2012年8月4日土曜日

並んだ。見た。


上野の東京都美術館で開催中の「マウリッツハイス美術館展」に行ってきました。(9/17まで)

相当の混雑を覚悟し、朝一番で入ることを考えていたのですが、公式サイトの「過去の混雑状況」では午前中がピークのことが多く(暑いからですかね)、1時間ごとの「待ち時間」が昼に向かって少しずつ減って行くので、12:30到着を目指して移動。20分待ちで入れました。(本当はもっと遅い方が待ち時間なしのようでしたが、なかなか予定が付かなかったので)
都立美術館の新館が会場でリニューアル前のように地下の中庭から入るのですが、新館は一番奥になるのでかなりの行列ができても館内で冷房が効く場所での待ち。
さすがにこの暑さで外はキツイから助かりますが、外にもテントが張ってあったので大混雑時は外まで並ぶことがあるのかもしれません。

さて。フェルメールの「少女」は一つ上がった1階。
B1展示室を見てエスカレーターを上がるとそこでまた行列です。
感心したのは、最前列で見たい人は行列へ。人の頭越しに遠くからでいい人はそのまま進むというシステム。これだけでかなりスムーズな感じです。
もちろん迷わず行列へ。
こんなに並んで美術品を見るのは「阿修羅像」以来かも。

会場内は暗いので本を読むわけにもいかず、美術館内なので携帯電話見るわけにも行かないし。などと考えていると思ったより列が進むのが早い。おかしいと思ったら最前列は停止禁止。歩きながらの鑑賞ってどうなのでしょう。ちょっと不服ですが、そのまま遠目の集団に紛れ地道に前の方へ。最前列の通路の後ろですが、後方の方がゆっくり見ることはできます。

そんな感じでやや苦労しての観賞でしたが、やはり実物を見て良かった。
想像より青が明るく感じましたが絵の力が違います。
「少女」だけでなく、他の作品群も、行列しても見る価値ありの展覧会でした。

グラフィックデザイン系の人はもう一つぜひ見て欲しいものがあります。

今回、展覧会の公開に合わせ、創業90周年となる小学館がとても豪華な画集を製作。裸眼では網点が見えない世界最高水準の高精細印刷による「フェルメール全作品集」。ADはグラフィックデザイナーの松永真氏。限定1000部の希少本。ミュージアムショップでガラスケースに入っていますが、なんと係の人に頼めばその場で実物を手にとって見られます。作品の拡大図版もありとてもすごい仕上がり。
見せてもらっているあいだはずっと係の人が何気なく横に立っていますが、そんなことには構わず、1ページずつじっくり見させていただきました。
この印刷はホント良いです。これだけの印刷物を見る機会はなかなかないので是非手に取って見て欲しいですね。
限定1000部が制作され、先行販売も含め750部ほどが出たそうですが、まだ残りがあるので購入した方がいたらぜひ見せてください。

おまけではありますが、今回の宣伝で武井咲さんが着用した衣装が、ミュージアムショップを出てすぐにあります。

文化服装の先生や学生さん達が制作したものですが、時代考証や宣伝活動の場での華やかさの演出などの制作エピソードの解説があり、これはこれでとても面白かったです。






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