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このマークは1986年のホールのオープンに合わせ、「世界一美しい響きを目指す」というコンセプトを表す「響」の文字がデザインされたもの。
サントリーホールのマークとしてデザインされた「響」マークですが、1990年には企業の「人と自然と響き会う」というコーポレートメッセージとともに企業ロゴにも採用され、2005年の「水と生きる」のコーポレートメッセージに合わせて企業ロゴが現在の「SUNTORY」に変わるまで15年間使用されました。
サントリーホールの2007年のリニューアルオープンの際のニュースリリースでは、『「世界一美しい響き」のホールを目指していく意思をこめて、今後もこの「響」という文字をデザイン化してつくられたロゴを継承していきます』と発表していますので、このマークはこれからも続いていくのでしょう。(一部をニュースリリースより引用)
完成度の高いマークですからずっと残して欲しいものです。
さて、ホール正面にある金色のオブジェ。
シンメトリーな形態である「響」マークを回転体にしたものがモチーフで、半分に切れた設置面がほぼ「響」のロゴになっています。
オープン当時は有名な話でしたが、今ではあまり知られていないようですね。
マークというシンボリックなものをただ掲げるだけでなく、ホール玄関前のオブジェとして用いる発想がスゴイです。
玄関前の金色オブジェ。
大ホールは舞台後方にも客席があるヴィンヤード型。
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さらにこのマークのスゴイところは、「響」の文字とそれ以前にサントリーが使用していた西洋風の「紋章マーク」をブレンドする発想から生まれているところ。
デザイナーである五十嵐威暢氏(現多摩美術大学学長)が、その形態の変化をJAGDA発行の「VISUAL DESIGN 2 Typography & Symbol Mark」にも掲載しています。
様々なデザインの発想がある中で、2つの要素をブレンドしながら新しい形態を創りだす様がとても良く理解できる例ですね。
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