2011年1月31日月曜日

水分豊富!

スーパーなどの店頭に並ぶ野菜は大きさや形が整ったものが選別され出荷されていますが、はじかれた野菜は規格外なこと以外はなんの不都合もないので、農家の近くでは直売所が設けられるなどして売られています。

スーパーに並ぶ野菜類はある程度の品揃えが維持されていますが、そのために輸送時間がかかったり、冷蔵保存されたりと、野菜そのものへの負荷がかかります。
直売所では、収穫後の時間がとても短いので、鮮度が良くとても元気ですが、種類が少なかったり売り切れてしまったりと品揃えは不安定です。。

最近では、品揃えを確保するための仕入れと、地元地域の契約農家から直接仕入れとの両方を売り場に作るなど、両方の良いところを上手く取り入れたスーパーも多くなりました。

何でも揃うのは便利ですが、地域生産地域消費の意識がもっと高まり、もっといろんな形が生まれるといいですね。

農家の出張直売所で買った白菜はハリもあり、とても大きく水分豊富。
仕込んで3日目の塩豚と豆乳煮にしました。

2011年1月30日日曜日

課外ゼミ7

1/29にデザインカレッジの最終学年による「卒業&修了制作プレゼンテーション」が実施されました。

事前の作品提出をパスした学生達が、18名のデザイン系講師と下級生、卒業生や保護者の方々、学校職員や学生の就職先企業の方々など大勢が見守る中、10:15amにスタート。

このプレゼンテーションでは、いままで学習して来たことの集大成を発表する場ですから、プレゼンテーションを行う学生はもちろん、講師も緊張します。

それは、グラフィックデザイン、インテリアデザイン、雑貨プロデュースというデザインの3専攻に所属する学生が同日、同会場にて発表を行い、講師もまた3専攻にまたがって批評をするため。

質問の投げかけや批評等、専門分野を超えてのアドバイスはとても難しい部分が多いのですが、それぞれの専門的な分野が交錯する点は、これから社会に出て行く学生自身にとって貴重な経験となるはずです。

最後には3専攻の中から最優秀賞を選出。
今年はインテリアデザイン専攻のY川さんが受賞しました。

今後は全員による学内展での展示を行い、最終的には優秀者によるプレゼンテーションが銀座のアップルストアでも開催されます。

どちらも入場無料で一般公開していますので、日時等の詳細も告知します。

最優秀賞のインテリアデザイン専攻、Y川さんのプレゼン風景と模型。
右はグラフィックデザイン専攻のコンセプトボード

2011年1月29日土曜日

古い紙 その2

先日の「黄色い鳥たのしい古い紙物店レポート」の続きです。

日新加工(業務用チョコレート製造大手)の袋物
デザインがどうも「大橋正」くさい。(店主も言ってました)
大橋正氏はキッコーマンのアートディレクションや明治チョコレートのポスターなどで有名なグラフィックデザイナーで、日宣美の結成メンバーです。
ちょっと調べたくらいでは解らなかったのですが、イラストのテイストがキッコーマンのキャラクター「キッコちゃん」になんとなく似ているのです。
大橋氏でないにしてもセンスの良いデザインです。





















鶴丸入りの日本航空チケット
チケットの綴りを束ねている表紙のデザインが潔いです。
今年4月に復活する「鶴丸」の旧バージョンのロゴ、文字組みの全てがカッコイイ。中の半券を見ると1967年9月とあります。
この鶴丸復活のニュースについては先日も書きましたが、「鶴丸」から現行のマークに変わる経緯が詳しくのっていた、JAL公式サイトの『さようなら「鶴丸」』はすでに削除されています。
『おかえり「鶴丸」』の入れ替え準備でしょうか。
















紙好きにはたまらない「古い紙物店」。
ほかにも「資生堂の包装紙」、「ミツワ石鹸のパッケージ」、「The London Underground(ロンドン地下鉄)のMap」などグラフィックの優れた古物も多くありました。

2011年1月28日金曜日

古い紙 その1

印刷技術は情報を多くの人に伝えることを目的に発展し、印刷物は情報伝達を終えたると本来の目的を遂げ、不要なものになってしまいます。

そんな不要なはずの「古い印刷物」ですが、紙の材質感や印刷の風合い、図案のデザイン性等、希少価値とは関係なくとても魅力があり、アンティーク雑貨業界でも独立した市場を持って人気なアイテムとなっています。

国立の雑貨店「黄色い鳥器店」で今日から「黄色い鳥たのしい古い紙物店」がはじまりました。(1/30(日)まで)
http://www.kiiroi-tori.com/moyooshimono.html

「古い紙」といっても内容は様々。
パンフレット/ポストカード/マッチラベル/各種チケット/缶詰や瓶のパッケージラベル/包装紙/袋物/コースター等々。
古本(絵本)や古切手も古い紙ですが、これはまた一大市場がありますね。

さて肝心の「黄色い鳥たのしい古い紙物店」レポートです。

<気になったその1>
チェコを中心としたマッチラベル(シート)の数々。
コレクターが所有していたもののようで、3冊のアルバムにぎっしり。どれも単色や2〜3色の印刷でとても美しいものです。アルバムごと欲しい。見るだけでも価値有り。同じシートが複数ある場合だけが商品で最後の1枚になると「SOLD OUT」。さすが店主も立派なコレクターです。持っている図柄もあったので、冷静に今回は見るだけにしておきました。

<気になったその2>
使用後の折り目、テープの糊痕の残った包装紙の山。
この山の中に伝説的な西武百貨店の包装紙を発見。
スウェーデンのデザイナー「Stig Lindberg(スティグ・リンドベリ)」氏のデザインによるこの包装紙は1958年から1960年にかけていくつかのバリエーションが作られたもの。

サイズや痛みを見ていたところ、店主が奥から「こんなものが …」と言ってもって来たのはなんと未使用の包装紙。
それもA1ほどの結構大きいサイズです。困ったこれは欲しい。

というわけで、今回購入したのは、「西武百貨店の包装紙」、「日新加工(業務用チョコレート製造大手)の袋もの」、復活祝も兼ねて「日本航空の鶴丸入りチケット」です。
(つづく)

赤1色、緑1色、図像の配置が違うものなどのバリエーションがあります。

2011年1月27日木曜日

インディアンが食べてた

世界各国で古くから食べられている重要な食料に「いも」があります。
サツマイモジャガイモサトイモヤマイモ等たくさんの種類があり、まとめて「イモ類」と呼びますが、植物の科としては、ヒルガオ科ナス科サトイモ科ヤマノイモ科など全く異なる種類です。
共通しているのは「肥大した根や地下茎」であるということ。

やはり「イモ類」で最近目にする事の多くなったものに「アピオス」があります。
小さいジャガイモの両端を尖らせたような形のアピオスは「マメ科
こちらも肥大した地下茎です。

北米が原産で非常に高い栄養分が含まれているそうです。
主成分として、鉄分・繊維質・たんぱく質・カルシウム・ビタミンE・イソフラボン・ベータカロテンなどが含まれています。

比較的栄養価の高いイモ類の中でも特に栄養価が高く、古代インディアンがその薬効に注目して食していたという記録もあるそうです。

独特の甘味が特徴です。

ブロッコリーと一緒に蒸しただけですが、シンプルさがとても美味しい一品です。

2011年1月26日水曜日

課外ゼミ6

世の中の美術・デザイン学校は卒業制作や修了制作の時期。
街の出力センターでは、通常1日で出力できるデータが順番待ちで3〜4日掛かることも。

その辺りのトラブルも読んで出力データを作らなければならない学生さん達はパニック状態です。

そんな中、グラフィックデザイン専攻卒業&修了制作の審査が本日終了しました。

保留学生もいましたが概ねは無事通過。
3日後のプレゼンテーションに向けて更にブラッシュアップを重ねます。

この卒業&修了制作は、もちろん学生生活の集大成として個々の制作を行うわけですが、グラフィックデザインという領域の特性上、テーマにワクを設けその中で各自のイメージを広げ、お互いの制作からも刺激を受けながら独自の世界観を作り上げていきます。

世界観を表現するために、グラフィックといいながら表現領域がどんどん広がって行く学生、得意な表現をとことん詰めて行く学生、後輩や他のカレッジ、他の学校の学生など多くの人に協力をしてもらいながらディレクションしていく学生など様々。

今の若い世代の人達がデザインについてどんな考えを持っているのかを知るとても刺激的なプレゼンテーションですので、プロのデザイナーやデザインに関心のある多くの方々にもぜひ聞いて欲しい内容です。

「Nippon++」という今年度のテーマをどのように解釈しデザイン展開できたのか。
プレゼンテーションは一般公開で出入り自由(もちろん無料)なので、誰でも気軽に立ち寄ってみて下さい。

デザインカレッジ卒業&修了制作プレゼンテーション
1月29日(土)10:00-17:00予定 グラフィックデザイン、雑貨プロデュース、インテリアデザインの学生が個々の制作についてプレゼンテーションを行います。
グラフィックデザイン専攻は10:00からほぼ午前中の発表となります。

恒例の卒制プレゼンテーション(2008年2月)
テーマ「冠婚葬祭」

2011年1月25日火曜日

こちらも女子力。

いよいよ開催「サロン・デュ・ショコラ」。
年に一度パリで開催されるチョコレートの祭典の一部が毎年日本にやってきます。
http://www.isetanspecial.com/sdc/

初日の今日。午前中ですでに会場は超満員。

話題のショコラティエのブースには長蛇の列で、11時だというのにすでに本日分が売り切れているブースもあります。
高級チョコレートの祭典でありながら各店舗の紙袋を両手に下げた女子の多いこと。あらためて日本の経済は女子力で成り立っているのだと納得。

さて、こちらは女子のパワーに圧倒されつつも地味にブースを巡って品定め。何しろ会場全体がショコラの香で一杯なので、それだけでも大満足なのです。

面白かったのはカカオをブレンドした日本酒
新潟佐渡の尾畑酒造の「真野鶴」をベースにしたショコラ・リキュール
試飲させてもらいましたが、日本酒なのに確かにカカオの香で結構いい感じでした。
パッケージが違ったら買っていたかもしれません。
商品本来の質とは直接関係なくても、デザインが気に入って買うこともあれば、デザインが気に入らないから買いたくないということもあり、提供する側としては難しいものです。
http://www.obata-shuzo.com/home/item/cocoshu/index.htm

もうひとつ昨年はあまり目立たなかったのですが、今年は元気だったのが「Tokyo Chocolate」。
昨年の「サロン・デュ・ショコラ パリ」で誕生した、日本の「メリーチョコレート」の新ブランドです。
デコレーションの仕方が他にないデザインなので頑張ってる感が感じられて良かったです。
パリで人気なのは頷けましたが、もう少しショコラ本体のデザインに加え、パッケージなどが洗練されないと逆に日本では難しいのかも知れないですね。今後に期待です。
http://tokyo-chocolate.jp/product.html

ショコラだけでなくデザインも楽しく見て回れる会場なので、デザインを学習している学生さんにはぜひ行って欲しいイベントでした。

パッケージの上品さが素敵なベルギーの「DEBAILLEUL(ドゥバイヨル)」。
サロン・デュ・ショコラでなくても買えます。

2011年1月24日月曜日

豊穣を願って!

ざくろ(柘榴)を頂きました。

普段はあまり果物を飾るということはしなかったのですが、珍しく飾ってみました。
存在感があるので、そのままで「」になる果物ですね。

割った中には赤いたくさんの種が透明に輝きとてもキレイです。
柘榴石という和名の赤い宝石「ガーネット」も語源はラテンの「granatum(グラナトゥム=種がたくさんある)」から派生した言葉だといいます。

ガーネット(柘榴石)は1月の誕生石。
まさに今が旬な果物です。(実際の旬は10月〜1月)

ペルシャ地方原産のざくろは種が多いことから「豊穣のシンボル」ともされ、ペルシャでは生薬として珍重されたほどで、特にには多くの有効成分が含まれているそうです。

一般的に市場に出回るのはカリフォルニア産イラン産で、国産の品種に比べ、酸味が少なく果汁が多いのが特徴だとか。

英語では、Chinese appleと呼ばれることもあるそうです。

栄養価の高い種も食べられるそうですが、なかなか種までは食べませんよね。
種ごとジュースにするのがいいそうです。

しばらく眺めたら食べてしまおうと思っています。

2011年1月23日日曜日

冬は蒸し物

栄養価の高い緑黄色野菜の代表として「ほうれん草」がありますが、「小松菜」も同じように栄養価の高い緑黄色野菜です。

鉄分摂取の代表であるほうれん草に比べ、小松菜はカルシウムではほうれん草の5倍と、野菜の中ではトップクラス。

ほうれん草ほどではありませんが「鉄分」も豊富な野菜です。

灰汁がすくないので、下茹ですずにどんな調理にも使えることも魅力。
中でも生のまま蒸篭に放り込んで蒸すという食べ方は簡単でビタミンなど水溶性の栄養素も損なわれないのでベスト。

甜麺醤を和えた豚肉と一緒に蒸し物に。
豚肉の旨味も合わさってさらに美味しくなっています。
小振りの蒸篭はそのまま食卓に出しても雰囲気があっていいですよね。
何よりお皿ごと蒸しているので、冷めにくいのもありがたいです。

2011年1月22日土曜日

なんでか気になる

印刷物」には独特の魅力があります。
基本的に印刷の技術はいわゆる「版画」の技術と同じだということが、経済的な目的で刷られる「印刷物」に魅力をもたせているのでしょうか。

紙幣が「偽造防止」の観点から最新の「印刷技術」で刷られていることは有名ですが、「切手も金額的には小さいものの、紙幣と同様な「価値」があるため、様々な工夫がされており、それが切手の魅力ともなっています。

たまたま寄った雑貨店でチェコスロバキア時代の切手を2枚購入。

素朴な切手ですが、丁寧な版で手間の掛かったデザインです。

切手の魅力はこの小さな四角の中に表現された図像の美しさにあり、原画の持つきれいさを何版もの色数で表現しているという贅沢さにあるように思います。

2011年1月21日金曜日

手に取る贅沢

世界のブックデザイン2009-10」に行ってきました。~1/23(日)までなので、すべり込みです。
(印刷博物館P&Pギャラリーにて)
http://www.printing-museum.org/exhibition/pp/101023/index.html

この展覧会は毎回「世界で最も美しい本コンクール」の受賞本が手に取って見られます。

キレイな本はそれ自体が芸術品ですが、惜しげもなく触ってみせてくれるこの展覧会は貴重。

今回の受賞本は造本以上にレイアウトの評価が高い印象を受けました。
とても手堅い感じです。

国ごとのブックデザインコンクール受賞本ではフランスドイツが良かった。

特にフランスで出版されたポップアップ本「Popville」は、中央に建った教会を中心に街が広がっていく内容で、仕掛けが本であることを最大限に活かした作りは昨今流行りのゴテゴテしたポップアップ本とは育ちが違う感じ。
ぜひ実物を見て欲しい1冊です。

ISBNをメモってきたので早速Amazonで注文してしまいました。

例年、日本の本はぱっとしなかったのですが、「造本装幀コンクール2009 芸術書部門 文部科学大臣賞」の「瀧口修造1958 旅する眼差し」はとてもいいです。

瀧口修造氏のメモ帳を再現したものも、手のひらに入るサイズのメモ帳でありながら贅沢な作りで、デザイナーが楽しんで作っている様子が伺えました。

こちらもAmazonで在庫ありですが、52,500円。誰か買ってくれないかな。

グラフィックデザイナーの駒形克己氏の「Little tree」もシャレた作りですが、もう手に入らないみたい。

ブックデザインの展覧会はとても充実の内容ですが、手に入れたい&手に入らないの葛藤が大変です。

世界のブックデザイン 2009-10のフライヤー
裏面にはフランスで出版されたポップアップ本「
Popville」も紹介されていました。

2011年1月20日木曜日

良い復活!

昨晩のTVニュースではサラッと流されましたが、デザイン界では結構話題なニュース。

日航の鶴丸マーク復活」。

今朝の新聞には記事になっていました。

2008年春に姿を消した日航の旧マーク(通称「鶴丸」)。
これが今年4月に復活するというのですから驚きです。

2002年の旧日本エアシステムとの経営統合に伴って現行の新マークとなり、2008年には完全に姿を消した鶴丸のマーク。


「鶴丸に愛着を持ち、復活を求める利用客が多かった」ということもあって、3月末の更生手続きを終了に合わせ「再生の象徴」として復活させるそうです。

個人的にも現行マークがすきではなかったので今回の復活は賛成。


マークが新しく変わる例は、良く言えば「スマート」ですが、悪く言えば「味気ない」ことが多く、これを機に古い伝統的なマークの復活が流行るといいなと思っています。

この「鶴丸」から現行のマークに変わる経緯は、JAL公式サイトの『さようなら「鶴丸」』が詳しいので参照してください。

日航の公式サイト、フッターの罫線が垂直尾翼なのがステキです。

2011年1月19日水曜日

このフレーバーはいいね。

サッポロビール」がチョコレートの「ROYCE’」と共同開発した発泡酒「サッポロ ショコラブルナリー」が今年も発売されています。

この「ショコラブルナリー」は2009年1月に<ビター>が限定2万セットを限定販売し、わずか5日間で完売した伝説の発泡酒。
昨年は<スイート> がテスト販売され、3年目となる今年は<ビター><スイート>両方が全国で店頭販売されています。

この時期の限定期間発売は、もちろんバレンタインデーに合わせての戦略なのでしょうが、ワインにデザートワインがあるようにデザートビールとしてフレーバービールがもっと定着すると良いと思います。

チョコレートフレーバーのビールは、日本ではまだまだ珍しいですが、海外では結構メジャーで種類もたくさんあります。

2006年のサロンデュショコラで販売していた「Criolos(クリオロ)」はカカオの高級種である「クリオロ種」を名前にしているだけあって、高級チョコレートを口に含んだような苦味が口の中に広がりとても美味でした。

ボトルのデザインも深い茶色のガラスボトルに濃い黄色のペイントでとてもキレイでしたが、それ以来お目にかかれなくて残念です。






















瓶モノのデザインというものは実はとても制約があるのだと思う。
そんな制約の中でも素晴しいデザインは、多く存在する。
少しずつでも取り上げると面白いだろうと思う今日この頃。

2011年1月18日火曜日

骨の力

魚のアラは下処理に多少手間がかかりますが、とても安くて何より美味しいので、時間と気分に余裕がある時は買って来ます。

を一緒に炊くので「出汁」が良く出ますが、特に「」は旨み成分の「イノシン酸」、「グルタミン酸」、「タウリン」などのアミノ酸を多く含むのでとてもいい出汁になります。

このアミノ酸、イノシン酸は代謝促進、グルタミン酸は細胞の再生促進、タウリンはコレステロール低下・肝機能向上効果などが期待でき、分解しにくく多少鮮度が落ちても旨味が保持されることから「腐っても鯛」というそうです。

そうは言っても鮮度のいいうちに食べたいですが。

さて、多少手間暇をかけて下処理した「鯛の兜」を使った「鯛めし」。
しっかり鯛の旨味を吸ったご飯が美味しいです。
針ショウガのぴりっと効いた辛さがまた格別。

炊きあがりの鯛の兜がずどんと入った釜の中を見てまず「良し!」と気合いを入れ、
兜を取出して身をすべてほぐします。

再度釜に戻してご飯と混ぜたら、めし椀に盛ります。
薬味はシンプルに針ショウガだけです。

2011年1月17日月曜日

若返るか?

最近「白いカボチャ」がよく店頭に並ぶようになりました。
まだまだ馴染みが薄いので、八百屋さんで試食を出している光景に良く出会います。

このカボチャ。
西洋カボチャの白皮カボチャという分類で「雪化粧」などという品種が一般的。
甘味が強く美味しいので、これからどんどん出回るのでしょう。
βカロテンで有名なカボチャですが、ビタミンEも豊富。
ビタミンEは、のぼせ、肩こり、腰痛などの症状を和らげ、血行不良による冷えを解消し、シミやシワをできにくくする働きがあるなど、「若返りのビタミン」と呼ばれているそうです。

βカロテンもビタミンEと合わさることで細胞の老化やを防いだり、ガンの予防効果もある他、免疫力の強化にも効果があると言われますから、これからの季節には最適な野菜ですね。

蒸したカボチャにバターとドライディルだけで調味しました。
皮も柔らかくそのままで食べられます。
白い皮と黄色い実のグラデーションがキレイです。
より発色良く見えるように、作家ものの黒い陶器の茶碗に盛ってみました。


シンプルですが栄養素も逃げず美味しい。

2011年1月16日日曜日

まだ間に合う!

ドイツのライプツィヒ・ブックフェアで毎年3月に公開される国際的なブックデザインコンクール「世界で最も美しい本コンクール」。
開催国のドイツ、オランダ、スイスといったヨーロッパの国々と並んで、日本のブックデザインが例年上位入選をしていることは意外と知られていません。

この「世界で最も美しい本コンクール」の受賞図書をはじめ、世界各国で行われているブックデザインコンクールの受賞図書を集めた「世界のブックデザイン2009-10」がいよいよ残り1週間で閉会となります。急いで行かなくちゃ!

電子書籍元年の2010年が終わり新時代に突入した「本の世界」。手に取ってページを繰る本の魅力が存分に体験できるこの展覧会はグラフィックデザインを学習する学生さんには必見の展覧会です。

世界のブックデザイン2009-10
~1/23(日)まで 印刷博物館P&Pギャラリー
http://www.printing-museum.org/exhibition/pp/101023/index.html

2011年1月15日土曜日

ハーフ&ハーフ

花瓶が難しい。

基本的にはガラス製のものが好きなのですが、デザインが気に入っても花が入ると印象がまったく変わってしまい、あまり使われない花瓶もあります。

この難しさのひとつは、料理と器の関係と違って、本来見るべき「花」の下方の「支え」として(+水を張る容器として)存在することにあると思います。
料理の場合は器のフォルムがまず見えてきて、その中に料理が盛られることがほとんどですが、花の場合は「花+花瓶」というフォルムで見えてくることにあります。

メインの花よりも主張が強くなく、花と合わせたフォルムとしても美しく見える形態。
もちろん花種や色によっても異なるのですが、なかなかベストな組合わせが見つかりません。

難しさのもうひとつは「」。
磁器などの不透明な花瓶であれば茎が見えないので、花と花瓶の関係だけでいいのですが、ガラスの容器に差し込む光のきれいさは残しつつ、水中の茎が花を邪魔しない
これって意外と難しい。

そんな中、比較的登場回数の多い花瓶があります。

球体に近い逆卵型で、黒+透明になっています。
上部が黒いことで茎のもっとも密集する部分を隠し、花を引き立てくれます。下部は透明なので足下が重くなく光もキレイです。

数年前に知人のガラス作家の個展で見つけたもので、愛用しています。

2011年1月14日金曜日

ニッポン!

kitaCafeオーナーが教えているデザイン学校の卒業年度生は、卒業制作の大詰めの時期です。
毎年、共通のテーマの中で自分なりのコンセプトを立て、自分の卒業制作に取り組んでいます。

今年度のテーマは「Nippon++」。
古くからある伝統や、新しい文化、様々な分野で国際的に話題となり影響力も強い日本を見直し活性化させたい。若い世代の目で捉えデザイン展開します。
学生達はプレゼンテーションまでの残りの日程で最上の制作を目指して欲しいものです。

さて、この時期に毎年楽しみなのが「サロン・デュ・ショコラ」。
本場パリで行われる年に一度のチョコレートの祭典が日本にもやって来ます。
伊勢丹新宿店:1/26(水)~31(月)>

会場はショコラの香で溢れ、その空間にいるだけで血が燃えたぎります。

こちらも毎年テーマがありますが、今年は「日本」だそうです。
どんな祭典になるか今から楽しみです。

サロン・デュ・ショコラの公式サイト
http://www.isetanspecial.com/sdc/

2011年1月13日木曜日

記念のデザイン

今日1月13日は「ピース記念日」です。

1946年に当時の高級たばことして「Peace(ピース)」が発売されたことを記念した日だそうです。

近年「嫌煙志向」が高まる中、タバコそのものへの関心の形は随分変わって来ましたが、デザインの分野では「嗜好品」のパッケージとしてのタバコのデザインは近代デザイン史を学ぶ上でも重要な位置を占めています。

数あるタバコのパッケージの中で、アメリカの「ラッキーストライク」のデザインを手掛けた「レイモンド・ローウィ」が当時の日本のタバコのデザインを手掛けていることは、デザインが良いということだけでなく、当時の日本におけるデザインの意識を変えたという意味でも非常に価値のあることだったと思います。

Peaceは1946年に発売された銘柄ですが、1951年にローウィによるデザインとなりました。

ローウィに新デザインを依頼するほど、当時のタバコを代表する銘柄であったPeaceですが、イベントの記念パッケージも多く制作されています。
色褪せても良質のデザインとして受け入れたいものばかりです。

ロングセラー商品における記念パッケージは、近年は様々な商品の季節限定パッケージなどで継承されていますが、何でも「限定」という感じもあり、「希少性」という意味では薄れてきているようにも感じます。

左から
たばこ製造専売60年記念(
1963年)
日本青年海外協力隊第一次隊員派遣記念(1965年) 
アジア善隣国民運動記念 (年代不詳)
ダイヤル通話完成記念(1965年)
 

2011年1月12日水曜日

福か不吉か

多くの日本の図柄が中国の影響を受けていますが、その一つに「吉祥図」があります。

縁起」のいい絵柄である吉祥図は、着物の図柄としてもすっかり日本の図柄となりました。

中国の図柄といえば「」が有名ですが、面白いものに「コウモリ」があります。

コウモリは暗闇を飛び回り、西洋では吸血鬼のイメージもあって「不吉」のイメージで語られることが多いのですが、中国ではコウモリの漢字表記「蝙蝠」の「」が「」と同音だという理由から人気の図柄となっています。

この皿は「蝙蝠と桃」。

も「不老不死の象徴として人気の図柄です。

3寸程の小さな皿ですが、
蝙蝠のデフォルメがとても美しく、桃の表情との対比が楽しい図柄です。

2011年1月11日火曜日

縁起の良い図柄

毎日この冬の最低気温を更新して本当に寒いです。
まだこれからが本格的な寒さとなるのでしょうから、どう乗り切るか今から不安です。

さて、冬になると人間がコートを着込んで着膨れするように、動物達も膨らみます。

昨年から「減った」と言われる「スズメ」も寒い季節になると羽を膨らませて空気をより多く含ませて防寒します。

丸くなったスズメもとてもかわいく愛嬌がありますよね。

この丸く膨らんだスズメは昔の人にも愛され、着物の柄や器模様、紋所などにも多く図案化されています。

この丸く膨らんだスズメの図案は「ふくら雀」と呼ばれ、「福良」「福来」などの文字を当て「福を呼ぶ縁起のいい模様」とされています。

呉須手の5寸皿
逆立ちをするようなポーズの「ふくら雀」
とても愛嬌のある図柄で気に入っています。

2011年1月10日月曜日

コレクターの神

渋谷のシアター・イメージフォーラムで上映中の「ハーブ&ドロシー」を観ました。
アメリカの6つの映画祭で賞を取り、昨年11月に日本公開されてから話題となっていたドキュメンタリー映画です。
http://www.herbanddorothy.com/jp/

知人&近所の雑貨屋さんのダブルのおすすめだったので、早速出かけていきましたが、見終わってからこんなに幸せな気分になれる映画は久しぶりでした。

薦められるまで知らなかったのはなんとも不覚。

前半部分は多少同じテンポの繰り返しが多いものの、インタビューや過去の映像を上手く繋いだ作りはとても良く出来ています。後半は文句無しの完成度。

なによりも主人公のハーブ&ドロシーのキャラクターが素晴しく、映画としても良く描けています。
自分たちが認めた「良いもの」を自分たちの基準で集めていく生き方はコレクターの神ですね。
こんな生き方もあるのだと元気がもらえる素晴しい映画です。

残念なのは、こうした映画を見ると、つくづく日本のアートはまだまだ閉鎖的なのだなと感じること。そしてこんな素晴しい映画に大手映画会社の配給が付かず、日本公開に際して映画ビジネスとは縁のなかった方々の尽力で公開できたということ。どこか間違ってます。





















予告編

2011年1月9日日曜日

美人ピンク

新聞の経済トピックス欄に「PLUSのクリップケースにピンクが新発売」という記事がありました。

このクリップケース。
相当前から使っているのでかなりのロングセラー商品だと思いますが、いまだに315円のクリップケースにピンク色が発売されるということが経済欄のトピックスになるのは何で?と思い調べてみました。

オフィス環境に力を入れるPLUSでは、オフィスで使う文具にもこれまでにない発想をということで、2010年から試験的に「美人デスク」プロモーションを開始。

PLUSのサイトによると、「働く女子にとって1日の大半を過ごすオフィスでこそ、オフィスから支給される無難なデザインではないお気に入りの文具を使ってモチベーションや作業効率をアップさせてほしい」というコンセプトのプロモーションで、すでにホッチキス、個人情報保護スタンプ、テープのり、修正テープ等々がピンク色で発売され、昨年12月発売のハサミに続いて、2月にクリップケースが発売されるということのようです。

すでに商品として販売されているものを新たなテーマカラーで打ち出すという「お手軽」な企画ですが、プロモーション展開後に売上が2~3倍になった商品もあるというのですから「」の力はあなどれません。

http://bungu.plus.co.jp/sta/news/101216/index.html

2011年1月8日土曜日

小さいがいい

小林礫斎 手のひらの中の美 ~技を極めた繊巧美術~」(たばこと塩の博物館~2/27(日)まで)に行って来ました。
http://www.jti.co.jp/Culture/museum/tokubetu/1011_event/index.html

サイトやフライヤーなどでも「ミニチュア」ということばで説明されていますが、これはもうミニチュアの域を超えています。

いや、確かに実物の形を小型に再現した模型なのでミニチュアではあるのですが、小さいということが形態の甘さにつながっていないところがスゴイ。
本当に超芸術品です。

こういった異常な細かさの工芸品は中国も有名ですが、日本人も負けてないですね。
中国の大陸的なおおらかさに対して日本の島国的な精緻度というか、ウマい表現ができないのですが中国のすごさとは違ったすごさがありました。

それでもこうしたすごさは欧米のミニチュアとは確実に路線の異なるものとして「アジア的な」印象を強く感じました。

展示会場ではルーペの無料貸し出しが行われており、来館者のほとんどがルーペ片手に腰を折りながら展示作品にかぶりついている様は、美術工芸品の鑑賞とは思えない異質なものでした。

作品としては多く制作されている独楽(こま)が気に入っています。
圧倒的な手作業の極意を見せられたあと、自分でも手を動かしたくなるような、影響力のある展示でした。

フライヤーやサイトの広告文に「どうぞ、眼精疲労にご注意頂き、愛すべき精巧なミニチュアたちをご堪能下さい。」というコメントも面白いです。

希少な展覧会なので必見です。

2011年1月7日金曜日

世間は七草

今日は一段と寒さが厳しかったですね。

近所のスーパーには七草セットが山積み。
ちょうど何か身体を温めるメニューをと考えていたので、「お粥」を作る事にしました。

とはいっても、出会った七草セットは貧相な感じだし、正月開けだからといって青菜が足りない食生活でもなかったので「七草粥」ではなく「ホタテの中華粥」を作りました。

ホタテの貝柱は高タンパク低カロリーで、脂質や炭水化物をエネルギーに変えるビタミンB2B1タウリンが豊富な食材です。

ビタミンB1は「心臓と神経のビタミン」とも呼ばれるそうで、室内外の温度差で身体が参ってしまうこの時期には欠かせないですね。

タウリンもコレステロールの低下に効果があるので、正月料理で高くなったコレステロールの対策に摂取したい栄養素ということになりそうです。

ショウガの絞り汁を加えて炊いたので、身体の中からじわじわ温まりました。
身体に優しい。

最近はすっかり「お粥」を作っていなかった事を反省。
鶏粥やピータン粥、芋粥等々、久しぶりにお粥が流行しそうな気配です。

2011年1月6日木曜日

スイカズラ色

今日1月6日は「16=いろ(色)の日」です。

語呂合わせはともかく、年が明けて比較的早い時期に「色の日」があると、今年の色は?などと考えたりするので結構いいですね。

さて、PANTONEが毎年発表している「Color of the Year」ですが、2011年の色は「Honeysuckle」(PANTONE 18-2120)。
http://ph.pantone.com/pages/pantone/Pantone.aspx?pg=20821&ca=4

赤みのある落ち着いたピンクです。








Honeysuckleとは植物のスイカズラで、やや湿り気のある場所に生育する常緑の木本(もくほん)性つる植物で、日本では花の色は白(やがて黄色に変色)ですが、アメリカでは赤みのある花を咲かせるようです。

明るすぎない暖色なので、肌の色を明るく見せる効果があり、インテリアなどでもアクセントカラーに用いることで空間に活気が感じられる効果が期待できる色です。

これからの1年、このHoneysuckleがどんな登場の仕方をするか注目です。

参考データ
RGB/HEX #D65076
RGB R203 G101 B134
CMYK C4% M75% Y24% K0%

2011年1月5日水曜日

三越アルコットの探検

新宿三越アルコットのエントランスでこんなパンフレットを発見しました。

化石ガイド

惹かれます。

インテリアに用いられる石材には多くの生物化石が含まれていることは有名なので、全国各地の百貨店の化石を巡る書籍が発行されていますが、百貨店自らがこの様なパンフレットを作るのは聞いたことがありませんでした。

もちろん話題作りのアイデアでしょうが、身の回りの素材が自然の中からも得られていることを面白がる子どもたちが増えるのはいいことですね。













さっそく現場へ。パンフレットには場所が細かく書かれているのですぐ見つかります。
直径10cmほどのアンモナイト
すぐ近くにこんなパネルまで貼らなくてもいいのにとちょっと思ってしまいましたが、見つけると楽しいです。















高校のインテリア科の授業でも、ちょうどこれから石材パネルによるカラーコーディネート演習を行うので、生徒にも教えようと思います。

各百貨店の化石マップはこの本が詳しく紹介しています。

2011年1月4日火曜日

この図柄?

グラフィックデザインの醍醐味である印刷
どれだけネット社会が発展しても、まだまだ印刷媒体は日々進歩し多くの印刷物を作り続けています。
なかでも切手の印刷はお札と同じように「偽造防止」のために贅沢な作りとなっています。

2011年の年賀郵便切手もグラビア5色による発色の良い高級印刷物でした。

50円切手の図柄は福島県西会津地方の伝統工芸品である張り子の「首振り招福卯」。
長い耳が福を集める縁起物とされる玩具です。

日本では当たり前の「干支」は中国をはじめとするアジア圏で設定され、欧米にはない習慣です。

ところが、中国系等のアジア移民の多いアメリカで、2008年の子年から干支を題材にした切手の発売がスタート。
2011年はたまたま「USA」が「うさ」と読めることからこれまでの干支切手とは違い人気が出そうです。
ところでこの図柄は兎と関係あるのでしょうかね。

http://www.asahi.com/international/update/0104/TKY201101040055.html

<朝日新聞1/4夕刊>















これまで発行された干支シリーズ

2011年1月3日月曜日

シンボル

今朝の新聞記事に2016年リオデジャネイロオリンピック公式マーク発表の様子が掲載されていました。

調和のとれた多様性」や「人から人に伝わるエネルギー」「ブラジルの豊かな自然」などを象徴し、3人の人間が輪になって踊っているデザインは、リオの観光地である奇岩「ポン・ジ・アスカル(Pao de Açucar)」という山をモチーフとしているようです。

リオはオリンピック招致活動のシンボルマークでも「シュガールーフ(Sugarloaf)」という山をモチーフにしていました。
大自然の力=熱意や情熱ということなのですね。

GKによる東京招致のシンボルマークは日本の伝統的な結び目の形をオリンピックカラーの5色で水引のように表現したものですから、国による違いがとても明解で興味深いです。

<参考>
ロゴ発表のニュース
http://www.yomiuri.co.jp/sports/news/20110102-OYT1T00241.htm?from=navlp

ポン・ジ・アスカル(Pao de Açucar)
http://www.bondinho.com.br/

オリンピック招致シンボルマーク
http://www.idsgn.org/posts/race-for-the-2016-olympics/

<朝日新聞2011.1.3朝刊>

2011年1月2日日曜日

絶妙なバランス

初詣に高尾山に登りました。

前回に登ったのは10年以上前、子どもの頃には遠足でも行ったことのある馴染みの山です。
ミシュラン東京」に紹介されてから何となく行きそびれていたのですが、「初詣はどこも混んでいるもの」と変な納得の仕方で向いました。

人出は正月ならこんなもんでしょうというくらいでした。

やや曇りがちな天候で寒かったですが、キンと冷えた山の空気が気持ちよく、行って良かったです。

秋にキノコ狩りのために新調したトレッキングシューズのおかげもあってか、山頂までの道も快調でした。

富士山の見える100景」に選ばれている高尾山頂からの富士は、あいにく雲がかかっていましたが、山の形や冠雪の具合などのバランスがやはり絶妙なのでしょうか、それなりに絶景でした。

富士山の写真を1年中撮り続ける人はとても多いのですが、この不完全な富士山を見て、少しその気持ちがわかったような気がします。

2011年1月1日土曜日

見えないひと手間

あけましておめでとうございます。

年末年始は「クリスマス」が終わればすぐに「お正月」なので、イベント好きとしてはもう少し離れていればいいのにと思ってしまいます。
どちらかに絞ればいいのかもしれませんが、折角の季節行事ですから、両方目一杯楽しみたいですよね。

さて、クリスマスはやはり洋食メニューで色彩も赤、緑といった華やかなクリスマスカラーですが、お正月は和食メニューで色彩も日本風(?)に。
比較的色彩が地味目な和食では、「卵料理」などの黄色は重要なポイントです。

お正月の「おせち料理」でも、「伊達巻き」や「錦たまご」や「きんとん」など黄色が華を添えています。

おせちを作っていて思う事は、「裏ごしってスゴイ」。

サツマイモを裏ごしする「きんとん」をはじめ、裏ごしするものの多いこと。

素材を細かくつぶし、繊維を取り除くことが目的ですが、見た目にはマッシャーでつぶしただけでも大差ないのですが、これをやるのとやらないのとでは大きな違い。

目に見えない大きなひと手間がクオリティに大きく影響しているのだと再確認する瞬間です。
何事も手を抜いてはいけませんね。

今年も宜しくお願いいたします。