2012年1月31日火曜日

原点に感じる

東京都写真美術館は3フロアの展示スペースがあり、通常はそれぞれで異なる写真展を開催していて、それぞれの企画のコンセプトが当たりとはいかないのですが、先日まで開催されていた3企画は、方向性がどれも異なり見応えのあるものでした。

1月29日まで開催されていた「日本の新進作家展vol.10 写真の飛躍」は、副題に「そこに原点がある」と題されるように、フォトグラムピンホールカメラコラージュ多重露光露出といった写真手法の原点を生かした写真ばかりが展示されていました。

これらの技法による写真は、デジタルによる画像処理でも表現できる画像効果ですが、あえてアナログな手法をとることで生まれる偶然性などが表現の深みとなって現れているように感じます。

デザインの分野でも写真はひとつの表現方法として活用されますが、デザイン学校の授業でも画像処理としての表現に頼りがちで、撮影技法と写真表現についての考察についてはまだまだ足りないということに気付かされた展覧会でした。

2012年1月30日月曜日

モノクロプリント

先日、東京都写真美術館で開催していた「ストリート・ライフ ヨーロッパを見つめた7人の写真家たち」展は、19世紀後半から20世紀前半に撮影されたヨーロッパの街角や生活風景をテーマにした展覧会で、モノクロームの写真には、急速な近代化によって変化する都市とそこに生きる人々の逞しさが映し出されていました。

モノクローム写真のプリント方法といえば、現代では「ゼラチンシルバープリント(銀塩写真)」のことを指すほどですが、このゼラチンシルバープリントは数あるモノクロプリント方法のひとつに過ぎず、工業生産品としての安定度などの理由で現在も一般的に残っているに過ぎないものです。

この展覧会の会場では「ゼラチンシルバープリント」の他、「ウッドベリータイプ」「フォトグラビア印刷」「鶏卵紙」などのプリントが展示され、それぞれに階調の再現性や色調などに特徴が比べられるのがとても興味深いものでした。

現代では高解像度で再現性の高いインクジェットプリントが注目されていますが、表現の幅としてのバリエーションがもっと多くなるといいですね。

2012年1月29日日曜日

石岡瑛子氏

先日のニュースで国際的に活躍していたアートディレクターの石岡瑛子氏の訃報が報じられました。
享年73歳。

石岡瑛子氏といえば、1980年に仕事の拠点をニューヨークに移してからは、映画のセットや衣装デザインなどで多くのデザイン賞を受賞し、最近ではブロードウェイで公演中のミュージカル「スパイダーマン」の衣装デザインでも話題となっていたので、近年は舞台・衣装デザイナーとしての印象が強いのですが、何よりも資生堂の女性デザイナーとして60年代後半の広告の中心的一時代を築いたことでも有名で、女性の立場、視点から描かれた広告は、資生堂広告の中でも評価の高いものばかりで、その後の宣伝史には必ず登場する名作となっています。





昨年の2011年2月14日には、NHKの人気番組「プロフェッショナル-仕事の流儀」でも現在のニューヨークでの活躍ぶりが放送され、今なお現役の印象を受けたばかりだったので、突然の訃報に驚いています。

ご冥福をお祈りいたします。

2012年1月28日土曜日

見えないから見る

東京都写真美術館で開催中の「見えない世界のみつめ方」を見て来ました。
1/29までなのでぎりぎりの滑り込みです。

映像をめぐる冒険というシリーズ企画展のひとつで、「拡大と縮小」がコンセプトとなった展覧会です。

17世紀の天文学の書籍や観測から撮影された写真に加え、測量や様々なシュミレーションによって生み出される空間表記の方法など、「写真」という表現から「図像表記」という概念まで含めたサイエンティフィックな展覧会で、その課程はとても難解ですが、作成された図像は魅力的なものでした。

中でも鳴川肇氏による「オーサグラフ世界地図」は、面積が極力正しい長方形世界地図で、これまで馴染んでいるメルカトル図法の地図と異なる図法で描かれたものですが、その作図方法は、地球儀の球体から三角形の分割を作り、太った正四面体に変形させつつ正四面体にし、その四面体を切り開いて平面にするという行程で得られる地図で興味深いものでした。
作図方法の解説映像はちょっと楽しすぎます。


AuthaGraph from AuthaGraph on Vimeo.


実際に目の前にあるはずでも、大きすぎたり、小さすぎたりすることで見えていないものというのは、「見たい」という欲求がより高まるものですね。

大小に関わらず、目では見えていないないものというのは実はもっとたくさん存在しているはずで、そうしたものを写す「写真表現」というものもあるのだと意識した展覧会でした。


東京都写真美術館では1/29までの会期で他に

日本の新進作家展vol.10 写真の飛躍
ストリート・ライフ ヨーロッパを見つめた7人の写真家たち
も開催中。
こちらのレビューはいずれまた。



2012年1月27日金曜日

デコデコラベル

先日見に行った「宇野亜喜良展 ひとりぼっちのあなたに」の会場(ポスターハリスギャラリー)では、宇野亜喜良氏の関連商品として、現在発行されている挿画を行なった書籍や、イラストを利用した企画商品の販売などがありましたが、その隅に気になる紙の束の入った木箱を発見。

紙の束はフランスのシロップ用のアンティークラベルで、果物のイラストが描かれたものの他、アール・デコ調の装飾のみでデザインされたものもありました。
こうした古い印刷物は未使用のデッドストックものが多いのですが、このラベルも経年による風合いの劣化はあるものの、使用されていた形跡はないのでデッドストックものでしょう。
ただ、台紙に貼っていた形跡があるので、個人的なコレクションだったのかもしれません。

思わぬところで素敵なものに出会ってしまいましたが、1枚1枚デザインを確かめて、シリーズデザインのものを購入しました。

貴重となる1色に黒、金のみのインクで刷られたラベルは、金属の鋳物でつくられた窓枠などの装飾をイメージしているのでしょう。
この引き締まったデザインは秀逸です。

2012年1月26日木曜日

チョコレートの季節

毎年恒例のチョコレートの祭典「SALON DU CHOCOLAT」が始まりました。伊勢丹新宿店で1/30まで

毎年10月にパリで開催される「SALON DU CHOCOLAT」の日本会場として開催されてから今年で10周年だそうです。

映像で見る本場パリの祭典とは規模も違いますが、普段日本ではお目にかかれないショコラティエも出展。

チョコレートの香りに包まれた会場は、食べてしまうのがもったいないくらいのショコラの造形や、個性的なパッケージデザインを見たりと、目でも楽しめる空間となっています。

スイスのBlondelのショコラはジャケ買い。


公式サイトでは、サロン・デュ・ショコラ・パリの映像なども公開されています。



伊勢丹新宿で開催の「SALON DU CHOCOLAT」は1年間でもっともチョコレートが売れるヴァレンタインを前に開催されますが、同時にヴァレンタインキャンペーンとして「ショコラセレクション2012(Chocolate Selection 2012)」がすでにオンラインショッピングでスタート。

「SALON DU CHOCOLAT」後は特設会場も作られますが、このキャンペーンの冊子がなかなか気合いの入ったものでした。

2012年1月25日水曜日

60年代からのポスター芸術

1960年代以降の舞台芸術系のポスター展示企画が多い、渋谷のポスターハリスギャラリーで開催中の「宇野亜喜良展 ひとりぼっちのあなたに」に行って来ました。1/29まで

詩人であり劇作家でもある寺山修司氏とイラストレーターの宇野亜喜良氏の仕事を紹介するこの展覧会は、寺山修司氏が戯曲を提供した演劇のポスターをはじめ、舞台美術などのプランのスケッチ、著書の装幀および原画などが展示されています。

50-60年代のサイケやモダンデザインを感じさせつつも現代風にアレンジされた作品は今でも新鮮に感じられましたが、やはり当時の演劇の世界観というか空気を感じるポスターには、その時代に輝いていたであろうことが色褪せた原画からも感じられるオーラがあります。

同世代のイラストレーターでありグラフィックデザイナーの横尾忠則氏と並び、現在も独特のスタイルで活動し続ける奇才イラストレーターである宇野亜喜良氏ですが、小説の挿画などの幻想絵画も多く描いているせいでしょうか、女性ファンが多いような印象をうける会場の雰囲気でした。


2012年1月24日火曜日

気になる

SONYが何やら新しいことを始めるようです。

最近CMで放映しているSONYの「DOT SWITCH」。

CMもサイトもまだ詳細が出ていませんが、2月21日にすべてがわかるそうです。

この広告はティザー広告と呼ばれるもので、本来広告では商品やサービスなどを顧客に理解しやすいように告知するものであるのに対し、肝心な部分を隠して顧客の期待感をあおり、注目させることで効果を上げるものです。

途中までの説明で「つづく」とか、「ネットで検索」などもこのタイプの広告となり、新モデルの発売前に「いよいよあと何日で公開」など、発売する商品はわかっていながら、デザイン形状や新性能をあえて隠すものはありますが、大抵は「肩すかし」な広告になりがちで難しいものです。

さて今回のSONYのティザー広告はもっと謎だらけ。
CM内容を名称から想像するとスマートフォンがいろんなもののスイッチになる?
だけ??

とりあえず2月21日まで待たされてみましょう。

2012年1月23日月曜日

開店当時の姿が消える

青山のベルコモンズ裏にある「無印良品 青山3丁目」店が1月31日をもって閉店するそうです。

1983年6月に青山に1号店が開店して依頼、青山では2店舗目となる大型店で1993年に開店。インテリアデザイナーの杉本貴志氏によるデザインです。

杉本貴志氏は現在も無印良品のアドバイザリーボードメンバーの一人としてアートディレクションに関わっていますが、無印良品の初期のコンセプトがインテリアデザインにも現れていた店舗は、昨年11月11日に「Found MUJI 青山」としてリニューアルオープンした元青山一号店とともに姿を消す事になりますので残念です。

現在、無印良品初となる閉店特設サイトが立ち上げられているほか、先週20日(金)には、店舗を1日クローズしての「ありがとう。無印良品 青山三丁目 お別れイベント(特別招待会)」が開催されるなど「閉店」を惜しむ異例の盛り上がりを見せているそうです。

最近の無印良品はCMのイメージのまま、どちらかというと明るく軽い配色の店舗が多いように感じますが、これも時代性なのでしょうか。

今後の展開による変化に期待したいところです。

2012年1月22日日曜日

3勝1敗。

普段あまりお目にかかれないヤリイカ
ボイルした加工品でしたが、小振りなものが並んでいたので「真子入り」のと期待して4杯入りのパックを購入。
結果は3杯が真子入りで1杯は空っぽでした。

「子持ちイカ」という名前でカズノコなどをイカの腹に詰めたものなどもあり、これはこれで珍味としていけるのでしょうが、イカの真子のモチっとした触感は他の卵にはない魅力です。

大根をじっくり甘辛い醤油味で柔らかく煮込んでから、火を止めてヤリイカを投入。
じわじわと煮汁がしみるのを待って、食べる直前に温めました。

別名「冬イカ」と呼ばれるヤリイカはこれからが美味しい時期。

低脂肪で低カロリーですが、高たんぱくでタウリンなどの栄養素が豊富。

さらに内臓や墨にも栄養素が多いので、できれば丸ごと食べたい食材、健康維持にも効果的ですから小振りなものがもっと店頭に並んでほしいですね。

<ヤリイカと大根の煮物>
大根は下茹でしたあと水、醤油、酒、砂糖、ショウガで煮る。
ボイルしたヤリイカは頭と胴を分け骨を抜き、胴はさらに半分に切る。
大根がやわらかくなったらイカを加え、一煮立ちで火を止めてじっくり煮汁をしみ込ませる。
食べる直前にあたためて器に盛り、ショウガを加える。

2012年1月21日土曜日

対で生まれるデザイン

施設や設備の老朽化に伴い、既存の躯体を残した上での一部建替えと全面改修工事が行なわれている東京都美術館

いよいよ今年4月にはリニューアルオープン。
昨年11月の記者発表会ではリニューアル記念展として、フェルメールの最高傑作とも言われる「真珠の耳飾りの少女」をはじめとする、「オランダ・マウリッツハイス美術館のコレクション展」が開催されることが発表され話題となりましたが、もうひとつ発表されたのが開館以来85年間にわたって作られてこなかった、「シンボルマーク」と「ロゴ」。


このデザインは世界的なデザイナーである吉岡徳仁氏が手掛けたもので、立方体のキューブと骨組み状の対となる形態を用いた2種類のシンボルマーク
リニューアル前の東京都美術館の建物(前川國男氏設計)の建物や外装をイメージさせ、日本の伝統的な和を感じさせる赤を用いたデザインで、歴史と未来との融合を表しているようです。

と、ここまではとても古い情報ですが、その吉岡徳仁氏が手掛けたステンレスのスプーンカレーハウスCoCo壱番屋のキャンペーンのプレゼント商品として登場したそうです。

スプーンがステンレスの1枚板から型抜きしたということがわかるデザインで、「スプーンだけ」、「枠だけ」では得られない美しさで、枠にはまった状態の対の形態が作る造形が美しすぎます。
(もちろんはずして使えるそうです。)


このスプーンはちょっと欲しい。
売っていないのが残念です。もらった人がいたらぜひ触らせください。

2012年1月20日金曜日

冬のトマトは注意

やっと東京にも雨や雪が降り、乾燥が少し落ち着いたようですが、それでもまだまだ乾燥している冬。

体内の水分も抜けやすく、血中水分も不足しがちで血流が悪くなるので水分補給が大事ですね。

血液をサラサラにしてくれる野菜のひとつであるトマト

トマトに多く含まれるリコピンの持つ抗酸化作用が悪玉コレステロールを減少させ、血中や血管の中にあるコレステロールや脂肪細胞を抑制してくれ、血液をサラサラにしてくれます。

ただこのトマトは、では夏野菜特有の体を冷やす性質があるので、冬場の生食は避けたいもの。
ところがトマトは加熱すると体を冷やす性質が変化して、脂肪を燃やしやすくなり、体内の不要物を排除してくれるリコピンの吸収率も高くなるそうです。

加熱するトマト料理といえば中華料理で卵と一緒に炒めるのがポピュラーですが、冬場はあたたかいおでんも魅力。

旨味成分のグルタミン酸も多く含まれるので、カツオ出汁で煮ることで相乗効果が得られます。

<トマトのおでん>
トマトは先端を十字に切り込みを入れ、沸騰したお湯につけて皮を剥きヘタを取る。
カツオ出汁、醤油、酒、みりん、塩でおでん出汁を作り、油抜きした練り物と一緒にトマトを静かに煮込む。

2012年1月19日木曜日

広告効果

昔ながらの喫茶店や軽食屋さんでは、ロウで作ったサンプルが店頭に並んでいて、そのサンプルのディスプレイに惹かれて店やメニューを決めたものでした。

店名だけですと中々コワくて入れないということもあるので、せめてメニュー看板だけでも出ていると安心で、そのメニュー看板のデザインの善し悪しで入るかどうか決めることも多々あり、評判が良い店でも黒いアクリルに蛍光マーカーの手書き文字のメニュー看板などが出ているとちょっとがっかりしたりします。

逆に良いデザインのメニュー看板だと、目的なく前を通っただけでも何となく看板の内容を読んでいたりして、「今度、来てみよう」と感じたりするのですから、メニューを紹介するだけでない広告効果がありますね。

2〜3日前に目にした和紙に墨描きのメニュー看板。
和食料理屋の定番ですが、そこに「アジのなめろう」の文字を確認。
「そういえば最近作ってないな」と2〜3日気になっていた時に、丸々と肥ったアジに出会いました。

年間を通して漁獲されるアジは、冬は大型が旬。
さっそく「なめろう」にしました。
料理屋さんのメニュー看板で、別の店での販売につながる広告効果になりました。

<アジのなめろう>
アジは三枚におろして皮をはぎ、小骨を抜く。
みじん切りのネギ、おろしたショウガ、味噌、醤油、日本酒を混ぜ、アジと一緒に粘りが出るまで包丁で細かくたたく。

2012年1月18日水曜日

懐かしいキャラクター

Googleのロゴが西遊記になっていました。

1月18日は中国の映画監督である万籟鳴(ウォン・ライミン)氏と万古蟾(ウォン・グチャン)氏の兄弟の生誕112周年ということだそうで、この2人は中国初の劇場用長編アニメーション映画である「鐵扇公主(西遊記/1941年/中国制作)」を制作したということで西遊記のロゴだそうです。

その1941年のアニメーションはモノクロの作品で、今回のロゴで使用され、サントリーウーロン茶のCMにも登場したバージョンは1964年に同じく2人によって制作されたカラー版の西遊記「大闹天宫」です。

この「大闹天宫」と同じキャラクターデザインで、「金猴降妖(西遊記/1985年/中国制作)」という作品も後年制作され、1991年にはNHKでTV放映されているのでそちらの方が馴染みがあるかもしれません。

ちょうどサントリーウーロン茶が今年30周年記念で、公式サイトにも孫悟空の映像が少しだけ登場していました。
サントリーのサイトで見るとウーロン茶のCMにこの孫悟空が登場したのが2002年。
ちょうど10年前ですがもう少し前だったような気がしていました。

2006年のサントリーウーロン茶にも登場しています。


アニメーションは完全に現代の動きですが、造形デザインのデフォルメが上手いのでとてもキレイなフォルムです。
こういうアニメーションはもっと世の中に出て来ていいですよね。

中国初の劇場用長編アニメーション映画「鐵扇公主(1941年/中国制作)」


1964年制作の西遊記「大闹天宫


このカラー版は、東映動画(現東映アニメーション)の劇場用長編アニメーションを思い起こさせるものがありますが、東映動画の劇場用長編アニメーション「西遊記」が1960年制作ですから、中国の「大闹天宫」は少し後の制作となります。
いずれにしてもこの頃の中国や日本のアニメーション制作の丁寧さがよく現れていますね。

ちょっと懐かしい東映動画の西遊記は予告編が公式にYouTubeにアップされています。「西遊記 予告編


2012年1月17日火曜日

蒸気のチカラ

ここ数日は毎日のように天気予報で今年一番の寒さと言われるほど寒さが厳しくなってきました。

寒い日は暖かいメニューが一番ですが、この冬忘れていたメニューが野菜の蒸篭蒸し

ありあわせの野菜を詰めて蒸すだけなのでとても気軽で、蒸気がたくさん出るのも乾燥したこの時期にぴったりです。

火の通り具合に合わせて大きさを変えて切った野菜に、今回は塩で〆た角切りの豚の肩ロースを加えて蒸しました。

たまたま冷蔵庫にあった野菜が根菜ばかりだったので、土の旨味を生かして調味料はシンプルに、広島の藻塩オリーブオイル+藻塩京都の抹茶塩の3種類を用意して美味しくいただきました。

どれも捨てがたい美味しさ。
抹茶塩はM先生からの頂き物です。お茶の香りが素材の旨味を引き立ててくれるようで、特に芋類には合うみたいです。
どうもありがとうございます。

蒸し物をつまみながら、ブロッコリーやカリフラワー、ズッキーニ、アスパラなどを入れて、バーニャカウダソースでいただくのも美味しいことを思い出しました。

寒くて縮こまりがちな毎日ですが、暖かく美味しいものを食べる楽しみは冬ならではで良いものですね。


2012年1月16日月曜日

トイカメラで遊ぶ

トイカメラ「clap」のテスト撮影がある程度揃ったので使用感のテストレポートです。

屋外や室内など条件を変えて撮影を繰り返しました。
写真はすべてclapで撮影したもの。
補正なしトリミングなしですが、解像度のみオリジナル(1280×1024)から下げています。

まず操作感については、トイカメラ全般に言えることですが、本体が小さく軽いことから手振れが起こりやすいですね。
特にclapはその小ささから、シャッターボタンが恐ろしく小さい上、カチッという触感のためぶれやすいように感じます。
撮影時は必要以上に手振れに注意。

電源のON-OFFや静止画撮影の記録中マークなどがLEDランプで点灯表示されるのですが、このLEDがカメラ本体の前面についているため、撮影中に確認しづらいのは難点。
前面のアクセントや、背面をフラットにするためのデザインなのでしょうか。

ファインダーがないことが、逆に撮影している時の楽しみになるというのはちょっと面白い感覚でした。
液晶がないので、フィルムカメラのような後で写真の出来上がりを見る楽しみにもつながります。

次に撮影してみて感じたことですが、画角は意外と狭いように感じました。
35mmカメラの50〜60mm程度のレンズに相当するのではないでしょうか。
この小ささでノーファインダーですからもう少し広角だと狙いやすいように感じましたが、逆に撮像画角が狭いことで、意外なトリミングができているということも言えそうです。

晴天の屋外や明るい窓際の室内では、ホワイトバランスも良く、きれいな色調表現です。
トイカメラでこれだけ写れば充分ですね。

逆に室内や接写は難しいです。
最短撮影距離は約30cmが限界のようです。
接写では極端にホワイトバランスが狂い、ノイズも多く出ます。
ただこの感じが古い写真のような味にもなり魅力でもあります。

ノーファインダーということもあるので、同じショットを数多く撮影することで、良いショットが得られるのではないでしょうか。
その点はデジタルの利点ですね。

いずれにしても「このカメラで撮影している」という楽しさと、「どう写っているか?」という偶然性や意外性などを楽しむカメラとして持っていて楽しいカメラでした。


カメラ仕様
静止画解像度:1280×1024
画素数:200万画素
レンズ:F2.8 f=3.2mm
ISO:100






2012年1月15日日曜日

白い三角の連続

先日久しぶりに訪れた東京都現代美術館のメインエントランスの横には、見慣れない建造物が。
全体が真っ白で、連続する二等辺三角形によって構成され、増殖しているかのようなイメージを与える形状です。
近づくと、大きなガラス窓のある小部屋を包み込んでいるような建造物で、展示室のようです。


この物体は、「ブルームバーグ・パヴィリオン・プロジェクト」として昨年の10月から1年間限定の施設で、東京在住の若手アーティストの個展などのイベントを開催していくプロジェクトのための新しい空間だそうで、その名称にもあるように、アメリカの通信情報サービス会社であるブルームバーグがスポンサーとなっているそうです。

パヴィリオンをデザインした建築家の平田晃久氏が、「シンボリックな形態である一本の樹木の広がる枝葉を連続したひだの面にイメージし、その下に広がる展示空間は木陰のように人に快適な空間を作るだろう。」と述べているように、ちょうど冬の晴天の空に白い物体が作る幾何学的なグラデーションは、成長する樹木のようでもありとてもキレイでした。

展示室の中に入ると小部屋は壁の1面と天井がガラスで作られていて、天井からは連続した三角形の形が見えるものの、外観とまったく遮断された空間となっているため、展示室としての機能を優先していることことなのでしょうが、少し物足りなさを感じます。

建造物における外部の形状と内部空間は本来目的がまったく異なる物ですから、当たり前のことなのでしょうが、コンセプトとなっている「木陰の空間」ということをもっと突き詰めた結果、展示空間としての使いづらさが出てもありだったのではないかと勝手に思ってしまいました。

2012年1月14日土曜日

空間的環境の感覚

東京都現代美術館で開催中の「建築、アートがつくりだす新しい環境ーこれからの“感じ”」展に行ってきました。
1/15までの会期なので滑り込みです。


世界各国で活躍している建築家やアーティストが参加しているこの展覧会は、空間的な環境性をテーマに作品を出品しているものなので、展示されている作品の表現のバリエーションがまず豊富で、多くの建築展にありがちな「小難しい」解釈はなく、空間や環境を作り出すためのスタディ模型が多くされていて、実際にカタチによる試行錯誤が見て取れ、感覚的にも理解しやすいものになっています。

展示作品の中でも特に印象的だったのが、共同企画として参加し出展もしている建築家の妹島和世氏と西沢立衛氏のSANAAが手掛けた「ロレックス・ラーニングセンター(2010年/スイス)」を舞台にし、人と建築の対話を描いた映像作品「もし建築が話せたら…」で、起伏のある巨大な一室の中に個別の機能を持ったつながりのある空間が作られている環境がよく現れ、別に展示された模型とリンクでき、写真ではない動画としての利点がよく現れた作品でした。

この作品は「パリ、テキサス(Paris,Texas/1984年)」や「ベルリン・天使の詩(Der Himmel über Berlin/1987年)」などで知られる映画監督のヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)氏による作品です。

この映像にはSANAAの2人がセグウェイに乗ってロレックス・ラーニングセンターの敷地を走る映像も挿入され楽しいものになっていました。

更にこの展覧会では関連企画として、震災被害を受けた三陸の集落を模型で復元した「失われた街」が開催されています。
昨年末にギャラリー間で開催された同名の展覧会と同様に、全国の建築学生によって作られた1/500で実現された三陸の11の復元模型が展示され、模型の脇やリーフレットに表示されたQRコードを読み取ると模型で作られた地域の現在の航空写真が見られ、震災前後の様子を地形的に捉えやすい工夫がされているもので、とても意義のある企画です。

模型はそれぞれの集落に持って行き、地元の人たちを対象に、近所の様子を思い出して色を塗ってもらうワークショップを開く予定だそうですが、まだまだ巡回展とするなどより多くの人に見てもらいたい企画だと思います。

2012年1月13日金曜日

メタボリズムの写真展

恵比寿のGallery kokoで開催中の「チャーリー・コールハース写真展 Metabolism Trip」を見てきました。(1/15まで)

オランダのアーティストであるチャーリー・コールハース氏が、日本に現存するメタボリズム建築を訪ね撮影した写真展で、建築された1960年代から約半世紀経った現在、その建築物がどのように変化し、またそこに住みあるいは関わる人々に何が変化したのかを探るものとなっています。

社会学者でもあるチャーリー・コールハース氏の捉えたメタボリズムの現在の写真は、廃墟になれない建築物を見ているようでもあり、じわじわと生きる生物の姿を感じさせる描写でもありました。

今回の展示では、チャーリー・コールハース氏の父親で建築家のレム・コールハース氏の建築設計事務所OMAのパートナーであり、NY事務所代表の建築家、重松象平氏が会場構成を行っていますが、天井から吊られた鏡にプリントが貼られた空間は、抽象的な感覚を与えるものになり、写真に写る世界観を広げてくれるものになっています。

メタボリズム建築を巡る旅をしたくなる写真展でした。

メタボリズム建築の代表的存在の中銀カプセルタワーの作品は住人を訪ねた室内写真などもあり興味深いです。

参考写真:2009年に現地で撮影した中銀カプセルタワー
通常は中に入れないので周囲からしか撮影できないのが残念です。

2012年1月12日木曜日

おめでとうの広告

昨日の新聞に先日FIFA女子年間最優秀選手賞を受賞した女子サッカーの澤穂希選手へのお祝い広告が、adidasから掲載されました。


年末に発表された日本代表2012年の新ユニフォームの写真を全面に使っています。

この新ユニフォーム。
どうも評判があまりよろしくないですが、こうして見ると広告的というか絵になるデザインですね。

なでしこ仕様ですから右胸のadidasマーク下に金色の「FIFAワールドチャンピオンエンブレム」と、左胸のJFAエンブレムの上には初タイトルを現す「」があり、中央ラインとのバランスがいいということもあるのでしょう。
adidasの3本線や澤選手の「10」という番号もとてもはまりが良いです。

一般的な賛否はともかく、「日本代表とサポーターの結束の強さと限りなく熱い勝利への想い」を込めた「結束の一本線」や、日本サッカーの歴史の重さを受け継ぐためにジャパンブルーをより濃く凝縮していたり、左胸の日本国旗は選手達が実際に着用した歴代サッカー日本代表ユニフォームの生地を細かく砕いて新たに紡いだ糸が使用され、「誇りのDNAを受け継ぐ」願いを込めたり、といろいろデザインに意味があるようですから、様々な願いが実現する2012年になって欲しいですね。

2012年1月11日水曜日

至宝と覚悟

今年、開館140周年を迎える東京国立博物館

1872年(明治5年)に文部省博物局が湯島聖堂大成殿において最初の博覧会を開催した時が創立とされる日本最古の博物館で、移転を繰り返したのち、上野にイギリス人建築家ジョサイア・コンドル氏の設計で本館が建てられたのは1881年(明治14年)だそうです。
この本館は関東大震災で損壊し、現在の本館は1938年(昭和13年)に開館したもの。
開館から140年という長い年月の間に移転、建替、新館建設などを行い、現在の形になったようです。

その国立博物館では140周年記念として国宝重要文化財などの貴重な収蔵作品の特別展を開催していますが、もうひとつの140周年記念として特別展「北京故宮博物院200選」 が開催されています。

すでに1/2から始まったこの展覧会ですが、目玉の作品は中国が世界に誇る至宝という全長約5mの北宋期(960年-1127年)の絵巻物、清明本「清明上河図」。

北宋の風景を描いた絹本で、700人以上の人物が描かれる緻密な描写は当時の生活文化を知る資料としても貴重だそうで、中国最高の傑作図巻と言われ、現在約70点ほどの模倣作品があるオリジナル。
中でも有名な台湾・故宮博物館の「院本 清明上河図」を見た事がありますが、こちらは約10mですから、オリジナルがいかに緻密かは想像できます。

せっかくの機会ですから少し落ち着いたら見に行こうと思っていたのですが、特別展「北京故宮博物院200選」は2/19までの開催なのに目玉の「清明上河図」は1/24までの期間限定なのだそうで、そのおかげで今トーハクは連日大賑わい。
公式サイトでは会場の混雑状況を配信していますが、平日午前中でも「清明上河図」観覧の待ち時間は200分というのですから、どうしたものか。
とんでもないことになっています。よほど覚悟して出かけないとだめですね。

2012年1月10日火曜日

やっぱりEXPO'70

先日行った森美術館の展覧会「メタボリズムの未来都市展」では、1970年に開催された「EXPO'70 大阪万国博覧会」の様々なプランやパビリオンなどの建造物が展示されていました。

アジアで初めて開催された万国博覧会であるEXPO'70は、日本の高度経済成長期の象徴ですが、基幹施設プロデューサーである建築家の丹下健三氏を中心に菊竹清訓氏、黒川紀章氏らメタボリズム運動の中心的存在の建築家が多く参加し、まさに「新陳代謝」を掲げた建造物が多く出現しました。

昨年はシンボルである太陽の塔の作者である「岡本太郎の生誕100年記念事業」でも話題となり、現在またEXPO'70熱が再燃しています。

多くのメタボリズム建築が実現したEXPO'70は、復興元年の現在にも大きな影響を与えるものになるのでしょう。

EXPO'70熱の再燃で関連本がここ最近多く出版されていますが、造形的な斬新さが際立っていた本が多い中、時代や思想などの背景や博覧会という期間限定の建造物の特性や工法なども紹介されている「EXPO'70(ダイヤモンド社刊)」が会場で販売されていたので、つい購入してしまいました。




太陽の塔を囲む大屋根は、地上で組み立てられたあと、リフトアップされたというのですから驚きです。
「メタボリズムの未来都市展」では記録映像が上映されていました。



フレーム内にカプセル状の展示室が点在するパビリオン「タカラ・ビューティリオン」は、銀座に現存し存続が危ぶまれている中銀カプセルタワービルの構想の基盤となった建造物。


各パビリオンで押す事のできたスタンプ。
閉園後の万博公園内にあった記念館では当時のスタンプデザインを復刻していましたが、記念館はEXPO'70パビリオンとして万博公園内に機能を移行したので復刻スタンプの存在は不明。




2012年1月9日月曜日

高度経済成長期の夢

森美術館で開催中の「メタボリズムの未来都市展」にいってきました。
(まもなく終了:1/15まで)


戦後の荒廃から復興し、高度経済成長期へと移行していた1960年代に理想の未来都市の形として提唱された建築思想は、変化しつづける環境にすばやく適応するために、増殖し、姿を変えていく建築や都市のイメージであり、横に広がる海上都市であったり、上に伸びながら林立し相互に空中回廊でつながるビル群に象徴されるもので、生物学用語で「新陳代謝」を意味する「メタボリズム」という名称の建築運動として展開されました。

今回の展覧会ではその運動のきっかけとなった、戦後の復興計画から未来都市の構想、実際に実現したものや、メタボリズムに影響を受けている計画などスケールの大きな展覧会となっていて、会場には当時の計画図を元に忠実に再現されたCG映像や模型が多用され、建築関係者だけでなくてもイメージが理解しやすい丁寧な展示となっています。

通常規模の展覧会と思ってあなどっていましたが、全展示を見終えるのに4時間以上かかってしまい体力的にも充実しすぎ、個人的には後半のEXPO'70大阪万国博覧会のコーナーだけでも充分満足の展覧会でした。


2012年1月8日日曜日

新聞広告は楽しい-2

新聞広告のその2は、新年のメッセージを表現した企業広告
2012年への希望を掲げた企業広告からは、単に新年の挨拶ではない力強い信念を感じます。

「Re BORーFUN TO DRIVE,AGAIN.」をコンセプトに展開し、特にドラえもんの実写版で話題となったTOYOTAは、新年はオリジナルのドラえもんできました。
未来の象徴であるドラえもんを登場させることで、明るい未来への再生を強く願いが込められています。
親しみやすいキャラクターを用いて、重々しくならないところもいいです。
全面ドラブルーでインパクトのある広告ですね。


ついでですが実写版のCM総出演バージョン



「一瞬も一生も美しく」で企業広告を展開している資生堂は、2009年と同じく女優の蒼井優さん起用した広告でした。
2009年は日本画調の牡丹を背景に赤い衣装をまとった資生堂らしい色彩でしたが、今年は昨年の衝撃から前へ進む意志を表現してか、風景を背景として表情もどこをなく厳しさを感じる強いメッセージ性のある広告となっています。

二連版で迫力のある写真で広告を掲載したHITACHIは、CMで登場する「この木なんの木」を全面に、キャッチコピーは「未来へ」でした。
多額な経費で掲載する広告でありながら、企業の姿勢や商品の宣伝をうたう以上に、いま日本が直面している状況から前へ進むことへの希望をうたった、新年の広告としてとても相応しい広告。
超広角で撮影した枝の広がりと相まってとても気持ちの良い広告ですね。

2012年1月7日土曜日

新聞広告は楽しい-1

年始は仕事はじめでどこも新年の挨拶まわりの時期ですね。
少し前は新聞の広告欄も企業の新年挨拶の全面広告で賑わっていました。

新年の広告だけでなく年末年始の新聞広告は通常期とは異なる広告が掲載されるので毎年楽しみです。

朝日新聞掲載の気になった広告をいくつか紹介します。

年末の12/31の朝刊に掲載されたYouTubeの広告。
NHK紅白歌合戦の出場者の公式動画チャンネルが掲載された広告でした。
今や新製品CMをYouTubeで公式に流す企業もある時代。
動画投稿サイトが広く認知されたということなのでしょうね。

夢に見るとめでたいと言われることわざの「一富士二鷹三茄子」を捩った「1、富士 2、シカ 第3のエコカー」。
まあそれほど冴えている訳ではないですけど、長く続いているDAIHATSUの「シカ」シリーズだから成り立つネタですね。

ここ数年、8ページの広告特集版を独占して展開しているマクドナルドは、一面よりも中央の二連版がユニークでした。ネタとしては特に新しくないものの、期間限定で発売している「Big America」シリーズの第3弾としてイメージがぴったりです。

DAIHATSUマクドナルドもキャッチコピーやビジュアルでのインパクトがあり、通常期でも同じノリで展開できる広告は、お正月だからといって肩肘はらない感じで純粋に楽しめるものですね。








2012年1月6日金曜日

メニュー開発中

年末に作り貯めたお節もスカスカになり、食生活も日常に戻って来ました。
食材の価格も流通が戻ったのでしょうか、正月価格からだいぶ日常価格に戻ってきたように思います。
葉もの野菜は何だか高騰してますね。困った物です。

旬の野菜の中でも特に今シーズン良いのがレンコン
小さいものでも元気でとてもハリがあり、もう何度買ったことか。
もちろんお節の煮物にも使いました。

もともと根菜好きで中でもレンコンは好きな野菜なので、料理のレパートリーはある程度あったつもりでしたが、さすがに尽きてきました。
新メニュー開発のため日々研究中です。

細かく刻んだレンコンシイタケでご飯を炊きました。
調味料は昆布と塩だけ。

レンコンの優しい香りとほくほく感が昆布とシイタケの旨味と合わさりなかなか良いです。

大きめに切ったレンコンの味噌汁とはまた食感が異なるのでいい感じでした。

2012年1月5日木曜日

鈴なりの

お正月の初詣は近くの谷保天満宮へ。

903年(延喜3年)に菅原道真の三男である道武が、父を祀る廟を建てたという記録があり、1885年(明治18年)には府社に昇格。

東日本の天満宮としては最も古く、湯島天神亀戸天神とならび関東三天神と称される由緒ある天神さんです。

さほど大きくない境内ですが、菅原道真に縁の梅林や牛の像もあり、各地からけっこう参拝者が訪れます。

今年は5年に一度の「谷保天満宮菅公御神忌1105年式年大祭」が開催される年でもあるので、秋には平安時代から伝わる古式獅子舞や、平安時代の装束にて市内を巡る荘厳な行列などでまた賑わうことでしょう。

お正月の境内も少し落ち着き出した夕方。
樹上には境内で放し飼いされているニワトリたちが休憩していました。

天神さんからの帰り道、デザイナーで建築家の小泉誠氏のショップ「こいずみ道具展」の表には、とても美しい正月飾りがありました。

日本のお正月にはお正月ならではの意匠があって、現代の生活にもしっかり馴染むデザインというのはあるのだと感心しました。

2012年1月4日水曜日

今年の展覧会

2012年も4日目となり、少しずつ街中や生活が日常に戻ってきました。

今年は昨年の分まで良い年となりますように願うばかりです。

さて、今年も期待の展覧会が数多く開催される予定です。
昨年から年をまたいで開催していて、まだ見ていない展覧会もあるため、計画をしっかりたてないと見逃してしまいそうです。

特に注目&期待の展覧会をピックアップしてみましたが、会期の変更や展示替えなどの可能性もあるので、事前に公式サイトで再度チェックが必要です。

メタボリズムの未来都市展
森美術館
開催中-1/15まで
1960年代に日本の建築家たちによって描かれた未来都市像の展覧会。いよいよ会期終了間近。大阪万博ファンとしては何としても見なくては。

東京国立博物館140周年 新年特別公開
東京国立博物館
開催中-1/15まで
特別展なみの豪華な作品展示ですが、作品にり期間限定で公開のため、サイトで確認の上でかけないと見たい作品がみられなそうです。
このうち「国宝 秋冬山水図(雪舟筆)」は2/5まで公開

世界のブックデザイン2010-11
印刷博物館 P&Pギャラリー
開催中-2/19
恒例の「世界で最も美しい本コンクール」の入選図書に加え、優れたブックデザインの書籍約240冊を展示

蝉學――加藤正世の博物誌
東京大学総合研究博物館(本館)
開催中-3/25
日本の昭和初期を代表する昆虫学者。特に研究の中心であったセミなどの半翅目の標本を中心にした展覧会。しかも東京大学総合研究博物館の展示は博物学系ではハズレなしなので期待大です。

重森三玲 北斗七星の庭_展
ワタリウム美術館
開催中-3/25
東福寺本坊の方丈庭園をデザインした重森三玲氏の展覧会。
《北斗七星の庭》と《小市松の庭》の原寸模型が展示されるというのも興味ありです。

アーヴィング・ペンと三宅一生 Visual Dialogue」展
21_21 DESIGN SIGHT
開催中-4/8
昨年9月からこれだけ長期間の展示も珍しいですが、良い評判しか入って来ないのも凄いです。壁一面のスクリーン映像に期待です。

田中一光ポスター1980-2002
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
1/13-2/25
没後10周年記念企画。前回2008年には田中一光氏の初期から中期の作品展示でしたが、その後半期の作品が展示されるようです。

原弘と東京国立近代美術館 デザインワークを通して見えてくるもの
東京国立近代美術館ギャラリー4
2/3-5/6まで
日本のグラフィックデザイン界の巨匠である原弘氏の制作した数多くの作品のうち、東京国立近代美術館のデザインの仕事に焦点をあてた展覧会。

アレクサンドル・ロトチェンコ展
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
3/02-3/27
詳細がまだ発表されていませんが、数多くのポスター作品が展示されるのでしょうから楽しみです。

生誕100年記念 ロベール・ドアノー写真展
東京都写真美術館
3/24-5/13
パリを中心に活躍した写真家ロベール・ドアノー氏の生誕100年を記念する大回顧展。
残されたネガからのプリントされた初公開作品を含む約200点の写真に期待。

草間彌生 永遠の永遠の永遠
埼玉県立近代美術館
4/14-5/20
1/7から国立国際美術館(大阪)で開催される展覧会の巡回展で、現代美術家の草間彌生氏の最新の創作活動を紹介する展覧会ということですから必見です。

マウリッツハイス美術館」展
東京都美術館
6/30-9/17
全面改修工事を行なっていた都美館のグランドオープン企画展となる展覧会。フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が来日公開されることで話題になっています。



2012年1月3日火曜日

遊べるカメラ

カメラがまだフィルム全盛期の頃というのは、「欲しい」と思うカメラがたくさんあって、特に古い時代のカメラは金属の質感とかディテールのデザインなんかがとても素敵で、ついつい中古カメラ屋さんをのぞいて、いつのまにかカメラが増えたものですが、日常的にデジタルカメラを持ち歩くようになってフィルムカメラを使うことが減ってくると、カメラが増える速度も激減しました。

もちろん、デジタルカメラは日々進化していて、機能も充実し解像度も高くなり性能が良くなっているわけですが、デジタルカメラ自体にモノとしての「欲しい」と思う魅力が少なくなってしまって、機能を見たしていれば事足りるという、ちょっと悲しい状況になっているのですね。

これには、フィルムカメラのデザインが光学的機械的要素に起因することが強かったのに対して、デジタルカメラはブラックボックス化して、なかなかデザインに生かせないことに理由があるのではないかと思っているのですが、そうなると持って楽しいとか、写す行為が楽しいというということを追求していくことが、デジタルカメラの魅力を引き出すことになり、最近はやりのカメラ女子に響くような、ある意味ファッション的なモノが求められているのだと勝手に解釈しています。

デジタルカメラのもうひとつの魅力は、フィルムというサイズの制限がなく必要な部品がとても小さいため、携帯電話に組み込んだりするほどコンパクトで設計もかなり自由だということ。
最近「トイカメラ」にもデジタルが随分増えてきたのは、小ささとこの自由度がトイカメラというジャンルに上手くマッチしたのだと思います。

実は最近ちょっとオモシロくてデザインも良いトイカメラをいただきました。

clap」というカメラ。
ファインダーも液晶モニターもないので背面がスッキリしています。
とても軽くて小さくて、本体にそのままUSBのプラグが付いているので、PCにデータを移す際に接続コードやカードリーダーがいらず、USBメモリーにもなります。
カラーバリエーションも豊富でプラスチックの感じが結構いいです。

必ず持ち歩く携帯電話にもカメラは着いていますから、気軽に持ち歩く用のカメラが必要なわけではありませんが、持っていて撮影することが楽しくなるような予感のするカメラというのがいいですね。

ファインダーも液晶モニターもないので、どんな写真が撮れているのかが撮影中に分からないのが逆に面白いカメラです。

2012年1月2日月曜日

正月もハナサケ!ニッポン!

お正月用の日本酒は、東北岩手「月の輪酒造」が震災後の新酒第一弾として発売された「月の輪特別純米生原酒」にしました。

月の輪酒造は伝統的な南部杜氏の技術に平均年齢27歳という若い蔵人の感覚を生かした酒造店ですが、日本酒作りのブランド米である高級な山田錦を極力使わず、地元岩​手​県​産​の​酒​造​好​適​米​「​吟​ぎ​ん​が​」を使用するなど安価で美味しい酒作りを行うことでもファンの多い蔵元です。

東日本大震災後の消費自粛にいち早く警鐘を鳴らし、東北の酒作りの伝統を守るためのキャンペーン「ハナサケ!ニッポン!」を広めた中心的な酒造でもあります。

アルコール度18%と日本酒としては度数が高く、飲み応えのある生原酒で、甘み、酸味の他、新酒らしい苦味や渋みもあり洗練されすぎない日本酒らしい日本酒でした。

室温に戻るにつれてなめらかな味に変化するのも、新酒ならではなのでしょうね。

ラベルの爽やかな水色に合わせ、友人の陶芸家作の水色の片口に注ぎました。

2012年1月1日日曜日

お正月の料理

あけましておめでとうございます。

空もスッキリと晴れ渡り、とても気持ちの良いお正月を迎えることができました。
キリッとした空気で迎えるお正月というのは、日本にいてこそなのだなと感じます。

最近、JRの社内のモニターでは「七十二候」がテーマの映像が流れ、iPadアプリでも季節を感じる情報を発信する「くらしのこよみ」などがあり、日常的に季節を感じることが今まで以上に見直されているのかもしれません。
せっかく四季のある日本に住んでいるのですから、気軽に季節とくらしを楽しみたいですね。

日本料理の代表である「お節(おせち)」も季節を感じるもの。
普段は使わない重箱を重ねるのもおめでたくて好きです。
地域や家庭ごとのお節があるというのも日本的でとてもいいものですよね。

伝統的なお節料理にはそれぞれの料理に由来がありますが、普段手間をかけられないけれど賑々しくて好きなものを並べるようにしていたら、ほぼ定番のお節のカタチができあがったように思います。

骨董の磁器のお重と寿司鉢に料理を並べるのもすっかり定番となりました。