2014年12月31日水曜日

2014年勝手に選んだこの展覧会がスゴイ!ベスト10

2014年はこれまでで一番展覧会行く事ができなかった年となってしまいました。
情報や感覚のインプット先として重要な展覧会ですから、もっと積極的に時間を作れるようにしていきたいものです。

さて、例年はジャンルに分けながらノミネート展覧会をあげていたのですが、今年はいきなりのベスト10となりました。
2015年も楽しみです。


1.「赤瀬川原平の芸術原論 1960年代から現在まで」(千葉市美術館)

2.「Paper Talks 紙のおしゃべり―クヴィエタ・パツォウスカー展」(ちひろ美術館)

3.「ジョージ・ネルソン展」(目黒区美術館)

4.「松本瑠樹コレクション ユートピアを求めてーポスターに見るロシア・アヴァンギャルドとソヴィエト・モダニズム」(世田谷美術館)

5.『ハイレッド・センター:「直接行動」の軌跡展』(渋谷区立松濤美術館)

6.「中村誠の資生堂 美人を創る」(資生堂ギャラリー)

7.「アンディ・ウォーホル展:永遠の15分」(森美術館)

8.「海藻 海の森のふしぎ 展」(LIXILギャラリー)

9.「101年目のロバート・キャパ 誰もがボブに憧れた」(東京都写真美術館)

10.「リリアン バスマン写真展『Signature of Elegance リリアン バスマンの仕事』」(シャネル・ネクサス・ホール)


2014年12月28日日曜日

反芸術という芸術。

千葉市美術館で開催されていた「赤瀬川原平の芸術原論 1960年代から現在まで」のレビューです。

展覧会は12/23で終了。
今回も会期終了の前日に滑り込みというお粗末さでしたが、とにかく千葉という場所がとにかく遠いのでなかなか思い切れず、ぎりぎりとなってしまいました。

この美術館は千葉市中央区役所との複合施設内にあり、1.2階は旧川崎銀行千葉支店の建物を保存しているという面白い建物。
こちらの紹介は写真の整理をしてからいずれまた。

さて展覧会ですがタイトルにあるように1960年代から現在までという「ザ・赤瀬川ワールド」全開の展覧会。
やはり目玉は日本において現代美術が生まれるきっかけとなった、読売アンデパンダン展に出品した数々の「反芸術」作品。
そして一連の「千円札」作品については、裁判に関わる様々な資料も展示され、当時の闘いがよみがえっているようでした。
これらの作品が保存されていることにも驚きです。

そして見応えがあったのが「櫻画報」に派生するイラストレーションの数々。

展覧会開催の2日前に亡くなるというタイミングの大展覧会。
これだけの作品がまだ集められるのですから、近い将来にぜひ都心での開催が実現することを期待しています。


2014年12月26日金曜日

殻で着飾る。

年末になるといつもは目にしなかった食材が店頭に並び、ついつい目移りしてしまいますが、特に氷の上に並んだ魚介類はそれだけで気分が高揚してしまい、冷静にならないと危険。

他のメニューと相談して、殻付きのカキを選びました。

生でももちろん美味しいのですが、加熱して旨味が凝縮したカキも最高。
せっかく殻付きなので、そのままグリルで焼きました。

殻が付いているだけで美味しさが倍増する気がするのですから、見た目は大事ですね。


<カキのグリル焼き>
みじん切りにしたタマネギ、種を取り除いたミニトマト、イタリアンパセリと、パルメザンチーズ、ガーリックオイルを混ぜ、下処理したカキにのせる、一番上にバターをのせてグリルで焼く。

2014年12月25日木曜日

華やかな色彩。

今年のクリスマスは何となく世間があまり盛り上がっていないような感じ。
例年通りイルミネーションもあるし、寒いけれどなんでなのでしょうね。

それでも相変わらずレストランはクリスマスメニューでお高いので、少しだけクリスマス気分。
いつもの豚肉のソテーも明るく華やかな色合わせにしてみました。

普段使いの食器は圧倒的に古い染め付けの和皿が多いのですが、ちょっと着飾った洋食の時は白い洋皿が便利。
料理の色彩をより華やかにえんしゅt

変に絵柄がなく上品なデザインのこの皿はノリタケ製。
裏印は星にRCの文字で1934年~1954年製造の国内向け。
RCはRoyal Crockery(高級磁器)の頭文字なのだそうです。
同じデザインで16cmの小皿もあってとても重宝しています。

クリスマスに定番な赤と緑。
諸説あるようですが、赤は「イエス・キリストが十字架の上で流された血の色」であり、祭礼の際に枢機卿の法衣として用いられる「カーディナル(枢機卿の意)レッド」に用いられる神聖な色。
緑は「自然界の緑を元に、神が与えてれる永遠の命を表す色」であり、ラテン語で「永遠の命」という意味を持つモミの木の葉の色というのが有力なようですね。

色からイメージするものは様々な要因によるものですが、こうした意味を知るとちょっと深みを増すように思います。

<豚肩ロースのソテートマトソース>
豚殻ロースは少し厚めにカットして両面に塩をしてバットに並べ冷蔵庫で30分ほど寝かし、余分な水分は拭き取っておく。
フライパンにオリーブオイルを熱しニンニクの香りを移したら、塩、コショウをした豚肉を両面焼く。
別のフライパンでカボチャ、タマネギの薄切りを焼き付ける。
トマトソースはザルなどで漉して滑らかにしてから皿に敷き、豚肉、タマネギ、カボチャを盛りつける。

2014年12月23日火曜日

暖潤。

寒くて乾燥して冬はつらいですね。
暖かくてしっとりしそうな食べ物を考えていたら、やはり手っ取り早く豚バラの角煮となりました。

しっとりとは言っても、さすがにキトキトの脂はきついので、下茹でして余分な脂と汚れを一度取り除くのがポイント。
こうすると冷めてもほとんどラードが固まりません。

なんか健康的な気分になります。

<ラフテー風角煮と煮卵>
豚バラ肉はネギの青い部分、ショウガと一緒に一度茹で、良く洗って余分な脂やアクを取り除く。
きれいにした鍋に肉を戻し、黒糖、酒、醤油を加えて圧力鍋でひたすら煮込む。
途中でゆで卵を加えてさらに煮込む。
酒は泡盛がなく日本酒だったのでラフテー風。

2014年12月22日月曜日

藍色寒天。

地元野菜の出張販売でシャドークイーンが並んでいました。
2006年の11月に公表された品種で、ジャガイモの品種としてはまだ10年経たない新しいもので紫色がとても鮮やか。
紫色のジャガイモのなかでも一番ポリフェノールのアントシアニン色素を含むのだとか。

アントシアニン色素は人間が紫外線などの有害な光から身体を守るためにメラニンを持つように、植物が光によるダメージから自らを守るために持っている色素なのだそうです。

紫色は加熱によって藍色に変色します。

豆乳を加えて寒天寄せにしましたが、見事なくらい藍色の皿と同化しました。
自然の色でこれだけキレイだと嬉しくなりますね。


<シャドークイーンの寒天寄せ>
シャドークイーンはやわらかく茹でて豆乳、出汁、塩を加えながら良く練り、溶かした寒天に入れてよく混ぜる。
流し缶に入れ泡は消しておく。
少し冷めて固まってきたら豆乳、出汁、寒天を流し入れ二層にする。
冷蔵庫で冷やして固める。

2014年12月20日土曜日

数の説得力。

世界的なデザインの祭典であるミラノサローネに今年はじめて出展し、“Milano Design Award 2014”で2部門の賞を受賞したシチズンのインスタレーション"LIGHT is TIME"が、青山のスパイラルで開催されていると知ってあわてて会期終了日に駆け込んだのが11/28。



時計の多くの部品を支える地板65,000個を使ったインスタレーションで、星が降るような空間は圧巻でしたが、これは会場で見ないと良さがわからないので「今更紹介しても。」と思っていたのですが、YouTubeに「"LIGHT is TIME"ができるまで (施工時間:72時間)」という映像が上がっているのを知ったのでご紹介。


このインスタレーションは金色に輝く時計の地板が、天井から床までにテンションされたワイヤーにたくさん固定されていて、そのワイヤーがものすごい数で「数、数、数・・・」という、「アイデアや技術がスゴい!」というタイプとは正反対のインスタレーション。

数があるとこんなに説得力があるのだな。という見本のような作品です。

施工の映像を見ても、とても多くの人がきちんと巻かれたワイヤーをテンションしていく様子が見られ、美しい空間を創りだすことの大変さが伝わってきます。

それにしても施工時間72時間。これを実現したことがすばらしい。


2014年12月17日水曜日

アール・デコで学ぶ。その2

デザイン学校のグラフィックデザイン専攻の学生さんたちを引率して行った「東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)」

近代デザインの傑作であるこの建物で行った撮影実習は、どこを見ても美術作品であるこの空間をどのように発見し、切り取り、記録するのかがポイント。

視覚的なイメージを写真というメディアに切り取る作業は、意図しなければただのメモにしかなりません。
デザインのトレーニングとして光や色の再現や演出にもこだわって撮影していきたいものです。

このような空間で問題となるのが明るさ。
特に近代建築では現代の空間とは比べ物にならないくらい暗いので、手持ち撮影ではISO感度をあげることが必須ですが、目で見ている以上に空間による明暗の差が大きいため、撮影後のレタッチ作業も重要です。

中でもフィルム撮影のプリント作業でも行っていた「焼き込み」と「覆い焼き」は、画像処理ソフトのPhotoshopにも搭載された基本ツールなので、自然な修正をしっかり身につけたいですね。

学生さん達に混じって撮影した写真の一部をまとめてみました。
以前に何度も紹介しているので違った写真にしようと、比較的部分的な要素を中心にセレクトしています。


>>以前の旧朝香宮邸を紹介したページ
アール・デコの館/その1
アール・デコの館/その2
アール・デコの時間

2014年12月15日月曜日

アール・デコの邸宅で学ぶ。その1

改修と新館増築のために休館していた東京都庭園美術館が今年リニューアルオープンし、本館では「アーキテクツ/1933/Shirokane アール・デコ建築をみる」が開催中(12/25まで)

東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)は、日本に現存するアールデコ建築の代表として、一度は見ておきたい建物ですから、デザイン学校のグラフィックデザイン専攻の学生さん達を連れて出かけてきました。
アール・デコ様式は近代デザイン史の授業でも学習しましたし、この旧朝香宮邸はアール・デコ様式の特徴がとてもわかりやすい造形表現となっているので、授業でも多くの画像を紹介しましたから事前情報は豊富。

しかもこの期間中は美術作品である建物を鑑賞する機会として、撮影が可能な期間。
気になった造形や空間をどう切り取るのか?
色や明るさをどう写真に納めるのか?
写真やデザインの構図の学習も兼ねている贅沢な授業になりました。

エントランスにはルネ・ラリックのガラスレリーフ、邸宅内にはアンリ・ラパンのデザインが溢れます。この空間で撮影が可能というのはとても贅沢です。


日々PCに向かってネット上の情報だけで刺激を受けることの多い学生さん達にとって、日常から切り離された空間はとても多くの刺激を与えてくれたことと思います。
さて、皆さんはどんな写真が撮れているのでしょうか。

2014年12月13日土曜日

フラクタルな野菜。

最近目にすることが多くなった不思議な形態の野菜「スパイラルロマネスコ」
カリフラワーやブロッコリーの仲間で、食感はカリフラワーに近く、味はブロッコリーに近い感じ。
それにしてもなぜこんな形なのでしょうね。
かなり好きなデザインです。

いろんな食材と一緒にザル蒸しに。
ザルが平なのでまんべんなく蒸気が回り、途中で鍋の蓋を開けながら時間差で素材を追加できるのも良いです。

<塩豚と野菜のザル蒸し>
食材はすべて食べやすい大きさ、加熱しやすい大きさにカット。火が通りにくいものから蒸しはじめ、途中で蒸し器の蓋をあけながら様子を見て素材を追加。
蒸し上がりが揃うようにイメージします。
いろんなタレを用意して味の変化を楽しみます。

2014年12月10日水曜日

冬は久々。

冬になるとなんだか寒げに感じてしまいあまり登場しなくなるサラダ。
酢の物感覚で根菜と海藻のサラダを作りました。
ゴマ油や醤油ベースだとそのまま酢の物になってしまうので、レモンやガーリックオイルでやや洋風に。
主菜がこってりしている時にはおすすめです。


<白キクラゲとワカメとジャガイモのサラダ>
ジャガイモは煮崩れしない程度にやわらかく蒸して冷ましておく。
ワカメは塩抜きし、乾燥白キクラゲは戻してそれぞれカットする。
ボウルにレモンを絞り、塩、ガーリックオイル、コショウ、砂糖少々を加えたら材料を混ぜ合わせる。
器に盛ってからレッドキャベツの芽を飾る。

2014年12月8日月曜日

断面が良い。

魚の切り方で最も簡単な筒切り。

頭と内蔵を抜いたらそのまま胴の長さをぶつ切りにしていくだけなので、簡単な上とても早く、しかも筒に切った切り口からは味が染みやすくて、身崩れしにくい。

ということはまさに煮物のための切り方と言ってもいいくらいですね。

サンマは塩焼きや蒲焼きなどの「焼き」が多かったので筒煮にしました。
大量にあるギンナンも茹でて加えました。


<サンマの筒煮>
サンマの両面を包丁でなでて鱗を取り、塩をしてしばらくおく。
頭を落とし、内蔵を取り除いたら水で洗い流して良く水気を拭き取り、沸騰した湯にくぐらせて汚れと余分な脂を落としザルにあげておく。
再び鍋に湯を湧かし、醤油、酒、砂糖、ショウガを加え一煮立ちしたらサンマを筒切りして加えて煮る。
途中かき回さず、サンマの身が煮汁から出たら何度か煮汁をお玉でかけるようにする。
煮汁が半量以下になるまでじっくり煮る。
器に盛り、白髪葱か針ショウガをのせる。

2014年12月6日土曜日

待望の花。

待望のルスクス・ヒポフィルムが開花しました。


筋状の亀裂が先からはじけたように開き、中央にツボミの時よりひとまわり小さい筒状の褐色の雄しべがあります。
どうやら雌雄同株で、花は雄花と雌花に分かれているらしいのですが、今回咲いたのは2輪。
どちらも雄花のようでした。

葉だと思っていたものも実は葉のように変化した枝(葉状枝)なのだそうで、そうなると枝から花芽が出るというごく普通の生態ですが、どうしてこれが枝なのか。
学術的には謎ではないのでしょうが、不思議ばかりの植物です。

ほんの1日くらいでまた閉じてしまいました。
まだ花芽はあるので、そのうちまた咲くのでしょうか。
それにしても花束に付いてきたおまけのような1枝でしたが、1ヶ月以上もの長い間楽しませてもらっています。

まだ枯れる様子がないのもスゴい。
まだまだ咲くのでしょうか。
楽しみは続きます。

2014年12月4日木曜日

期待の亀裂。

中々成長の遅かったルスクス・ヒポフィルムが、ここへ来て急激に変化してきています。
垂れ下がったコブにタテスジが入り亀裂から中が見えている様子。これはもう咲く。という予感。

根元には更に新しい花芽が伸びて、3輪の花が咲くのでしょうか。

2014年12月2日火曜日

紅白に翡翠。

トマトとダイコンのおでん
冬なので寒いのは当たり前なのですが、身体がこわばってしまってどうも不健康。

暖かい料理で身体の中からほぐしていきたいですね。
11月に収穫した銀杏もまだまだたくさんあるので、惜しまず使います。

とてもシンプルですがトマトと大根のおでん(銀杏入り)。
湯剥きしたトマトを煮崩さないのだけがポイントです。

2014年11月30日日曜日

どうなる?

すでに丸1ヶ月。まだ花瓶で生き続けるルスクス・ヒポフィルム

少しずつですが順調に成長しています。

当初観察していた一番上の葉の表から出ている花芽よりも、下の方の葉の裏に出ている花芽が成長が早いですね。

同じ芽から2つめの花芽が出てきています。

このままただ長くなるだけなのか。
それとも丸い固まりに変化があるのか。

そろそろ別の変化があるのでは?と期待の毎日です。


2014年11月26日水曜日

生の甘さと食感。

近所の野菜直売所で旬のカリフラワーを発見。
大きくて花芽も詰まっていて美味しそうです。

おばちゃんが「生で食べられるから」と言っていたので、そのままポリポリ食べてみました。
甘みがあって、食べられるというより美味しい。
加熱しすぎた時の残念なグズグズ感もまったく心配なし。

生のままでの料理のアレンジは思いつかなかったので、とりあえず軽く焼き目をつけて大根の葉とアミで作ったきんぴらで和えました。

後で調べると、生では花芽の部分と茎の部分を分けて使うといいのですね。


<焼きカリフラワー>
カリフラワーは茎の部分に薄く包丁を入れてそのまま裂き、ごま油で軽く焼き目をつける程度に焼く。
大根の葉のみじん切りをゴマ油で炒め、干しアミ、砂糖、醤油を加えてさっと混ぜ合わせたきんぴらをカリフラワーと和える。

2014年11月24日月曜日

煎餅瓶の世界。

煎餅瓶を住まいにしたクロアゲハはその後もなんとか順調。
空間が狭いせいもあり、また冬で気温が低いこともあり、ほとんど飛ばず無駄に体力を使っていないのが良いのでしょうか。

そうは言っても、自分から吸蜜に行く事はないため、毎日のように餌場まで誘導。
口吻を伸ばしてやるとやっと吸い始めます。
自然界ではなかなかゆっくり吸蜜を観察できることはないですから、とても貴重な体験ですね。

2014年11月22日土曜日

グラフィックデザインの革命。

世田谷美術館で開催されていた「松本瑠樹コレクション ユートピアを求めてーポスターに見るロシア・アヴァンギャルドとソヴィエト・モダニズム」を会期終了間際に見てきました。(11/24で会期終了)


世界的なポスターコレクターであり、ファッションブランド「BA-TSU」の創業者である松本瑠樹氏のコレクション展で、1997年にはニューヨーク近代美術館MoMAにて開催された「ソビエト・デザイン革命の構築/ステンベルグ兄弟展」に継ぐ大規模なポスター展。
これほどまでにロシア構成主義のポスターが見られる機会はそうそうないと思いながら中々行く事ができず、見逃しそうになってしまいました。

今回の展覧会の最大の目玉はステンベルグ兄弟による映画ポスターで、その大胆な色使いやフォトモンタージュ、タイポグラフィには現代のグラフィック表現の手法のすべてが確立されていて、まさに現代グラフィックの誕生といったところ。
しかもロシア語が全く理解できなくても訴えかけるイメージが伝わる表現力には圧倒されました。

2014年11月18日火曜日

反射と入射と写真の関係

デザイン学校の研究生を対象とした写真ゼミが始まりました。

ゼミ生の希望を聞きながら、1.2学年の授業では実施できない写真撮影に取り組むことが目的。

一般的なカメラがフィルムからデジタルになって、とても変わった事のひとつが撮影者の露出の意識。
フィルムの1枚いくらといったコストの意識がなくなり、その場で液晶で確認しながら撮り直せる安心感から、適正露出を見極めるという感覚は欠如し、光を測る事の重要性を理解することが難しくなりました。

ゼミの初回。
フィルムに挑戦したいという学生さんの意見から、まずは測光をテーマにゼミは進行。
今後、何回かに分けてゼミ内容を紹介して行きます。

まずは一般的には聞き慣れない、反射光と入射光についてを学びます。
(つづく)

2014年11月16日日曜日

吸蜜

初夏にナミアゲハが羽化した時は、2〜3日は玄関で放し飼いをして、天気の良い日中にベランダから青空へ放したのですが、この時期に外に放すのは可哀想なので、室内で何とか飼育環境を整えようと試行錯誤。

まずは餌の問題。
スポンジにハチミツ水やスポーツドリンクを染み込ませて止まらせるという方法が一般的なようなので、シャーレーで餌場を作りました。
止まらせてみましたが自分から吸蜜する様子がないので、口吻をのばしてやるとどうにか吸蜜している様子。


少しでも食べたようでまずは安心。

結局、数年前に金魚を飼っていた丸い煎餅瓶を住まいに提供しました。

夏場でも難しい蝶の成虫の飼育を、寒い冬に初挑戦です。

2014年11月13日木曜日

ナミでなくクロ。

羽化の気配を確認した翌朝、立派なアゲハが羽化していました。
しかし。

黄色地に黒縞のナミアゲハを想像していたのですが、なんとそこに現れたのは立派なクロアゲハ

幼虫がそっくりだったので全く疑っていませんでしたが、クロアゲハの食草も柑橘系なのですね。

クロアゲハの幼虫の写真がなかったのですが、前蛹、蛹の写真を見比べると、確かに模様の感じが違ったり、大きさや蛹の頭の角の深さが違ったりしていました。
(左がナミ。右がクロ)



せっかく生まれてきたのですから、出来るだけのことはしてあげようと思っています。

2014年11月10日月曜日

越冬しない?

蛹で冬を越すと思っていたナミアゲハ
キレイな緑色から深緑に変化。
さすがに真緑のままではなく冬っぽく褐色になるのかと思っていたら、蛹の殻が半透明になり、蝶の姿が透けています。
マズイ。越冬に失敗して羽化してしまいます。

家で一番寒い玄関脇の窓辺に置いておいたのですが、それでも暖かかったのでしょうか。
ここまできたら越冬は無理なので、羽化させてやるしかありません。
まさかの冬蝶生活となりそうです。

2014年11月8日土曜日

色を測る。

作品などの撮影で使う照明は実は何でも良いという話の続きです。
蛍光灯や、LEDが一般的になった反面、蛍光灯と言っても様々な色のものがあって、実際、ギャラリーなどの現場で作品撮影を行う際には、場所によって照明がミックスされていたり、外光の影響を受ける場所があったりしてとても複雑。

こうした現場では光の色を測るカラーメーターというものが必須。
デジタル一眼カメラなどでは、このメーターで測定した数値をホワイトバランスで設定することができて、細かい色再現に対応しています。


最近はスマートフォンで何でもできるので、こうした機能のアプリがないかと探してみました。
カラーメーターのようには使えませんが、ある程度の目安にはできそうなアプリを発見。
学生さんには良いかもしれません。

2014年11月7日金曜日

写真と照明の色再現。

学生の頃に学んだ写真撮影の照明は、昼光用フィルムに合わせたブルーランプを使うというのが一般的でしたが、ブルーランプというのは一般的な黄色い電球よりコストが高い上、熱のため使用時間によって退色してしまい、電球が切れなくても一定時間を過ぎたら取り替えないとフィルムの色再現が難しいというちょっと厄介なもの。

かといって黄色いランプでは色を補正するためにブルーのフィルターをかける必要があり、これはこれでいろいろ面倒でした。

ところがデジタルではカメラ内部でホワイトバランスという色調整の機能があるため、一般的な黄色い光のランプで事足りるようになり、照明を使った写真撮影がとても気軽になりました。
デザイン学校の撮影実習でも一般的な黄色い電球を使っています。

色再現という意味では蛍光灯でもLEDでも照明は何でも良いので、家で作品を撮影したい時など、蛍光灯やLEDのスタンドでも実は撮影はできてしまいます。

2014年11月6日木曜日

花芽なのか?

謎の多い植物ルスクス・ヒポフィルム
枯れる様子はありませんがとても成長が遅いようで、3〜4mmの芽は大きくなっているようにも見えますが、肉眼での変化はまだ良くわかりません。

単眼鏡(マルチモノキュラー)+iPhoneのコリメートマクロ撮影。


芽から出た瘤が少し長く伸びてきたように見えます。
これが花芽なのでしょうか。無事咲きますように。

2014年11月5日水曜日

釘でとめる。

文藝春秋版の「父が消えた」。
目次裏には「装釘 福田隆義」とあります。

絵本作家でイラストレーターでもある福田隆義氏は、多くの書籍を手がけてますが、この「装釘」という表記はあまり馴染みがありませんでした。

本を綴じ、表紙などをつけ、意匠を加えて本としての体裁を飾り整える作業である「そうてい」という漢字表記には、もともとの意味である装い訂(さだ)めるの略用表記として「丁」が正しいとか、書画で用いる「幀」が正しいとか、「釘」は中国から入った熟語だとか、今ひとつ「違い」がはっきりせず、個人的にもこれまで多く目にしてた「装丁」、「装幀」を用いてきましたが、「丁」と「幀」をあまり区別していませんでしたが、「釘」は使ったことがないので調べてみると、ちょっと興味深い意見を見つけました。

暮らしの手帖の創刊者である編集者の花森安治氏は、「本の内容にふさわしい表紙を描き、扉をつけて、きちんと体裁をととのえるは装訂ではない。作った人間が釘でしっかりとめなくてはいけない。
書物はことばで作られた建築なんだ。だから装釘でなくては魂がこもらないんだ。装丁など論外だ。ことばや文書にいのちをかける人間がつかう字ではない。本を大切に考えるなら、釘の字ひとつおろそかにしてはいけない」(書籍『花森安治の編集室』より引用)
と語っています。

なるほど電子書籍が当たり前になって「本」という価値観がはっきりしてきた現代には、ものを作る立場からの意識の表れとしては「釘」が適切なのかもしれません。

30年以上前の本を手に取って、改めて現代の本について考えさせられたのでした。




2014年11月4日火曜日

三鷹から八王子。

書棚にあったはずの尾辻克彦「父が消えた」

見つからないまま、どうしても読み直したくて購入しました。
1981年の文藝春秋版の初版本です。
芥川受賞の「父が消えた」他、「星に触わる」、「猫が近づく」などの短篇5作品。

ぽつりぽつりと語りかけるような文体と、活版で組まれた一文字一文字の紙への圧力が、字面を追うのではなく「読む」という感覚を強く感じさせ、中央線からの車窓を想像させてくれます。


この本からしばらく赤瀬川ワールドへ再突入予定です。

2014年11月3日月曜日

手塚美女。

吉祥寺のGALLERY KAIで開催中の「手塚治虫の美女画展」を見てきました。(11/9まで)

その名の通り漫画界の巨匠が描いた美女達の展示で、カラー表紙画などの原画と複製原画を集めたもの。

複製原画というのは比較的新しい言葉ではないかと思うのですが、美術展などで以前からあるポスターなどと呼ばれるオフセット印刷の複製ポスターに対して、ジークレー印刷とかジークレー版画などと呼ばれる、高精細インクジェット印刷の複製画を呼ぶようで、オフセット印刷に比べ刷色が多かったり、油彩のキャンバスなどオリジナルに近い素材にを印刷することができ、より再現性が原画に近いということから付けられた名称のようです。

実際今回の展覧会でも断り書きがなければ原画と見紛うほど精巧な印刷で、中には吹き出し部分にご丁寧に写植文字を貼付けて版下のように複製したものもあり、なかなか手が込んでいるものでした。
原画自体がペンと水彩で描かれているので、インクジェットでの質感が似ていることもクオリティが高い理由と思われます。

展示点数が少なかったのは残念でしたが、美女というキーワードで集めたことで手塚漫画の違った一面が見られ印象が随分変わりました。


このギャラリーはもともとは渋谷区の広尾にある慶応義塾幼稚舎校庭内にあった蔵で、校舎増築に伴い移築再生されたものなのだとか。
歴史的建造物に現代的な手が入り、雰囲気の良いギャラリーでした。

2014年11月2日日曜日

収穫祭。

イチョウの葉が黄色く色付き始めました。

昨年は10月のはじめに銀杏拾いをしたので、ちょっとタイミングが遅かったか?と思いながらも一橋大学の構内へ。

昨年も収穫した校舎裏のイチョウの林へ行くと、根元に銀杏が落ちている木とまったく落ちていない木があり、今年は随分個体差があったようです。

小振りなものから大振りのものまで、それぞれに美味しさが違うので、あまり選ばずに拾って持ち帰り、果肉を落として天日乾燥。

総量1.28kg。
なかなかの収穫です。
毎年の恒例行事になりそうな予感。



2014年11月1日土曜日

11月の展覧会

11月に開催されている展覧会。
すでに会期終了間近なものもありますので計画的に移動しないと消化できませんね。
クリスマスが近いせいか子どもたちも楽しめるような展覧会も多いようです。


「手塚治虫の美女画展」
GALLERY KAI
(開催中-11/9)

「真穴みかん写真展」
デザインギャラリー1953
(開催中-11/10)

「日本のタイポグラフィ 五十年の記録展」
見本帖本店
(開催中-11/14)

「安西水丸展」
クリエーションギャラリーG8
(開催中-11/20)

「建築の皮膚と体温-イタリアモダンデザインの父、ジオ・ポンティの世界-展」
LIXILギャラリー
(開催中-11/22)

「ユートピアを求めているポスターに見るロシア・アヴァンギャルドとソヴィエト・モダニズム」
世田谷美術館
(開催中-11/24)
※神奈川県立近大美術館 葉山で2013年開催された展覧会の巡回展です。

「グラフィックデザイン展<ペルソナ>50年記念 Persona 1965」
ギンザ・グラフィックギャラリー
(11/5-11/27)

「伊東豊雄展 台中メトロポリタンオペラハウスの軌跡」
TOTOギャラリー間
(開催中-12/20)

「ザハ・ハディド」
東京オペラシティ アートギャラリー
(開催中-12/23)

「ティム・バートンの世界」
森アーツセンターギャラリー
(開催中-1/4)

「磯崎新 12×5=60」
ワタリウム美術館
(開催中-2015.1/12)

「イエラ・マリ展 — 字のない絵本の世界 —」
板橋区立美術館
(11/22-1/12)

「ヴァンヌーボ×15人の写真家」
見本帖本店
(11/20-1/13)

「奈良原一高 王国 Narahara Ikko: Domains」
国立近代美術館ギャラリー4
(11/18-3/1)

「ヒカリ展 光のふしぎ、未知の輝きに迫る!」
国立科学博物館
(開催中-2/22)

2014年10月31日金曜日

真ん中に付いてる。

花屋さんで買ってきた花束に入っていた緑の葉もの。
葉っぱの真ん中に何か付いていると思って取ろうとしたのですが、どうやら芽のようです。


よく見ると他の葉にもトゲだか葉のようなものが葉の真ん中にあり、表だったり裏だったり。

また寄生生物か?と疑心暗鬼になって調べてみると、ルスクス・ヒポフィルム(Ruscus hypophyllum)というマデイラ諸島(ポルトガル)を原産とする植物なのだそうで、この芽は花芽らしいです。

こうした造形というのはなかなか人がデザインして生まれる形態ではないですよね。
自然界のデザイン造形力というのは本当に大した物だと感心してしまいます。

水揚げが良くもちが良い事から、枝ものの花材としてポピュラーなのだとか。
このまま枯れなければ花が咲くのでしょうか。
ちょっと楽しみです。

2014年10月30日木曜日

旅するキャンペーン。


東京ステーションギャラリーで開催中の『ディスカバー、ディスカバー・ジャパン 「遠く」へ行きたい』を見てきました。(11/9まで)


EXPO’70が閉幕した1970年10月に国鉄が開始したキャンペーン「ディスカバー・ジャパン」は、特定地域に絞らず「日本を発見し、自分自身を再発見する」というコンセプトで1976年まで続き、後に大成功する「いい日旅立ち(ディスカバー・ジャパン2)」へとつながって行く名キャンペーン。

展覧会ではキャンペーン「ディスカバー・ジャパン」で制作された100点以上のポスターや資料、キャンペーンの一環として放送を開始した長寿番組「遠くへ行きたい」や、この時代を代表する出来事として、3月に創刊した「an・an ELLE JAPON(ファッション誌「ELLE」の日本語版/現an・an)」の記事にも触れ、社会背景と広告デザインの関係を知ることができる内容は見所満載。

今見ても「旅」へ行きたくなる訴求力の高いキャンペーンです。



2014年10月29日水曜日

未来的か有機的か。

東京オペラシティ アートギャラリーで開催中の「ザハ・ハディド Zaha Hadid」展を見てきました。(12/23まで)


2020年に開催が決定した東京オリンピックの会場となる〈新国立競技場〉国際デザイン・コンクールで話題の建築家の展覧会で、広告のメインビジュアルも新国立競技場のデザインイメージのドローイングです。

新国立競技場の建設にあたっては未だに予算や建築規模、景観など様々な問題が取り上げられ、果たして本当に実現するのか?という状況の中での展覧会ですから、どういった主張があるのか楽しみでした。

展覧会の構成は「初期の作品や計画」、「世界各国のプロジェクトからスタディを含む模型や映像」、「プロダクトへの展開」、「新国立競技場」の4部構成。

建築家の展覧会でありながら図面がほとんどなく、ドローイングや模型、メイン展示室の大きな壁面に映し出されるマルチプロジェクターの画像など、ビジュアルに訴えるものが多く、ザハ氏の作品の特徴でもある有機的な造形の特徴が感覚的にとらえられる展示は、建築関係者でなくても見やすい構成。
ややイメージに偏りすぎているかな?という印象は受けましたが。

話題の新国立競技場の展示に関しては、見慣れたCG画像のパネル展示で計画の変更点に触れる訳でもなく、展覧会決定後の建設問題の加熱を考慮した苦肉の策だったのか、主催者側からの主張は控えたのでは?と思わずにいられないもので、事前に期待しすぎたせいか物足りなさを感じました。

それでも他に類をみないザハ氏の作品に触れ現代の建築や都市のひとつの方向性を考えるきっかけとして意味ある展覧会でした。

2014年10月28日火曜日

消えてしまった。

芸術家で作家の赤瀬川原平さんの訃報が報じられました。
享年77歳。

今年の3月には渋谷の松濤美術館で『ハイレッド・センター:「直接行動」の軌跡展』が開催され、町田市民文学館では「尾辻克彦×赤瀬川原平-文学と美術の多面体-」が18日に始まったばかり。

長く病気療養中だったということですが、独自の観察眼から生まれた作品や文章には「観察すること、おもしろがること」が満載で、多くのことを学んだと思います。

赤瀬川氏を偲んで読み返そうと書庫をあさりました。
やはりはじめに読み返すのは、尾辻克彦の名前で第84回芥川賞を受賞した「父が消えた」しかないと思って探したのですが、どこかに消えてしまったのかどうしても見つかりません。
神隠しにでもあったかのようです。


まだまだ新しい活動を知りたかったですし、文章を読みたかったので残念でなりません。
ご冥福をお祈りいたします。

2014年10月27日月曜日

映像の実力。

SONYの「4K Ultra HD TV」のCMがすごいことになっています。
雪が積もった林の中で子ども達がシャボン玉を吹く。
シャボン玉はみるみるうちに凍っていく。
これだけの映像なのに恐ろしく美しく見入ってしまう。

だれもが手軽に映像をネットにアップする時代。
久しぶりに映像の強さ凄さを見せられました。
こういう映像をどうだ!と見せつけるSONYってやっぱりスゴイと思うのでした。

このCMの冒頭で子どもが手にしているただの空き瓶やシャボン玉を吹く針金の素朴さが、シャボン玉の美しさをより際立たせています。

2014年10月26日日曜日

秋の訪問者/その4

ナミアゲハの蛹のうち褐色の個体は飼育ケースの蓋の裏で蛹になったので、ちょうど縁で見づらい位置。
そのちょうど真下あたりの飼育ケースの底に、見慣れない茶色い固まりが落ちていて、嫌な予感。

調べてみると「ヤドリバエ」の蛹です。
褐色のアゲハの蛹の腰のあたりには穴が開いていたので、つまりヤドリバエに寄生されて死んでしまっていました。

このヤドリバエ。
どうやら蝶の幼虫が好む食草に卵を産み、幼虫が葉を食べる時にヤドリバエの卵が体内に入り、寄生されてしまうようです。
エイリアンみたいでとてもコワいです。

ナミアゲハに寄生した憎きヤドリバエの蛹。試験管に入れましたがさてどうしたものか。



2014年10月25日土曜日

ボトルの個性

シングルモルトのボトラーズ・ウィスキーをお手軽価格で飲ませてくれるお店があると知人から聞き、先日連れて行ってもらいました。

単一蒸溜所の原酒のみでつくられたウイスキーがシングルモルト。

シングルモルトでも樽ごとに個性があって、蒸溜所のオフィシャルボトルは樽をブレンドして品質を均一にしているのに対して、ボトラーズ業者は、その個性のある樽を独自に育てて、より個性のあるウィスキーを育てているというちょっとマニアックなもの。
ワインの樽で熟成させることもあるようです。

初心者なので同じシングルモルトのオフィシャルとボトラーズを飲み比べ。

スコットランドに現存する最古の蒸溜所であるSTRATHISLA(ストラスアイラ)の12年。
シーバス リーガルの核となるモルト原酒なのだそうです。


このあとボトラーズをいただきました。
確かに個性が際立って、香りが強く、それでも荒々しい訳ではなく、同じ原酒とは思えません。

ボトラーズは小ロットなので、気に入ったものを見つけるというよりも、味の変化を楽しむのが良いかもしれません。
新しい楽しみを教えてもらってちょっと危険です。

2014年10月24日金曜日

目立てば良い?

少し前に近くの駅前にあるバス停の一つが広告付きのバス停に変わりました。

夜になると看板内の蛍光灯が光って、バス停自体も明るくなっていいのですが、近くを歩いているとやたらと目に入ってきてますので、広告効果は絶大なのでしょうが、デリカシーのない広告は困り物。

ついこの間までは、SMAPの中居正広さんの顔が超ドアップな人材派遣会社の広告。
あまりに周囲の環境から浮いていて、これはちょっと環境破壊では?という感じでした。

それが先日からiPhone6に変わってスッキリ。
反感を買うのも広告の手法の一つかも知れませんが、何か規制があれば良いのにと思ってしまいました。





2014年10月23日木曜日

活気のサンマ。

今年のサンマが活気づいてきたそうです。
昨年に比べ4割増の水揚げ。
サンマ自体の数は減っているようなので手放しでは喜べませんが、上手に水産資源を活用したいものです。

仕込み時間があった時は開いて調理。
酢漬けにしてサラダ風の和え物にしました。
酢〆で白くなった身からのぞく赤みがキレイです。

<酢漬けサンマとネギの和え物>
サンマは三枚におろして甘酢に漬けておく。
細切りにした長ネギの葉の部分とエノキタケはさっと茹でて冷ましておく。
1時間ほど酢漬けにしたサンマは、骨を抜いて皮をひき、一口大に切ってネギ、エノキタケと合わせ、酢、砂糖、塩、ゴマ油で調味し、皿に盛ったら小ネギの小口切りを振る。

2014年10月22日水曜日

秋の訪問者/その3

秋になってやってきたナミアゲハの幼虫が2匹とも蛹になりました。

ちょっと大変だったミカンの葉の調達もやっと終わりひと安心。
このまま冬を越して、春になると羽化していきます。

はじめに蛹になった個体はカサカサの茶褐色。その後3日ほどで蛹になった個体は緑色。
葉の近くかそうでないかの保護色対応かとも思いますが、どうなのでしょうね。

それにしても1年の間に2度も飼育することになるとは思いませんでした。

2014年10月21日火曜日

太陽が基本。

風景写真とかファッション写真というように写真には被写体となるものや使われ方によってジャンルが様々に細分化されていて、その中でも撮影対象が物品となるジャンルを「商品撮影」と呼びますが、この商品撮影は室内スタジオで撮影されることがほとんどで、外光の入らない部屋で撮影用の照明がたくさんある特殊な空間です。

物の見え方というのは、太陽光が降り注ぐ日中が基本として感覚に刷り込まれているので、上からの光(トップライト)で照らされるのがベース。

ですからカメラに付いているストロボというのは正面から照らすので実はとても不自然。
スタジオでなくても照明を当てて撮影する時は、まず上からの照明が当てられるように工夫できると良いですね。

ひさしぶりに写真スタジオで撮影する機会がありました。
高い天井に張り巡らされた照明器具とレールはとてもテンションがあがります。

2014年10月20日月曜日

手で考える。

デザイン学校の高等部の前期は色に焦点を当てたデザインでしたが、後期は形に焦点を当てた課題に取り組んでいて、今の課題はロゴデザインの実習。

小学生でもPCを使う授業が増え、最近では手で繰り返し描く事で形を探って行くという作業的な感覚が不足しているように感じます。

次年度のデザイン本科へ進級する前段階としてのデザイン高等部では、PCのある教室でも手を使って考える習慣を心がけています。

アイデアスケッチ段階では、アイデアを出す過程が多く残ることがとても重要で、紙いっぱいにアイデアが並んで行く事で修正を繰り返し、美しい形を求める感覚が身に付きます。

2014年10月19日日曜日

秋の訪問者/その2

秋になってやってきたナミアゲハの幼虫はその後すくすくと順調に脱皮を繰り返しながら、そろそろ終齢幼虫の大きさに育った先日、飼育ケースの中を活発に動き回りはじめました。
普段はミカンの葉や枝からは離れない幼虫が、この時ばかりはガラスの壁面やケースのフタにも移動。
蛹になるための場所探しのようです。
なかなか落ち着かないと思っていたらほぼ1日たって、枝に糸で体を固定し、ついに蛹の準備に入りました。

体を丸めてすっかり前蛹のポーズ。
このあと脱皮をして蛹に。
ここまでくればミカンの葉の調達はおしまいです。



2014年10月18日土曜日

ウチワ型。

少し前に山で拾ってきた種子。
かなり大きな種子で何の樹木か調べたところ、モミの木の仲間であることが判明。

団扇のようなものは果鱗といって、簡単に言うと松ぼっくり。
松と違うところは球状の固まりで落下せず、1片ずつバラバラになって落下するところ。
真ん中のぺらっとしているものが種子なようです。

果鱗1片が3cmほどありますから、この球果はいったいどんな大きさなのでしょうね。

残念ながら球果で落下することはないようなので、間近では観察できそうにありませんが、いつか樹上を観察して確認したいものです。



2014年10月17日金曜日

ねっとりでもさっくり。

あちらこちらで収穫祭の文字をを見かけるようになりました。
紅葉はまだのようですが、秋の野菜が続々と登場して嬉しい季節です。

貯蔵性が高く通年流通する里芋。
もっともポピュラーな品種である土垂(どだれ)は10月から11月が旬。
今が一番美味しい季節です。
ねっとりした食感と甘みはどんな料理にもあいますね。


<サトイモと長ネギの豆乳グラタン>
サトイモは皮をむいて一口大に切り、茹でて柔らかくしておく。
フライパンにオリーブオイルを引き、鶏ひき肉、長ネギを炒める。
火が通ったらサトイモ、バターを加え、バターが溶けたら小麦粉をまぶし、豆乳で伸ばしていく。
塩、コショウで味を整えバターを塗った皿に盛りチーズをかけて焼き目がつくまで焼く。

2014年10月16日木曜日

冬支度。

少し前までは室内はまだあまり冷えなかったのですが、最近になってだいぶ朝晩は冷えて来ました。
室温に比べると温度変化が少ない水中も、そろそろ冷えて来たので、サカサクラゲも保温の時期。
爬虫類などの飼育用のシート式ヒーターが活躍します。

今年は専用のLEDスタンドをセットしたため、これまでのシート式ヒーターがうまく対応できず、丸型を新規に購入。

円筒形のガラス水槽の下にぴったり敷くことができてすっきり。
なかなか手間の掛かる奴です。

配線とヒーターがストライプになっているようですが、青でなくてもいいのにと思ってしまいます。

2014年10月15日水曜日

尻尾は勢い。

今年はサンマが例年より豊漁なようですね。

サンマの美味しい季節。
好みによりますが、鮮度の良いサンマは内蔵まで美味しい。
なぜサンマは内蔵を食べることが多いのかというと、消化器官が単純な構造で、餌を食べてから排出するまでに1時間とかからなく、内臓特有のえぐみが少ないことが理由なようです。

鮮度が良いと内蔵だけでなく骨も比較的やわらかいので、頭から骨もそのまま、そうなると尻尾の先だけ残すのがなんだか悔しくて、勢いで尻尾の先まで食べきっててしまいます。

しばらくはカルシウム摂取不足にならないかもしれません。
塩焼き万歳。

<サンマの塩焼き>
サンマは包丁の背で鱗を取り塩をしておく。
しばらく置いたら流水で洗い、水気を切って切目を入れ、再度塩をしてグリルで両面を焼く。

2014年10月14日火曜日

ジャガイモのでんぷん質で。

青々とした長ネギを大量購入しました。
まずは葉の部分からと思い、すりおろしたジャガイモでチヂミ風の焼き物を作りました。
片栗粉や小麦粉のつなぎを使わないので重くなりません。
色が濃いのはジャガイモがノーザンルビーというピンク色の品種だったため。
だぼだぼソースのカツレツみたいにも見えますね。


<ネギの葉のジャガイモチヂミ>
ネギの葉は輪切りにして水にさらし、よく水気を切っておく。
すりおろしたジャガイモにネギ、干しアミ、塩を入れてよく混ぜ、ゴマ油を引いたフライパンで両面を焼く。
焼きあがったら皿に盛り、醤油、酢、砂糖を合わせたタレをかける。