2010年9月30日木曜日

建築と装飾と

我が家の裏には一橋大学があります。
(一橋大学の裏に我が家があるのか?)
国立という住宅街にあって、キャンバスは市民に開放されているので、晴れた日などは多くの市民の散歩コースになります。

この一橋大学の多くの建物になぞの怪物や動物が潜んでいることは有名で、
建物を設計した伊東忠太は築地本願寺など他の建物にも怪物を飾っていて、研究者の本も多く書かれています。

こうした動物の装飾には、幾何学的模様や植物を模した装飾とは違った印象を強く受けます。
建物が持つ象徴性に設計者の思いが強く現れているように感じます。









先日訪れた東京大学安田講堂にも、一橋大学ほどではありませんが動物の装飾がありました。のレリーフです。










は「知恵」の象徴でもあるそうなので、大学にふさわしい図柄なのかも知れませんね。

建物自体の空間性やデザインを見て歩くのも楽しいですが、ごく一部に施された装飾を見て回るのも楽しいものです。

伊東忠太動物園」(藤森照信/増田彰久)という素晴しい本が筑摩書房より出版されていましたが、現在品切れで再版未定のようです。
とても良い本なので復刊してほしいです。
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2010年9月29日水曜日

秋一番の味覚

今年は近海での漁獲量が極端に少なく高かったサンマが、最近少しずつ安く出るようになってきました。

秋はなんといってもサンマ。
塩焼きにしたサンマを頭からかぶりつく醍醐味はイワシでは味わえません。

魚はカラダにいい。
と言いますが、中でもサンマの栄養価は、青魚の中でも優れているそうです。

不飽和脂肪酸(EPA・DHA)の効果で、血液サラサラ、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞などの生活習慣病を予防。脳内の毛細血管に弾力を与え、体内の悪玉コレステロールを減らす作用のほか、ビタミンB2、B12も豊富で血流を助け、貧血予防にも効果があるなど、まさに血液のための魚です。

まだまだほかにも良質なタンパク質カルシウム鉄分など、皮膚粘膜や眼精疲労、ガン予防といった効果も期待できるそうです。
くどいですがやっぱり秋はサンマなんです。
塩焼きも捨てがたいのですが、3枚に下ろして蒲焼きにしました。

3枚に下ろしたサンマをタレに漬け込みます。
この光がまた魅惑的です。
タレが少し焦げるくらいの焼き加減で。
身はふっくら。今年のサンマも最高!

2010年9月28日火曜日

ナニモノナノか?

先週の土曜日から吉祥寺の「武蔵野市立吉祥寺美術館」で「草間彌生展 ワタシというナニモノかへの問い」が始まりました。

水玉模様や網目模様が特徴的な現代美術家で2009年には文化功労者にも選ばれています。

今年は「瀬戸内国際芸術祭」も賑わっているようなので、直島の埠頭にある赤いカボチャ黄色いカボチャを思い出す人も多いのではないでしょうか。

公式サイトによれば、今回の展覧会は「松本市美術館」に所蔵の作品のうち、日本に帰国した1973年以降の版画とコラージュ作品に草間彌生自身のコトバも紹介されるそうなので、より非凡なキャラクター性が感じられるのではと期待しています。

草間彌生と言えば、昨年の夏にKDDIから携帯電話「iida Art Editions」として「YAYOI KUSAMA」シリーズが発売されていました。

販売されていたのは3作品。
好き嫌いはともかく、この世界観はスゴイです。

ドッツ・オブセッション、水玉で幸福いっぱい

私の犬のリンリン

宇宙へ行くときのハンドバッグ

昨年は「六本木ヒルズ アート & デザイン ストア」で売っているのを見ましたが、結構作りが良かったです。
売れたのでしょうかね。使っている人に会ってみたい。

参考資料:生産台数と価格
「ドッツ・オブセッション、水玉で幸福いっぱい」と
「私の犬のリンリン」<各100台/100万円>
「宇宙へ行くときのハンドバッグ」<1000台/10万円>

「草間彌生展 ワタシというナニモノかへの問い」(9/18[土]-11/7[日]まで)

2010年9月27日月曜日

渡りの季節到来?

急に寒くなって、良い季節の「秋」を通り過ぎてしまいましたが、これから少しは暖かさが戻るのでしょうか。
暑すぎて外出しづらかった夏が終わったのですから、過ごしやすい行楽日和が来てほしいものです。

秋になると日本よりもっと寒いロシアや中国などの地域から越冬のために渡り鳥がやってきます。種類によって時期は異なりますが、そろそろ秋鳥が見られる季節。

渡り鳥はカモハクチョウなどが有名ですが、里山や森で見られるツグミジョウビタキモズなども秋に日本に来る渡り鳥です。

中には完全な渡りをしないで高地と低地の移動だけで周年生息する鳥もいます。

夏場は葉が生い茂っているので鳥のさえずりは聞こえても中々姿を見かけるのは難しいですが、広葉樹が落ち始めると探しやすくなります。
天気が良くなったら、山へ鳥を観に行くハイキングもいいですね。



2010年9月26日日曜日

仲間でないのに?

カジキはその肉質がマグロに似ている事などから通称「カジキマグロ」と呼ばれますが、マグロはサバ科カジキはカジキ亜目のメカジキ科かマカジキ科となり異なる種です。

分類上まったくことなる魚が、肉質が似ているという
ことで仲間のような名称で呼ばれるのは不思議ですよね。
アカムツやクロムツの仲間のように「銀ムツ」と呼ばれていた魚が2003年のJAS法改訂から「メロ」と改名され、「銀ムツ」という魚はいないということを知った時もなかなか衝撃的でした。

通称はともかく、カジキは淡白でとても美味しい魚ですよね。厚みのある切り身をソテーや照り焼きにする調理が一般的ですが、短冊切りにして炒め物にしても美味しい。

カジキはカリウムの含有量が多く、高血圧予防や頭痛、肩こり、耳鳴りに効果があるそうです。
またカジキの仲間では、メカジキが一番DHAが豊富だそうです。

オイスターソースと豆板醤で中華炒めにしました。
片栗粉と酒、塩、卵白で下味を付けておくとしっとり仕上がります。

2010年9月25日土曜日

保存のきく助っ人

生鮮食品を使い切るためには、量や種類を買い過ぎないことが大切ですよね。
かといって、あまり少ない食材だとメニューが偏ってしまいがち。
上手く保存のきく食材を常備しておくと、メニューのバリエーションが増えるだけでなく、冷蔵庫に何もなかった時にも助かるので、保存食材を上手く使えるようになることは目標のひとつです。

細菌による食物の腐敗を防ぐ方法として古くから塩漬けがありますが、比較的常備率が高くていろいろ使い回しができて便利なものに「ワカメ」と「ザーサイ」があります。

塩蔵ワカメは乾燥ワカメに比べ、風味も歯ごたえも良く、欠かせません。酢の物や和え物などにすぐ使え、あと一品欲しい時にもとても重宝します。
塩漬ザーサイはかなり塩分濃度が高いので、塩蔵ワカメよりは時間もかかりますが、調味の塩替わりにできる使い方がおすすめです。

キッチンの脇で塩抜き中の「ワカメ」と「ザーサイ」。






















他の調理の下ごしらえをしながら塩抜きをしている時間というのは、なんか贅沢な感じで結構好きです。

ジャガイモとザーサイの細切り炒め
ザーサイの塩味、風味付けにごま油と少量の醤油だけで美味しくできて手軽です

2010年9月24日金曜日

ヒノキの香

急な気候の変化で体調が今ひとつ。
夏の疲れが今ごろになって出て来てしまいました。

秋バテ」ですね。

夏バテに効果のある「ミョウガ」ですが、ここにきて大活躍です。
ミョウガはほとんどが水分で、栄養的には特に優れた効果はないようですが、精油成分のアルファピネンを多く含み、ハーブとしての効果が期待できます。

アルファピネンはヒノキにも含まれる香りで、食欲を促進し消化を助けリラックス効果も期待できるので、夏のダメージによる食欲減退に効果がありそうですね。

体温を下げてからだの不調を整える効果、解毒作用や口内炎、喉の痛み、風邪の予防にも効果があるようです。

小振りで不揃いなミョウガが手に入ったときは、保存の効く「甘酢漬」に。
ミョウガに含まれるアントシアンという色素が酢と反応し、鮮やかな赤色になりとてもキレイです。

たくさんのミョウガが甘酢に漬け込まれ赤く発色しています。
ミョウガの赤い色がゴーヤやワカメの緑に映えます。

2010年9月23日木曜日

そして芋名月

昨日の中秋の名月に続き、満月の今晩も大雨となってしまいました。残念でなりません。

こうなったら月はなくとも「芋名月」。
収穫を月に感謝する儀式として里芋を喰わねば気分が収まらないです。

里芋は芋類の中で
は比較的低カロリーで、独特のぬめりに栄養素が多く含まれるそうです。

ぬめりの主成分は主に「ガラクタン」と「ムチン」。
ガラクタン」は脳細胞を活性化させる他、免疫性も高め、がんの発生・進行を防ぎ、風邪の予防にも働く成分で、消化促進 整腸効果、血糖値や血中コレステロールを抑える働きもあるそうです。
ムチン」は胃や腸壁の潰瘍予防、肝臓強化、たんぱく質の消化吸収の助成、滋養強壮作用など、酒飲みには嬉しい必須の成分です。
里芋には他にもカリウムが多く含まれ、体内の余分なナトリウムを排出し、高血圧やむくみ防止にも効果的だそうです。

秋には夏に弱ったカラダを上手く助けてくれる食材が収穫されるようにできているですね。

里芋はそのまま丸茹でにして塩で食べてもウマいのですが、折角の感謝祭なのでちょっと手を加え、有名な沖縄料理店「うりずん」のオリジナルメニュー「ドゥル天」をアレンジしてみました。

この「ドゥル天」は沖縄の伝統料理「ドゥルワカシー」を丸めて小麦粉をはたき揚げたもの。
本来は里芋の品種の「田芋」を使いますが、一般的な里芋で作りました。

軟らかく茹でてマッシュにした里芋に、茹でて粗みじんにしたキノコと豚肉を加え、出汁で混ぜ合わせます(これがドゥルワカシー)。
できたドゥルワカシーを丸めて小麦粉をはたき、表面をカリっと揚げます。これが「ドゥル天」。

今日は多めの油で揚げ焼きにしてみました。
まんまるの芋名月に乾杯!

2010年9月22日水曜日

お預けな月

今日は中秋の名月です。
仕事帰りの駅前で空に携帯電話を向けている女子にちられて見上げるとそこには見事な月が輝いていました。

帰ったら「月見で一杯」だと心に決めて帰宅しましたが、無情にも一面の曇り空。

確かに今晩は雨の天気予報でした。残念。
明日が完全な満月なので月見酒は明日に期待ですが、どうやら明日もあまり天気が良くないようです。
せめて夜にはすっかり晴れて欲しい。

さて「お月見」には、「月見団子」が有名ですが、収穫の季節でもあるため「里芋」をお供えし、そこから「芋名月」とも言うそうです。

現代では1年中同じものが食べられ、季節感のない食生活がとても多くなり、生活の中の季節感と言えば「暑い寒い」だけのようになってしまいましたが、月を眺めたり、里芋をお供えするような昔ながらの慣習はカタチは変わっても消えて欲しくないものです。

天気が悪くて月見ができなくても、せめて里芋を肴に一杯やりたい気分が盛り上がってます。

2010年9月21日火曜日

トリハイ発売!

待ちに待った「トリスハイボール缶」が本日21日発売となりました。

発売に先行して、18日からCMがオンエアされています。

「トリス」ブランドを感じさせる酒屋や居酒屋の広告と、「楽しくみんなで気軽に」を感じさせる元気なCM、他にも交通広告や新聞広告などの違いを見ると面白いです。

CMは女優の吉高由里子さんを起用した「みんなそろって」篇、「いろんな所で」篇の2種類がオンエア中。
アンクルトリスがムリなく登場しているところもいいです。

suntoryの公式サイトでも見られます。
http://www.suntory.co.jp/whisky/torys/cm/index.html

※トリスとアンクルトリスについては以前のブログもぜひ参照してください。
http://design-cafe-kita.blogspot.com/2010/07/blog-post_24.html

昔の「トリスハイボール缶」である「Wistan(ウィスタン)」の映像はYouTubeでは見つかりませんでしたが、ニコ動では見られます。
興味のある方は探してみて下さい。このテンポはかなりいいです。

2010年9月20日月曜日

ピーコックチェアに座る

目黒通りは多くのインテリアショップが並ぶインテリア通りとして有名ですが、そのショップのオーナー達で結成されたMISC(目黒インテリアショップスコミュニティー)による「目黒インテリアコレクション2010」が9/14-9/20の日程で開催されました。

そのイベントの1つとして企画された「北欧モダンチェアー100展」は椅子を通して北欧のデザインや生活文化を感じることを目的に開催され、展示されている椅子のほとんどに実際に座ることができるユニークな展覧会です。

短い開催期間の中、なんとか寄る事ができそうだったので行って来ましたが、ちょうど企画の監修をされた島崎信氏(武蔵野美術大学名誉教授)の講演会の最中でした。

アルネ・ヤコブセンが「アントチェア」をフリッツハンセンに制作させた当時、成型合板による特徴的な形態をでつくるために、多くの試行錯誤を繰り返し、それでも表面にクラックができるため黒い塗料による仕上げがされたのだという苦労話など、興味深いお話がお聞きできました。

講演後はハンス・J・ウェグナーの「ピーコックチェア」などの名作椅子にも座りましたが、どうも背もたれの堅さが落ち着かないなど、個人差なのかも知れませんが名作椅子の中にも座りづらいものがあることも発見でした。
それでも椅子本来の魅力を味わえる、贅沢なひと時でした。

多くのものが溢れる中、新しいデザインを生み出すことは大変なことですが、単に形態というスタイルを追い求めるのではなく、生活のスタイルの変化の中で求められるデザインというものが、新旧に関わりなく本当の意味で良いデザインなのだと感じた展覧会でした。

2010年9月19日日曜日

アリエッティな気分

昨日に続きキノコの話題です。

森の中の倒木に群生している小さいキノコに遭遇しました。
あとで調べてみるとヒトヨタケ科イヌセンボンタケ

直径60cmほどの倒木にびっしり。何千本単位の群生だと思います。

このキノコ、それほど珍しいというわけではないようですが、1〜2日で消滅してしまうそうで、なかなか群生には遭遇できないようです。特に毒はないようですが、食用には向かないキノコのようです。

群生の様子も圧巻でしたが、水分を含んだ苔に木漏れ日が降り注ぐ様子がとてもキレイだったので、マクロで撮影。

マクロ撮影の魅力は、日常で意識しないスケールの世界が広がる点にあると思います。

フィルムカメラでのマクロ撮影はファインダーを覗く姿勢が大変で、特別なレンズを用いなければ撮影できない特殊な技術でしたが、コンパクトデジタルカメラではマクロモード技術の発展に加え、液晶画面で構図が決められるので、マクロ撮影がとても身近になりました。
アリやカエルなど小さい生物が見ている世界はこのような世界なのではという想像力が広がり、とても楽しい撮影です。

まさに小人の世界ですよね。

2010年9月18日土曜日

きのこ世界

山にわけいってキノコを採るという機会がありました。苗場プリンスの近くです。

一番の目当ては「マイタケ」。
栽培でなく天然のものは、香りも強く歯ごたえも抜群。キノコの王様です。

今年は猛暑の影響で山にも異変、時期的に見られるはずのキノコが見られませんでしたが、小さいながらもマイタケ、アミタケなどが採れ、満足。

一番の収穫はマイタケの種類の「ブナマイタケ」。トナカイの角のような大きさでキノコ狩りというイメージではなかったです。

採ったキノコは夕食に頂きました。

「ブナマイタケ」は、独特の歯ごたえと、野性味溢れる風味でした。
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2010年9月17日金曜日

月に酔いしれる

近くの和菓子屋さんのディスプレイが月見団子になっていました。もうすぐ十五夜ですね。
長く「月を観る」ということをしていなかったので、今年は意識してみようと思ってます。

ここ数日は夕方から夜にかけて雨続きでしたが、暦では月が太ってくる時期。ちょうど今が上弦を過ぎた頃です。
今年は9月22日に中秋の名月(十五夜)を迎えます。
晴れるといいですね。

月の観測は肉眼でもできますが、双眼鏡があるとさらにディテールまで細かい観測ができます。
(もちろん天体望遠鏡ならより良いですが)

天体の撮影は天体望遠鏡をカメラのレンズとして直接つなげる「直焦点撮影」がクオリティも高いのですが、それなりに専門的な機材が必要で高価になり、それなりに天体観測を趣味にしていないとちょっと手が出せませんが、手軽な方法として、コンパクトカメラや携帯電話のカメラの小さいレンズを利用して、望遠鏡の接眼レンズを直接通した「コリメート撮影」というのがあります。

接眼レンズごしなので「光軸」合わせが大変ですが、上手くいくと結構キレイに撮影できます。

ピント合わせやカメラの固定などいろいろとコツは必要ですが、手軽に撮影できることが何よりも嬉しいです。

実効焦点距離も非常に長くできるので、意外と迫力のある写真が撮れます。

月はかなり明るいので、カメラに露出補正機能(+-が調整できる)があれば、若干マイナスに補正した方がキレイに撮れます。

コンパクトカメラ(FUJI FinePix F30)でコリメート撮影。
細かいクレータの多い下弦の月の方が絵になるかも知れないです。

2010年9月16日木曜日

ハイライト50歳

<今朝の新聞広告から>
渋谷の「たばこと塩の博物館」で「和田誠の仕事」展が始まりました。(11/7[日]まで)

和田誠さんはイラストレーターとしての活動が有名ですが、「ハイライト」のパッケージをデザインしたデザイナー
でもあります。

このタバコ、日本専売公社(JT)が1960年に発売して以来の現在も販売しているロングセラー。
日本初のフィルター付ロングサイズタバコで高度成長期の代表的なタバコです。
発売から50年。色褪せないデザインです。






















イラストレーターとしての和田誠さんのおすすめ絵本として、「ぬすまれた月」があります。
デビュー時代(1963年)に出版され長く絶版でしたが、2006年にリニューアルされ再刊されました。
とても丁寧な作りで和田誠ワールドをたっぷり楽しめます。
ぬすまれた月 (レインボーえほん (3))ぬすまれた月 (レインボーえほん (3))
和田 誠

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もう1つは1996年出版の「ねこのシジミ」。柔らかいタッチの銅版画
の原画の絵本。和田誠さんの銅版画作品は、イラストレーションや挿絵では見た事がありますが、絵本としてはめず
らしいのではないでしょうか。
ねこのシジミ (イメージの森)ねこのシジミ (イメージの森)
和田 誠

ほるぷ出版 1996-09
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「ねこのシジミ」(左)と「ぬすまれた月」(右)

2010年9月15日水曜日

Uはキャベジン

常備してある野菜ではありませんが、たまにキャベツを丸ごと買います。
千切りで生のまま、ざく切りで炒めもの、味噌汁の具も美味しいです。

我が家では一度に消費する量が知れているので、端からざく切りではなく、外側から1枚ずつめくって使うのが定番。
キャベツが小さくなってしまう前に好物の「ロールキャベツ」を作ります。

キャベツはビタミンUの含有量が多く、特にビタミンUは別名「キャベジン」と呼ばれ、細胞分裂を促進し、壊れた組織を治す働きがあるため、弱った胃腸に効果があるのだそうです。

ここ数日やっと涼しさを感じるようになってきました。
夏の暑さで疲れた胃腸にキャベツをたくさん食べましょう。

トマトソースの赤が映える白いスープ皿に盛りました。

2010年9月14日火曜日

手前味噌ですが

家庭に常備する調味料の中で、一番種類が多いのではないかと思うのが「味噌」です。これは原料の差だけでなく、気候風土や蔵によって発酵熟成に関わる微生物の働き方が違ってくるからなのだそうです。

味噌は健康効果の高い機能性食品で、特に発酵によって生まれる「脂肪酸エチル」はガンの予防に効果があり、他にも高血圧、脳卒中、糖尿病、脂肪肝、ボケの予防効果、コレステロール抑制などの生活習慣病予防、微生物による整腸作用にも効果が期待できるのだそうです。

毎日の献立に味噌汁というのはとても大切なのですね。
そんな訳で、味噌汁だけでなく「味噌漬」や「味噌炒め」「田楽」「なめろう」などといった味噌を使ったメニューのバリエーションを増やしています。

刺身用の新鮮なイワシを「なめろう」に。
ウマくてご飯がすすみます。


バウハウスの工房

ミサワバウハウスコレクション」を見てきました。

今回の展示は工房をテーマにした第二回の展示で、印刷工房壁画工房などグラフィック的要素に関わりのあるものも多く展示されていました。

なかでもドイツrasch社による壁紙は現代のカタログもあり興味深いものでした。

現代のインテリアにも充分に対応できるデザインの完成度に驚くばかりです。

機会があればぜひ使ってみたいデザインです。

ミサワホームのバウハウスコレクションの展示は、展示会場のスペースの関係もあり作品数としては小規模ですが、コンセプトが明解でとてもわかりやすい展示となっていますし、比較的空いているのも魅力です。

現在の企画展「バウハウスの工房Ⅱ」は9/17までです。

今回逃した人も次回の企画展はぜひ鑑賞してください。

会場では前企画展の「バウハウスハンドブック3」が購入できます。
金属工房を特集した内容ですが、製品スケッチがほぼ同じスケールで掲載されているため、これまで紹介されてきた製品がリアルなサイズで認識できます。

これまでにこのような編集方針で作られた書籍がなかったことが不思議なくらい、この冊子はとても意義のあるものです。

2010年9月12日日曜日

課外ゼミ3

前期の「デザイン表現ゼミ」の後半、スカンジナビアン・モダンで紹介した「ハンス・J・ウェグナー」。
彼の代表作とも言える「Yチェア」。
1950年から現在まで70万脚以上が作り続けられている名作椅子です。

この「Yチェア」は、座面が「ペーパーコード」という樹脂を浸透させた紙を縒った紐で編まれていて、適度なクッション性や、経年変化による自然な古色の美しさがある素材ですが、ペーパーコードは長年の使用により擦れが生じたり、伸びによる張りのゆるみが出て来ます。

ところが椅子本体にはまったく損傷がないため、ペーパーコードを「張り替え」れば更に長く使用できるのです。

以前よりこの美しい編み方の構造が謎でしたが、銀座で偶然にも「Yチェア」のペーパーコードの張り替え実演を見ることができました。

3mm程度の太さのペーパーコードを、一人の職人さんが手作業で黙々と編み込んでいく様は芸術でした。
椅子の骨組みの状態から1時間弱。真剣に見入ってしまいました。

ウェグナーの「「Yチェア」はデンマークのCarl Hansen & Sonから様々な仕様で販売されています。

2010年9月11日土曜日

マン・レイ展レビュー

国立新美術館で開催中の「マン・レイ展 知られざる創作の秘密」(いよいよ9/13(月)まで)に行ってきました。本当に滑り込みです。

マン・レイは、ダダイズムの芸術家として独特の世界感を持った作品で有名ですが、今回の展覧会では、モチーフを「作品」として完成させていくプロセスや思考がコンセプトなユニークなものとなっていました。

はじめて「マン・レイ」に触れる人には物足りなさというか、世界感が伝わりにくいものだったように思いますが、膨大な展示作品と多彩な創作活動には圧倒されるのではないでしょうか。

作品としての一押しは、マン・レイ自身が手掛けた映画「Les Mystéres du Château du Dé(さいころ城の秘密)」。建物もとてもいいです。

YouTubeにもアップされてますので、興味のある方はぜひ。

写真家としてのイメージが強いマン・レイなので、グッズも写真関係が多かったですが、なかでも面白かったのは、マンレイの写真表現にある「レイヨグラフ(フォトグラム)」が気軽に体験できる「日光写真」が売られていたこと。

小学生の科学雑誌の付録以来で懐かしかったです。
展覧会から発信されるアートビジネスは今とても元気なようです。

2010年9月10日金曜日

課外ゼミ2

Nipponをテーマとしてデザインワークを展開するという課題に対して、学生の皆さんはまず何をしていますか?

自分の思考の中だけでなく、「Nippon」というキーワードで今何が起こっているのかについて、しっかりリサーチしてください。

最近のニュースだけでも百貨店の生き残りのための人気地方の物産展海外ブランドとのコラボレーション企画など、消費者への直接的な働きかけも多く目にします。

また、従来の日本に注目した企業活動やキャンペーンなども多く見られます。

これらの活動を参考に自分の意見を明確にし、テーマ設定をして下さい。

卒業&修了学生は下記サイトを必ず見ておくこと。

NIPPON FORM
日本の伝統的なスタイルを現代に合わせて提案するライフスタイルショップ。
懐古的にならない提案はヨーロッパの生活意識に通じます。

d design travel
デザイン的観点でD&Departmentがセレクトした日本全国のトラベル情報のガイドブック。コンテンツ制作からデザインまですべてにおいて参考にして欲しい。

NIPPON VISION GIFT
D&Departmentがセレクトしたジャパンブランドのギフト。
主催者のコメントにもあるよにブームとしての「ジャパンブランド」は終焉を迎えているかもしれませんが、ここで紹介されている商品のラインナップは参考になります。
iphoneアプリでも展開しています。

2010年9月9日木曜日

早ワザ

ここ最近、頻繁に夜の来客がありました。
玄関前の外廊下の天窓付近によくいらっしゃいます。

カマキリです。

昨晩はベランダの鉢植えにお通ししました。

気に入ったのか朝になってもてっぺんでじっとしてます。












午後、ベランダを横目にPCを使っていたら、ハタハタと飛ぶ虫の気配。
セセリチョウだと思っていたら・・・。

なんとカマキリの近くに止まって。

一瞬でした。カマキリの捕食の瞬間なんてテレビでしか見た事なかったので、びっくりです。



思わず捕食中のムービー撮ってしまいました。
ムシャムシャです。ちょっとコワイ。

2010年9月8日水曜日

目にいい食べ物2

疲れた目にいい成分としては、ポリフェノールの一種アントシアニンが含まれている食材が有名ですが、アントシアニン以外にもビタミンA、B1眼精疲労に効果があるそうです。

ビタミンAはレチノールという成分で動物にしかないそうですが、動物性食品に頼りすぎると、カロリーやコレステロールが多いのが心配。

ところがβカロテンが体内で分解されるとビタミンAに変化するということで、野菜からもビタミンAを摂取することができるということなんですね。

しかもβカロテンは体内で必要な量だけビタミンAに変化するので過剰摂取のリスクが避けられるすぐれもの。

野菜ではモロヘイヤ、ニンジン、カボチャ、春菊、ホウレン草、小松菜、チンゲンサイ等に多く含まれているので、意識してたくさん摂取できそうです。

<ニンジンの冷製スープ>
夏場なので冷製に。
バターは少なめにさっぱり仕上げました。

2010年9月7日火曜日

ミネラル補給

今日も汗をかきかき1日を過ごしました。
日常生活でこれだけ汗をかいた経験は、ちょっと今迄なかったように思います。

汗をかいたら水分補給
最近はミネラル摂取の重要性も良く聞くようになりました。一度熱中症気味になったこともあって、まめな水分補給には気を付けています。

ミネラルのひとつである「鉄分」は、なかなか吸収されにくい成分のようで、意識して摂取しないと「鉄欠乏性貧血、めまい、動悸、免疫力低下、食欲低下、集中力低下、神経質になる」など様々な症状が生じるそうです。コワイコワイ。

鉄分を調べると「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」とか「二価鉄」と「三価鉄」とか難しい話がたくさんでてきますが、やっぱりバランスが大切みたいです。
難しく考えないでいろいろ食べることにしました。

鉄が多く含まれている砂肝。
低カロリーでとても美味しいので好物です。
焼酎、黒糖、ショウガ、八角で中華風に煮込みました。

鉄分摂取には鉄器(鉄瓶とか鉄の鍋とか)で調理することで溶け出す鉄も吸収されやすいそうです。
直接的すぎて面白いですよね。

2010年9月6日月曜日

夏の乾燥に潤いを

はじめて白キクラゲを食べたのがいつなのか、もうすっかり忘れてしまいましたが、中華料理のスープの浮き実として食べた時の驚きは今も忘れません。

キクラゲ(黒)よりも水分を多く含み、柔らかいコリコリ感で、上品な風味がありそれまでのキクラゲのイメージとはまったく違う印象でした。

当時は横浜中華街に行かなければ手に入らない(と思っていた)食材でしたが、ここ数年ですっかり馴染みの食材になったのではないでしょうか。

基本的に乾物に対しての興味が深く、しかも戻しに手間のかからない白キクラゲはとても使い易く欠かせない食材です。

頼りなげな存在感から、大した栄養はないのだろうと思っていましたが、中国の薬膳食材として立派な地位を保っていました。

白きくらげは一般的に「」に効果的で、「肺の機能を促進」する食材として有名ですが、だ液や胃液等の消化液、涙や汗等体内のすべての液体を補充する働きもある「潤い食材」でもあるそうです。

湿度の多い日本の夏。乾燥とは無縁かと思っていましたが、例年にない暑さから、夜も冷房は欠かせず、そのせいで乾燥しまくり、肌はカサカサ、喉はカラカラ。

こんな時こそ潤いを、というわけで白キクラゲとオクラ、ゴーヤをごま油を効かせた中華風酢の物でいただきました。

キクラゲの白にオクラ、ゴーヤの緑が鮮やかです。
緑を更に冴えた色に見せてくれる青い器を使いました。
青いガラスの器はガラス作家の生島賢さんの作品です。

2010年9月5日日曜日

くじらのナイフ

地元の国立で人気の器&雑貨のお店「黄色い鳥器店」が以前より少しだけ駅前寄りに移転しました。

オープニングには行けなかったのですが、オープンから1週間たって、やっと新しいお店に行きました。

以前のイメージはそのままに、少し広くなった店内は、少し日が傾いた頃にはお客さんで大賑わいでした。

「黄色い鳥器店」は長く器のコーディネーターとして活躍されていたオーナーが「ほんとうに好きなものだけを集めた」というだけあって、気軽で日常的に使いやすい良い物が揃ったお店です。

日本各地の作家さんとの関係も深く、たまたま知り合いの作家さんが「お店で新作個展」ということもあり、すでに馴染みのお店です。
これからもちょくちょく覗かせてもらいます。

さて今回の買い物は土佐刃物の「くじらのナイフ」です。

「龍馬」で注目の土佐は刃物でも700年有余年の伝統を誇る有名な地域だそうで、その伝統工芸である刃物と観光として注目されているホエールウォッチングのアピールをうまく融合させた新商品として作られた物です。

このナイフは高知県の鍛冶職人による「鍛造」という金属を熱して叩いていく製造方法で作られた手間のかかった商品で、強度が高く、切れ味も抜群。

小型の刃物なのでまずは果物ナイフとして使ってみました。
この切れ味、小振りな魚を捌くのにも便利そうです。

造形的にも魅力的で使い勝手もいい。大満足なナイフです。

ナイフの造形も素晴しいですが、3mm厚の段ボールを上手く使ったパッケージもシンプルで良いです。

2010年9月4日土曜日

くにたちの明後日朝顔

ベランダの朝顔がばふばふ咲きました。
今年これだけ一度にたくさん咲いたのは初めてです。

この種は2009年の「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ」の「明後日朝顔プロジェクト」の会場で分けていただいた種です。

このプロジェクトはアーティストの日比野克彦さんが2003年の「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ」で新潟県十日町市莇平(あざみひら)で「明後日新聞社文化事業部」を設立し、廃校になった木造小学校校舎を拠点に住民と朝顔を育て地元の住民との交流を促進する目的で始めた活動で、その後も全国各地に広がり、現在22の地域が参加している大プロジェクトです。

朝顔の種から生まれる人と人とのコミュニケーションが全国に広がっていっている素晴しい活動ですね。
とてもシンプルだからこそ、これだけ受け入れられているのでしょうね。

昨年の会場では校庭から校舎2階に張られた長いロープを伝う朝顔は太い蔓に大きな葉と花を付け「野生?」と思うほどの逞しさでした。

莇平の逞しい朝顔らしく、我が家の小さい植木鉢からも今年たくさんの花を付けました。
頂いた数以上にたくさんの種が獲れそうです。

朝顔の種が包んであった紙には明後日新聞社のマーク。
写真に写っていない所にもあと2つ咲いてます。

2010年9月3日金曜日

目にいい食べ物1

最近眼が疲れます。
年齢的な問題もあるので仕方ないですが、見えづらいのってホントつらいですよね。

目にはブルーベリーというのは有名ですが、そうそう日常的には食べられないので、普通の食事で目にいいものものを探してみました。

ブルーベリーに含まれている目にいい成分はアントシアニンというポリフェノールの一種

これは他にもサツマイモナス黒ごま黒米などに含まれているようです。
特に沖縄の紫イモはアントシアニンが多いようです。
なかなか買えませんが。

とりあえず今日は黒米のご飯
黒米は好きなので他の食材とバランスを取りながら食べ続けたいと思いました。

アントシアニン以外の目にいい成分は次回に。

めし椀は陶磁器デザイナー森正洋氏の平形めし茶碗。
落ち着いた色合いが気に入ってます。

2010年9月2日木曜日

水族館が休館だ!

サンシャイン国際水族館が全館リニューアルのため休館しました。開業から32年、水族館での飼育は難しいとされていたマンボウクリオネなど、ビルの屋上の小さい水槽ながら常に話題性のある魚を見せてくれていただけに残念。

日本のアクリル技術を生かして大水槽の水族館に生まれ変わるそうです。
ニュースで水族館アドバイザー(こんな職業もあったのか)の方が水族館の来館者の大多数を占める大人は「魚を見に来るのではなく海を見に来る」と言っていましたが、やっぱり魚が見たい人も多いですよね。

海では中々会えなかったり、じっと観察できなかったりする魚が、水族館では目の前でずっと観察できます。
ほんと見ていて飽きないです。

近づけなかったり泳ぎの早い魚の観察も水族館の楽しみです。
イエローヘッドジョーフィッシュ(左):臆病で海ではすぐ砂に潜ってしまいます。

アオリイカ(中央):どんどん変化する体色が不思議。

ボロカサゴ(右):海では藻が着いていてもっとボロい。









水族館なのに小動物がいるのもサンシャインならでは。
リニューアル後もたくさん見られるといいですね。

小動物を飼育しているガラスの小屋に人間が入るので、目の前で出会えます。
ワオキツネザル(左):飼育小屋を縦横無尽に行き来してました。
マタコミツオビアルマジロ(中央):完全に丸くなるタイプのアルマジロ。スゴイです。
コアリクイ(右):何度も脱走してニュースになりました。とてもカワイイ。









2011年の夏にオープン予定だそうですが、他にはない特色のある水族館になるのが楽しみです。

2010年9月1日水曜日

キャベツと塩豚

例年にない異常気象で野菜が高いですね。
そんな中「キャベツの特売」がありました。やったね。

ちょうど冷蔵庫の塩豚がいい感じに熟成されたので、キノコキャベツで蒸し煮にしました。

安い時に買った豚の肩ロース肉ですが、塩を擦り込み寝かせることで肉の旨味が熟成して、やわらかく深みのある味になります。

バターの少し焦げた感じと仕上げの豆乳がいい感じです。
くたくたのキャベツがたっぷり食べられます。

トルコブルーの鮮やかな鉢に盛ってみました。