2011年5月24日火曜日

写真とメディア

東京オペラシティアートギャラリーで開催中の「ホンマタカシ ニュー・ドキュメンタリー」展に行って来ました。
(6/26まで)
金沢21世紀美術館からの巡回展です。

一人の写真家の個展としては広い会場で、8つのシリーズに分けられた展示となっています。

展覧会の感想は人それぞれでしょうが、会場のいちばん最初に展示されているシリーズで展覧会のフライヤーにも使われている「Tokyo and My Daughter」がとても好きでした。

写真展の写真作品と言えば、大きなプリントで、ピントがバッチリ合っていて、光がとても美しくて・・・というイメージを持つ人も多いと思いますが、ブレた写真、ボケた写真が多いとか、写真の大きさがバラバラだったり、構成順が時間軸とは関係なかったりなど、組み写真としての面白さが十分に出ていました。

金沢21世紀美術館での展示では、これまでのマガジンワークを再撮影し一冊に再構成した「re-construction」を手に取って鑑賞するために、繭のような仮設ブースがSANAAによって作られたそうですが、今回のオペラシティアートギャラリーでは普通に仕切られたブースでしたので少しだけ残念でした。

同じ写真であっても、雑誌や広告などの印刷物で表現する場合と、プリントや投影などで空間と共に表現する場合によって、見せる側の意図や見る側の気持ちは大きく異なるものだということを感じた展覧会でした。

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