2012年5月24日木曜日

賛否あるが


六本木の森美術館で開催中の「イ・ブル展:私からあなたへ、私たちだけに」を見てきました。(5/27まで)

イ・ブル氏は、韓国を代表する現代美術家で、国際的にも注目されているそうですが、今回の展覧会で初めて知りました。
フライヤーの感じでは、どうしようかな。と思っていたのですが、結構周囲の知人たちの評判が良かったので、会期終了間近に行ってみました。

会場はいくつかのセクションに分かれ、始めのセクションには90年代の初期の作品がありましたが、正直な感想はこのままのノリなら辛いな。という感じ。
ソフトスカルプチャーというパフォーマンス用のコスチュームから派生していったものですが、フォルムがどうしても好きになれないのでちょっと困りました。

その後、形態は洗練されていったのではじめの困惑も薄れてやや安心。年代ごとに変化する作品がセクションで区切られているので、一人のアーティストの葛藤の過程が感じられ、作品自体の好き嫌いだけで言えば好きでは無い部類ですが、確かに展覧会としては充実していて面白かったです。

黒く暗い空間に浮遊するサイボーグと名付けられた白い作品のシリーズは、究極の身体や理想の社会を追い求めているというイ・ブル氏の作品群の中でも、特にSFアニメに出てきてもおかしくないようなフォルムで、それでいて何か具体的なキャラクターを創り出しているわけではないところが、かえって説得力を感じさせているように思いました。

ゲームキャラクターやSFアニメ制作を目指している学生さん達には、フォルムを創りだすということの本質を感る意味でもぜひ見て欲しい展覧会ですね。

ひとつ下の階では「ONE PIECE展」が開催中で森美術館までの通路がとても混雑していますが、「イ・ブル展」は空いていました。

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