2012年5月18日金曜日

黄金の顔


予定が急になくなったので、江戸東京博物館の常設展示の特集展示「太陽の塔 黄金の顔」を見てきました。
(5/20まで)

実は江戸東京博物館を訪れるのは初めてだったので、博物館のウリでもある館内に架けられている江戸時代(19世紀前半)の日本橋を1/1で復元したものにもちょっと期待。

両国駅からちょうど大相撲五月場所が開催されている国技館の前を通って博物館へ。
この博物館。建築家の菊竹清訓氏の設計で、江戸城の天守閣の高さに合わせたらしくとにかく大きいです。形態もユニークな高床式で地上1階は大型観光バスが何台も停められる駐車スペースにもなっていて、10時前だというのにすでに何台もの大型バスが停まっています。なんだか嫌な予感。

春の行楽シーズンということなのでしょうか。小学生から、中学生、高校生、お年寄り、外国人観光客の団体が何組いるのかという状態。
それでも人の多さは感じますが、展示を見ていてもそれほど混雑とは感じないところがスゴイ。とても広いです。
天井も高いので博物館というよりビッグサイトなどの大型展示場という感じでした。

さて肝心の顔の展示ですが、入場してすぐの日本橋の上から吹き抜けの下の階を見下ろすと黄金の顔が見えます。
ちょっと遠いですが、床に設置された顔を見るにはちょうどいい感じ。
(この会場にこの顔、しかも江戸時代の日本橋から見下ろすというのはちょっと違和感もありますが)

この黄金の顔は劣化のため1992年に取り外され保管されていたEXPO'70(大阪万博)当時のオリジナル。現在万博公園の太陽の塔についている顔はその時に付け替えられた複製です。
直径11mの黄金の顔は塔の上では60mの高さなので大きさを感じませんでしたが、間近で見るとそのスケール感には驚かされます。

設置作業の映像が流れていたのでじっくり見てみると、この黄金の顔は表面を覆うステンレスの金属板のパーツを、展示のために組んだ木枠の構造体に貼り付けるようにしているだけで、太陽の塔の頭部がすげ替えられてそのままあるわけではないようでした。
それでも近くから(とても見づらいのですが)見ると、オリジナルを感じさせる金属の劣化が観察できて大感動ものです。
(会場に来ている団体さん達はほとんど立ち止まっていませんでした。)

残念なのは顔が設置してある階では、厚さが1800mmくらいあって、側面を覆った赤い壁しか見られないこと。
せめて数カ所でも台を置くとか、近くで見られる工夫をして欲しかったと思います。
赤い色も良くないですね。昨年大阪で展示された時の映像は黒で囲っていたのでその方がまだ良かった気がします。

目視はできない高さ。腕を伸ばしてやっと撮影。

大阪で公開された時の映像。この時は眼のライトは写真のようですね。


太陽の塔がある大阪の万博公園では、昨年、岡本太郎生誕100年の記念として夏休みとクリスマスにイルミネーションのイベントが開催されたようです。

大阪イルミナイト万博2011夏休み


大阪イルミナイト万博2011X'mas

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