2013年6月30日日曜日

揚げは春。生は夏。

夏は暑い地域の食べ物がおいしい、
というわけで代表的なベトナム料理の「ゴイクン(Goi-Cuon)」を作りました。Goiは和える、Cuonは巻くということなのでいろんな食材をライスペーパーで巻けばゴイクン。特にルールはありません。きっと。

ライスペーパーはフライパンに張った水に浸すだけでとても簡単に戻るので、食材によってサラダ感覚でアレンジができて便利です。
マグロとサーモンの刺身が安かったので、長芋やアボカドと一緒にライスペーパーで巻きました。

英語では中国の揚げ春巻きはそのまま「spring roll」ですが、ベトナムの生春巻きは「summer roll」となるので面白いですね。

<マグロと長芋、サーモンとアボカドの生春巻き>
食材はすべて細長く切っておく。ライスペーパーは使う直前に1枚ずつ戻して食材を巻く。
葉ものがあれば少しはみ出した状態で巻くと華やかに見える。
海鮮サラダの感覚でたれを合せる。ワサビ醤油だと和風ですがゴマダレにナンプラーを混ぜるとエスニックに。

2013年6月29日土曜日

牛<豚。

今年の梅雨は湿気が例年に比べて特につらく、毎日の温度差にも身体が付いていかない感じ。

睡眠不足の毎日でバテている場合ではないので豚肉でビタミンB1補給。
夏バテ=焼き肉=牛!というイメージもありますが、炭水化物や脂肪などを効率よくエネルギーとして利用するために必要なビタミンB1は豚肉が牛肉の10倍多く含まれているそうです。

パルメザンチーズを混ぜ込むことの多いイタリア料理のピカタをニラ入り卵の和風にアレンジしてみました。

<ニラ入りの豚ヒレピカタ>
薄くスライスした豚ヒレに塩コショウをし、小麦粉を薄くまぶす。みじん切りのニラを溶き卵に混ぜ込み豚肉に絡ませてソテーする。そのままでもポン酢でも美味しいです。

2013年6月28日金曜日

ルネサンスの博学者。

東京都美術館で開催中の「レオナルド・ダ・ヴィンチ展-天才の肖像」展が6/30までと聞き急遽行ってきました。

言わずと知れたルネサンス期の巨匠ですが、今回の展覧会では現存する唯一の男性肖像画と言われ日本初公開の《音楽家の肖像》が目玉。

日本で巨匠の展覧会が行なわれる場合、油彩のタブローが中心となりデッサンやスケッチがあまりクローズアップされることは少ないのですが、今回は《音楽家の肖像》に加えてダ・ヴィンチが描き残した多くの手稿(ノート)の中でももっとも有名な《アトランティコ手稿》の展示があるというのがもうひとつの売りで、絵画だけでなく科学、建築、発明、地学、植物学などなど様々な分野に業績を残した博学者の姿が充分に感じられるものでした。

中でも球体の影などの研究を綴った「影の理論の習作」は、概要ではなく書き綴った言葉をぜひ知りたいと思わせるものでした。

《アトランティコ手稿》の日本語訳が付いた資料を探していたら解説付きCD-ROMが見つかりました。
3Dの精度が疑問ではありますがちょっと面白そうですね。

2013年6月27日木曜日

目玉は横並び。

先日のデザイン学校の課題でブラッシュアップ中の旅行ツアーの課題
プレゼンテーション&講評会だけでは伝えきれない細かいことを個別に面談形式でチェック中。
さすがに2年生と研究生なので企画内容が充実してきましたが、デザインの効果という点ではまだまだ修正点が多く、ついつい個々の話が長くなってしまいます。

今回の課題の制作物では、車内吊り広告を2連サイズで展開。
ポスターやチラシなどの規格サイズに慣れてきた学生さんにとっては刺激のある極端な横長サイズ。
実は人の目は横に並んでいるので、縦長に比べて横長の方が広い視野で捉えやすく見やすいのですが、慣れないサイズのせいかどうしても横の空間が間延びしてしまい、いらない要素を付け加える例も。
ギリギリの構成要素を用いた緊張感のあるデザインになるよう修正中です。

今回の課題で少し残念だった点は、斬新なデザイン提案がなかったこと。
実際の車内吊り広告ではたまに驚かされるものが登場しますが、学生さんならではの採算性度外視のデザインが出て欲しいと日頃から思っています。

>>2011年のGAPのニット広告も驚かされました。
http://kitacafe.studio-kitazaki.com/2011/11/blog-post_21.html

2013年6月26日水曜日

本の山。

kitaCafeが今の場所に移転する時、問題になったひとつが蔵書。
スペース的に厳しいということもあって、全蔵書の2割くらいを当時のデザイン学校の学生さん達に寄贈しました。

おかげでスペースができてスッキリ。そうなるとまたいろいろ買ってもいいかという気になってしまいこれはこれで危険です。

手元に置かなくても一度読んでみたいという本はデジタル書籍でもいいのですが、まだまだ専門書は少なくて結局は紙の本(この言い方ちょっと変ですよね)に落ち着いてしまい、それでも専門書はそれなりに高かったりして、図書館で探したりするのですが、これもなかなか読みたいものに行き着かないことが多くて困ったものです。

そして最近行き着いたのがネットの古本リクエストというシステム。
読みたい本を古本希望で登録しておくと本が入荷次第教えてくれて、かといって入荷しても買わなくてもいいのでとても気楽にリクエストできる。とっても危険なシステム。

リクエストしていてもキャンセルした本は多いのですが、それでも読んでおきたいと思う本はやはり山積みになってしまいました。


2013年6月25日火曜日

見逃し注意の展覧会

今年の梅雨は雨が降らないなと思っていたら、先日のスーパームーンでは夜になって雨。
なかなか上手くいかないものです。

雨が降ると出かけるのが億劫になってしまいがちですが、油断していると見たかった展覧会を見逃してしまうことになりかねません。
そろそろ夏休み前のバタバタスケジュールに突入するので、見落としがないようにしたいですね。

日程的にすでにつらいものもありますが、できるだけ調整して見に行きたいと思っています。

レオナルド・ダ・ヴィンチ展-天才の肖像
東京都美術館
(開催中〜6/30まで)

坂本一成住宅めぐり
八王子夢美術館
(開催中〜6/30まで)

フランス国立クリュニー中世美術館所蔵 貴婦人と一角獣展
国立新美術館
(開催中〜7/15まで)

レオ・レオニ 絵本のしごと
Bunkamura ザ・ミュージアム
(開催中〜8/4まで)

レオ・レオニの展覧会詳細情報は動画絵本でした。

2013年6月24日月曜日

手を使って画材で描く。

工業高校では今年から美術を担当。
はじめて担当する科目ではそれなりに準備が大変で、試作や参考作品の制作に時間が掛かりますが、基本的には嫌いでない作業なので授業の合間などに少しずつ制作しています。

1学期は鉛筆やアクリル絵の具に慣れる課題。
受験の頃の平面構成のような作業がちょっと懐かしいです。
こういう感覚。ちょっと忘れていました。
やっぱり手描きはデザインの基本ですね。
ロゴデザインの課題と写真の模写課題の参考に制作。

2013年6月23日日曜日

陶器で美味しい。

知人の結婚祝いに何か器でもと思い探しに行った近所のおしゃれな器屋さんで、フライパンのように直火で焼き物ができる陶器(陶板)を見つけてしまいました。

直火で調理したあとそのままオーブンに入れられるような持ち手のない(短い)スチールのパエリアパンのようなものをずっと探していたところだったので迷いましたが購入。

スチールほど荒く使えませんが、そのままテーブルに並べても他の器との違和感がないのも利点。
店長さんの「お肉がとても美味しく焼ける」という言葉にものせられました。
さっそく塩豚を焼いてみました。

2013年6月22日土曜日

デトックスな和風スープ

新タマネギをたくさんいただきました。
甘味があって辛みが弱いので生でも美味しく食べられますが、水分が多いので生では量がそれほど食べられません。加熱することで水分が減って更に甘味が増すのでステーキは定番ですね。

ちょうど新ジャガの残りが中途半端にあったので、すり流しにしてみました。


<新タマネギのすりながし>
新タマネギと新ジャガは火が通りやすい大きさに切り、昆布と一緒にやわらかく茹でる。
タマネギとジャガイモだけを取出してミキサーにかけ、少しずつ茹で汁を加えてなめらかにしていく。塩をして器に盛り、オリーブオイルを垂らし、別に焼き付けたタマネギを数枚散らす。

2013年6月21日金曜日

空間のデッサン

デザイン系高校3年生のデッサン授業。
インテリア系の科なので校舎内の空間がモチーフ。

まずは光が綺麗に入り込む玄関ホールで場所探し。思わぬ壁が曲面だったり、柱の左右で天井高が違ったり。毎日通っている空間でも新しい発見がありました。

場所を確定後、イーゼルを持ち出したり、床に座ったり、様々なポーズで気に入った空間をスケッチ。構図を決めたらいよいよデッサン開始。

デッサンする時は「定規を使わない」のが一般的ですが、今回は普段図面を見慣れてきた3年生なのであえて定規でのガイド引きを推奨してデッサンしています。
定規で線を引かないまでも、絵に定規をあてて見るのは、自分の目の曖昧さが確認できるのでけっこう良い方法だと思っています。
何よりも「デッサンは定規を使ってはいけないもの」という風に決めつけた理解ではなく、何をどう描きたいのか?ということで描き方を選択する自由な理解をしてほしいと思います。

2013年6月20日木曜日

記憶と行為。

鉱物を集める楽しみは、造形的な美しさをいつでも眺められるところにあるわけですが、天然鉱物の結晶は種類ごとに色や形に特徴があるものの、個別に大きさも表情もまったく異なるわけで、一つ一つを見比べて好きな造形を探すという行為もとても魅力があります。
そういう意味では、フェアなどで多くの鉱物を見て良いものが見つからなくても、探す行為で満足はしているわけですね。
ところがビジュアルイメージの部分では、なんとなくすっきりしない気分が残ってしまい、そんな時には図鑑が登場することになります。

実物を手に入れるというのは中々出会いの希少性や経済面の問題がありますが、図鑑となると一級の標本写真が並べられていて、しかもその来歴の詳細がまた楽しい。
実際に見た鉱物でもこんな表情のものもあるのかと曖昧な記憶と照らし合わせ、次回に思いを馳せています。



2013年6月19日水曜日

天然から人工へ。

昨年、リニューアルオープンした東京都美術館で開催された「マウリッツハイス美術館展」。この展覧会の目玉の絵画はオランダの画家であるヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)「真珠の耳飾りの少女」でした。

別名「青いターバンの少女」と呼ばれる印象的な「青」は、フェルメールが他の作品でも好んで用いる天然ウルトラマリンブルーで、フェルメールブルーとも呼ばれています。

この顔料はラピスラズリ(lapis lazuli)から作られる高価な顔料で、そのため下地には同じ青に発色するアズライト(azurite)が使われているとも言われています。比較的多く産出されるから下地用というのはアズライトがちょっとかわいそうな感じですね。

もっとも人工的な青色顔料が主流な現代では、天然顔料というだけでどちらも希少な顔料です。

>>マウリッツハイス美術館展のレビュー記事はこちら
ラピスラズリの小さい塊。

2013年6月18日火曜日

天然の青。

緑色がきれいな鉱物マラカイト(malachite)と同じく、銅の二次鉱物であるアズライト(azurite)
深みのある青い鉱物ですがマラカイトと共生することの多い鉱物で、アズライトの青とマラカイトの緑が斑模様になったアズロマラカイトと呼ばれる混成鉱物もあります。

今回手に入れた鉱物はマラカイトが若干共生するものの、まったく斑模様を形成していないのでアズライト。石英を母岩としています。

マラカイトが天然岩絵具の「岩緑青」の原料となるように青のアズライトは「岩群青」の原料。西洋の顔料では「セルリアンブルー」
同じ青の鉱物であるラピスラズリ(lapis lazuli)が天然岩絵具の「瑠璃」で西洋の顔料では「ウルトラマリンブルー」
アズライトの方がラピスラズリよりも明るい発色をするようです。

どうやら岩絵具というのは粒子の細かさで発色が異なるようで、細かいほど乱反射が多くなり明るい色になるのだとか。
アズライトの粒子が粗いものはとても深みのある青に発色するので「紺青」と呼ばれ、西洋色名は「プルシアンブルー」。日本の色名はとても奥深さがあっていいですね。

水彩の天然緑

先日開催されたミネラルフェアでは、お手軽価格な鉱物を数点購入。そのひとつがマラカイト(malachite)。緑色の濃淡のある鉱物で磨く縞状の模様が浮かび上がり日本名では孔雀石と呼ばれ、日本画の顔料「岩緑青」のもとの鉱物です。
水彩顔料としての緑は格別な発色だそうですが、油彩では原石の美しさが引き立たないとか。いまでは西洋画ではほとんど使用されないそうです。

磨いたものはその色や模様からパワーストーンとして癒しや邪気払いとして人気のようですが、磨く前は繊維のような結晶がとても美しい鉱物。

とても小さい塊なので研磨にも至らないものなのでしょうが、かえって鉱物の面白さが出ていると思います。


2013年6月17日月曜日

完。ヘイケ物語。

東大和市のホタルの里にまたまた行ってきました。
ここのヘイケボタルは5月末から6月頭が時期という情報でしたが不発から3週目。午前中は雨が降り、気温も上がって蒸し蒸しというホタルには抜群な条件。

保護されている用水近辺には人の気配もあり「コレは期待」と思って近づきましたが、やはり今年は条件が悪くあまり育たなかったようです。この日に確認できたのは4匹。

ヘイケボタルは、ゲンジボタルほど飛び回らないそうで、奥まった葉の上にとまって光るものや、保護網に止まって光るものなど、飛ぶ様は見られませんでしたが、おそらく20数年ぶりに見るホタルですから感動もひとしおです。

しかも比較的ご近所の住宅街で。というのが気軽で良いです。

もっともそうは言っても見てしまうと欲が出てしまって、来年はたくさん飛び回る様が見たいなどと思ってしまうので困りものです。

2013年6月16日日曜日

ニラ週間

八百屋さんでニラが暴落。3束100円って嬉しいですが農家の方に申し訳ない感じです。
大量に消費するならギョウザやニラ饅頭ですが、すでに主菜は決まっていたのでまずは副菜で。
いつもなら少しだけ辛子を加えたお浸しですが、副菜のバリエーションが増えると毎日少しずつでも献立に加えられるのでちょっとアレンジ。ちょうどオクラがあったので緑黄色野菜同士を組み合わせたβカロテンビタミン強化和え物になりました。
まだまだたくさんニラがあるのでしばらくニラ続きですね。

<ニラとオクラのナムル>
オクラはハカマを剥き熱湯で軽く茹でる。ニラは熱湯にくぐらせる程度。ブナシメジは細く割いて火を通す。オクラとニラは食べやすい大きさに切りすべての材料をごま油で和え、鶏ガラスープ、醤油で調味する。

2013年6月15日土曜日

大鎌。

魚屋さんで本鮪(クロマグロ)のカマが並んでいました。
タイとかブリはよく見ますが、マグロはなかなか出会えません。
カマの大きさから想像すると大きめのメジマグロ(クロマグロの幼魚)のカマでしょうか。
塩焼きでも良かったのですが、オリーブオイルとガーリックでマリネしてからオーブンで焼きました。

同じ魚のオーブン焼きでも「カマ」というのは、前側なので脂がのっていて胸ビレの筋肉近くということもありとても美味しいです。見た目にとても豪華に感じるのもお得ですね。

安くて美味しい部位のカマ。いろんな魚のカマ焼きパーティーとかやってみたいですね。

<マグロのカマのオーブン焼き>
マグロのカマは塩をして10分程度置き、出た水分を洗い流してしっかり拭く。
塩コショウ、ハーブを刷り込み、オリーブオイルを全体になじませ、スライスしたニンニクを貼付ける。
30分以上漬け込み、200度のオーブンで20分ほど焼き上げる。
食べる直前にレモンを搾りかける。

2013年6月14日金曜日

ここがスタート。

デザイン学校の2年生と研究生が先日課題のプレゼンテーションを実施しました。
今回の課題は、旅行ツアーのSP
学生らしいユニークなツアー企画が出揃い楽しいプレゼンテーションになりました。

デザインのポイントは、ツアーのメインターゲットに対して何をヴィジュアルで訴えかけるのか。複数のメディアでのSPの提案なので、ヴィジュアルコンセプトがブレないことも大切です。

さすがに1年間デザインワークを経験してきた上級生なので、あるレベル以上の作品は出てきますが、個別の作品を見ていくと細かい部分がまだまだ荒削り状態。

言いたいことは分かるけど、作品だけで伝わる?せっかくのキャラクターが背景色と混同されて見づらくない?キャッチコピーのフォントから感じるイメージがコンセプトズレてない?などなど。

一通りプレゼンテーションと批評会をした後、ブラッシュアップをして再提出となりました。
次回の授業からは別課題に取り組みつつ、改善点を個別に話し合って行きます。

2013年6月13日木曜日

ベランダの珍客/番外編

1ヶ月前ほど前にはアゲハチョウの幼虫が住んでいたベランダのミカン(晩白柚)の鉢植えに、今度はカマキリの幼虫がやってきました。

カマキリの仲間は卵鞘(らんしょう)という卵の集まりからごっそり生まれるので、1匹だけというのは随分遠くから旅して来たのでしょう。

まだ体長が8mmほどですがカマキリは不完全変態なので成虫とほとんど同じ形。立派にカマもあります。ここにいてもエサにありつけないでしょうからすぐいなくなると思いますが、こういう来客は大歓迎。これから夏に向ってカブトムシやクワガタも来ないかと今から期待しています。

2013年6月12日水曜日

見慣れないバランス。

八百屋さんに愛知県産のヤングコーンが並んでいました。それも皮付き。
そういえばスーパーで見るヤングコーンはタイ産などの輸入ものばかりで、皮もむかれていますから皮付きというだけでなんだか美味しそうに見えます。

大きくて美味しいトウモロコシを育てるために間引かれたものがヤングコーンですから、もっとお目にかかってもいいと思うのですが皮付きは初めて。大きさがばらついているのもなんか「間引いた」という感じ満載でいいです。

さっそく皮をむいてみて何か違和感。
その違和感はヒゲでした。
トウモロコシのヒゲは雌しべで粒のひとつひとつと繋がっていますが、ヤングは粒が育ちきる前なので当然小さいですよね。ところがヒゲは太さが変わらないので、そのバランスが異常。皮を剥いて行くとごっそりヒゲが出てきます。

あまりに面白いのでヒゲを切らないように皮を1枚ずつ丁寧に剥いでみました。
完全にヒゲに包まれていて別物みたいです。

すべて剥いでピクルスにしました。



2013年6月11日火曜日

ベランダの珍客/その5

小さなミカンの鉢植えに卵が産みつけられ、このままではミカンを食べ尽くして餓死てしまうと心配して、ミカンの葉を3〜4日ごとに収穫しながら育てたアゲハチョウの幼虫。

はじめは4匹でしたが緑色の終齢幼虫になってから鳥に狙われ、慌てて鳥除けネットを付けたその後、ネットから脱走して前蛹となった個体はやはり鳥の餌食になり、ネット内の1匹のみが無事に蛹となっています。

蛹になってから2週間くらいで羽化するそうなのでそろそろ蝶になるのでは?と思っていますが、まだ変化なしです。

どうやら羽化する2日前頃には羽根の模様などが浮き上がって見た目に変化があるそうなので、まだもう少しかかりそうです。

この1匹だけは無事に蝶になってほしいと日々祈ってます。

>>ベランダの珍客/その1
>>ベランダの珍客/その2
>>ベランダの珍客/その3
>>ベランダの悲劇
>>ベランダの珍客/その4


2013年6月10日月曜日

ミネラル注入/その1

新宿で開催中の鉱物化石のイベント「東京国際ミネラルフェア」に行ってきました。

土曜日の午後という時間帯でしたので会場は超満員。
これでは展示台に近づけないのでは?という印象でしたが、会場の雰囲気に慣れるにつれ、それほど混み具合は気にならなくなりました。

こうした大規模のミネラルショーでの楽しみは2つ。
ひとつは自分の手の届く価格の鉱物や化石を見つけること。
そしてもうひとの楽しみは質の高い(値段も)ものを見ること。

カニ三葉虫の浮き彫りや初めて見る動物の化石希少鉱物の見事な結晶など。見ていて惚れ惚れします。
今回、一番面白かったのは小型のシャコ貝のような形の動物の化石。
2枚の貝の中に細かいスプリング状の骨格のようなものがあってとても面白い造形で、初めて見ました。
2度目に通りかかった時にちょうど詳しいお客さんが解説中。
ミドリシャミセンガイの祖先?蝶番に穴がある?
興味津々で聞いたので、キーワードで調べることができました。

二枚貝のようですが、軟体動物の仲間ではなく腕足動物門に属する海生生物で、古生代に最も繁栄したのだとか。ミドリシャミセンガイはその子孫で生きている化石とも呼ばれる動物だそうです。

今回出ていた動物化石はスピリフェリナ(Spiriferina pinguil)という種類のようでした。中のスプリング状のものは腕骨という骨で、化石の場合は殻をいったんはずして、腕骨を取り出し、綺麗にクリーニングしてからからの中に戻すのだそうです。

欲しかったのですが、ちょっとお高かったのでお預け。手元に現物がないので写真が載せられませんが、福島県立博物館のサイトに画像がありました。

2013年6月9日日曜日

ヘイケ物語。

梅雨の時期はホタルの季節。
kitaCafeのある国立の北の方角には玉川上水野火止用水があって、どちらも武蔵野の自然が残る地域。
さすがに自然のままの環境でホタルが繁殖するとはいかないものの、自治体や地域のNPOの活動で生育環境が整備され、室内での飼育増殖と自然定着が試みられています。

東大和市の用水沿いでホタルの里つくりの活動があると知ったのは3年前。
時期が短く気付いた時は季節が終わってしまっていてこれまでなかなか行くことができなかったのですが、今年は先週の日曜から日没後を狙ってホタル探しにに出かけています。
住宅街の脇の用水路にはホタルの環境を守る看板があるので確かにホタルが見られる場所のようですが、たまに通行人がいる程度でホタルの気配なし。

そして1週間後の今日。
先週とは変わって随分と人が集まっている感じ。
それでもまだ早いのか全くホタルの気配はなく帰ろうと折り返したところ、小さな男の子とお父さんが1匹だけ微かな光を放つホタルを見つけて観察中。
一緒に見せてもらいました。

ここのホタルはヘイケボタル。
8mmほどのとても小さなホタルです。

今晩はこの1匹のホタルをホタル探しの通行人の方々と静かに見守りました。
地元の方によると、今年は幼虫のエサの貝が野ネズミにずいぶんやられてしまい、数が少ないだろうとのこと。それでも今日1匹いたのですからまだ出そうな予感。
来週はもう少し増えていることに期待です。

2013年6月8日土曜日

中村誠氏

先日のニュースでグラフィックデザイナーの中村誠氏の訃報が報じられました。享年87歳。

中村誠氏は資生堂宣伝部のアートディレクターとして一時代を築いた巨匠デザイナーで、モデルの山口小夜子さんや女優の前田美波里さんを起用したグラフィックが特に有名。

今では当たり前となっている女性の大写し写真を用いた化粧品ポスターの原点を確立したデザイナー。フィルム写真で印刷がアナログ製版の時代に、よくこれだけキレイな写真ポスターが作れたものだと感心します。

ご冥福をお祈りいたします。
何度見てもゾクゾクするグラフィック作品です。

2013年6月7日金曜日

黒クログロ。

印刷博物館P&Pギャラリーで開催中の「グラフィックトライアル 2013 ―燦(さん)―」に行ってきました。

凸版印刷の職人的プリンティングディレクターとグラフィックデザイナーが印刷技術を駆使した新しいグラフィックデザインの可能性を探る恒例の企画で今回8回目。

実験の過程が細かく解説されている上、実験で得た結果を活かした作品が展示されているので、グラフィック効果が確認できるのも良いです。

今回のトライアルで一番気に入ったのが黒の表現に拘った実験。プロセスのK版のみのブラックとCMY版を重ねたリッチブラック、ニスなどを重ねるくらいは想像がつきますが、この実験は刷り順や蛍光インキ、オペークホワイトや紙質などなど、ここまでいろんな黒を一度に見たことはありません。

一般的な印刷物ではもちろんここまで豪華な刷りはできませんが、版の重なりで変わる表情の変化は、表現として応用できそうな予感です。

オフセットの印刷物を作成したことのあるデザイン学校の研究生にはぜひ時間をかけて見て欲しい展覧会です。

2013年6月6日木曜日

木版画に興奮

デザイン学校のグラフィックデザイン専攻では毎年恒例の「印刷博物館」見学会を行いました。
飯田橋の凸版印刷株式会社が運営している印刷の歴史や知識を学べる博物館。グラフィックデザインの学習を始めたばかりの1年生には、ここで見るほとんどが知らない事ばかり。事前に教室で印刷の講義をしていますが、実際に展示物を見ながら解説すると理解度はまったく違います。
展覧会や博物館では他の鑑賞者がいることが多いので、なかなか解説も難しいのですが、印刷博物館は比較的空いている時間帯に見学しているので、しっかり解説できて大助かりです。

今年の学生さんの一番の食いつきどころは、浮世絵に代表される木版多色刷り。
行程を理解しやすくするため、葛飾北斎の「神奈川沖浪裏(富嶽三十六景)」の複製が一版ごとに展示されているのですが、その版の多さ(8版)に驚き、また削り師の紹介映像では刀で削られる細かさに興奮気味でした。

目玉の「印刷の家」の解説と活版印刷の刷り体験もさせていただき、充実の見学会でした。



2013年6月5日水曜日

石と化石。

今週末の6/7〜11には新宿のハイアットリージェンシー東京「第26回 東京ミネラルフェア」が開催されます。

ここ何年も12月に池袋で開催される「東京ミネラルショー」にばかり行っていたので久しぶりの新宿です。

今回の特別展は「サメの歯の化石と進化」。サメと同類のエイの化石も素敵なので展示されないか期待です。

会場ではアンモナイトキャンディーが販売されるそうで、見たことないですが、なかなか気の利いた商品ではないかとこちらも期待。

2013年6月4日火曜日

温室の魅力

先日の6/2に長年親しまれて来た井の頭自然文化園「熱帯鳥温室」が閉館しました。

実は直前にFBで知ったので慌てて訪れた次第です。

この建物は1962年に温室内で鳥を飼育する日本初の施設として開園。設計は建築家の高橋武士氏が率いる建築モード研究所

代表作に有明コロシアム渋谷区総合庁舎渋谷公会堂(C.C.Lemonホール)日比谷図書館深川江戸資料館などがあります。髙橋氏は建築家アントニン・レーモンド氏率いるレーモンド設計事務所に所属していたことのある建築家。どの建物からも感じられる造形は師匠譲りなのでしょうか。なかなか味わいのある建物ばかりですね。

熱帯鳥温室の外観は研究施設のような佇まいで、飾りすぎないデザインが潔く、出入口のコンクリート製の屋根と柱の造形やレリーフ看板、玄関内のレリーフもすっきりとして素晴しいです。

室内は外からの印象以上に採光が良く、熱帯植物が植えられた展示場の片側に通路があります。この通路は地面を観察しやすい1階と、上部が観察しやすい2階に分かれ、小規模ながらジャングルの雰囲気がとても楽しめる作り。柱や梁などのデザインも気が利いています。
室内でありながら充分に明るく、鉄骨の構造がむき出しとなっている温室という建造物は放っておけない魅力を持った物件です。

老朽化がすすみ建築基準法により存続できなくなったのだそうですが、本当に残念です。すでに閉館となりましたが、中央線の高架からは、蔦の絡まる姿をまだ見ることができます。

2013年6月3日月曜日

ベランダの珍客/その4

信じられない悲劇から残った2匹はすくすくと育っています。
鳥よけネットを張って良かったと安心して、そろそろ蛹になるのではないかと毎日楽しみに観察していたある晩。

1匹が見当たらない。

網が破られた様子はないのでどこかにいるはずと探しましたがどこにもいない。
若干の隙間があるのでまさかそこから鳥が・・・。まさか。
ライトを持ち出して探しましたがやはり見つかりません。
さすがにこのネットでも鳥にやられてしまうのではもう鳥の勝ち。
残りの1匹の無事を祈るしかないという敗北感。

翌日。明るいところで見ましたがやはり見つからず。

ところがネットから離れたベランダの壁の上の方に緑色の小さな物体。蛹に変わるための準備をしている前蛹の姿がありました。

ネットの隙間から抜け出して蛹になる場所を探しまわっていたのですね。

壁という防御しようのない場所で、しかもとても目立つ位置で不安が残りますが、とりあえずは良かったです。どうも一筋縄ではいかないアゲハチョウ(ナミアゲハ)なのでした。

そしてもう一匹は、ネットの中で蛹になる準備をはじめました。
これでミカンの収穫は終わり。あとは羽化を待つのみです。

2013年6月2日日曜日

お浸しかナムルか

冷蔵庫の野菜室でチンゲンサイを発見。

チンゲンサイといえば茹でて豚の角煮の添え物にしたりニンニク炒めというイメージ。

何か和食に合うサイドメニューにできないかと考え、お浸し?とも思ったのですが、油との相性が良いのでナムルにしてみました。

βカロテンがとても多い野菜。軽めに茹でて水分を減らすので栄養価は高まりますね。
ゴマ油の風味がとても合います。
かさ増しにマイタケを混ぜ込んでいますがもちろんなくても。
<チンゲンサイのナムル>
チンゲンサイは葉と軸に分け、食べやすい大きさに切る。
沸騰した湯に塩を溶かし油を少々垂らす。マイタケ、軸の順に固めに茹で、葉を入れたらすぐに取出し水気を切る。ニンニクをおろしたもの、鶏ガラスープ、ゴマ油、醤油で調味。
器に盛ったら白ゴマを散らす。

2013年6月1日土曜日

色々な色

八百屋さんでいろんなミニトマトの詰め合わせに出会いました。

ヘタを取るとブドウのようにも見える紫色のトスカーナバイオレットや黄色くて細長いアイコ、オレンジ色がキレイなチェリーゴールドなど、ほとんど初めて食べるのトマトばかり。
色とりどりでこれだけで楽しくなってしまいます。

果肉が厚いもの。果皮がとても薄いもの、酸味があったりとても甘かったりと味もそれぞれに特徴がありました。

特別手を加えずサラダに加えるだけでとてもグレードアップ。
素材の色って大切ですね。

一般的な中玉トマトに比べてミニトマトはビタミンやリコピンなどの栄養素を多く含んでいるのもうれしいです。