、ナスキノコを多めに買い込みました。

日持ちを考えて少し濃いめの味付けで炒め煮。

思いつきでしたが想像以上の美味しさで定番入り決定。
ただナスの煮物は色が悪くなってしまうのが難点ですね。


<ナスとキノコのオイスターソース煮>
ナスは細切り、キノコ数種もナスと同じくらいの大きさにカット。
フライパンでナスを軽く炒めたらキノコを全て入れ、チキンスープ、紹興酒、オイスターソース、ショウガのスライスを加えて煮る。水分がなくなるまで煮たら、醤油少々、ゴマ油を少量回しかける。

2014年4月19日土曜日

端っこのごちそう

魚の柵取りは刺身用に切り分けると、どうしても端っこが余ってしまっていいカタチにならず、一緒に盛っても様にならないので思い切ってもう一品をアレンジ。

定番は細かく切ってゴマだれ和え。
量を増やして丼ものにしても美味しいです。

器はほんの少しの量なので蕎麦猪口が便利。
金継ぎの直しがアクセントになりました。


<ワラサのゴマだれ和え>
柵から切った端っこのブリを細かく切り、みじん切りのネギ、ショウガと合わせ、ゴマペースト、醤油で和える。

2014年4月18日金曜日

キャパでバーグマン

東京都写真美術館で開催されている「101年目のロバート・キャパ 誰もがボブに憧れた」を見てきました。(5/11まで)


戦争カメラマンとしてあまりに有名なロバート・キャパ
5つの戦場での写真に加え、友人など身近な人々を撮った写真が多く展示されているのがこれまでのキャパ展にはない点。

中でもキャパの名著「ちょっとピンぼけ」が書かれた頃の恋の相手である、イングリッド・バーグマンの写真は、映画の撮影現場で撮影されたなかなか見慣れないスナップで新鮮。

帰ってから手元のイングリッド・バーグマン関係の本を開いて、久しぶりに映画を見たくなりました。

「ちょっとピンぼけ」が書かれた頃の映画「凱旋門」。
(ノーベル書房「女優 イングリッド・バーグマン」1983年発行)


2014年4月17日木曜日

限定色数の誘惑

新学期の最初の授業からやっと1週間が経ちました。
まだ始まらないクラスもあるので妙な空き時間ができてしまったりしています。

近場で立ち寄れる場所として思い出したのが切手の博物館
展示だけでなく世界各国の切手がショウルームで販売されているので、油断して訪れるととても危険な所です。

気を引き締めて望んだ結果、数百円の散財で済みました。

今回の一押しはブルガリアの民族衣装の切手。
デフォルメされた図柄と3色刷りの色彩がとてもキレイです。
フルカラーの印刷物に慣れていると、このような少ない色数で刷られた版画のような印刷がとても新鮮に感じますね。


2014年4月16日水曜日

史上最強の金赤

魚屋さんで金目鯛のアラが並んでいました。

金色に輝く澄んだ目に睨まれ素通りできなくなってしまったので、煮付けにしてやりました。

アラは下処理が少し手間ですが、その分低価格で期待以上の豪華な一皿になります。

金目鯛の皮の赤い色素は、甲殻類やサケなどにも多く含まれるアスタキサンチン
ビタミンEの1,000倍の抗酸化力を持つ「史上最強のカルテノイド」と言われているようで、血管の老化を予防し免疫力を高める効果があるそうです。

江戸時代の七宝焼や江戸切子できれいな赤を発色させるために金粉使用したことから、現代の印刷用語でも発色の良いやや黄よりの「特別な赤」を金赤と呼びますが、金目鯛の赤もまさに金赤ですね。

<金目のアラの煮付け>
ウロコを取り、水で内蔵の残りや血等を丁寧に洗う。
醤油、砂糖、みりんを鍋で沸かし、熱湯を掛け霜降りにした金目鯛を入れる。
一煮立ちしたところに水と酒、ショウガを加えて落とし蓋をして煮付ける。

2014年4月15日火曜日

落ちなかった50粒

先日収集したメタセコイアの球果。

シャーレーに入れておいたのですが、蓋をかぶせていなかったので乾燥したのでしょうか、球果のすぐ下に種子が落ちていました。

まだ残っているのかと思いコツコツと叩くと、おもしろいほど種子が落ちてきます。
その数ざっと50粒。
1つの球果にこれだけの数の種子があることにもびっくりです。

メタセコイアの球果は、翼のついた種子がより遠くに飛ぶ様に、枝についたままかさが開いて種子を巻くので、もうすっかり種子は落ちきったものと思っていました。

マツやスギはオタマジャクシ型が多いのですが、両側に翼を持つ蝶型でした。
最近の種子関係のブログ
>>ヒノキの球果
>>ヤマノイモの種子
>>ヤマモミジの種子

2014年4月14日月曜日

春のパスタ

タケノコを分けていただきました。
福岡の山で朝掘りされてすぐに下茹でされた状態。

生のタケノコは掘り出されるとどんどんアクが強くなるので、現地で下茹でされるのが一番美味しいはず。

休日のランチパスタにしてさっそくいただきました。
アクもなく春の香りが一杯。
季節のものはカラダが喜びます。

<タケノコの大葉ソースパスタ>
薄切りにしたタケノコは、大葉のジェノベーゼ風ソースと一緒にフライパンで温めパスタの茹で汁を少し加えて塩味を整える。茹で上がったパスタと和え、水菜を乗せる。

2014年4月13日日曜日

春のアケボノ

国分寺にある日立製作所中央研究所には立派なメタセコイアの樹が1本あります。
和名はアケボノスギですが属名のメタセコイアの方が一般的ですね。

名前の元になっているセコイアは常緑樹。
変わったという意味のメタが付けられたメタセコイアは、スギの仲間では珍しく落葉樹。
そろそろ芽吹く頃でしょうがまだ丸裸でした。

根元を見回すと、2つだけ球果を発見。
比較的良好な状態でしたのでさっそく収集。

マツボックリのようにマツやスギの仲間に見られる種子を包むかさ状の丸い実を球果と呼びますが、細長いものが多い中、メタセコイアはヒノキについで球に近い丸さを持っています。

開いたウロコの隙間まで計算され尽くしたようなみごとなバランスのデザインにほれぼれしてしまいました。

2014年4月12日土曜日

はかなさの緊張感。

香川の特産である「和三盆」を頂いてしまいました。


特別な製法で丁寧に作られた高級砂糖を木型に詰めたものですが、これだけ上品な風味で口溶けの良い砂糖はとても幸せになります。

木型に詰めた同じようなお菓子に「落雁」がありますが、落雁は、米や麦・小豆・大豆などの粉に砂糖や水飴を加え押し固めたもので、穀物の風味があります。

落雁にもいろんなものがあるようですが、和三盆のように口の中ではらりと崩れていくということはないという印象。

個々の造形や色彩だけでなく、桐箱に敷き詰められた形までがあまりにきれいなので、食べてしまうのがもったいないですね。

2014年4月11日金曜日

視覚のモンダイ。

新宿高島屋の特設会場で「円谷英二 特撮の軌跡展」が開催中。(4/14まで)

休日は混み混みとの噂があったのでどうしようかと思っていたのですが、平日の昼間に空き時間ができてしまったので、これ幸いと行ってきました。

特撮の神様である円谷英二氏が東宝で怪獣特撮に携わってから60年の記念企画。
コンピューターどころか合成の技術もまだ確立されていない頃に、視覚的な錯覚や撮影方法などを巧みに利用した独創的な技術を駆使して撮影された特撮の裏側がパネルと模型で紹介されています。
この会場では実際に撮影で使用された怪獣達の展示が、添え物のような扱いになっているところがシブくて良かったです。

2014年4月10日木曜日

まぼろしの豆。

近所のお蕎麦屋さんで食べた「くらかけ豆」がとても美味しくてはまってしまいました。
豆なのに海苔のような風味があって、粉っぽくなくポリポリした食感もとても良い。

くらかけとは鞍掛のことで、模様が馬に掛けた鞍のようだということでついた名前なのだとか。
青大豆の一品種で大豆よりも脂肪分が少なく、βカロテンタンパク質ポリフェノールカルシウムがとても豊富。

長野特産で生産量が少ないためなかなかお目にかかれない豆。
あまりに美味しかったので乾物屋さんで探してみたところ、新物として入荷したばかりのものに出会えました。ラッキー!

さっそく浸し豆にしました。
だだちゃ豆やソラマメも良いですが、見た目も可愛くてしばらくはまりそうです。

<鞍掛豆の浸し豆>
6時間以上水に浸けて戻した豆を火にかけて灰汁を取りながら煮る。好みですが10分弱のポリポリした感じが結構好み。
酒を醤油を加えて一煮立ちさせたら火を止めて自然に冷ます。


2014年4月9日水曜日

特別の205系

休日のJR中央線国立駅の西側でカメラを持った人だかりに出会いました。
当然何か珍しい車輛を狙っているいわゆる「撮り鉄」の方達。

「どんな車輛が来るのだろう?」と思っていると、「むさしの号」が到着。

通常は西国分寺駅で中央線快速から武蔵野線へ乗り換えが必要な2路線を、貨物線の線路を使って直通する特別な列車です。
車輛は205系
武蔵野線ではまだ現役の車輛ですが、中央線快速は233系なのでかなり珍しい光景です。

205系は1985年に登場したJR中央線快速では初めてのステンレス車体。
当時は全体がオレンジの角張った車体からの変更で、味気なく好きではないと思ったものですが、もっと丸みを帯びた現在の233系に慣れてしまうと、この205系がカワイく見えてしまうので不思議です。
JR東日本の路線ではサインシステムなどに用いる案内色と車体に表示する車体色が設定されていますが、この武蔵野号は武蔵野線のバーミリオンオレンジ+茶。
中央線快速がバーミリオンオレンジのみなので、余所者が走っている感じもレアです。

そしてこのバーミリオンオレンジは、国鉄時代に設定された色で「朱色1号」という名称がついていて、当初の色とは変更されているようですが、名称は引き継がれたまま細かく管理されています。

参考:
マンセル値0.5YR 5.3/8.8
RGB (193, 101, 67)
C24% M60% Y74%
16進表記 #C16543



2014年4月8日火曜日

カメラを持って桜見へ。

春の嵐となった週末。
多摩地区の桜の名所のひとつである国立で花見散歩。
やや満開を過ぎてはいましたが、ソメイヨシノを中心に、ヤマザクラ、オオシマザクラ、シダレザクラ、ボタンザクラなど、なかなか見事な桜を堪能しました。

花見客が多い場所でのポイントは、桜だけでなく背景に気を配ること。

人をよけて空を背景にするときは、太陽を背にして順光で撮影できるポイントを探すと青空とのコントラストがキレイに。

逆に花の透け感を出したいときは背景ができるだけ暗くなるようなポイントを探すと花の輪郭がしっかり出るので透明感が背景に溶け込まずにキレイに撮れます。

桜に限らず背景に気を配った撮影は写真の基本。
人や車が通り過ぎるのを待つだけでもまったく印象の違う写真になりますから、一眼レフなどのファインダーを覗いての撮影では特に周囲に気を配りながら撮影できるといいですね。

2014年4月7日月曜日

ハクチョウに感動。

国分寺駅のすぐ脇には日立製作所の中央研究所という場所があって、武蔵野の自然の森を残す貴重な場所で、この敷地が年に2日春と秋に一般公開されると聞いたので出掛けてみました。

国分寺崖線からの湧水を集めて造られた大池には、昭和34年に皇太子(現在の今上天皇)ご成婚時に日立が大手町の噴水を贈ったお返しのハクチョウで、現在は三代目なのだとか。

池のほとりには大勢の人が見ているので、できるだけ背景が水面になるように対岸が遠くなるタテ位置に陣取って観察。
しばらくすると2羽がちょうど首を曲げて向き合うハート型のポーズに。
写真では見た事がありましたが、目の前で見てしまうとちょっと感動ですね。

これまでハクチョウはあまり好きな鳥ではなかったのですが、ゆったりと水面を泳ぐ姿がとても優雅でバレエで表現する気持ちが少しわかりました。

2014年4月6日日曜日

かさ増しのお浸し。

冷蔵庫の野菜室で中途半端に残ってしまった野菜。
かさが足りない感じだったので乾物で補ってお浸しに。
居酒屋のお通しみたいですが、香りや食感の違いがあってなかなかいけました。

冬の間はあまり出番のなかったガラスの器も多く登場する季節になって、春はいろんなところでウレシイですね。


<アスパラと白キクラゲのお浸し>
アスパラは、5cm程度の長さでタテに半分、長ネギは細切りにしておく。
アスパラ、白ネギを固めに茹でて、戻した白キクラゲと合わせたら、少量の出汁と砂糖、醤油を加え一混ぜし、味をみながら酢を加え最後にゴマ油を垂らす。

2014年4月5日土曜日

桜と鳥。

都内の野鳥観察ポイントである明治神宮に桜見を兼ねて出掛けてみました。

冬鳥から夏鳥に変わりはじめるこの頃は、樹々も多くの葉を付け始めるので鳥探しは難航してきますが、じっと立ち止まって鳥探しをするには心地よい気候なのでやめられません。

神宮内の御苑でヤマガラ、カワセミ、アオジを確認。
御苑内の南池の水面に張り出した御釣台いはカワセミ狙いのカメラマンが数名陣取っていました。
皆さん500mm級のレンズで、フィルム時代では考えられないほどのものすごい連写。
「撮影後の整理が大変だろうな」と余計な心配をしつつ、ちょっとうらやましいですね。

池のほとりと林の中ではアオジを発見。
はじめはスズメかと思いました。
黄色いのがオス。地味でよりスズメ似なのがメスです。
そろそろツバメが戻ってきそうで、これから夏鳥の季節。
観察はしづらいですが楽しみです。

2014年4月4日金曜日

憧れの建物に入る。

先日、代々木にある国立代々木競技場(体育館)に入ってきました。
1964年の東京オリンピックのサブ会場として建設された施設で、建築家の丹下健三氏の設計。

競技場の内部空間に柱を作らないために、吊り橋の要領で天井を支えている構造が有名ですが、なかなか入る機会がなく今回が初めて。
というのもイベントが開催されていない期間でもメンテナンスなどにより見学できない日が多くて機会を失っていました。

今回たまたま入場無料のイベントが開催されていると知り、はりきって出掛けたという次第です。

原宿からの横断歩道上の全景が見えるあたりから気分は盛り上がり、中へ入ると興奮はMAX。

バスケットの競技が開催されていたので窓などに暗幕がひかれていたのが残念ですが、屋根の構造と客席のスロープ形状がとにかく美しいのですが、外と内で印象がまったく異なるのが不思議でした。

2014年4月3日木曜日

ヴィンテージポスターデザイン

銀座4丁目交差点の和光ビルのウィンドウディスプレイの1つがBang&Olufsen(バング&オルフセン)になっていて、背景壁面のグラフィックポスターがとてもカッコいい。

デンマークのオーディオメーカーであるBang&Olufsenは、他のオーディオにない製品デザインですが、古いグラフィックもこれほど素晴しいとは知りませんでした。

陽当たり良好なウィンドウですからすべて複製なのでしょうが、とてもシンプルな形態でこの緊張感。
ディスプレイ使用だけではもったいないですね。
デザイナーが知りたいところですが、調べがつきませんでした。

2014年4月2日水曜日

開発と保存

京橋周辺の再開発がラッシュ状態で、ついに明治屋本社ビルが囲われてしまいました。

大規模再開発事業では、古い建物は丸ごと建て替えたり、外観などの一部だけを保存したりするものが最近は特に多いように感じますが、この再開発では1933年に建てられたこの古い建物を丸ごと残した開発ということで特に注目。

このビルはジョサイア・コンドルに学んだ1期生の建築家である曾禰達蔵が手掛けたルネサンス様式の希少な現存建築物で、地下鉄駅と一体化して建設されたビルとしては、現存最古なのだそうです。

現在、建物自体の耐震性を高めるために、建物と基礎の間にゴムを挟む免震工事が進行中。
明治屋ビルの周囲には地上32階、高さ170メートルの超高層ビルが建設されるため、現在は更地になりビルの裏側が見えていました。

表側はまた姿を表しますが、裏側が見られるのは今だけなのでとても貴重。
どこにも繋がっていないドアがとてもシュールで、本来は見えない部分の規則的な配管や開口部の配置、一部の削られたディテールなどのバランスがとても良い感じです。

2014年4月1日火曜日

デザインのファッション写真

シャネル銀座店のシャネル・ネクサス・ホールで開催中の「リリアン バスマン写真展『Signature of Elegance リリアン バスマンの仕事』」を見てきました。(4/10まで)


リリアン・バスマンハーパーズ バザー誌(Harper's BAZAAR)のディレクターアシスタントとして経験後、姉妹紙であるジュニア バザーのアートディレクターとして活躍後ファッション写真家としてデビューというちょっと異色な経歴を持つ写真家。

ハーパーズ バザーではリチャード・アヴェドンとともにエレガンスを代表するファッション写真家として、20世紀における最も素晴しい女性ファッション・フォトグラファーとしての名声が確立されながら、日本では今回が初の個展。
その写真はファッション誌のディレクション経験があるせいか、誌面を計算したモデルのポーズや構図が印象的です。

昨年発行されたハーパーズ バザー日本語版別冊付録のBEST COVERSに紹介されている、リリアン・バスマンの写真による1954年6表紙(右頁)。

今回の展覧会ではハイコントラストなモノクロームのニュープリントの展覧会。
いずれオリジナルプリントと誌面の比較などをぜひ企画して欲しいと思いました。

>>Harper's BAZAARの日本版創刊時のブログ記事