2013年4月5日金曜日

画面構成と明暗

世田谷美術館で開催中の「エドワード・スタイケン写真展」に行ってきました。(4/7まで)

今回の展覧会は2007年のパリから世界各地を巡回中のもので、日本での展覧会は1/26からでした。昨年の秋から開催を知っていたのですが、チェックし忘れて終了ギリギリに飛び込んだ次第。終了前に気づいて良かったです。

写真家エドワード・スタイケン氏はアメリカの写真界の巨匠の一人で、商業写真のポートレートの第一人者。ポートレートと言ってもその表現は被写体の人としての内面に迫るようなものから、作られた虚構の世界を表現するものまで様々。
スタイケン氏のポートレートは女優や著名人の素顔ではなく、一般的なイメージを最大限に演出し表現したもので、そのためのモデルや小物の配置から背景の明暗比までその画面構成力は抜群。
コマーシャルポートレートが作られた芸術写真であることがよくわかります。

近年デザイン学校のグラフィックデザイン専攻の学生さんでスタジオポートレートを撮りたいという熱が高まっています。ひとつにはカメラが身近になって、人を撮る機会が増えたものの照明機材までは個人ではなかなか揃えられないということがあるのでしょう。
まもなく新年度の授業がはじまりますが、通常授業ではなかなかできなくても課外やゼミなど、照明に触れる機会を増やせればと考えています。

「エドワード・スタイケン写真展』は4/7(日)までの開催ですが、ポートレート好きには学ぶことも多い写真展ですからぜひ見て欲しいですね。



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