さて、2010年に開催された展覧会ですが、振り返ってみると実に様々ないい展覧会があり、多くの刺激をもらいました。
デザインを学習している学生にも直接刺激になるような展覧会は、開催されると紹介するためにもなるべく見に行くようにしていますが、グラフィック系で印象に残っている展覧会にはこのようなものがありました。
「早川良雄-“顔”と“形状”(東京国立近代美術館)」
http://www.momat.go.jp/Honkan/Hayakawa_Yoshio/index.html
「東の亀倉、西の早川」と言われ、東京オリンピックのポスターを手がけた亀倉雄策と並び称される存在だった早川良雄氏。
2009年3月に急逝した早川氏の“顔”のイラストレーションをメインに、多くのポスターや雑誌、書籍の表紙の印刷物も展示された中々渋い展覧会。
近代美術館の「ギャラリー4」で開催のため、あまり人混みを気にせずに鑑賞できたのも良かった。
「田中一光ポスター 1953-1979(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)」
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/exhibition/g283/index.html
無印良品の創設メンバーで日本を代表する世界的デザイナーのポスターだけの展覧会。印刷物が芸術作品になれることを見せつける素晴しい展覧会でした。
「福田繁雄のヴィジュアル・ジャンピング(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)」
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/exhibition/g284/index.html
やはり2009年1月に急逝した福田繁雄氏のポスター展。自宅アトリエからDNPに寄贈されたというポスターをはじめ、厳選された作品はどれも見応え十分な重みがありました。
「NB@gggネヴィル・ブロディ2010(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)」
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/exhibition/g287/index.html
イギリスを代表するデザイナーであるネヴィル・ブロディ氏の10年ぶりの展覧会。インパクトがありカッコ良く美しい。実験的な作品も多い中、ヴィジュアルに特化した作品を厳選した質の高い展覧会でした。
この中からベスト10入りするかどうか、他の展覧会も思い出しながらじっくり検討していきます。
0 件のコメント:
コメントを投稿