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2017年6月7日水曜日

色紙に恋する。

世田谷美術館で開催中の「エリック・カール展 The Art of Eric Carle」に行ってきました。(7/2まで)

あまりに有名な絵本「はらぺこあおむし」の作者であるエリック・カールですが、その作品のほとんどがグラシン紙という薄手の紙に着色を施した色紙を切って貼るコラージュでできていて、そのコラージュの魅力は何と言っても素材感。

貼った紙の材質感や貼った時のしわ感といったものなのですが、絵本は印刷物なので紙の質感や表面の凹凸もなくなってしまい、せっかくのコラージュによる表情が半減されてしまいます。

絵本としては印刷物で十分楽しめるのですが、細部まで確認できる原画展はとても貴重。

原画自体は大きくないので、混雑してしまうとなかなか近くでは見られないのでしょうが、平日でしたので家族連れも少なくじっくり鑑賞できました。

ミッフィーなどの絵本展では、原画以外に作品に絡んだイベントや仕掛けがあって子ども達が楽しめるコーナーが作られていたりしますが、この展覧会はじっくり作品を鑑賞することがコンセプトなのか、展示はかなり地味です。
そこがまた良いのですが。


以前のブログでも紹介しましたが、エリック・カールが制作した華やかな色紙を印刷して閉じた「Eric Carle/You Can Make a Collage」というコラージュのための素材本が出版されていておすすめ。
とても綺麗な本で見ているだけで楽しくなります。



2017年3月16日木曜日

復活の椿。

SHISEIDO THE GINZAで昨年11月に新装刊となった「花椿新装刊0号」を見つけました。

2015年の12月号を最後に月刊誌が廃止され、WEBによるデジタル版に移行していましたが、ほぼ1年振りに季刊誌として新装刊。

アートディレクターは資生堂 宣伝・デザイン部の澁谷克彦氏。

今後の展開が楽しみです。

2016年6月3日金曜日

写真の裏の表。

先日閉会した「PARIS オートクチュール 世界に一つだけの服」では、イヴ・サン=ローラン(Yves Saint-Laurent)による背面がレースに開いた黒いイブニングドレスが展示されていました。

このドレスの写真はヴォーグの表紙になったもので、撮影したのはパリとニューヨークで活躍したファッション写真家のジャンルー・シーフ(Jeanloup Sieff)。
写真集には必ずと言ってよいほど掲載されることの多い代表作のひとつ。

展示では鑑賞者側に背面が向けられていますが、ミラーが配置されて写真では見えない正面も鑑賞できました。

この写真からは想像できませんでしたが、正面は首元までボタンが並ぶデザイン。

写真で見知ったモチーフを実物で見るというのはちょっとない経験で、写真に写っていない部分を知ることによって写真のイメージがより深くなりました。

久しぶりに写真集を引っ張り出して他の写真からもドレスのデザインを想像。
いろんな鑑賞の仕方があります。

2016年5月29日日曜日

魔法のレンズ

印刷博物館P&Pギャラリーで開催された「世界のブックデザイン2014-15」でチェックした素敵なドイツの絵本「Das magische Zauberlupenbuch」が手に入りました。

赤と青の2色で刷られたこの絵本は、赤いフィルムの虫眼鏡を通すことで赤インクの画像が消えて青インクが際立ち、裸眼では見えなかった樹の中やビルの中、地面の中などの世界が現れます。

その世界は、地中で作物を収穫していたり、動物がアクロバットをしていたり。
もともと見えていた世界からは想像できない新しいユニークな世界が魅力的です。

技巧もよくある2色のメガネで見る3D視ではないというところがニクい演出です。

2016年5月13日金曜日

公式に弱い。

大阪万博(EXPO’70)の閉幕から1年後にあたる昭和46年10月に発行された「EXPO’70 日本万国博覧会公式記録写真集」が手に入りました。

表紙デザインは公式シンボルをデザインした大高猛氏。
カップヌードルのパッケージをデザインしたデザイナーとしても有名です。

「記録写真」というだけあってパビリオンの建物やコスチューム、他の施設やイベントなどの写真点数が半端なく多いのが嬉しい。
施工中の写真も多く掲載されていてとても貴重な資料です。
しかもフルカラー。


大阪万博の写真集は近年になってから数種類が発行されていますが、「公式」というだけでもう敗北です。

2016年4月22日金曜日

グラフィックデザインの芽。

「世界のブックデザイン2014-15」で発見した、オランダのグラフィックデザイナーであるジュリアン・シュロファー(Jurriaan Schrofer)のスケッチを集めた「Schrofer Sketches」。
ジュリアン・シュロファーは20世紀半ばから後半にかけて活躍したオランダを代表するグラフィックデザイナー。

今回のブックデザイン展で一番気に入った本でしたが、小ロット出版のため手に入らないと思いながら、探し続けた結果、幸運にも手元にやってきました。

モダニズムからはじまったデザインの一つの到達点ってこれだよね。と言いたくなるものがここにあります。

2015年12月24日木曜日

美本空間。その2

今回の「世界のブックデザイン2014-15」では特に図版の美しい本が目立ったような印象でした。
中でもドイツの「Wahre Monster: Ein unglaubliches Bestiarium」は、紺インクと金インクの2色で刷られたとてもシックで高級感のある図鑑。「真のモンスター」と名付けられた動物たちの細かい描写が美しすぎる本です。


同じ動物を描いた本ですが、「Die Welt der wilden Tiere: Im Sueden」はCGで描かれた動物のデフォルメ感が素晴らしく、そのフォルムは懐かしさを伴う美しさです。こちらもドイツの本。


さらに豊富な写真とスケッチですっきりと世界観をまとめあげた「Hans J. Wegner: Just One Good Chair」もドイツの本。
ウェグナーの椅子を紹介する本はこれまでにも様々なものが作られてきましたが、スケッチの扱いやスナップ写真の扱いが、椅子の本にありがちなカタログ的なデザインから遠ざけたと思わせる上品な作りとなっています。


いずれも美しい本ですし、これらは少部数ではないので、デザイン学校などの参考図書として蔵書されるとより良いのですが。

2015年12月21日月曜日

至福の美本空間。

印刷博物館P&Pギャラリーで開催中の「世界のブックデザイン2014-15」に行ってきました。(2/28まで)


毎年開催される「世界で最も美しい本コンクール2015」の受賞図書を中心に、ヨーロッパやアジアのブックデザインコンクールの入選図書が集められたもので、実際に手にとって本を見られる貴重な展覧会。

この展覧会で装幀や印刷の学習ができるので、グラフィックデザインを学んでいる学生さんには特にオススメですが、純粋に最新の本の良さを感じることもできる素晴らしい機会。
少部数の希少本も多く、この場でしか出会えない素敵な本も多いので例年欠かさず見ています。

今年の一番のお気に入りはオランダのグラフィックデザイナーであるジュリアン・シュロファー(Jurriaan Schrofer)のスケッチを集めた「Schrofer Sketches」。デジタルに限りなく近いアナログのデザインワークが紹介されたこの本は、1,000部という小ロットのため手に入らないでしょうね。
気長に探していこうと思っていますので、手に入れたらまた紹介します。


もうひとつ。技法としては古くからある赤と青の2色で刷られたドイツの絵本「Das magische Zauberlupenbuch」は、この技法では擬似立体視が多い中、赤いフィルムの貼られた虫眼鏡で本を覗くと、赤インクが消えて青インクが際立ち、裸眼で見えなかった世界が目の前に広がる仕組み。もちろん仕組みだけでなく絵もとても素敵です。


2015年3月18日水曜日

考えるきっかけ。

先日、SNSで「ドードーが生きていた?」の動画が話題になっていたので、そんな馬鹿なと思いつつYouTubeの動画を見ました。
ちょっと面白い。



どのカットもイグアナがいたりするし最後のカットはあまりに良く映りすぎているので、本物ではないだろうと思いましたが、何のための映像なのか?と疑問でしたが、1日たっての種明かしは「ブラジルのNGOによる自然保護キャンペーン」だということです。

話題ろなった動画のあとにはドードーがメッセージのプレートを加えてカメラに映すというカットがあったというワケ。

これだけ話題になったのですからキャンペーンは大成功ですね。



ドードーは300年以上前に絶滅したはずの鳥類。
人間と人間が持ち込んだ動物によって絶滅することになったドードーは絶滅動物の象徴として多く語られています。

絶滅した動物たちを描いた絵本「ドードーを知っていますか」が書架にあるのを思い出し、ひさしぶりに開いて読み返しました。


地球や生物のことを考えるきっかけになるといいですね。

もうすぐ世界最大の環境キャンペーン「アースアワー」の日。
今年は3月28日(土)夜8時30分から9時30分。
周りの明かりを消すアクションが、同日の同時刻にに世界中で行なわれます。

2015年3月2日月曜日

1220年の節目。

入試シーズンがほぼ落ち着き、卒業式を間近に控える季節になり、春が少しずつ近づいている気がしてきます。

高校の図書館の新刊に『「そうだ 京都、行こう。」の20年』を見つけました。

平安京遷都1200年を迎える前年1993年にスタートしたJR東海の京都キャンペーンから20年。テーマ曲の「My Favorite Things」の編曲を変えながらもよく続いたものだと思います。


ページを繰っているうちにそのコピーのテンポの良さに感心して、ついついExcelに入力してデータベース化をはじめてしまい、しばらく行っていない京都に行きたくなって、いつの間にかまんまとキャンペーンにはまってしまっているのでした。




2015年2月11日水曜日

存在感の表紙

2014年の装丁コンクール受賞作で印刷博物館P&Pギャラリーで開催中の「世界のブックデザイン2013-14」
でも出展されているPARCO出版の「ギャートルズ①②③」。
あまりに衝撃的だったので1巻だけですがですがさっそく入手しました。


漫画で表紙が4mmもある板紙でコデックス装というのはなんとも斬新です。
この板紙がなぜか石器時代を感じさせると同時にとてもモダンなデザインを感じさせてくれます。

>>「世界のブックデザイン2013-14」のレビュー





2015年2月8日日曜日

200年越えのレシピ。

江戸時代の天明2年(1782年)に発行された料理本に「豆腐百珍」という豆腐料理ばかり百品集めた本があって、そのレシピをすべて再現した本が新潮社のとんぼの本シリーズにあります。

料理人ではなく文人が趣味で著したのではないかという説が有力なこの本は、素朴な豆腐を見た目にも楽しく美しく料理しているところがとても良い味になっていて、さすがにすべて作るのは無理ですが、ちょっと目先の変わったものもあり便利なレシピ本です。

豆腐を焼き締めてから煮る「備後豆腐」。
名前に由来は不詳ですが、先に酒で煮てから醤油で味つけをするため、醤油が浸みすぎない美味しさがありました。


<備後豆腐>
鍋に酒をはり、水を切った木綿豆腐を入れ、酒気がなくなるまで煮たら醤油を加え落とし蓋をして煮含める。
大根おろしと花かつおをのせる。

2015年2月6日金曜日

4色相環。

夏に収穫されるカボチャ。
皮が厚く保存が効き、収穫後に甘みが増して行くことから秋から冬にかけてが美味しいのですが、一般的なカボチャより後に出回るのが白皮カボチャ。

ホクホクな食感と強い甘みが特徴で、加熱すると少しだけ白い皮が緑色に色づきます。
明るい黄色もとてもキレイなカボチャなので華やかになりますね。

ニンジンの赤→カボチャの黄色→器の緑→レッドキャベツのスプラウトの紫とほぼ90度の4色相環。
この色相環を均等に4つに分割する4色から構成される四色配色は、色彩学の権威であるヨハネス・イッテンによる配色調和の形式のひとつで、「テトラード(tetrad)」と呼ばれ、カラフルで表情豊かな配色の代表です。
紫がもっと青系に触れていれば完璧なのですが。

ヨハネス・イッテンの色彩学をまとめた「色彩論」の書籍を書架で探したのですが行方不明。
授業の参考に持ち出したままなのかもしれません。
デザイン本は持ち出すことが多く、行方不明になりがち。
捜索願いを出さなければいけません。


<白皮カボチャとニンジンのゴマ味噌豆乳和え>
カボチャは部分的に皮を削ぐ。ニンジンも皮付きのままが素朴で美味しい。
白ゴマをすりおろし味噌と練り合わせたら、豆乳で少しずつ伸ばして砂糖、醤油で調味。
蒸してやわらかくなったカボチャとニンジンをそのまま和える。



2015年1月29日木曜日

Slothはナマケモノ。

POP=UP絵本「Under the Ocean(OCÉANO)」を制作したAnouck Boisrobert(アヌック・ボワロベール)とLouis Rigaud(ルイ・リゴー)は、パリを拠点に活躍しているアーティスト。

2009年に発刊され、その年の「フランスの最も素晴しい本」を受賞した「POPVILLE」もこの2人の作品。
※このブログでも紹介

2011年には「Wake Up, Sloth!」が発刊され話題となりました。
この「Wake Up, Sloth!」の日本語版「ナマケモノのいる森で」が高校の図書館に新着。
手に取ったことがなかったので早速チェックしてみました。


緑の樹々が林立する美しい本。自然の大切さを全ページに登場するナマケモノと森で描いた素敵な本でした。

購入検討中です。


2015年1月26日月曜日

タテとかヨコとかの空間表現。

POP-UP絵本というのは、平面表現である絵が立体となるところにもちろん魅力があるわけなのですが、「ただ飛びだす」だけではあまり感動がなく、かといって複雑すぎる仕掛けも「よく作ったなあ」とは思いますが、一瞬の感動で終わってしまうような気がしています。

「仕掛け」の複雑さではなく、絵が立体となることで別の見え方になるというか、平面では表現できない「何か」が一番に見えてほしいと思っています。

どこかで紹介されていて注文していたPOP-UP絵本がやっと届きました。

「Under the Ocean(OCÉANO)」という絵本

絵本を立てた状態で世界が広がり、立体となって現れる面が水面となり、その上下の空間を表現しているところにこの絵本のスゴさがあります。


しかも絵がカワイイ。
なかなか見る事のできない海の中の世界をとても魅力的に表現しています。

バーコードがヒゲクジラのヒゲになっています。

日本語版も出版されています。

2015年1月11日日曜日

美本は嬉しい。

印刷博物館P&Pギャラリーでは毎年恒例の「世界のブックデザイン2013-14」が今年も開催中。(2/22まで)
特に海外の書籍は普段なかなか出会えないものが手に取って見られるので貴重な機会です。

例年はこの展覧会で展示された本から気になったものをネットで探して購入というところまでが一区切り。
今回悩んだのはこの2冊。いずれも日本の書籍です。

ひとつめは「第48回造本装幀コンクール・東京都知事賞」を受賞している、PARCO出版の「ギャートルズ1 肉の巻」「ギャートルズ2 恋の巻」「ギャートルズ3 無常の巻」の3冊。
ブックデザイナーの祖父江慎氏、佐藤亜沙美氏の装幀で、表紙は板紙に箔押し。

もうひとつは「IRON STILLS アメリカ、鉄の遺構」(ADP刊)。
デザイナーは葛西薫氏・増田豊氏。
表紙がなく糸綴じがむき出しのコデックス装。
開きがとても気持ちよく写真がとても見やすいです。

どちらも購入検討中。

また「日本・スイス国交樹立150周年」記念ということもあって、1950年代から現代までのスイスのブックデザインの秀作約40点が特別展示されていて、こちらは手に取ることができませんでしたが、特に古い本の装幀もレイアウトが美しく、ケースに張り付いて見とれていました。

デザイン学校で造本をしたばかりの学生さん達にもぜひ見てほしい展覧会です。



2014年11月5日水曜日

釘でとめる。

文藝春秋版の「父が消えた」。
目次裏には「装釘 福田隆義」とあります。

絵本作家でイラストレーターでもある福田隆義氏は、多くの書籍を手がけてますが、この「装釘」という表記はあまり馴染みがありませんでした。

本を綴じ、表紙などをつけ、意匠を加えて本としての体裁を飾り整える作業である「そうてい」という漢字表記には、もともとの意味である装い訂(さだ)めるの略用表記として「丁」が正しいとか、書画で用いる「幀」が正しいとか、「釘」は中国から入った熟語だとか、今ひとつ「違い」がはっきりせず、個人的にもこれまで多く目にしてた「装丁」、「装幀」を用いてきましたが、「丁」と「幀」をあまり区別していませんでしたが、「釘」は使ったことがないので調べてみると、ちょっと興味深い意見を見つけました。

暮らしの手帖の創刊者である編集者の花森安治氏は、「本の内容にふさわしい表紙を描き、扉をつけて、きちんと体裁をととのえるは装訂ではない。作った人間が釘でしっかりとめなくてはいけない。
書物はことばで作られた建築なんだ。だから装釘でなくては魂がこもらないんだ。装丁など論外だ。ことばや文書にいのちをかける人間がつかう字ではない。本を大切に考えるなら、釘の字ひとつおろそかにしてはいけない」(書籍『花森安治の編集室』より引用)
と語っています。

なるほど電子書籍が当たり前になって「本」という価値観がはっきりしてきた現代には、ものを作る立場からの意識の表れとしては「釘」が適切なのかもしれません。

30年以上前の本を手に取って、改めて現代の本について考えさせられたのでした。




2014年11月4日火曜日

三鷹から八王子。

書棚にあったはずの尾辻克彦著「父が消えた」。

見つからないまま、どうしても読み直したくて購入しました。
1981年の文藝春秋版の初版本です。
芥川受賞の「父が消えた」他、「星に触わる」、「猫が近づく」などの短篇5作品。

ぽつりぽつりと語りかけるような文体と、活版で組まれた一文字一文字の紙への圧力が、字面を追うのではなく「読む」という感覚を強く感じさせ、中央線からの車窓を想像させてくれます。


この本からしばらく赤瀬川ワールドへ再突入予定です。

2014年10月28日火曜日

消えてしまった。

芸術家で作家の赤瀬川原平さんの訃報が報じられました。
享年77歳。

今年の3月には渋谷の松濤美術館で『ハイレッド・センター:「直接行動」の軌跡展』が開催され、町田市民文学館では「尾辻克彦×赤瀬川原平-文学と美術の多面体-」が18日に始まったばかり。

長く病気療養中だったということですが、独自の観察眼から生まれた作品や文章には「観察すること、おもしろがること」が満載で、多くのことを学んだと思います。

赤瀬川氏を偲んで読み返そうと書庫をあさりました。
やはりはじめに読み返すのは、尾辻克彦の名前で第84回芥川賞を受賞した「父が消えた」しかないと思って探したのですが、どこかに消えてしまったのかどうしても見つかりません。
神隠しにでもあったかのようです。


まだまだ新しい活動を知りたかったですし、文章を読みたかったので残念でなりません。
ご冥福をお祈りいたします。

2014年8月31日日曜日

夏のモデル。

ツクツクボウシが鳴き始め、一気に夏も終わりそう。
夏の虫達が道ばたでひっくり返っていることが多くなりました。

ひっくり返って動けなくなっていたシラホシハナムグリに遭遇。
指を近づけると捕まってきたのでそのまま救出。

弱って動かなかったので、ルーペを装着したマルチモノキュラーを使ってiPhoneでコリメート撮影。
肉眼で見えなかったディテールが現れることで、小さな昆虫がとても大きいものに感じられるので楽しいですね。

撮影に付き合ってもらったあとは黒糖蜜を与えました。
顔をうずめてなかなか動きませんでしたが、夜中にゴソゴソ動きだし脱出を試みるまで復活。
もう少し長生きできるかもしれません。


昆虫のすべての部位にピントがあっている写真で話題となった工学博士の小檜山賢二氏によるマイクロ・プレゼンスシリーズの第4集「兜虫」が7月に発売されました。
一般的なマクロ撮影ではありえないピントが不思議な存在感を作り出していて魅力的です。