2012年3月31日土曜日

野菜の友

蒸し野菜は旨味が凝縮され素材自体の味が楽しめる上、栄養面でも損失が少ないので、いいこと尽くし。

塩だけでも充分美味しく食べられますが、βカロテンなど油を加えることで吸収効率が良くなる栄養素もあるので、ゴマ油オリーブオイルなどを上手く合わせたいですね。

イタリア料理の前菜で代表的なバーニャカウダ
地方により様々なレシピがあるようですが、基本はニンニクとアンチョビをオリーブオイルで煮るだけ。保存も効くので多めに作ってその時の気分でクリームを加えるなどアレンジしながら楽しめるのもいいです。

<バーニャカウダソース>
ニンニクは牛乳で柔らかく煮て取り出しておく。オリーブオイルに細かく刻んだアンチョビを加え火にかけ水分を飛ばしたら、ニンニクを加えつぶしながら混ぜ合わせてる。
塩、コショウはアンチョビの量により調節。
この状態で保存可能なので瓶などに取り分け、使う分だけクリームを加える。(クリームは加えなくても美味しい)

2012年3月30日金曜日

日本の教会建築

INAXギャラリーで開催中の「鉄川与助の教会建築 -五島列島を訪ねて- 展」に行ってきました。

鉄川与助氏は五島列島出身で、島に戦前のものだけでも30棟の教会を建て、うち4棟が国指定の重要文化財となっている棟梁建築家。

その鉄川与助氏の遺産とも言える教会建築の写真や図面をパネル展示した展覧会で、教会内部の広い空間を作るための様々な工法が教会ごとに試されている様子などがわかりやすく解説されています。

五島列島はキリスト教の禁教令下に本土から人々が海を渡って移り住み、密かに信仰を守り続けたキリシタンの子孫が住む島で、キリシタンの島として多くの貴重な教会が現存しているそうですが、五島列島の美しくも過酷な風景に建つ教会は、これまで知っていた街中の教会とはまったく異なる姿を見せています。

この五島列島のある長崎は長い禁教や迫害など、世界のキリスト教史の中でも稀な歴史をもちますが、それ故に日本国内の1割以上の教会が集まり歴史的にも貴重な教会や史跡が多く存在するため、現在ユネスコの世界遺産暫定一覧表に登録され、正式登録を目指しているそうです。
この展覧会だけを見てもその重要性が理解できました。

「長崎から世界遺産を」の公式サイト



そういえば、2011年4月から経営統合して株式会社LIXILとなりINAXは事業ブランド名となっていましたが、「INAXギャラリー」も2012年3月1日付で「LIXILギャラリー」に名称を変更したようで、DMのロゴが変わっていました。


2012年3月29日木曜日

小さな彫刻

松屋銀座のデザインギャラリー1953で開催中の「ヨーガン レールの指輪」を見ました。(-4/16まで)


2010年10月に開催された「ヨーガン レールの小さな石のジュエリー」の第二弾の企画ですが、今回は素材ではなく「指輪」ばかりを集めた展覧会。

金、純銀、石、木.種、かぎ針編みなどの指輪が並んでいますが、どれもオブジェとしての存在感がすばらしく、彫刻作品を見ている感覚でした。

→2010年10月の「ヨーガン レールの小さな石のジュエリー」のレビュー


2012年3月28日水曜日

圧巻の展覧会

21_21 DESIGN SIGHTで開催中の「アーヴィング・ペンと三宅一生 Visual Dialogue」展に行ってきました。
(4/8まで)

ISSEY MIYAKEの87年春夏コレクションから99年の秋冬コレクションまでの13年間の作品の写真を撮り続けて来たアーヴィング・ペン(Irving Penn)氏と三宅一生氏の創作活動の関わりに注目した展覧会で、「三宅一生」展でも「アーヴィング・ペン」展でもないユニークな企画で、会場構成が建築家の坂茂氏だというのも話題となった展覧会です。

展示はいたってシンプルで、二人の活動のプロセスを表現したアニメーション上映と原画数点、アーヴィング・ペン氏の撮影した写真の投影、田中一光氏のアートディレクションによるISSEY MIYAKEのポスター、アーヴィング・ペン氏の撮影メモと紹介作品数点のみ。

中でもメインホールの壁一面に投影される高精細プロジェクターによる写真と田中一光氏のISSEY MIYAKEのポスターが圧巻でした。

ファッションデザイナーが制作した作品を撮影する写真家。
その写真をポスターというカタチで表現するデザイナー。
それらを展覧会というカタチでまとめた建築家。
それらの全てが完璧に整った「アーヴィング・ペンと三宅一生 Visual Dialogue」展は、21_21 DESIGN SIGHTで開催されてきた展覧会の中でも最高のものだと思います。

意外だったのは会場に多く来ているファッション系と思われる来場者が、メインの写真上映を1クール見ることなく立ち去ってしまうこと。
写真ではなく実物を見たいということなのでしょうか。そういう展覧会ではなかったのですが。

ISSEY MIYAKEの展覧会では、1998年にカルティエ現代美術財団によってパリで開催され、1999年にはニューヨーク、2000年には東京の東京都現代美術館に巡回した「三宅一生展―ISSEY MIYAKE MAKING THINGS」が記憶に残る素晴しい展覧会でした。この展覧会ではデザイナーの吉岡徳仁氏が会場構成をデザインし、ニューヨークで活躍するスイス出身の写真家レイモンド·マイヤー(Raymond Meier)氏が写真撮影として参加しています。今回の展覧会とはコンセプトは違いますが、同じISSEY MIYAKEの服でもデザイナーや写真家で表現が異なることがよくわかります。

三宅一生展―ISSEY MIYAKE MAKING THINGS」展のカタログとして制作された「ISSEY MIYAKE MAKING THINGS」





2012年3月27日火曜日

使い心地は

購入したGLOBAL包丁。
さっそく使い心地を試しました。

ちょうどいい感じでホウボウアジが出ていたので、まずは魚の三枚おろしから。

魚の捌きに適した出刃包丁のような重さや厚みはありませんが、握りから本体への力のかかり方がいいようで、薄刃の不安定感はないですね。
大型の魚や鶏の解体などでなければ充分な使用感です。

次は皮引き。
プロなら薄刃で片刃の柳刃包丁の出番。
両刃ですが薄刃なのでこちらも問題なし。刃先に行くに従って細くなる形状も角度を決めやすく、なかなか使い心地が良いです。

骨を抜いて次は刺身に。
20cmという刃渡りは万能包丁としては少し長めですが、刺身を引く柳刃包丁に比べれば随分短い刃渡りです。
これも握りと本体の形状のせいでしょうか、手元から引けるので実際の長さ以上に長く感じまずまずの具合。ちょっとしたデザインで使い心地が随分変わるものですね。

切れ味については新品なのでとても気持ち良く切れます。
どのくらいで切れ味が落ちてくるのかは使い込まないとわからないですね。
切っ先はもう少し尖らせてもいいのかなという感想ですが、握り具合も重さのバランスもとても馴染むので、これ1本でいくにはかなりいい感じ。

魚の捌き編では総合的に見た目だけでなくとても使い心地の良いデザインだと思いました。



<ホウボウのワカメ蒸し>
三枚におろし下処理したホウボウ、キノコなどをワカメで包んで蒸すだけ。
蒸し料理って偉大だと思う。
ポン酢だとちょっと香りが負ける感じなので塩だけでも良かったかもしれないです。



2012年3月26日月曜日

遅い春

3月も最終週ですが、今年のはなかなかやってきません。

例年ならそろそろ桜を気にかける頃ですが、この数日は近所でが満開。ちょっと遅いかと思いつつ梅の名所「谷保天満宮」へ行ってみました。

やや咲き過ぎの樹々もありましたが、固い蕾を持つ樹々もあって、ちょうど今が見頃という感じです。
気候が穏やかだったので、とても気持ちの良い梅見となりました。

毎年恒例の谷保天神梅まつりは野天や琴演奏、お囃子や巫女舞などが行なわれ、多くの人が訪れ、今年は2月25日、26日に開催されたようですが、この感じでは梅はほとんど咲いていなかったのではないでしょうか。
季節のイベント開催というのは難しいですよね。

何かと例年にない気候の今年ですが、東京の桜の開花予想日は3/31で、満開予想が4/7、見頃は4/6〜12頃ということです。比較的遅咲きとなった昨年より2〜3日遅く、最近10年の平均では5〜7日ほど遅い開花予想だそうですが、果たしてどうなるのでしょうか。

最近はiPhoneの内蔵アプリ「カメラ」が物足りず、ピント合わせポイント、自動露出ポイントなどが撮影時に変えられる「プロカメラ」をダウンロードして使っています。この日もコンデジを持たず、iPhoneのみ持参で撮影しましたが、今回のような撮影はかなり難度が高いのか、満足できる撮影はできませんでした。
散歩カメラではiPhoneのみで行こうと思っていたのですが、まだまだコンデジも持参しないと後悔しそうです。

<iPhone4Sプロカメラで撮影>
ワイドで全景を入れるような撮影では比較的ピントも露出も早い。
近景から遠景まで複雑な構図では、ポイント指定してもピントが探りきれないことが多い。
背景が抜けていれば、ピントも露出も比較的ポイント指定が効きやすい。

2012年3月25日日曜日

惚れ惚れ

ついに買ってしまいました。
長い間欲しいと思っていたGLOBALの包丁。

一時期、刺身を引くために柳刃包丁に惚れていた時期もあって躊躇していたのですが、さすがに柳刃は日常的にそうは使わないと思い熱も冷め、再び日常的に使いやすそうなGLOBAL熱が再燃していました。

オールステンレスの一体型のデザインがとにかく美しい。
一体型だからできた曲面の形態デザインに加え、ステンレスの材質感がとてもいい。
キッチンとステンレスというのは本当にとても良くマッチします。

万能的に使うので、文化包丁と牛刀で迷いましたが、柳刃への未練もあって刃渡りが比較的長い牛刀を選びました。
重さのバランスもいいみたいで、久しぶりに調理用具にワクワクしています。
使いたくなる道具というのは素晴しいですね。

2012年3月24日土曜日

ロシア構成主義の魅力

ギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催中の「ロトチェンコ -彗星のごとく、ロシア・アヴァンギャルドの寵児-」展に行ってきました。(-3/27まで)


デザイン学校の近代デザイン史でも登場し、現代のグラフィックデザインにも大きな影響を与えたロシア構成主義の代表的な芸術家です。

近年では2010年に東京都庭園美術館で「ロトチェンコ+ステパーノワ ロシア構成主義のまなざし」展が開催され、ロトチェンコとステパーノワの2人の作品が170点展示されましたが、今回はロトチェンコの作品だけで157点が展示され、ポスターや写真のほかエスキースや原画など、これまでにない刺激的な展覧会となっていました。

ロシア構成主義の魅力は、もちろんシンプルな構成と色彩による力強いデザインですが、何よりも革命後の生活に結びついたメッセージ性にあります。

今回の展覧会ではポスターや写真などの平面作品に絞った展覧会でしたが、インテリアやプロダクト製品の制作品も魅力的で、2003年の岐阜県現代陶芸美術館で開催された「ロシア・アヴァンギャルドの陶芸展」で再現展示された「労働者クラブのチェステーブル&チェアとチェス駒」や「ティーセット」などは限定生産販売されたほど。

このとき再現制作された作品は、2003年のワタリウム美術館ロトチェンコのプロダクト・デザイン展」、2009年の埼玉県立近代美術館ロシアの夢 1917-1937」展でも公開されました。

古書店で購入した「労働者クラブのチェステーブル」のペーパーモデル。(オランダの出版社UITGEVERIJ THOTHから1989年に出版)カラーコピーして作ってみようと思いつつ、未だに制作していませんでした。

2012年3月23日金曜日

考現学とデザインの関係

パナソニック 汐留ミュージアムで開催中の「今 和次郎 採集講義 展 - 時代のスケッチ。人のコレクション。-」に行ってきました。2011年10月-12月に青森県立美術館で開催された展覧会の巡回展です。(-3/25まで)

建築家の今和次郎氏は民家研究でも有名ですが、その時代に生きる人々の暮らしを調査研究する「考現学」の提唱者としても有名で、今回の展覧会でも多くの研究データが展示されていました。

現在でこそデザインワークにおけるリサーチの重要性は常識ですが、大正末期から昭和初期ににこれだけの調査を行なっていることの凄さに加え、そのまとめ方などは手描きながらグラフィックデザイン的なスケッチで秀逸です。

情報が溢れている現代社会においては、その情報をどのように整理し発信していくのかということがとても重要で、その領域はグラフィックデザインの領域とも密接につながっていますから、デザイン学習にも取込んでいくべきなのでしょうね。建築系の展覧会ですがグラフィックデザインを学習している学生さんにもぜひ見てほしい展覧会でした。

展覧会は3/25までですが、公式サイトに動画で展覧会や作品の様子が紹介されているほか、青森県立美術館が別映像をYOUTUBEにアップしています。



2012年3月22日木曜日

春だね

今年は12年振りに春一番が吹かなかったようです。

強い風が吹く日は何度かありましたが、関東地方の場合は、立春から春分にかけて、日本海に位置する低気圧に向かって毎秒8m以上の南風が吹き、気温が上昇することが条件らしく、北風で気温上昇がなかったり、暖かくても強風でなかったりして条件が満たさなかったようです。

春一番は吹きませんでしたが、長かった冬もやっと終わりを感じてきましたので、冬に登場するメニューもそろそろ食べ納めでしょうか。

年中食べられる大根ですが、これからの季節は冬の甘味の強い品種から、辛みの強い品種に変わって行きます。
甘味の強くて煮物に最適な冬大根の食べ納めにふろふき大根を作りました。

<クルミ味噌のふろふき大根>
隠し庖丁を入れた大根は米と一緒に下茹でしたあと出汁で煮る。別の鍋で甜麺醤を大根の出汁でのばしながら加熱し砂糖を加えて溶かす。刻んだクルミを入れ出汁をはった大根にかける。

2012年3月21日水曜日

春の食

魚屋さんで春小鯛という小振りなタイが並んでいました。
カスゴダイと読むのだそうです。


年間を通して美味しい真鯛ですが、特に春は一番おいしいと言われるので、春先に獲れる稚魚は春小鯛といって珍重するのでしょうね。

下ごしらえはまずウロコ取り。
小振りな魚のウロコ取りは、包丁よりもペットボトルのキャップが便利。ウロコがキャップの中に引っかかってくれるので、ガシガシやっても飛び散りがとても少ないです。

三枚におろして半量は酢〆に半量は加熱調理してみました。

<カスゴダイの甘酢〆>
三枚におろしたタイは塩をして1時間ほど冷蔵庫で寝かせたら、塩を洗い流して良く水気を拭き昆布と一緒に甘酢に漬け込む。
寿司屋さんなんかだと「酢には通すくらい」だそうですが、30〜40分くらいで身の表面が白くなるまで〆め、酢を感じるくらいの方が好きです。


<蕎麦の実あんのカスゴダイ薯蕷蒸し>
下ごしらえをしたタイ、ニンジンを器に盛り、すり下ろしたナガイモを掛けて蒸す。
出汁で蕎麦の実を柔らかく煮て、塩、醤油で味を整え、水溶き片栗粉でとろみを付けたあんをつくる。
蒸し上がったら別に加熱しておいた小松菜を加えて、蕎麦の実あんをかける。
薯蕷蒸しはすり下ろした芋に卵白を混ぜるともっと軽く仕上がりますが、イモのねっとりした食感が好きなので卵白は混ぜません。
白身魚の他、エビ、カニ、貝類でもいいですね。

2012年3月20日火曜日

イタリアのカミキリムシ

休日に久々オープンしたリアルkitaCafeでは、なぜか途中から昆虫標本の鑑賞会に。

普段は見ない場所に積み重ねてあるので忘れていましたが、今シーズンに制作した標本をまだ整理していませんでした。
近々標本箱へ移さないといけないですね。

重ねられた標本箱の中から仕舞い込んでいた特別なカミキリムシの箱を発見。

ヴェネツィア土産のカミキリムシです。
せっかくなので標本箱から出してガラス棚へ引越してもらいました。

それにしてもこんなモノがガラスで作れるのですからスゴイ技術です。

2012年3月19日月曜日

なりきり

子ども達は「ごっこ遊び」が大好き。自分が好きなもの、気になっているものになりきって遊びます。

ままごとセットや人形でお母さんを演じたり、ミニカーなどで運転手を演じたりと、「なりきる小道具」があればなおさら想像力を刺激します。

身近な大人や周囲の働く人など、演じる対象が人である場合は、比較的与える小道具はそのまま身近なモノの玩具でもいいのですが、なりきる相手が生き物の場合は小道具がぬいぐるみとなることが多く、子ども自身と生き物の友達というように、他のキャラクターとしての存在となることが多いようです。

生き物自身にの気持ちになるために、ミュージカルのキャッツのような特殊メイクができればいいのですが、日常的な遊びの場ではもちろん、幼稚園などの場でもそんなことはできません。

ここで有効なのが「衣装」。
身体に身につける衣装により、自分サイズの生き物になりきることができます。

子ども達が自分自身と生き物のキャラクターを同期でき、想像力を刺激できることが大切なので、着ぐるみなどの出来上がった造形で丸ごと子どもを包み込むのではなく、生き物の特徴を表現しながらも、子ども達の身体を露出させ顔も隠さない衣装にすることが大切。
子ども達は別のキャラクターに変身するのではなく、めいっぱいの想像力で演じていくので、自分の気持ちが素直に演じた生き物とシンクロしていきます。

チャイルドケアの学習の一環として造形教育の演習授業を行ないました。

テーマは「花になる衣装」。
顔がしっかり出るように帽子型のかぶり物をデザインし制作します。

まずは漠然とした「花」のイメージではなく、その花の特徴を知るため、インターネットで画像検索。
もちろん本物の花を目の前に観察することがベストです。
たくさんの花から一種類を選び、その特徴を観察したらデザインを考えます。

簡単なデザイン画から実際に立体的に作ることを考えて色紙でモデルを作成。

観察して捉えた特徴をうまく生かしながら、素材と格闘し、なんとか帽子型の衣装が完成しました。
はじめての経験で悩み苦労しながらの演習でしたが、新しい発見も多くあり楽し実習となりました。


ちょうどキリン生茶の新CM「緑の野菜ブレンド」篇で野菜の帽子をかぶった子ども達が登場していす。野菜ごとの特徴と子ども達の個性がよく現れた可愛いCMですね。

2012年3月18日日曜日

何派?

休日に作り置いたトマトソースのストックがあったので、若干アレンジしてトマトクリームの煮込みハンバーグを作りました。

ハンバーグを焼いてからソースで煮込むので、ソースも作るとなると日常的には思いついてもなかなか出来ませんが、ストックがあれば簡単。
しかも生焼けの心配がいらない煮込みハンバーグは、失敗知らずの仕上がりなのもいいです。

さてこのトマトソースとハンバーグ。
どちらもタマネギについていろんな流派があるようです。

まずはトマトソース。
イタリアンシェフのレシピなんかではタマネギは入れないことになってます。けっこうな量で入るオリーブオイルで甘味や香りコクが加わるのでタマネギはいらないということでしょうか。

ハンバーグにはタマネギを入れない派、生で入れる派、炒めて入れる派がありますが、入れる派でも香りや、甘味、食感の好みで分かれるようです。

kitaCafeではトマトソースのオリーブオイルは少なめなので、甘味とコクを加える意味でも炒めたタマネギを加えていますが、オイルが少ない分パスタと和えても皿に黄色い色が残りません。
ハンバーグではタマネギの生の食感をなくすためと、甘味を加えるためにけっこう炒めたものを加えます。

どちらもいろんな作り方があるので、食べて美味しいと思える作り方にたどり着けると一番なのでしょうね。

<トマトクリームの煮込みハンバーグ>
塩をして良く練った合い挽き肉に、牛乳でふやかしたパン粉、卵、しっかり炒めたタマネギのみじん切りを加えたら成型して冷蔵庫で寝かせたあと、焼き色がつくまで焼く。
トマトソースにタマネギ、シメジを加えて煮たったら、軽く下茹でしたジャガイモ、ニンジン、ハンバーグを加え最後に牛乳と豆乳を加えて、塩、コショウで味を整える。

2012年3月17日土曜日

ORI→PORI

先日、ワタリウム美術館へ行った時にちょっと良いデザインのカードを見つけました。

チェコ出身の建築家であるテレザ・ハラディルコバ(Tereza Hradilkova)氏のデザインした「折り紙建築」のカード「PORIGAMI」です。

折り紙建築は切り込みを入れた二つ折りの紙を開くと、立体の造形物が現れるもので、1981年に建築家の茶谷正洋氏が考案し、「Origamic Architecture」の名称で世界的に有名なものですが、PORIGAMIは、テレザ・ハラディルコバ氏が育った香港の風景を折り紙建築の技法とオリジナルの木版画と共にデザインしたカードで、立体的な造形に加え、木版画で描かれた模様や紅白の色彩コントラストが美しいカードです。

香港シリーズの9枚セットがイギリスの雑誌「Wallpaper」で紹介されたことから人気となったのだそうですが、その中から東洋的過ぎないシンプルなものを購入しました。

茶谷正洋氏の折り紙建築シリーズは、型紙本が販売されている他、ごく一部ですが作品の型紙が私的使用や学校のみ活動に限定された「クリエイティブコモンズ帰属-非営利3.0 Unportedのライセンス」としてダウンロードできます。


 



2012年3月16日金曜日

春のニンジン/その2

ポタージュにつづく春ニンジンのその2は和食です。

えぐみの少ない春ニンジンは、生っぽくても充分美味しいのですが、大きさによっては芯の残る感じがあまり良い触感ではないので、ぽりぽりと固めの触感を活かしたい時は千切りがおすすめです。

加熱も茹でるより電子レンジでの加熱の方が、栄養成分も溶け出さず微調整も楽なので便利ですね。

色も華やかで、もう一品に加えやすい簡単メニューです。

<ニンジンのゴマ和え>
煎った白ゴマは良く摺って、ごま油、砂糖、醤油を加えて良く練り合わせる。千切りして電子レンジで固めに加熱したニンジンを和え、粒のままの白ゴマを振ります。ニンジンの加熱は自然に冷める段階でも火が通るので固すぎ?と思うくらいがいいですね。

2012年3月15日木曜日

春物

昼間の日差しに暖かさを感じるようなり、やっとを感じ始めました。
新生活の始まる春は、野菜も新ものが出回る時期ですね。

年間を通して収穫されるニンジンは秋が旬ですが、キャロットが名前の由来であるカロテンの含有量がトップクラスですから、旬だけでなくいつでも食べたい野菜ですね。

3月頃から出回る「春ニンジン」はえぐみや青臭さが少なく、甘みが強いのが特徴。
またカロテンは油に溶けて吸収率が高まるので、バターや油といっしょに調理するすると効果的ですから、素材の味を損なわないシンプルな調理がいいです。

<ニンジンのポタージュ>
バターでタマネギとニンジンをしっかり炒め充分に甘味を引き出したら、水とコンソメを加えて柔らかく煮る。やわらかくなったらミキサーでピューレにして豆乳、牛乳を加え、塩コショウで味を整える。

2012年3月14日水曜日

スギとヒノキ

新宿のリビングセンターOZONで「日本の木と共に暮らす。」と「高知の森からの贈り物 TOSAZAI展」の展覧会が行なわれていました。(3F.OZONプラザ/1F.アトリウム)
たまたま通りかかったのですが木の香りに誘われて立ち寄ってみました。


「日本の木〜」では日本の建材として主流となる「スギ」と「ヒノキ」の産地による特徴が展示されていて、その木肌の違いはまったく異なる木材のようで、これまでのスギ材のイメージが一気に覆されるほどの驚き。

「スギ/ヒノキ」と言えば花粉症で悪者扱いされていますが、スギは組織粗く空気を多く含んでいるため、温度の変化や湿度の変化に強く日本の気候に適した建材で、一方のヒノキもある程度の堅さがあるのに加工しやすく狂いにくく、高耐朽性で長年強度が落ちないという世界最良の針葉樹材という優れものなのだそうですが、こうした情報は素材を目の前にするととても感心させられてしまいますね。

「TOSAZAI」の方は、日本一の森林率の高知県土佐から「土佐スギ」と「土佐ヒノキ」をメインにした土佐産業を紹介する展示。
建材としてはもちろん、杉の間伐材を使った商品として話題となった「-モナッカ monacca-木のバック」なども並んでいて、木材の可能性にやはり感心。

「土佐スギ」の話題と言えば、建築家の隈研吾氏の設計したスギの集成材による「梼原町総合庁舎」や、刎橋(はねばし)構造の「梼原・木橋ミュージアム」も会場には写真パネルでの紹介がありましたが、ぜひ一度実物を見てみたい建築物ですね。

2012年3月13日火曜日

修復絵画

会期終了間近のBunkamurザ・ミュージアムの「フェルメール展」を見てきました。
(3/14まで)

17世紀のオランダにおける風俗画を集めた展覧会ですが、もちろんタイトルにあるとおり目玉はフェルメールの作品で、現存は30数点と言われるフェルメールの作品がこの展覧会では3点展示され、しかもその1点はアムステルダム国立美術館所蔵の「手紙を読む青衣の女」の修復後世界初公開であり日本初上陸ということですから期待大でした。

フェルメールの作品の中でも小振りな3点でしたが、メインホールにゆったりと展示されとても見やすい空間が作られていて、一角には「手紙を読む青衣の女」の修復前と修復後の違いが説明パネルと映像で紹介されていて、とてもわかりやすい展示となっています。

絵画の修復については、傷みくすみの他、後年に修復加筆された部分の除去などがあり、修復前にはなかった画像が現れることもあってとても新鮮です。
油彩画は絵の具が何層にも重ねて塗り込められることが多く、エックス線による調査では画家本人による画像が発見されることも多々あるそうです。
この絵も当初は青い上衣にフレアが付いていたものをフェルメール自身が修正しているそうで、本人の筆致を見極めるのも凄い技術ですね。

この作品、図版では気付かなかったのですが、手前の椅子に売ってある金属の鋲にピントが行き、人物はやや甘いピントで描かれています。またもう一点の「手紙を書く女」でも人物の奥にある箱の模様にピントが行き、やはり人物ではやや甘いピント。
こうした表現はフェルメールが使用したと言われるカメラ・オブスキュラのレンズ特性により、窓から差し込む光の輝きや明暗の特徴を捉えたものなのでしょうか。
謎は深まるばかりです。

フライヤー表面では修復前のくすんだ色彩、裏面、チケットでは修復後の鮮やかな色彩の図版が使われています。


さて今回の展覧会の正式なタイトルは「フェルメールからのラブレター展」と言います。

出展されているのフェルメール作品が「手紙を読む青衣の女」、「手紙を書く女」、「手紙を書く女と召使い」の3作で、いずれも手紙を題材とした作品で、その作品にフェルメールが込めたメッセージをさぐるということから「ラブレター」という言葉を使ったのだと思われます。洋画を日本公開する際でも原題にはない「愛」を付けて「愛のナントカ」とか「愛とナントカ」などという邦題を付けることがよくありますが、それだけで観る気がしなくなるのと一緒です。
こういうのは恥ずかしいからやめて欲しいですね。

2012年3月12日月曜日

アップルでプレゼン!

デザイン学校の年度の締めくくりである「Human Tunes.5」が先週の土曜日にアップルストア銀座3Fのカンファレンスルームにて開催されました。

例年は2年生と研究生による「卒業&修了制作優秀学生」のプレゼンテーションのみですが、今年度は日本最大級のデザインイベントである「Tokyo Designers Week 2011」の学生作品展での栄誉ある受賞もありましたので、その報告も同時に実施。

会場には保護者や知人、卒業生、招待企業の方の他、たまたまアップルストアに来ていて立ち寄った方々など、満員御礼の状態でスタッフ以外にも立ち見が出るほど盛況。

学内発表からさらにグレードアップしたプレゼンテーションで、2度目を感じさせない楽しいものとなりました。

当日は司会進行をしていたので発表時の写真が撮れませんでした。終了後の記念撮影。優秀学生を囲んだ後輩達は次年度のここでの発表を夢見ているのでしょう。

2012年3月11日日曜日

キノコの科学

一般的に流通している食材は、安定した供給のために養殖、栽培されているものがほとんどですが、中でも古くから栽培方法が様々に研究され発達してきたのが「キノコ」類です。

日本ではシイタケやエノキタケの人工栽培は400年前頃からはじまったそうですが、その頃は天然のキノコが発生している原木を管理したり、キノコの胞子が着きやすくするために原木を傷つけたりする方法で、人工栽培とはいっても自然の力に依存した方法で、供給も安定していなかったようです。

その後、大正末期から昭和初期にびんによる菌床栽培が研究され、さらに純粋培養種菌が配布されたことで収穫が安定し一気に人工栽培技術が発展したそうです。
今では原木に種菌を植え付ける原木栽培と、栄養剤を加えたおが屑に種菌を植え付ける菌床栽培が一般的なようです。

まだまだ人工栽培ができないキノコも多くありますが、日々の研究で珍しいキノコが食べられるようになっていくので楽しみです。

年間を通して安定供給できるので価格が安い他、栽培の方法によって食感や香りが異なるので、それぞれに楽しみ方があるのも魅力です。

足長ナメコタモギタケが大量のパックで安売りしていたので、どっさり醤油煮にしました。

タモギタケというキノコは薄い黄色でマイタケとヒラタケをあわせたような形状で始めて見ました。
水分が少ないキノコですが味はヒラタケでした。
煮ると黄色い色はなくなるのですね。

<3種のきのこの醤油煮>
ナメコ、タモギタケ、エリンギを、水、醤油、みりんで煮る。
煮上がったら大根おろしを加え一煮立ちさせ器に盛る。

2012年3月10日土曜日

グラフィック的な庭

外苑前のワタリウム美術館で開催中の「重森三玲 北斗七星の庭_展」に行ってきました。
3/25まで


庭園デザイナーの重森三玲氏の手がけた庭園の代表作とそのデザインした庭園に込めた美意識を探る展覧会で、会場に原寸大模型を再現したことでも注目の展覧会です。

数年前に京都の東福寺にある庭園があまりにモダンなことを知って見に行ったことがあるのですが、その時は重森三玲氏の名前はまだ知らず、今回の展覧会ではじめて日本の庭園史を体系化した功労者であり、同時に近代の庭園デザイナーとしてあまりに有名な存在だということを知りました。まだまだ勉強不足です。

目玉の原寸大模型については、ワタリウム美術館の特殊な展示空間のせいもあってか、現地で実物を見たことがある人にとっては物足りなさというかもどかしさを感じましが、展覧会の会場で上映されていた庭園の映像などは、実際に現場に訪れても見ることのできない角度から撮影されていたり、また一般公開されていない庭園などの展示もあるのでこうした展覧会の機会はとても貴重です。

空間でありながらインテリアのように人が空間に内包されるのではなく、あくまで客観的な視点から鑑賞するというところに美意識を求める絵画的な日本庭園の特色に、更に重森氏のモダンなデザイン感覚が加わりグラフィックデザイン的な感覚を感じました。

デザインの学習にはこうした直接的ではない分野の刺激が必要だと改めて感じた展覧会です。庭園をめぐるツアーも盛況なようでやはり現物を目でみたいと思う人が多いのですね。関西方面へ行く時にはぜひ訪ねたいと思いました。

2007年3月に京都の東福寺方丈庭園(北斗七星の庭/八相の庭/小市松の庭)に訪れた時の写真。日本の意匠である市松模様が何とも言えないモダンな表現となっています。


2012年3月9日金曜日

春休みの学習

デザイン学校も高校もそろそろ春休み期間。
作品の提出が終わって制作にも一段落したこの時期は、新しい年度を迎えるための準備をしっかりおこなっておきたいですね。
デザインの学習にはいろんな視点でものを観る力がとても重要です。
春休みにぜひ見ておきたい展覧会をまとめました。

第51回消費者のためになった広告コンクール展
アド・ミュージアム東京
開催中-3/18まで
広告関係者を含まない消費者代表のみで構成される審査員が消費者の視点で「新聞広告・雑誌広告・テレビ広告・ラジオ広告・Webサイト」の5部門で審査を行う広告コンクール。

重森三玲 北斗七星の庭_展
ワタリウム美術館
開催中-3/25まで
庭園デザイナーの重森三玲氏の展覧会。代表作の京都東福寺本坊の庭園《北斗七星の庭》と《小市松の庭》の原寸模型がみどころ。

今 和次郎 採集講義 展 - 時代のスケッチ。人のコレクション。-
パナソニック汐留ミュージアム
開催中-3/25まで
考現学の創始者である建築家、デザイナーの今和次郎の残した膨大な資料から、その時代に生きる人の観察から生まれた暮らし方の模索を検証する展覧会。

ロトチェンコ -彗星のごとく、ロシア・アヴァンギャルドの寵児-
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
開催中-3/27まで
近代デザイン史でも重要なポイントとなったロシア構成主義の中心的存在のロトチェンコの展覧会。グラフィックと写真の展示品は貴重なものばかり。

原弘と東京国立近代美術館 デザインワークを通して見えてくるもの
東京国立近代美術館ギャラリー4
開催中-5/6まで
日本のグラフィックデザイン界の巨匠である原弘氏の制作した数多くの作品のうち、東京国立近代美術館のデザインの仕事に焦点をあてた展覧会。

2012年3月8日木曜日

旨味の王様

旨味成分には鰹節から摂れるイノシン酸昆布から摂れるグルタミン酸、干しシイタケから摂れるグアニル酸がなどがあって、この3つが日本料理における三大旨味成分です。

キノコには一般的にこのグアニル酸が含まれ、干すことによってその量が増え旨味が増すのですが、グアニル酸はグルタミン酸と結びつくことによっても旨味が何倍にもなり、特にシイタケにはもともとこの2つの成分が含まれるので、相乗効果によってキノコの中でも特に旨味が強いということだそうです。

キノコ料理では複数のキノコを混ぜると味に深みが出ますが、シイタケが入ると万能という事ですね。

酒蒸しにしたキノコに酢をかけるだけのマリネは、和風にも洋風にも仕上げられるので、あと一品に困った時にはとても重宝します。

<キノコのマリネ>
シイタケ、シメジにオリーブオイルを絡め、ハーブで香りを足し、塩をして白ワインで酒蒸し。酢やレモンでマリネにしたら塩コショウで味を整えます。
和風に仕上げる時はオリーブオイルをゴマ油に変え、隠し味程度に醤油を足すと美味しいです。

2012年3月7日水曜日

今年もアップルで開催!

デザイン学校の学生による「卒業制作優秀作品プレゼンテーション」が今週末の3/10(土)アップルストア銀座のカンファレンスルームにて開催されます。

このプレゼンテーションも今年で5回目を迎えますが、今年の目玉はなんといっても学生ひとりひとりに教材配布した「iPad」を使ってのプレゼンテーションです。

プレゼンテーションを行なう会場では教室のように普段使い慣れた機器ではないため、使用するアプリケーションのバージョンの違いなどによる思わぬトラブルがおきやすいものですが、iPadなら自分の機器を持ち込むことが容易なため、機器によるトラブルがおきにくいため安全性が増すほか、学生が個別のiPadで発表のぎりぎりまで手元で内容を確認できるため、リハーサル時間を大幅に短縮でき、プレゼンの精度も増します。

現在はプレゼンツールの端末としての使用ですが、紙の企画書の代わりにiPadを配布して行なうことも将来的には可能性がありますので、時代の変化の流れに沿って常に実験的な試みができることもデザイン学生にとっては大きな強みとなります。

また今回は、2011年秋に開催された「TOKYO DESIGNERS WEEK 2011」学生作品展でスクールオブザイヤーグランプリなどをはじめ各賞を受賞した学生たちの発表も同時に行ないます。

会場は入場無料で随時入退場が可能です。
ぜひお立ち寄り下さい。

HumanTunes.5
3/10(土)16:30-18:30
Apple Store 銀座 3F
入場無料/時間内随時入退場可


関連記事はこちらから
2010年度のアップルストア銀座のプレゼンテーション
2011年度の卒業&修了制作学内展の様子
「TOKYO DESIGNERS WEEK 2011」各賞受賞の記事

2012年3月6日火曜日

春野菜はまだ輸入

春の野菜グリーンアスパラガスは冬場は国内産は品薄で海外からの輸入ものが多いのですが、その中で最近良くみかけるのがメキシコ産
穂先もしまっていてハリもあり鮮度は悪くなさそうです。

少し前までは小振りなタイ産を良く見かけましたが、メキシコ産は少し太め。
産地の気候によるものなのでしょうか。
他にもフィリピンオーストラリアなどから多く輸入されているようです。

太いアスパラガスは繊維質が固いというイメージがあったのですが、このメキシコ産は甘味もあって繊維質もやわらかいので根元の皮を剝かずに使えて適度な歯ごたえも良いです。

スライスしたジャガイモと一緒にパン粉とチーズのシンプルなグラチネにしました。

和食の焼き物料理では焼き締めた備前焼などが多く使われますね。
備前焼の器に見られる窯変模様が火をイメージさせるため料理を引き立てるのでしょう。
この皿は白色の耐火陶土の器ですが、焦げ目のような色が皿についていて料理の焼き色を引き立ててくれるのでとても重宝しています。
知人の陶芸家の作品ですが、厚めの形態も安定感があっていいです。

2012年3月5日月曜日

CMは春に/その4

春バージョンの放映で賑やかなCM業界。
新生活がはじまるこの時期はプレゼント懸賞つきのキャンペーンが増える時期でもあります。

話題となるCMを放映し続けているPasco
春は「リサとガスパールのシリコンスチーマープレゼント!」のキャンペーンを展開。

超熟のシリーズCM「さすらいのサンドイッチ屋さん」もシリコンスチーマーを使ったバージョンに変わっています。

超熟 春のキャンペーン「シリコンスチーマー篇」


このCM見て「ジャムってこんなに簡単にできるんだ」と作ってみたくなった人って多いのではないでしょうか?
シリコンスチーマーはありませんが、耐熱のガラスボウルでさっそく冷凍のミックスベリーでやってみました。


鍋で煮詰めるときはそれなりに量を作らないと焦げ付いたりして面倒ですが、この方法なら手軽に食べ切る量だけ作れるので、保存のために砂糖を多くしなくていいところもとても良いです。

ちょっとクセになりそう。

せっかくなので超熟のCM「さすらいのサンドイッチ屋さん」を集めてみました。
サンドイッチを持って出かけたくなりますね。

「さすらいのサンドイッチ屋さん篇」


「森 超熟食パン」篇 


「森 イングリッシュマフィン」篇


「休日」篇

2012年3月4日日曜日

「R」終了まで

冬の海の味覚で豊富な栄養素を含む王者の牡蠣は、欧米では「R」の付く月にしか食べてはいけないと言われますので、May、june、july、Augustの4ヶ月は食べてはいけないことになります。

日本でも多くの地域でも5月~8月はカキの水揚げがなく品薄になり、それは牡蠣の産卵期がこの時期で産卵前は卵の味が好まれず、産卵後は身がやせて味が落ちることが理由なのだそうですが、たまたまその時期が欧米の「Rの付かない月」と重ななるのでけっこう信憑性のあることとして認識されていますが、今では夏場でもおいしい牡蠣の品種も流通し、また輸送手段の発達もあって、食べてはいけない月は実際にはないということです。

それでも過去に当たってしまった経験があるので、何となく気になってしまいます。
(もっとも牡蠣に当たったのは3月でしたが。)

さて、寒さが緩む日があったりすると、年中食べられるとは知っていても、そろそろ牡蠣の季節も終わりかと思ってしまい、今シーズンの食べ納めを感じつつ、ついつい手に取ってしまいます。

<カキとホウレンソウのグラタン>
軽く湯通ししたカキとホウレンソウ、炒めたタマネギ、エリンギをバターを塗った器に入れて、ホワイトソースをかけ、チーズをのせてオーブンで焼く。

2012年3月3日土曜日

冬のたらふく

冬魚のタラはとても大食漢な魚で、たくさん食べる割には運動もしないため、体内に脂肪を蓄える必要がなく、水分がとても多いのだそうです。

青魚に比べれば栄養素は少ないものの、ビタミン類やミネラル類が比較的バランス良く含まれ、中でもビタミンDは豊富で、カルシウムの吸収力を高める効果がありますから、ワカメの味噌汁などと一緒に献立をたてるといいですね。

身が淡白なので塩での下処理をして濃いめの味付けの方が美味しいので、油を補った南蛮漬けにしてみました。

<タラの南蛮漬け>
下処理した切り身のタラを一口大に切って片栗粉をまぶし、多めの油で揚げ焼きにしたあと、タマネギの千切りをのせ、酢(米酢・黒酢)、醤油、砂糖、鷹の爪でつくった南蛮酢を回しかけて漬け込む。

2012年3月2日金曜日

日本の神

週末を利用して伊勢神宮に行って来ました。
これまで何度も行こうと思いながらなかなか行く事ができず、初めてのお伊勢参りです。

建築様式としても極めて重要で美しい神宮ですが、建物だけでなく神事にまつわる様々な造形もとても美しく、日本には神が確かに存在すると感じさせられる圧倒的な気配があり。信仰と造形物の結びつきに改めて感動した旅でした。

外宮(豊受大神宮)の御正殿(ごしょうでん)の塀に並ぶ榊。
緑と白の対比がとても美しいです。(左)
亀の形をした亀石。上の樹々から落ちる雨だれで半球状の穴がキレイにあいています。(中央)
直接見ることのできない御正殿は塀の上から屋根が樹々に遮られながら少しだけ見えます。(右)

外宮(豊受大神宮)の御正殿に通じる門に白い絹の御幌(みとばり)で閉ざされていますが、風で開く様に神の気配を感じます。

内宮(皇大神宮)の早朝参拝。
キンと張りつめた空気はそれだけで神々しい雰囲気。
水が染込んで木が傷むことを避けるために造船技術を用いられているという宇治橋には、亀甲の継ぎが様々なところで見られますが、この技術もすごい。(上中央)
こうした楔(くさび)も機能的な美しさがあります。(上右)
風の神をまつる別宮の風日祈宮(かぜひのみのみや)も式年遷宮のための古殿地が用意されています。(右下)

2012年3月1日木曜日

黒と銀のコントラストの魅力

先日、作曲家の知人が作曲家の仲間と開催した新作発表演奏会に行ってきました。

1年半ごとに新作発表演奏会を行っているのでこれまでも何度か聴きに行っているのですが、現代音楽というジャンルですからこれまでにはそれなりに難解な曲もあったりして若干緊張しながら客席にいましたが、結果は想像以上に受け入れやすい音楽でした。

さて、音楽については素人なので感想は置いておき、演奏会で見たとても美しい楽器「バス・クラリネット」について。

クラリネットは木管楽器の中では最も音域が広く、一般的なソプラノ・クラリネットでは4オクターブ弱の音域があるそうです。

そのソプラノ・クラリネットよりも低い音域の音を出すのがアルト・クラリネットで、アルト・クラリネットさらに低い音域の音を出すのがバス・クラリネット

バス・クラリネットはソプラノ・クラリネットのほぼ倍の長さを持つそうで、さらにバス・クラリネットの1.5倍の長さのコントラバス・クラリネットというのもあるそうです。

ソプラノ・クラリネットは管の形状がストレートでキイ(音を変える穴やレバーのパーツ)以外はグラナディラという木質で全て黒いのですが、アルト以上のクラリネットはベル(ラッパ部分)やネック(口にくわえるマウスピースと本体を繋ぐ部分)が曲がった銀色の金属製になっています。

同じような形状の楽器にサクソフォンがありますが、サクソフォンは少し重たい印象を与える形状な上、材質もすべて一種類の金属製なのに対し、バス・クラリネットはボディの細さや色のコントラストがとても繊細でバランスも良く、全体にシャープな印象を与える美しいデザインです。
バス・クラリネット(FREE素材より)

他の管楽器でもアルトやテナー、バス、コントラバスなどの音域によるバリエーションを持つ楽器が多く、横に持って演奏するフルートにもアルト、バス、コントラバス、ダブルコントラバスとあるそうです。
いったいどうやって演奏するのか興味ありますね。