2013年7月31日水曜日

写真を撮ろう

東京都写真美術館で開催中の「写真のエステ-写真作品のつくりかた」を見てきました。

「エステ=美容」のイメージが強いですが、言語のエステティーク(仏:esthétique)には「美学」「審美眼」という意味がありますので、「写真の美学」や「写真の美しさを見極める」をテーマにした展覧会ということ。
写真美術館のコレクションをテーマに沿って3期に分けた展覧会の2期目です。

美しさを作る要素を「構図、ピント、光、暗室技術」の4つに分けた展示からは、水平の出ていない斜め構図の写真やブレていることで動きを感じる写真、ネガフィルムからの現像段階でのトリミングや焼き込みなど、1枚の写真作品への手間が感じられ写真撮影の教科書としてもとてもいいので、学生さん達はぜひ夏休み中に行ってみて欲しいですね。

2013年7月30日火曜日

ビタミン。みたいな

今年の夏は例年以上に異常気象でどうも体調がベストではなく、食欲が減退気味。
まだまだこれから夏本番ですからしっかり食べないと秋を迎えられないですね。

全体に量が減ってしまわないよう、野菜だけでもたくさん食べるように気をつけていますが、弱り気味の胃には胃腸薬にも配合されるビタミンU(キャベジン)を多く多く含むキャベツが有効。ビタミンUが胃腸に取り込まれると、胃腸の粘膜の組織をつくって壊れた組織の修復をしてくれるだけでなく、肝臓障害にも効果があるそうなので、ついついビールの進む夏場には必須ですね。

ビタミンという名前で呼ばれますが、正確にはビタミンの定義に当てはまらないようで、それでもビタミンと同じような重要な働きをするため「ビタミン様物質」というのだそうです。なんだか紛らわしですね。

<きのこのキャベツ巻き>
茹でたキャベツは水分をよく拭いて、大葉を敷き細切りのエリンギを巻く。他の茹で野菜とともに擦りゴマ、砂糖、醤油を混ぜ合わせたタレをかける。

2013年7月29日月曜日

無くなってほしい。無くならないでほしい。

東京都写真美術館で開催中の「世界報道写真展」に行ってきました。(8/4まで)

ほぼ毎年通っていますが、報道写真のコンテスト展なため衝撃な写真が多く、かなり披露する写真展です。
この写真展に来ると、日本ではニュースにならなくても世界中ではまだまだ戦争がとても多く起きていることに驚かされます。
いつか戦争の写真がなくなることを願うばかりです。

2011年の展覧会では、東日本大震災をテーマとした写真が多く入賞しましたが、年月が経つにつれて震災の写真が減ってきました。
報道は減ってきていても、実は震災被害がまったく収束していない事は日本に住んでいれば日々感じます。
いつまでも震災の写真が無くならないことを祈るばかりです。

2013年7月28日日曜日

新しい絵本の発掘。

板橋区立美術館で開催中の「2013イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」に行ってきました。

世界最大級の絵本原画コンクールの入選作品の原画展ですが、同時開催の特別展を見るのもこの展覧会の楽しみになっています。
今回はボローニャ展をきっかけに海外で絵本を出版した日本の作家が紹介されていて、原画とともに出版された絵本が手に取って見られる展示。
絵本は原画を印刷技術で複製したものですが、丁寧な印刷や凝った装幀の絵本は原画とはまた別の複製芸術としての魅力があります。

今回の展示で注目したのはさとうまさのぶさんの「帽子はどこ?」細かいペンタッチの原画が魅力で装幀も良い仕上がりでした。日本未発売でamazonでも扱っていないですね。
他の書店のWebサービスを探してみようと思ってます。

展覧会の関連イベントとして、ボローニャ国際絵本原画コンクールと同時開催の児童書専門国際見本市「ボローニャ・ブックフェア(Bologna Children’s Book Fair)」で、出版されている児童書に贈られるボローニャ・ラガッツィ賞で何度も受賞している注目のインドの出版社Tara Booksの記念講演があり、ミュージアムショップではTara Booksの本が多く入荷していてとても危険な展覧会となっていました。

2013年7月27日土曜日

colors

デザイン学校も前期の作品提出が済んで、学生さん達は少し落ち着いたのではないでしょうか。秋のTokyo Designers Weekの出展のための作業が本格始動しますが、通常授業がないこの時期には教室ではできない体験をたくさんして欲しいですね。

「課題」ではない制作でぜひやって欲しいのが写真撮影
デザインと写真は切り離せないものですが、使用目的のない写真を撮りだめると感覚が磨かれます。
出掛けたついでに撮影するのではなく、撮影のために出掛けましょう。


先日研究生対象に実施した植物園での撮影実習では、学生さんに機材を貸す前に数枚撮影しました。
写真撮影のポイントは撮りたいと思ったものをシンプルに写し込むこと。余計なものが入らないように「色彩」を切り取るつもりで構図を決め、背景が入り込む場合は背景ができるだけボケるように遠くにあるものが背景となる角度を探しました。
またレンズを望遠系にしたり、絞りを空け気味にするとボケは強くなります。
いろいろ試して見るといいですね。

2013年7月26日金曜日

マウント萌え。

ポジフィルムの整理で不要になってしまったスライドマウント

デジタル写真が当たり前の学生さんは見た事もない人が多いでしょうが、スライドマウントは一コマずつ切り離したポジフィルムを挟み込んでファイリングしたり映写機で投影したりするためのもの。
撮影済のポジフィルムを現像する際にマウント加工を頼むこともできますが、プロラボで現像する場合はネガのように6コマでカットしたスリーブ仕上げが一般的。
自分でカットして必要に応じてマウントします。

このマウントは規格が統一されていますが(厚さはある程度差があります)、紙製、樹脂製などの材質やフィルムを挟み込む機能などデザインは様々。今回の整理では3種類が出てきました。
富士フィルム社製はオール軟質樹脂製で挟み込むタイプ。価格は安いのですが若干フィルムが動いてしまうのと何度かはめ外しているとはめ込みが甘くなってくるのが難点。
気に入って使っていたのがスウェーデンのGepe社のマウント。硬質樹脂の本体の内側に薄いステンレスの板がありこの板にフィルムを挟み込む仕組み。フィルムのズレがないことやポジの周囲がステンレスで囲まれエッジがシャープ、表裏がホワイトとダークグレイでスタイリッシュ、表面仕上げが梨地など、機能とデザインが素晴しい。もちろん何度外してもはめ込みが甘くなることはなく何度でも使用可能。完璧ですね。
左が富士フィルム社製。右がGepe社製(ガラスなし)。

このGepe製のマウントには、ごく薄いガラスでフィルムを挟み込むタイプもあり、フィルムの保護と平滑製に優れたものもあります。
高価なのですが、大学時代の卒業制作のポジフィルムはすべてこのガラスタイプのマウントを使っていました。作品への思い入れが感じられます。このポジフィルムはマウントのまま保存が確定。

まだまだ整理中なので、これからも多くの不要スライドマウントが出てきますが、機能とデザインがマッチしていて改めて惚れ直してしまいました。すぐに捨てるつもりで整理を始めたのですがまだ捨てられずにいます。

2013年7月25日木曜日

旧装置の復活。

途方に暮れたポジフィルムの整理。
方針がほぼ固まりました。最優先は体積を減らすこと。
思い切ってスライドマウントとファイリングをやめる決意をしました。
体積がざっと30分の1になる計算。

問題はとても見づらくなること。
この点はフィルムすべてデジタル化することで無理矢理納得。もっともフィルム自体の経年劣化も無視できないので、デジタル化はいつかはやらなければならないと思っていましたから仕方ないです。

デジタル化にあたっては、外注、フィルムスキャナーの購入なども検討した結果、スライドデュープを選択。
要はポジフィルムを35mmフルサイズのデジタル一眼で等倍撮影するということ。
もちろん外注はしないでコツコツと自分で行ないます。

スライドデュープはマクロ撮影なためピントがとてもシビアになり、スライドとカメラを平行にセットすることが一番問題になります。簡易的には三脚とライトボックスという組合わせも出来ないわけではありませんが、精度や効率がイマイチ。
そこでフィルムカメラで使用していた秘密兵器の登場です。

マクロ撮影のためのベローズアタッチメント。
レール上にすべてのアイテムが固定されるので平行も難なく確保できる優れもの。スライド複写アタッチメントもあるので完璧な装置(のはず)。

1980年代の商品ですでに生産終了の装置ですが、現行のデジタルカメラと組み合わせても使うことができるというのは、マウント形状を変更しないNikonの偉いところですね。さすがです。

2013年7月24日水曜日

データ整理期間はじまる。

学校の通常授業が終わり、一般的には夏休み。
採点をしたり成績を付けたりとまだまだ忙しいのですが、出かける用事が圧倒的に少なくなるので、時間的にも気分的にも余裕が出てきました。

夏の期間に恒例となっているのがデータ整理。
仮保存したデータや重要データなどを振り分け、バックアップ。そしてPCが頑張っている間にアナログ作業。
紙ベースの資料を振り分け、ファイリングして不要な書類はシュレッダーを掛ける。最近はできるだけ紙を減らそうという努力をしているので、以前に比べ作業量は減った気がします。

というわけで今年こそ、アナログ写真の整理をと決意。
スライドマウントしてあるポジフィルムをとりあえず出してみました。
フィルム自体は35mmが多いので小さく薄いのですが、見やすくするためにはマウントしてファイリング。これが結構かさばります。
とりあえずは全体量の把握。
マウントされたポジフィルムの一部。どこから手を付けるかが問題です。

方針を決めないといけないのですが、量の多さを前に気後れしてしまいました。

2013年7月23日火曜日

2年後に。

横浜美術館で開催中の「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」を見てきました。(9/16まで)

ロシアのエルミタージュ美術館と並ぶ西洋絵画コレクションを誇るプーシキン美術館

この展覧会は2011年4月に開催される予定でしたが、東日本大震災と原発事故の影響で急遽中止となった企画。
あれから2年。
一度中止となった展覧会は企画内容が縮小されることが多いのですが、当時の企画のままの開催となったことは本当に素晴しいことです。

前回と今回の広告を比較すると、メインイメージは変わらないものの、タイトルのフォントを変えるなど細部に変更があります。
左が今回2013年版。右が中止となった2011年版。メインビジュアルのルノアールの作品と、その色調にあった濃いマゼンタという組合わせは変えず、2013年版ではさらに深みを増したパープルを加色。PUSHKiNの文字も力強く変更されました。



この展覧会の最大の目玉は広告で登場しているルノワール「ジャンヌ・サマリーの肖像」という印象派時代の作品。
どこか暗さが漂うルノアールの作品傾向の中で抜群に明るい作品で色合いがとてもきれいでした。

一般的にはキュビズムの画家としての印象が強いピカソ「マジョルカ島の女」は、初期の青の時代やばら色の時代の作品で深みがあって良いですね。

これまでアカデミックな写実主義の絵画はあまり好みではないと思っていたのですが、今回の展覧会で少し考えが改まったのが、アングル「聖杯の前の聖母」。きれいすぎると言うか隙のないパーフェクトな絵画という感じです。

作品展数66点というのが少ない印象でしたが中身はとても濃い展覧会でした。

>>2011年に中止となった時のブログ記事

2013年7月22日月曜日

偶然のDOKOMOMO

先日、甥と姪が出場する音楽コンクールがあって、横浜市教育会館という場所に行ってきました。
桜木町駅から徒歩10分ほどですが、けっこう急な紅葉坂の上にあるので登るのが大変でした。

まもなく坂を登り切るかというところでちょっと気になるRC造打放しの建物を発見。カーブを描く庇は東京文化会館を思い出させます。

「神奈川県立青少年センター」
あとで調べたところ建築家の前川國男氏の設計で、東京文化会館の翌年1962年竣工。さらに同じ敷地には1954年竣工の「神奈川県立音楽堂・図書館」があり、こちらはDOCOMOMO Japan※の選定する日本の近代建築20選にも選ばれているそうです。
偶然通りかかったのですがとてもお得な気分でした。

神奈川県立音楽堂は公立施設としては日本で初めての本格的な音楽専用ホールで、ホール壁面はすべて木で作られているそうです。外のガラスから覗いたホワイエの天井は客席の下部なのでしょうか階段状に勾配がありました。機会があったらぜひ中にも入ってみたいですね。

※近代建築の記録と保存を目的とする国際学術組織(1988年に設立)の日本支部

2013年7月21日日曜日

揚げず。

近所で地元の農家さんが出張販売をしていました。
最近は地産野菜を置くスーパーも増えましたが、残念ながら日常的に使う近くのスーパーでは取り扱いがないので、こうした機会はとても嬉しいです。
ついつい買い過ぎてしまいそうになります。

せっかく新鮮な野菜ですからおいしいうちにたくさん食べたいと思い野菜メインの焼き南蛮を作りました。揚げないのでさっぱり食べられます。

<夏野菜の焼き南蛮>
オクラ、ナガイモ、ミョウガ、ナス、エリンギは下ごしらえをしたら、油を引いたフライパンで焼く。酢、醤油、砂糖、唐辛子、ショウガのスライスを合わせた南蛮ダレに漬け込む。
※野菜は他にもパプリカやカボチャ、ズッキーニ、ネギも美味しい。それぞれ美味しい加熱時間が異なるので、一種類ずつ様子を見ながら焼く。

2013年7月20日土曜日

青、赤、緑。

知人から沖縄土産にシークヮーサーの果汁をいただきました。
ジュースとして飲んでも美味しいですが、レモンやスダチ、ライムなどと同じように料理に加えるととても香りが豊で美味しいので重宝します。
ちょうど銀座へ用事があったので「わしたショップ」で小振りな青パパイヤを購入。
タイ料理のソムタムをシークヮーサーで作りました。
パクチーが手に入らなかったり、ちょうど干しえびを切らしていたりしましたが、ドライコリアンダーと干しアミエビアレンジ。美味しくいただきました。
パクチーの緑がなかったので、緑のガラス皿に盛ってみました。

<シークヮーサーで青パパイヤのソムタム>
ボウルにシークヮーサー、ナンプラー、砂糖、酢、ニンニクのみじん切り、唐辛子、干しえび(アミエビ)カットしたミニトマトを入れて混ぜておく。
千切りの青パパイヤは水にさらしてアクをとり、ボウルに入れて混ぜ合わせる。

2013年7月19日金曜日

水分の入替え

夏は毎日でも食べたいゴーヤー
チャンプルーや肉詰めなどのメイン以外に手軽で美味しい食べ方を日々研究中。
ゴーヤーの苦味は好きなのですが、煮物では他の野菜にもゴーヤーの苦味が移り、全部がゴーヤーになってしまいます。
かといって別々に煮るのもどうかと思い、ゴーヤーをグリルで焼いて水分を減らしてから煮てみましたが、ゴーヤー自体に出汁も良くしみ込んだ上、一緒に煮たタマネギにも苦味が移らず美味しくできあがりました。
これは発見。
今回は薄切りでしたが、厚切りでも焼き煮をしてみようと思ってます。

<ゴーヤーとタマネギの煮物>
ゴーヤーは縦二つに切りワタとタネを取り除いて両面をグリルで軽く焼く。焦げ目をバーナーでつけて薄切りにし、タマネギの薄切りと一緒に出汁で煮る。醤油少々と塩で味を整えたら火を止めて味をなじませる。
器に盛り鰹の削り節を振る。

2013年7月18日木曜日

卒業生に学ぶ

本日はデザイン系の高校の授業が一学期最終日で明日は終業式です。デザイン学校も作品プレゼンのラッシュで、それが終われば夏休み。休みと言っても通常授業がないだけで学生さん達は秋のTokyo Designers Weekの出展準備が本格始動するのでとても忙しい時期に突入でもあります。

たまたま学生さんの制作などに付合って放課後に残っていると、2年前の卒業生が訪ねて来てくれました。
卒業生が学校に来てくれるのはとても嬉しいことです。
現在の仕事の話や学生当時の事などで盛り上がりました。

デザイン学校の卒業生からよく聞くのが「仕事をするようになってから聞きたいことがとても増えた。」「仕事終わりにピンポイントで学べるコースがあればいいのに。」というもの。

もちろん世の中にはパソコン教室のように社会人対象の教室というのはたくさんあって、それなりにしっかりカリキュラムが組まれているのですが、少人数制の学校を卒業した学生さんは、学生時代に経験した「先生わかりません~」に即対応していたとても環境が今でも忘れられず、その贅沢さを求めてしまうようですね。
社会人になると求めているものがシビアになる分、少人数クラスでも個別対応っていうのはとても難しいのだと思います。

卒業生向けのクラブ活動のような気楽にみんなで制作を進めるというようなものがあるといいのかもしれません。

2013年7月17日水曜日

大衆コンパクトの展覧会

銀座のアップルセンターに用事があったので近くのキャノンギャラリーに立ち寄ってみました。
写真家の五味彬氏がアシスタント時代だった1977〜1983年に撮影した写真の展覧会「POSTCARDS FROM AUTOBOY」の最終日でした。

この展覧会で並ぶ写真はキャノンオートボーイで撮影されたもの。
オートボーイはキャノンのコンパクトフィルムカメラの主力シリーズで2007年に販売が終了されるまで60種類以上も生産された大ベストセラーシリーズ。
オートの名前の通り、ピント、露出、フィルム巻き上げ、巻き戻しが完全自動でフィルムカメラをさらに大衆化した代表的なコンパクトカメラです。

アシスタント時代とはいえ、プロの写真家のコンパクトカメラで撮影された写真展というのはなかなかお目にかかれない展覧会でした。

写真はすべて高解像度スキャンによるインクジェットプリント。
最近のインクジェットの精度はスゴイです。

2013年7月16日火曜日

20年以上前の刺激

先日レビューを紹介した竹尾見本帖本店で開催中の「紙とグラフィックデザインー八木保の選択眼」。(8/30まで)

展覧会では八木氏の膨大なデザインワークやコレクションを紹介するものでしたが、何と言ってもアメリカのアパレルメーカー「ESPRIT(エスプリ)」のアートディレクションの仕事が特に記憶に残っていて、デザイン学校に置きっ放しになっていたデザイン本を持ち帰ってきました。
とても貴重で今見ても素敵なデザインばかりです。

1989年の刊行。出版された当時はまだ大学を出たての頃でしたが、よく買っておいたと今さらながら思います。
明るい色使いだけでなく、各所に使われる有機形態のパターン。
このデザインに触発されて特色の蛍光2色+グレイだけで企業のカレンダーを作ったりしたのも思い出しました。

>>「紙とグラフィックデザインー八木保の選択眼」展のレビュー

2013年7月15日月曜日

秘密兵器でバージョンアップ

サカサクラゲの水温対策。
日中不在の間にファンを付けっ放しにすると、水温が下がりすぎ蒸発量も多いため、こまめなon/offが必要。そこで秘密兵器を購入しました。
24時間いつでもon/offが何度でも設定できる自動できるタイマー
しかも15分ごとに設定ができてロープライス。
今時ここまでコストパフォーマンスの良い商品にはなかなか出会えません。

細かい時間設定はデータを取りながら修正していく必要がありますが、とりあえずは3時間ごとに30分ファンを回せば、水温変化も大きすぎないので良さそう。これで猛暑を乗り切れそうです。
それにしても生き物を飼うのは大変。すっかりクラゲ人生です。



2013年7月14日日曜日

夏は塩分。

毎度暑い話題で申し訳ないのですがキッチンが暑い。
夏場は極力火に近づきたくないと思っているのですが、だからと言ってウサギではないので、生野菜ばかりバリバリ食べるわけにもいかず、電子レンジ加熱以外に何かないかと思っていたところ、「塩もみ」を思いつきました。
塩もみと言えばキャベツ。

適度に水分が抜けてけっこうな量が食べられるのがいいです。
緑色の濃淡がある野菜を組み合わせると目にも楽しくなりますね。
黒色のガラス製平盆に盛ってみました。より緑色が映えたようです。

<塩もみキャベツとピーマンのナムル風サラダ>
キャベツはざく切りにしてボウルに入れ塩を振ってよく混ぜる。
しばらくしてしんなりしてきたら水分を絞り、薄切りのピーマン、カイワレを加え、ごま油を回しかけて混ぜ合わせる。食べる直前に揉み海苔を振りざっくりと混ぜ合わせて器に盛る。
基本的には塩もみキャベツの塩分だけで。醤油を数滴垂らしても風味が増します。

2013年7月13日土曜日

打ち水と同じ原理で

連日の猛暑で死活問題のサカサクラゲ
日中は出来るだけ室温変化のないところへ移動していましたが、水温が30℃を超えるとクラゲ本体はともかく、体内に共生している褐虫草が耐えられないようで、そうすると本体のクラゲも栄養が充分に取れなくなって弱くなりだんだん元気が無くなると知り、急遽「サカサクラゲさん夏場の高温を乗り切ろう対策」を実行。

小型水槽用のファンと断熱材を購入。
室温が上がってしまう日中にファンを回して気化熱で水温を下げる効果と、室温に影響されにくくするために容器を断熱材でくるむ計画です。

最近はネットで何でも調べられて通販までできるのでホント便利。お店で探すとなったら大変です。相談してもニッチなアイテムは在庫がなかったりするので、結局は注文して納品されたらまた出向く訳ですから。
基本的には「モノは見ないで買えるか!」というスタンスなのですが、こういう特殊なモノはホント助かります。届くの早いですし。

早速取り付けて温度変化を観察。
ファンを水面に当てることで水分が蒸発し、気化熱で水温が下がるという仕組。
本当に効果あるのか?と疑心暗鬼でしたが、容器が小さいので効果は絶大。1時間で3-4℃は下がります。気化熱ということは強制的に蒸発させるので、使い続けた時にどのくらい蒸発するのかも心配。サカサクラゲは海水なので、蒸発すると塩分濃度が高くなり過ぎてしまいます。

まだまだ水温や水位のデータを取得中ですが、とりあえず何とかなりそうな予感。
頑張れクラゲさん!

2013年7月12日金曜日

猛暑の美術館見学/その2

デザイン学校の学生さん達と行った世田谷美術館は、世田谷区の東京都立砧公園という広大な緑地内にある世田谷区立の美術館。

公園自体は小田急線の南側に位置しますが、最寄りの駅の東急田園都市線の用賀駅からも徒歩20分弱という所にあり、美術館建設の計画と同時に駅から美術館を結ぶ主要街路として建設されたのが「用賀プロムナード(甍道/いらかみち)」

駅にほど近い道路は近くの川から引いた水を流す水路が作られた歩道。美術館に近い道路は歩道と車道を分けない街路。いずれも瓦素材が敷き詰められた落ち着いた空間となっています。驚くのは後半の瓦敷きの街路は車の通行が普通にあること。30年近く前に敷き詰められた瓦の道は割れたりデコボコになったりせず、今でも奇麗に残っています。
メンテナンスをきちんとしているということなのでしょうね。

夕方とはいってもまだまだ気温は高めで、学生さん達も暑そうでしたが、当時だけでなく現在でもユニークなパブリックスペースのあり方のひとつの提案として、何か感じてもらえたらいいのですが。

現在は節電のためでしょうか、水路に水が流れていなかったのが少し残念でした。
黒光りする瓦と緑のコントラストがまた良いです。

2013年7月11日木曜日

刺激で復活しそう。

竹尾見本帖本店で開催中の「紙とグラフィックデザインー八木保の選択眼」を見てきました。(8/30まで)

八木保氏といえばアパレルメーカー「ESPRIT」のアートディレクターを80年代に務めたグラフィックデザイナーで、当時の日本にはない明るい色使いがとても素敵で憧れのデザインでした。

今回の展覧会は2011年に出版された『THE GRAPHIC EYE of TAMOTSU YAGI―八木保の選択眼』で紹介されているデザインに加え、12mの長さにプリントされた校正刷り(イメージ)の上に印刷物のコレクションが並び、紙好きには堪らない展示となっています。

こういう展覧会に出会ってしまうと、このところ押さえていた収集癖が刺激されてしまって大変です。

久しぶりに所蔵の「ESPRIT」のデザイン集を開こうと思ったのですが、どうやらデザイン学校の学生さんの参考にと学校へ持って行ったままのようでした。
近々持ち帰らなければいけませんね。



2013年7月10日水曜日

猛暑の美術館見学/その1

世田谷美術館で開催中の「榮久庵憲司とGKの世界 鳳が翔く」展をデザイン学校の1年生を連れて行ってきました。

デザイン関連の展覧会はジャンルがグラフィックやプロダクト、インテリア等々のジャンルに細分化されることが多い中、GKグループは手掛けるデザインのジャンルが幅広いことから、開催前から注目していた展覧会です。

特にデザインを学び始めて3ヶ月ほどの学生さんには、視野を広げる意味でもぜひとも見て欲しいと思い、授業内で見学会を組みました。

しかも今回の見学実習は特に贅沢。
通常は展覧会を見るだけ(これだけでも充分)ですが、美術館は建築家の内井昭蔵氏が1986年に設計した建物。そして最寄り駅の用賀駅から美術館までの道は同じく1986年に象設計集団が設計した瓦を敷き詰めた「用賀プロムナードーいらか道」。

日中の気温が35℃というのだけが難点でした。

展覧会はさすがGKというくらいのバリエーションの多さ。
中でも榮久庵憲司氏の代表作でもある「キッコーマンの醤油瓶」は、ボトルの基本設計が黄金三角形からできていることや、ボトルをディスプレイするためのロゴが浮遊する透明なアクリルのディスプレイ台など、代表作にふさわしい見せ方となっていました。

今では見慣れてしまったJR東日本のE233系の中央線のデザインを手掛けていたことも始めて知りました。車両などの大型製品はマケット(模型)が展示されているのですが、その精度にもただただ感心の展覧会でした。

若干残念だったのはグラフィックのジャンルが少なかったこと。
特に最近の2016年オリンピックの東京招致のデザインなどはまだ記憶に新しいですし、一大キャンペーンとしてぜひクローズアップして欲しかったです。



2013年7月9日火曜日

見せたいものを意識。

デザイン学校の研究生達と実施した「夢の島熱帯植物館」での写真ゼミ。

カメラや写真が好きな学生さん達ですが、まだまだ納得のいく写真が撮れないということで、考えて撮影したものをその場で見せてもらいながら上達してもらおうという趣向です。
撮るものは自由。
まずは自分が撮影したいという欲求があって初めて自分の写真が成立するので、スタジオなどでライティングの仕方を実習する時などは別ですが、「これをみんなで撮ります。」ということはフィールドではしません。
目の届く範囲で自由に撮り歩いてもらっている間にこちらも撮影。
もっとも撮り始めてすぐに、カメラの調子が悪く持参しなかったと言ってiPhoneで撮影していた学生さんにデジタル一眼を貸したので、iPhoneで撮影してみました。

iPhoneのカメラはなかなか優秀なので、PCなどで見る分にはかなりの写真が撮れるのですが、標準搭載のカメラアプリでは、AF/AE(オートフォーカス/露出オート機能)ロックが共用なのでちょっと不充分。

有料アプリですがAF/AEロックが別々に設定できる「ProCamera(¥450)」がいまのところ最強だと思っています。

iPhoneでは拡大するだけのズーム機能は基本的に使いませんし、構図とAF/AEだけを気にして(たまにホワイトバランスロック)撮影するので、高機能デジカメよりも吟味した写真が撮れる気がします。
ただ画角がちょっと中途半端なんですよね。仕方ないですが。
露出をどこに合わせるかで格段に写真が変わります。画面の暗い部分に合わせれば全体は明るく。明るい部分に合わせれば全体は暗くなります。それぞれのディテールを画面で確認しながら撮影できるので、露出を変えて撮影することもできますね。

2013年7月8日月曜日

暑さで溶けそう。

ここ数日、異常な暑さです。
日中は本当に身体が溶けてしまうのではないかと思うほど。
毎日、各地で熱中症のニュースがあり、本当に気をつけなくては生命の危機ですよね。

熱帯性のクラゲであるサカサクラゲは、暑さよりも寒さに弱いため、冬場は水槽の下に敷くタイプのヒーターで暖を取っていて、何もしなくても水温が25℃を下回らなくなった頃からヒーターを外していたのですが、最近はやや水温が高温になり過ぎ。

あまり高温だと本当に身体が溶けてしまうのだそうです。

部屋全体にエアコンを効かせている時はいいのですが、人が不在の時は果たして何度になってしまうのか?
水温が気温に影響されにくくするためにもう少し大きい容器に移すとか、冷却ファンを取り付けるとか、この夏は何か対策が必要です。

2013年7月7日日曜日

中世美術の至宝とデジタル。

国立新美術館で開催中の「貴婦人と一角獣展」に行ってきました。

フランスの国立クリュニー中世美術館の至宝である「貴婦人と一角獣(一角獣を連れた貴婦人)」の連作は、1500年頃の作品とされ、ゴシック後期の優れたタピスリーとしてデザイン史でも登場するメジャーなものです。

過去にこの作品がフランス国外に貸し出しされたのは1974年のメトロポリタン美術館のみという貴重な機会。しかも連作の6面すべてが来日するのですから開催前から注目の展覧会でした。

会場は円形に近い展示室を作り6面のすべてが見渡せる構成。メインの展示室の周囲には回廊式に展示室が作られ、モチーフの動植物の詳細や当時の関連する彫刻やステンドグラスが展示されてはいるものの、あくまでメインはこの6面のタピスリーだというのがはっきり見て取れる展覧会でした。
ごく小さなパネルで織り方による輪郭の強調やボカシの解説がありましたが、グリッドの基本ともなる経糸(たていと)に絵柄を創りだす色彩階調としての緯糸(よこいと)の関係というのは、デジタルの画像とまったく変わりないというのも発見でした。

会期終了間近ですが必見です。

2013年7月6日土曜日

1970年の夢の形

最近、ネットで注文して山積みになっていた本の1冊に「日本万国博覧会 パビリオン制服図鑑」があります。

この本は、大阪万博「EXPO'70」の各パビリオンで活躍したコンパニオンの制服写真集なのですが、当時の記録写真に加え最近復元された制服の写真が掲載されています。

そもそもこの本が出版されるきっかけとなったのが、1970年に開催された「EXPO'70」から40周年にあたる2010年に、万博記念公園内に残る鉄鋼館をEXPO'70パビリオンとしてリニューアルオープンする企画が持ち上り、メインの展示品として当時のコンパニオンの制服を復元することになったというもの。
ものによっては生地から生産したものもあるというこだわりようで、EXPO'70パビリオンのオープニングでは、1日限りのファッションショーが開催されました。

少ない資料から復元された制服の写真と当時の貴重な写真で構成されたこの図鑑は、EXPO'70を違う視点から捉えられるものです。






2013年7月5日金曜日

研究生には特典

デザイン学校では正規の2年間のカリキュラムを修了した後にさらに学べる「研究生課程」という制度があって、その課程の学生さんは自由に授業を受ける権利に加え、研究生だけが履修することのできるゼミがあります。

本日は「写真ゼミ」が開講。
新木場にある「東京都立夢の島熱帯植物館」に撮影実習に行ってきました。

まずは各自で自由に撮影。
途中で撮影画像を確認しながら個別に指導。

環境の異なる場所での撮影ではまず始めにやらなければいけない事にホワイトバランスの設定があります。

写真は光の記録でもあるので、光の種類によって色の違いを調整する必要があり、フィルムカメラでは「フィルター」という薄い色のついたフィルムを、レンズの前にセットして撮影することで色調整を行なっていましたが、デジタルではホワイトバランスという項目でデジタル信号で色調整を行うため、その日の天候や環境を考慮し、テスト撮影を繰り返しながらベストな色調整を行ないました。
学生の皆さんも真剣です。



2013年7月4日木曜日

パッケージと広告の関係

プロダクトデザインを中心に世界で活躍しているデザイナーの吉岡徳仁氏がデザインを手掛けたことでちょっと話題となった参天製薬の「サンテ ボーティエ」

クリスタルの香水瓶のようなデザインで、かなり期待させる画像がデザイン系のサイトで紹介されていて、早速ドラッグストアで探しまわり先日やっと店頭で確認。

ボトル本体の作りはやや気に入らないものの、アクリルのムク材を削り出したような蓋や全体のバランスはなかなか良いので、ちょっとお高めですがまあ仕方ないか(何が?)と納得したところで「ローズの香り」のPOPが目に入りました。え?
イメージキャラクターが杉本彩さんでしたので、ちょっとあやしい予感はあったのですが。

結局ためらってしまって買えませんでした。

CMもこの感じ。

ターゲットイメージがとても明解ということなのでしょうが、ターゲットからはずれた人にとっては買いづらいものになってしまいました。
もう少し硬派なイメージで売って欲しかったです。


2013年7月3日水曜日

冷製アレコレ

TVでカップ焼きそばに氷を入れる商品があると聞き驚いていたら、最近はカップラーメンに氷を入れる食べ方が流行っているんだとか。
すでにある商品の食べ方の提案をするだけで、売り上げが見込めるのですからウマいSPなのでしょうが、今シーズンで消えそうな予感も。
まあ暑い夏には冷たいものが欲しくなりますから、いろいろアイデアを出すのもいいのかもしれません。

さて。夏は瓜の季節。冬瓜が旬となりました。濃い緑色が涼しげで夏の代表野菜のひとつ。ゆっくり出汁を吸わせた冬瓜は冬の大根に通じる美味しさがあります。

こちらは自信もって冷製でも美味しいです。

<冬瓜の冷製煮物>
下茹でした冬瓜を出汁で柔らかく煮る。やや固いくらいで湯むきしたミニトマトとクレソンを入れ、醤油と塩で調味。すぐ火を止めて荒熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。
蕎麦の実があれば冬瓜と一緒に茹でると食感が変わって美味しいです。
※珍しく花付きのクレソンがあったので飾ってみました。

2013年7月2日火曜日

マゼンタの夏。

いつのまにか7月になっていました。
もうすっかり夏ですね。

昨年はデザイン学校のMid先生に教えて頂いた赤シソジュースを作ってすっかり気に入ってしまったのですが、昨年は時期的に遅かったため、今年はそろそろ赤シソが出る頃ではないかと早目に行動。近所のこだわり野菜店に行ってみると、やはり元気そうな朝採りの赤シソが束で並んでいました。

買うとなったら即日、葉をむしって煮出さなければならないのでひと仕事ですが、その後の幸せを夢みて頑張ることに。
2束を抱えて帰りました。

さっそく葉をむしって量を量ってみると思ったより多かったので、鍋やボウルの大きさが心配でしたがなんとか無事に完了。

梅やショウガのジュースと違って、作ったその場で飲めるのが特典みたいでいいですね。
さっそく1杯。

今年もこの濃いマゼンタ色の季節がやってきました。



>>昨年の赤シソジュースの記事

2013年7月1日月曜日

ムスクの蝶

週末は御殿場にある友人の会社の保養所に誘われたので行ってきました。
一番の目的はテニスだったのですが、御殿場方面に行くのならついでに採集も試みたいと企みました。

事前に調べる時間がなかったので古い記憶でこの方面ならアサギマダラ狙い!と勝手に決めつけていたのですが、なんとジャコウアゲハが乱舞状態。
ジャコウアゲハはもともと暖かい南方系の蝶。
温暖化で移動する蝶が増えているとは聞いていましたが、まさか御殿場でジャコウとは。
比較的寒い高地系の蝶はどうなってしまうのでしょうね。

すぐに展翅できなかったので、夏休みの宿題としてゆっくり軟化展翅します。

帰りは世界遺産登録後の富士山詣のせいか、恐ろしいほどの大渋滞となってちょっと大変でした。
世界遺産というのも考えもの。
マスコミもあまり盛り上げないで欲しいですね。