2010年8月6日金曜日

「ぐるっと」で「たなぼた」

ぐるっとパスは使用開始から2ヶ月の有効期限なので、計画的に使えればお得なパスだと思ってます。
まだまだ参加している施設は偏っていますし、企画展まで完全無料の施設もそう多くはないですが、パスを持っているから観に行く展覧会(パスがなければ行かなかったであろう展覧会)が、行ってみたら結構良くて、「これってたなぼた?」といったことも多くあります。

今回も有効期限に焦って観に行った展覧会でそんな「たなぼた」を頂きました。

ヘンリー・ムアー生命のかたち」(ブリジストン美術館)です。
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/exhibit/index.php?id=80

ヘンリー・ムアは彫刻家なので、彫刻作品に出会う機会はこれまでもありましたが、
彫刻のための習作以外のリトグラフ作品は観た事がなかったので、今回展示の「ストーンヘンジのシリーズ(リトグラフ)」目当てに足を伸ばしました。パスも使えるし。

このシリーズはムアの素描を元にリトグラフとして制作された晩年の作品ですが、風景の中の謎の巨石を切り取り表現した作品は、ムアが彫刻家であることを改めて納得させるものとなっています。とても光のキレイな作品群でこのシリーズだけで大満足。

ところが、そのまま同時開催のコレクション展を眺めていて「たなぼた」に遭遇。

アール・ヌーヴォーのポスター作品で有名なトゥールーズ=ロートレックの、
初期の油彩画「サーカスの舞台裏」。
ブリジストン美術館の新所蔵作品として加わった作品。
モノトーンで描かれたこの作品。
これはちょっと良いです。

「この作品を観るぞ!」と意気込んでいたわけではないところでこんな作品に出会えてしまう。
まさに「たなぼた」鑑賞でした。

ブリジストン美術館は20世紀の西洋美術を中心としたコレクションで、美術館の規模も大きすぎず、一部の有名美術館のような混み方もしないので、気軽に美術鑑賞できるのもいいですね。

<「ヘンリー・ムアー生命のかたち」展チラシ>
<ロートレックサーカスの舞台裏」パンフレット>

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