絶滅のおそれのある野生生物を救う活動をすることを目的に組織されたWWFは、今では世界約100カ国で温暖化を含めた多様な環境問題への取り組みを行う環境保全団体となり、今年設立50周年を迎えます。
1961年の設立からWWFのシンボルである「パンダマーク」も、この長い年月の間にデザインが変わっています。
先日、目白の切手博物館でたまたま手に入れた「WWF」マークの入った切手セットには、1974年制定のマークが入ったものから、1986年制定のマーク、2000年制定のマークと3世代のマークの切手がありました。
1974年制定のマークは存在自体はサイトで知っていたのですが、実際の使用例を見るのは初めてで、いまの感覚で見ると、手描きの味が思い切り残っていて、ゆるい表現が魅力な反面、マークのデザインとしては、もう少し何とかならなかったのか?と思ってしまいます。
1つの団体や組織がシンボルとするマークが、その時代に合わせて変化するものなのだということがわかる貴重な資料です。
(左)WWFの切手セット
(右)マークの変遷が分る切手のアップ。
中央上の1974年制定版はマークにはじめてWWFの文字が併記されたバージョン。右の1986年制定版はパンダマークが現代的にリデザインされ、手描き風のイメージが無くなります。
左の2000年制定版はWWFのフォントがベーシックな固めのローマン体からゆったりとしたボディのデザインへ変化しています。
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