2014年2月28日金曜日

そこにある映像。

年々増え続けるインターネット上の投稿動画。
映像観賞と言えばPCやタブレット、スマートフォンというのが主流となりつつあって、何やら危機感を感じてしまいます。
そんなネット時代の映像観賞方法に真っ向から立ち向かう展覧会が東京オペラシティアートギャラリーで開催中の「さわ ひらき|Hiraki Sawa Under the Box, Beyond the Bounds」展です。(3/30まで)


ロンドン在住の映像作家さわひらき氏の大規模な個展で、会場内に作られた数々のモニターやスクリーンは映像を見るというだけではなく映像を含む空間表現となり、日常とは隔絶された現実にはありえない映像の中の世界に鑑賞者を取込む力を持っています。

会場に足を運び、空間に身を置き、映像と同じだけの時間を共有するという、現代の一般的な映像観賞とは異なった不自由な観賞形態はとても贅沢な環境でした。

以前に紹介した初期作品「dwelling(2002年)」も会場で見るととても新鮮。

2014年2月27日木曜日

バジルとシソ

またまた大葉(青紫蘇)の価格が暴落。
大雪で野菜が高いのでついつい手が伸びてしまいます。

思いがけず大量に手に入ったので以前から気になっていた「ジェノベーゼソース」のアレンジを大葉で挑戦。
香りの特徴が似ていると思っていたらどちらもシソ科なのですね。

お手軽さを重視したので、
バジル→大葉 の変更だけでなく、
松の実→アーモンドとピーナッツペースト となりました。

結果は大成功。
他にもバジルのアレンジで使えそうな予感。


<豚と野菜のソテー/大葉のジェノベーゼソース>
大葉は1枚ずつ洗って水分を丁寧に拭き取り細かくカットする。
フードプロセッサーに大葉とオリーブオイル(ガーリックオイル)を入れピューレにしたら、ナッツ類、塩を加えてなめらかにする。
豚肩ロースを厚めにカットし塩をしておく。
ジャガイモは一口サイズにカットし電子レンジで軽く加熱。
皿に大葉のソースを置きソテーした肉と野菜を乗せコショウを振る。

2014年2月26日水曜日

建築とグラフィックデザイン

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] で開催中の「磯崎新 都市ソラリス」を見てきました。(3/2まで)


建築家の磯崎新氏と言えば、丹下健三氏に学んだ日本を代表する世界的な建築家の一人。

20数年前にロサンゼルス現代美術館(MOCA:The Museum of Contemporary Art)に行った時に初めて知った建築家です。
この頃は企業が業界向けにPR誌を制作する事が流行だった時代で、特に建築系の企業での制作が顕著でした。
グラフィックデザインの資料として集めていたこうした企業PR誌の中に、日本板硝子株式会社のPR誌「SPACE MODULATOR」があり手元に残っていました。
グラフィックデザイナーの小島良平氏のデザインで、誌面構成や写真に刺激を受けた一冊です。


今回の展覧会は3期間に分かれた展覧会で、現在はその3期目。
会場内は一般的な建築展とは異なり、ワークショップスペースやインスタレーション作品があり、解説が少ないこともあってやや難解でしたが、建築や都市を考える根本となる思想を感覚的に感じさせようという狙いがあるのではないかと推測。

アートとサイエンスにスポットをあてた活動をしているICCならではの展覧会だと思います。

2014年2月25日火曜日

ハチミツ入りのロングセラー

先日のアンティーク屋さんで、古い資生堂包装紙のデットストックを手に入れました。

資生堂の包装紙と言えば華やかな唐草模様が定番ですが、緑地に赤と白のドットパターンがとても美しいデザインで、「SHISEIDO HONEYCAKE」のロゴが入っています。


詳細が不明ですが、HONEYCAKEは洗顔石鹸のブランドとして贈答セットなども作られていたので、贈答用の専用包装紙が作られていたのでしょうか。
デザインの感じから1970年代頃のものではないかと想像しています。

原料にハチミツ(HONEY)を使っていることから名付けられた石鹸のブランド。
1958年から現在まで続くロングセラーで、現在はルビーレッド、エメラルド、クリスタルパープルの3種の洗顔石鹸が製造販売されています。

資生堂宣伝史に掲載されている昭和40年前後の広告

2014年2月24日月曜日

口紅から絵具まで。

先週までの雪がまだまだ残る休日。
久しぶりに近くのアンティークショップへ出掛けてみました。
家具などの大物の古物がメインのお店ですが、小物で気になるものを発見。


EASEL NOTE BOOK
SHISEIDO COLOURS CO.,LTD.

資生堂のノート?

アールデコの寵児カッサンドルのデザインしたフォントにどこか通じるデザインが、渋い色使いの中に華やかさを感じさせます。

いろいろ調べてみると、資生堂では昭和半ばの一時期、水彩絵具、スケッチブック、ノートなどを製造販売していた時代があったようです。
手元の資料「資生堂宣伝史」にも昭和19年(1944年)に資生堂絵具工業株式会社の文字を発見。


色素や顔料をワックスや油脂で固める口紅と絵具に共通点があるのかもしれませんね。
デジタルデータの保存がフロッピーディスク(FD)だった時代に化粧品メーカーの花王が、ファンデーションの細かい粒子を均一に塗布する技術を用いてFDを製造していたことを思い出しました。
まだまだ知らない事が多くあって面白いです。

2014年2月23日日曜日

湯島の要塞。

先日湯島へ行った際とても気になる物件を発見。


規則正しく並ぶ窓と室外機がパターン化されたディテールがとても美しい。

表へまわると「湯島ハイタウン」とありました。
16階建て45mの大規模高層マンションで、1970年竣工の当時は日本初の超高層住宅と言われたものだとか。
下層階には店舗の他、プールまであるそうです。

それにしてもこの威圧感。
表通りの向かいには湯島天神がある場所なのですが、裏に回って普通にこの角度で見えるということが日本ではないように感じます。

2014年2月22日土曜日

棚からぼたもち。

国立近現代建築資料館資料室の「人間のための建築 建築資料に見る坂倉準三」の会期終了が迫ってしまって急遽予定を変更して見に行ったので、同じ敷地にある建築家のジョサイア・コンドル氏による設計の旧岩崎久彌邸も一緒に見学できました。

先日の大雪の影響で庭園には入れませんでしたが、普段は撮影禁止の建物内が期間限定で2階部分のみ撮影可ということでとてもラッキー。
撮影可能期間は2月いっぱいだそうです。

カメラを用意しておらずiPhoneのみの撮影でしたが、天候が良かったのでかなり満足。

この旧岩崎邸は洋館と和館の併置式の建物で、住居は和館なので接客用途の洋館は自由なデザインが可能だったということもありそうです。

2014年2月21日金曜日

見えない鉄骨の美。

日本の近代建築を代表する「神奈川県立近代美術館鎌倉」の建物存続問題が、少しだけですが良い方向へ進みそうなニュースがありました。

建物の劣化や耐震問題など美術館として機能できないとしても解体せずに残って欲しいものです。

このニュースで、神奈川県立近代美術館鎌倉を設計した建築家の坂倉準三氏の展覧会「人間のための建築 建築資料に見る坂倉準三」が国立近現代建築資料館資料室で開催されていたのを思い出し急いで行ってきました。(2/23まで)


展覧会に華やかさはありませんが、計画スケッチや手に取って見られる図面の複製、施工途中の写真などは、実際の建物とはまた違った美しさがあり、専門家でなくても充分楽しめるものでした。

国立近現代建築資料館資料室は台東区の旧岩崎邸庭園の敷地内にありますので、一緒に観覧するのがおすすめです。

2014年2月20日木曜日

CMとキャラ。

ウルトラマン世代にはウレシイCMが放映。
「アミュプラザ博多」のリニューアルCMです。

これまでもウルトラマンシリーズのキャラクターを起用したCMは各社で制作されてきましたが、コミカルな扱いが過ぎていたり、ファミリー描写が妙にほのぼのしていたりして、キャラクターの個性が感じられないものばかりでした。

今回のCMは円谷プロダクションのキャラクターだけでなく特撮キャラクターのCMでも過去最高の出来映えでなのではないでしょうか。

福岡エリアのみの放送というのがちょっと残念。



2014年2月19日水曜日

2014美本に出会う。その3

「世界のブックデザイン2012-13」に出展されていた日本のブックデザインから1冊。

2013アジアデザイン賞のコミュニケーションデザイン部門/出版メリット賞を受賞した本「絵本 化鳥」。
鏡花生誕100年の1973年(昭和48)に金沢市が制定した泉鏡花文学賞の第40回記念プロジェクトで企画・制作された絵本です。
この絵本は特設のWEBサイトが作られていました。
このサイトもなかなか良いですね。
>>「絵本 化鳥」のサイト

「絵本 化鳥」


2014年2月18日火曜日

2014美本に出会う。その2

「世界のブックデザイン2012-13」で出会った美本。
少数限定本ではなく購入が可能な本から気になったものを2点。
いずれも購入検討本です。

「Von Meerjungfrauen, Kapitaenen und fliegenden Fischen」
水をめぐる70の物語や詩を集めた本。挿入されたイラストが何とも味わい深い。
表紙のイワシ婦人もなかなかいい味です。



「Frans Mettes - Affichevirtuoos」
オランダのポスターアーティストであるFrans Mettes(フラン・メッテ)の作品集。ポスターが貼られた当時のモノクロ風景写真とカラー図版などを巧みに使用したレイアウトと気の利いた色使いの美本。

2014年2月17日月曜日

2014美本に出会う。その1

凸版印刷の印刷博物館P&Pギャラリーで開催中の「世界のブックデザイン2012-13」に行ってきました。(3/2まで)


ドイツのライプツィヒで開催された「世界で最も美しい本コンクール2013」の受賞作に日本やスイスなどのブックデザイン賞の受賞作を加えて展示する毎年恒例美本の展覧会。
ここ数年は中国のブックデザインがなかなか良いので毎年楽しみです。

展覧会全体の感想はテキストの組みが評価されたものが多かったのではないかと思いました。
もちろん紙質や印刷をはじめとする本作りのすべてがあってこその組みの綺麗さなのですが、例年だともう少しビジュアルに訴えるものが多かったような気がします。
そのせいかどうかわかりませんが、全体的に地味な印象を受けました。
その他少部数の限定本が多かったのも特徴。
使用目的のはっきりした限定生産なため作りが贅沢。
手に取って見ることができるのでその場ではとても参考になりますが、手に入れることができないのはちょっと残念です。

限定制作本で特に良かったのがオーストリアの「Zoo der imaginären Tiere(架空の動物の動物園)」。
上製の表紙を開くと蛇腹折の頁が現れますが、すべて繋がっているので広げて上から見るとギザギザの輪状に。
表面はすべてテキスト、裏面が奇妙な動物たちの絵になっています。
(展覧会チラシに画像がありました。)

装丁の楽しさが全面に出た美本です。
こういう本に出会うことが期待できるのでこの展覧会は外せないですね。

2014年2月16日日曜日

消えたお宝。

東京藝術大学の裏手に万博グッズなどを扱う「EXPO」という骨董屋さんというかアンティーク屋さんがあって、何度か通ったことがあったのですが、先日11日に台東区で起きた火事というのがこのお店のすぐ裏の民家からの出火で、お店にも引火し店内の貴重なコレクションがすべて灰になってしまったそうです。

店名にもなっているEXPO(万博)グッズをはじめ、70年代前後の日本のデザインがとても活気づいていた頃のものを中心に扱っていました。

もう一度見ておきたかったもの、手元に持っておきたかったものなど、博物館級のものが多くあったのでとても残念です。

2014年2月15日土曜日

雪の混乱で注目。

この週末。デザイン学校では学生さん達の1年間の制作をお披露目する修了展が開かれましたが、週末になると降る大雪の影響で首都圏の交通がマヒして大混乱。

JR東日本としてはまさに「ぜんぶ雪のせいだ。」というところなのでしょう。



このキャッチコピーの広告は、JR東日本のスキーキャンペーン「JR ski ski」のシリーズ広告でスタートは1991年。
これまでのキャッチコピーは以下のとおり。

「雪男。雪女。」
「僕たちは、寒くない。」
「冬眠しない動物たちへ。」
「いい冬にしよう」
「ラクに行こう。」
「じぶんの雪を見つけよう。」
「愛に雪、恋を白。」
「なんでもありでsnow」
「青春は、純白だ。」

キャッチコピーは耳に残る事が大切にですが、歴代と比べても今年のものは秀逸ですね。

2014年2月14日金曜日

緊張と期待。

デザイン高校では悪天候の中「授業公開」が開催。
保護者の方々が授業を見学できる日です。

講義の授業では参観するだけですが、制作系の授業では比較的自由に見学でき質問も受けられるので、講師側にとっても良い機会ですが、とても緊張で迎えました。

担当していた授業はアクリルガッシュを用いて構成作品を制作する授業ですが、カラス口などを用いてきっちりかっちり仕事をすることを求めるので、ちょっとはみ出したり、曲がったりしていたら再提出。余白を絵の具で汚してしまうなどはもってのほかという厳しい内容。

保護者の方々からは「厳しすぎる」というご意見をいただくかと覚悟していましたが、なんと「鍛えられて良いです」というご意見をいただき、ほっとひと安心の1日でした。

4月からは学年が1つ上がってもっともっといろんな課題制作が待っています。
いつか制作に関しての厳しい要求を楽しさに変えていけるといいですね。

2014年2月13日木曜日

微笑ましいピクト。

ソチで開催されている冬季オリンピック。
スノーボードハーフパイプで日本選手初のメダル獲得で盛り上がっていますね。

オリンピックのデザインではシンボルマークや競技場が話題となることが多いのですが、今回のソチオリンピックは競技を表すピクトグラム(絵文字)がとてもかわいい。
シンボルマークはあまり感心しませんでしたが、このピクトは結構気に入ってます。


Brand New: In Brief: 2014 Winter Olympic Games Pictogramsより転載

一見簡単そうに見えますが、これだけの競技数の違いを表現しつつ、これまでにたくさん作られてきたものと差別化させるというのは相当大変なこと。
変に奇抜なデザインを狙わなかったのも良いのでしょうね。

ピクトグラムとは関係ないですが、格子の白い交差点がチカチカするのは錯視現象のひとつ「ハーマングリッド効果」。
デザイン学校の授業では色彩学習の明度対比の現象として登場します。
視覚的な不思議はデザインを制作する上でとても重要なポイントのひとつ。
こうした効果を学ぶのは特に楽しいですね。

2014年2月12日水曜日

ミックスで満点。

和食総菜の代表的なもののひとつにきんぴらがありますが、ゴボウやレンコンなどの根菜や野菜の皮など歯ごたえのあるものが主流。

葉もの野菜できんぴらというのはあまり聞いたことがないのですが、お隣の韓国ではとても似たナムルでホウレンソウやモヤシなどが主流。

これはきんぴらでもいいのでは?と両方をミックスしたイメージでホウレンソウニンジンのきんぴらを作ってみました。

βカロテンが倍増、鉄分豊富でとても美味しい。
ホウレンソウは加熱しすぎないのがポイントですね。


<ホウレンソウとニンジンのきんぴら>
細切りのニンジンをゴマ油で炒め、酒を加え、しんなりしたところへ軽く下茹でしたホウレンソウを加えてひと混ぜし、砂糖、醤油で味つけする。黒ゴマをたっぷり振りかける。

2014年2月11日火曜日

損失しにくいビタミン。

キャベツと同じ仲間のカリフラワー
ビタミンC、カリウムが豊富。
他の野菜に比べ組織がしっかりしているので、加熱してもビタミンCが壊れにくいという特徴があるようです。
冬には欠かせない野菜ですね。

カリフラワーとタマネギだけのシンプルなポタージュにしました。
ピューレにすることでより香りがたつので、調理している時の香りだけで幸せになります。


<カリフラワーのポタージュ>
カリフラワーは小房に分けて下茹でしておく。鍋にバターを溶かしてタマネギを炒める。
カリフラワーとタマネギをピューレにしタマネギを炒めた鍋に戻し水を加え一煮立ちさせたら豆乳を加えて塩で味を整えるながら沸騰しないようにゆっくり温める。
器に盛ってコショウを振る。

2014年2月10日月曜日

お酢に頼る

保存食用に塩豚を作ろうと思って買った豚肩ロース
大きかったので1/4ほどは、そのまま調理。
塩豚にしてから煮込むととても柔らかく仕上がるのですが、そのまま煮込むと固くなりがちなので、お酢の力を借りる事に。
豚にはバルサミコがとても相性がいいので、ジャガイモと煮込んだ洋風肉じゃがです。

ジャガイモはキタアカリしかなかったのでちょっと煮崩れてしまいました。
次はメークインでと思ってます。


<豚肩ロースのバルサミコ煮込み>
豚肩ロースは大きめにカットしフライパンで焼き目をつけ取出しておく。同じフライパンにオリーブオイルを引き、みじん切りしたタマネギを炒め、透きとおったら肉を戻す。
水、白ワインを加えて一煮立ちさせたら、ジャガイモを入れ、砂糖、バルサミコ加えて煮込む。

2014年2月9日日曜日

働くサラダ。

たくさんの野菜を煮込んで作るラタトゥイユはいろんな野菜の旨味と栄養が一度にとれてお手軽ですが、が中途半端に残ってしまう事もあるので、その後のメニューはひと悩み。

今回はセロリが大束だったのでピクルスとサラダに。
サラダはジャガイモの千切りと一緒に豆乳ドレッシングで和えたので、和風のメニューに合うものになりました。

セロリもジャガイモもカリウムを多く含む野菜。

カリウムは体内で細胞内外での物質のやり取りをして過剰な塩分を水分と結合させて排出したり、筋肉の収縮を円滑にしたりする効果があるそうなので、なかなか偉い働きをしそうなサラダになりました。

過剰に塩分を控えている訳ではないのですが、サプリメントなどに頼らず健康維持に繋がる要素を食べ物から摂取できるのは一番自然ですね。


<セロリとジャガイモのサラダ(豆乳ドレッシング)>
セロリとジャガイモは千切りにして歯ごたえが残る程度に軽く茹でて冷ます。
豆乳、酢、塩、オリーブオイルをよく混ぜてセロリとジャガイモを合えコショウを振る。

2014年2月8日土曜日

画像とテキスト

先日紹介した蔵書管理アプリ「ぶくめも-BookMemo」にはまっています。
蔵書だけでなく古本のリクエストなどでも活用しているのですが、なぜここまではまったかというと、本の表紙画像が並ぶ楽しさがあるということ。

この画像はカテゴリ別に表示できたりするので「デザイン関係の書籍がズラッと並ぶ」というように、ユーザーのコレクション願望をくすぐるようにできています。
一時期ソーシャルゲームのコンプリートガチャのニュースがありましたが、たしかにこの「揃っていく楽しみ」というのは中々あなどれない欲望のようです。

実用面でも、本の題名だけだと「この本なんだったっけ?」となりがちですが、表紙画像を見ると「ああ。あの本だ。」とすぐイメージできるので便利。
不思議なもので、PCなどのデジタルデータでは書名データに比べて画像データの方が圧倒的に容量を必要とするのに、人の記憶では容量を必要とする画像の方が引き出しやすい。
画像データの方が情報量が多い分、特定する要素が多いという事なのでしょうが、人の脳というのはスゴイな。と思ってしまうのでした。

2014年2月7日金曜日

中と外。

最近、近所で北海道産のタマネギが大袋で手に入るようになりました。
しかもビニール袋ではなく網袋に入っていて、それだけでなんか得した気分になります。

中身は同じでもどう包むのかで外から見た印象が随分と変わるものですね。

大量にあるタマネギを早く食べてしまいたいので、タマネギメインのグラタンを作りました。他の食材はタマネギの脇役なので、淡白なものを少量だけ。
タマネギの甘さがしっかり出たグラタンになりました。

外見はいつもの豆乳グラタンですが中身はタマネギだらけです。


<タマネギの豆乳グラタン>
ジャガイモは小振りにカットして電子レンジで加熱、下処理した鶏胸肉はオリーブオイルで火を通し、すべてを別に炒めた千切りのタマネギと合せる。
バターと小麦粉を入れダマにならないよう牛乳と豆乳で伸ばす。
塩コショウで味を整え細かく刻んだチーズを加え混ぜ合わせ器に盛る。
上にもチーズを振りオーブンで焼く。


2014年2月6日木曜日

置いてみた。

ギンザ・グラフィック・ギャラリーで『「指を置く」展』が始まりました。(2/28まで)

白い紙に細い線で描かれたシンプルなイラストレーション。
その上の指定されたポイントに指を置くとそこに描かれていた図の解釈が変わったり、より鮮明に感じられたりするというもので、会場ではすべての作品に指を置く体験ができるようになっています。

慣れて来ると指を置かなくてもどういう結果か解るのですが、想像と指を実際に置いた時では明らかに感覚が違い、とても面白く不思議な体験でした。
グラフィックデザインのコミュニケーションではビジュアル的な要素だけが注目されがちですが、アクションを起すことで伝わるコミュニケーションのカタチも意識していかないといけないですね。

2014年2月5日水曜日

2月以降の展覧会

少しずつ学校の授業が終了し空き時間が出来てきましたので、年末に掛けて中々通えなかった展覧会巡りの再開です。

開催中のもの、間もなく開催するものの中から見ておきたいものをまとめました。
西洋美術館のモネなどは先日来場者数10万人という報道がありましたので、とても混んでいるのでしょうね。
情報を集めながらできるだけ空いている時間帯を狙いたいと思います。

「指を置く」展 佐藤雅彦+齋藤達也
ギンザ・グラフィック・ギャラリー
(2/6-2/28)

「世界のブックデザイン2012-13」
印刷博物館P&Pギャラリー
(開催中-3/2)

「磯崎新 都市ソラリス」
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA
(開催中-3/2)

「世界のブックデザイン2012-13」
P&Pギャラリー
(開催中-3/2)

「第53回 消費者のためになった広告コンクール展」
「第56回 日本雑誌広告賞入賞作品展」
アド・ミュージアム東京
(開催中-3/2)  

「モネ、風景をみる眼―19世紀フランス風景画の革新」
国立西洋美術館
(開催中-3/9まで)

「宝箱ー齋藤陽道 写真展」
ワタリウム美術館
(開催中-3/16)

「内藤廣展 アタマの現場」
TOTOギャラリー・間
(開催中-3/22)

「小津安二郎の図像学」
東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室
(開催中-3/30)

「星を賣る店 クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会」
世田谷文学館
(開催中-3/30)

「光るグラフィック展 “Illuminating Graphics”」
クリエイションギャラリーG8 
(2/21-3/31)

「アンディ・ウォーホル展:永遠の15分」
森美術館
(開催中-5/6)

「Paper Talks 紙のおしゃべり― クヴィエタ・パツォウスカー展」
ちひろ美術館
(3/1-5/18)

「ブルーノ・タウトの工芸‐ニッポンに遺したデザイン‐ 展」
LIXILギャラリー1
(3/6-5/24)

「101年目のロバート・キャパ 誰もがボブに憧れた」
東京都写真美術館
(3/22-5/11)

「3Dプリンティングの世界にようこそ!」
P&Pギャラリー
(3/11-6/1)

「イメージの力―国立民族学博物館コレクションにさぐる」
国立新美術館
(2/19-6/9)



2014年2月4日火曜日

そのままよりも。

魚を刺身にしやすい直方体の切り身にしたものを「さく」と呼びますが、漢字では「冊」とも「柵」とも書かれどちらも正しいようです。

そもそも魚の四角い切り身を「さく」と呼ぶのは、短冊などに使われるように、四角い紙を冊(さく)と呼ぶことから、形状が似ているのでそう呼ぶとか、長方形の細長い木の棒を「柵」と呼ぶからとか、切り身がもともとは尺(しゃく)単位で切られていたものが訛った等々諸説あるようで、本当のところはよくわからないのだそうです。

それでももともと丸みのある形状のものを、四角く切り出すというのは、木材にしても魚にしても、「形状」に関しての意識が感じられちょっといいなと思ってしまいます。

ビンナガの大きな柵が安かったので、味噌漬け焼きにしました。
他のマグロに比べ肉質が柔らかいので焼き物にも向いていますね。


<ビンナガの味噌漬け焼き>
味噌と酒、醤油少々をまぜた漬け床にビンナガを漬け冷蔵庫で1日置く。
味噌を丁寧に拭き取りフライパンで焼く。焦げやすいので注意しながら酒少々を回し掛け蓋をして蒸し焼きに。

2014年2月3日月曜日

最後の準備。

デザイン学校では来週末に開催される修了展にむけて大忙し。
作品の最終的な選別から展示のレイアウト調整、作品展示の什器制作とやる事だらけ。

この1年間の制作の成果を発表する場ですし、当日は外部から多くの来場者の方々に作品を見ていただける機会、そして何よりもグラフィックデザイン専攻とインテリアデザイン専攻の全学生が、このメンバーで行う最後のイベントでもありますから、しっかりやりきって欲しいと思います。

毎年少しずつ改良しながら使うパネルもそろそろ表に出て今年の化粧を施されるのでしょう。
学生さん達は毎日遅くまで学校に残って、打合せと制作を続けています。

いい展覧会になりますように。

2014年2月2日日曜日

ミルク味噌

ここ数日は日差しのせいか日中はだいぶ暖かくなってきたのでそろそろ花粉が心配ですが、冬の異常気象で高くなった野菜がそろそろ落ち着いてくるのでは?という期待もあります。

値が下がらないままのキャベツですが、どうしてもロールキャベツが食べたくなって丸ごと入手。

スープは悩んだ末に味噌ベースにしました。
この味噌味のロールキャベツ。
ずいぶん前に吉祥寺のソイビーンファームというお味噌屋さんで初めて食べて、ロールキャベツを味噌味でという発想が無かったので衝撃を受けてアレンジしたもの。
すっかり定番となりました。

みそ汁そのままではなく牛乳や豆乳などを合わせるのがおすすめです。


<味噌スープのロールキャベツ>
ひき肉は牛豚の合い挽きを用意。みじん切りのタマネギを少し色が変わってくる程度まで炒め冷まし、塩、ナツメグを振って肉とよく混ぜ合わせる。
茹でたキャベツで巻き、鍋に巻き終わりを下にしてきっちり並べる。
水を張り沸騰させ、ローリエ、白ワインを加えて煮込む。
全体に火が通ったら味噌を加え溶かし、さらに煮込む。
豆乳を加えて塩加減を整える。

2014年2月1日土曜日

一区切りの大舞台。

デザイン学校では今年も卒業&修了制作のプレゼンテーションが実施されました。
グラフィックデザイン専攻の今年のテーマは「Figure(フィギュア)」。

フィギュアスケートなどの言葉にあるように図形を描くというような意味が多くあり、様々なイメージで展開できる言葉です。

多くの先生方が朝から学生さん一人一人の企画発表を真剣に審査。
公開プレゼンテーションということもあって今年も多くの卒業生が集まり、後輩達の成長を見守りました。

審査が終わって講評と審査発表。
2週間後の学内展示に向けてまだまだブラッシュアップは続きます。