2013年6月28日金曜日

ルネサンスの博学者。

東京都美術館で開催中の「レオナルド・ダ・ヴィンチ展-天才の肖像」展が6/30までと聞き急遽行ってきました。

言わずと知れたルネサンス期の巨匠ですが、今回の展覧会では現存する唯一の男性肖像画と言われ日本初公開の《音楽家の肖像》が目玉。

日本で巨匠の展覧会が行なわれる場合、油彩のタブローが中心となりデッサンやスケッチがあまりクローズアップされることは少ないのですが、今回は《音楽家の肖像》に加えてダ・ヴィンチが描き残した多くの手稿(ノート)の中でももっとも有名な《アトランティコ手稿》の展示があるというのがもうひとつの売りで、絵画だけでなく科学、建築、発明、地学、植物学などなど様々な分野に業績を残した博学者の姿が充分に感じられるものでした。

中でも球体の影などの研究を綴った「影の理論の習作」は、概要ではなく書き綴った言葉をぜひ知りたいと思わせるものでした。

《アトランティコ手稿》の日本語訳が付いた資料を探していたら解説付きCD-ROMが見つかりました。
3Dの精度が疑問ではありますがちょっと面白そうですね。

2 件のコメント:

MOT さんのコメント...

私も今日見にいきました。最終日前日だったのですごい人でした。(でもきっと明日の方がすごそうですね)スケッチは筆圧が薄くて遠目だと全然見えなかったんですが、横にモニター(?)みたいなので映し出されてるのは少しありがたかったです。勿論頑張って人をかきわけてホンモノもちゃんと見ました。図形のスケッチとかカッコよかったです。

KITA。 さんのコメント...

すぐ横に現物があるのにモニターで映すという展示自体、見えないことを前提としていますよね。
本来は展覧会などの会場で見せるには無理があるのでしょう。