2013年11月26日火曜日

平安の色。

昨日の嵐で色付いた紅葉が一気に散って、街路樹のある歩道がものすごいことになっていました。
いつもならバスで移動する距離でしたが、天気もよく暖かかったので、落ち葉をかさかさと踏みながら秋を楽しみました。

色の変化を楽しむ紅葉。
日本の伝統的な色名では紅葉色(もみじいろ)が有名ですが、紅葉を直接表現する色名は意外に種類が少ないようで、「灰みの赤みを帯びた黄」を表し、朽ちた葉の色と書く「朽葉色(くちばいろ)」くらでしょうか。
その朽葉色の派生色で赤朽葉(赤みが強い色)、黄朽葉(黄色みが強い色)、青朽葉(緑みが強い色)があります。

平安時代には朽葉色の派生色は「朽葉四十八色」といわれるほど、微妙な色の違いで分けられていたそうです。
平安の人々はそれだけ自然の色を生活に取込むことに敏感だったということなのでしょう。ちょっと現代が淋しく感じますが、色名は乏しくても色が減ったわけではないので、目で楽しみたいと思います。

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