2014年6月30日月曜日

皇帝のおやつ。

スモモのコンポートも出来上がり、あとはカイザーシュマーレンを作るだけ。

と言っても様々なレシピがあって、まとめると小麦粉、卵、牛乳、砂糖でアパレイユを作って焼き、ざっくりと細かく分けるというシンプルなもの。

フライパンで焼くとかオーブンで焼くとかあるのですが、フライパンレシピの写真は焼け焦げ写真が多かったのでオーブンで焼くことにしました。
本当はレーズンを混ぜ込んだり、振ったりするようですが、常備していなかったのでレーズンはなしで。

ダッチパンケーキが少しふわっと仕上がる感じ。
やってみて、メレンゲにはしないで全卵をそのまま使うレシピもあったので、その方がより気楽に作れますね。
スモモの酸味がほどよくとても贅沢なスイーツとなりました。


<カイザーシュマーレン>
グラタン皿にバター20gを置き、180℃のオーブンで予熱しておく。
小麦粉100g、牛乳1カップ、砂糖25g、卵3個、塩ひとつまみ
卵黄に砂糖25gと牛乳を入れて混ぜ、ふるった小麦粉に少しずつ加えて混ぜ合わせたら、メレンゲにした卵白を加えてざっくり混ぜ、温まったグラタン皿に流し入れ、180℃のオーブンで20分焼く。
焼き上がったらナイフでざっくりとちぎるように切り、粉砂糖をかける。
スモモのコンポートを添える。

2014年6月29日日曜日

紅いシロップ。

スモモのコンポートの副産物であるプラムシロップ
透明感のある紅い色がとてもきれいです。
スモモの皮に含まれる水溶性のポリフェノールであるアントシアニンが豊富に溶け出しているわけですから、栄養ドリンクということですね。
アントシアニンは加熱による変化が少ないそうなので、煮詰めてソースにしたり、果肉と合わせてジャムにしても良さそうです。

まずはそのままソーダ割で。
少し苦味があって、カンパリにも似ていますね。
シャンパンなど発泡系の白ワインにも合いそうです。

2014年6月28日土曜日

深紅のコンポート

スモモ(プラム)をいただきました。
そのまま食べた残りはコンポートに。
プラムのコンポートという響きが何か最近耳にした記憶があったので、ネットで検索したところ、最近話題となった映画「バチカンで逢いましょう」に関連していました。

この映画は、1987年に大ヒットした「バグダッド・カフェ」のマリアンネ・ゼーゲブレヒトが主演。
映画に登場するパンケーキ「カイザーシュマーレン」が話題になり、東京各地のレストランやカフェを巻き込んで「TOKYOカイザーシュマーレン・フェスタ」というキャンペーンが行なわれていました。(キャンペーンは5/25で終了)



カイザーシュマーレンはオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世のために考案され、干しぶどう入りのちぎったパンケーキにプラムのコンポートが添えられるというのがオリジナルだそうです。
たまたまご近所のケーキ屋さんがこのキャンペーンに乗っかっていたので記憶に残っていたのでした。

というわけで、まずはスモモのコンポート。
一晩置いたほうがなじむようなので、翌日カイザーシュマーレンに挑戦です。

<スモモのコンポート>
スモモ8個は皮に串などでたくさん穴を空けておく。水500ccにプラムと砂糖(90g程度)を入れ、火にかける。
沸騰したら弱火で10分煮たら火を止めて冷ます。

2014年6月27日金曜日

裏側の赤紫。

沖縄が梅雨明けしたそうです。
ということは関東はこれからが梅雨本番。
今年の夏は冷夏になるという噂もありますが、ジメジメですでにまいってしまいそうです。

暑さに強い沖縄野菜のハンダマ(水前寺菜)はこれからが旬。

夏の色の濃い野菜は特に栄養豊富ですが、ハンダマもビタミンB2、ビタミンA、鉄分、マグネシウムなどが豊富で「血の薬」とも呼ばれる上、赤紫のアントシアニンは抗酸化力が強く、老化防止効果、細胞膜保護などの働きがあるそうです。

栄養豊富なハンダマをナムル風にしていただきました。

<ハンダマのナムル>
ハンダマは茎と葉に分け、時間差で茹でる。
茹で上がったハンダマは水気をきってゴマ油、砂糖、醤油、塩ガーリックチップで和えます。

2014年6月26日木曜日

カタチで確認

デザイン学校のブランディング課題も終盤。
全アイテムをデザインに起しての発表会を行ないました。

学生さん達にとっては、自分の作品を発表するだけでなく、同級生が何を考えて作品作りをしているのかを聞ける大事な機会でもあります。

制作のポイントは老舗和菓子屋が展開する新ブランドを統一したイメージでビジュアル化できていること。
今回はデザインしたものを最終段階までにどう詰めていくかの確認ですから、多少の荒さは大目に見ました。

残り3週間で隙のないデザインを作り上げましょう。


2014年6月25日水曜日

硬いウサギ毛の正体。

iPhone用顕微鏡「Leye」のその後。

検体は「オーケナイト」。

肉眼ではウサギの毛にしか見えない不思議な鉱物です。


球状に結晶する表面にびっしりとついた綿毛を拡大すると、しっかり水晶のような角柱だということが観察できました。


>>過去のブログ「オーケナイト1」
>>過去のブログ「オーケナイト2」

2014年6月24日火曜日

イロイロ増えました。

色鉛筆が丸軸な理由は先日のブログで書きましたが、同じく芯がもろいという理由から、色鉛筆は黒鉛筆よりも削る時に気を使うべき画材。

特に柔らかめの色鉛筆では、先を尖らせ過ぎるのは御法度。
また電動鉛筆削り機に加え、カッターナイフでの削りもあまり推奨できません。

色鉛筆には手動のシャープナー(鉛筆削り)がおすすめ。
ということで、形が気に入ったり行方不明で買い足したり、削りかすを貯める機能を求めたりしていたら、何となく増えました。
たかが鉛筆削りですが、これだけの道具で誰でもキレイに鉛筆が削れるという機能とシンプルなデザインは魅力的です。

2014年6月23日月曜日

丸い理由。

通信教育の教材制作に参加している関係でこのところ色鉛筆での作業がとても多くなりました。
絵の具やパステルなどの画材に比べて混色が得意ではない色鉛筆は、その1本の色再現が命なので、自然に本数が増えていって、セット入りの平らな缶から出して、鉛筆立て代わりのコップに立てることになります。
あの缶に並んだ色鉛筆は新品の時は惚れ惚れするくらいステキなのですが、削られて長さがバラバラになるとなんだか貧相。
ところが立ててある姿は長さが異なってもなかなかいい感じなので不思議です。

描いている時は机の上に転がっていることの多い色鉛筆は丸軸が一般的。
黒い鉛筆は製造段階で芯を焼くのですが、色鉛筆は焼かないので芯が弱く、緩衝材である木軸が六角形だと保護力にばらつきが出てしまう、というのがその理由だそうです。


転がりやすくて困っていたのですが、ちゃんと理由があったのですね。

2014年6月22日日曜日

7月の気になる展覧会

6月はデザイン学校の校外実習などでは展覧会へ行きましたが、その他はあまり行くことができませんでした。
試験期間や課題提出など夏休み前でばたばたする時期ですが、まだ間に合うもの、これから始まるものなど興味深い展覧会を集めてみました。


「赤松陽構造と映画タイトルデザインの世界」
東京国立近代美術館フィルムセンター 
(開催中-8/10)

「ミッション[宇宙×芸術]-コスモロジーを超えて」
東京都現代美術館
(開催中-8/31)

「佐藤時啓 光―呼吸 そこにいる、そこにいない」
東京都写真美術館
(開催中-7/13)

「2014 イタリア・ボローニャ国際絵本原画 展」
板橋区立美術館
(7/5-8/17)

「ボストン美術館-華麗なるジャポニスム展 印象派を魅了した日本の美」
世田谷美術館
(6/28-9/15)

「イメージメーカー展」
21_21 DESIGN SIGHT
(7/4-10/5)

「ルドルフ・シュタイナー展 天使の国」
ワタリウム美術館
(開催中-7/13)

「日本SF展・SFの国」
世田谷文学館
(7/19-9/28)

「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」
国立新美術館
(開催中-9/1)

「ジョージ・ネルソン展-建築家、ライター、デザイナー、教育者」
目黒区美術館
(7/15-9/18)

2014年6月21日土曜日

阿蘇山のような。

ちょうど一年前くらいに話題になって、いつか挑戦しようと思っていたダッチパンケーキ(ダッチベイビーとも言うらしい)。

ダッチというのでオランダとか、ダッチオーブンで作るのかと思っていたら、ドイツ風パンケーキという意味で、ドイチェパンケーキが訛ってダッチパンケーキになったそうです。紛らわしいですね。

休日の朝食に突然思い出して作ってみました。

材料を混ぜたらあとはオーブンで焼くだけなのでとても簡単。
周囲が盛り上がった形状もユニークです。

もちっとした食感とカリカリの食感がとても美味。
カルデラ部分にフルーツソースなどを置いてもいいようです。

ちょっと楽しみが増えました。

<ダッチパンケーキ>
薄型のスキレットや鉄製フライパン、グラタン皿などの容器にバター大さじ1を入れ、180℃にセットしたオーブンで余熱しておく。
ボウルに小麦粉100g、砂糖大さじ1を混ぜ、牛乳1カップを少しずつ注いで泡立て器などで混ぜ合わせる。
全卵2個を加えさらに混ぜる。
余熱の終わったオーブンから容器を取出し、生地を流し込んで180℃で20分焼くとカルデラ状に焼き上がる。
粉砂糖を振って飾る。

2014年6月20日金曜日

デザインのお手入れ。

デザイン学校では高校生のための基礎過程の授業があり、デザインを本格的に学ぶ準備として、かなり広範囲なデザイン制作を行なっています。

来週からはアクリルガッシュによる色彩構成。
PCは一切使わず、昔ながらのアナログ技法で制作します。
中でも一番の目玉の技術は、最近はデザイン教育の現場でもあまり使わなくなってしまった「カラス口」。
液体の絵の具でキレイな直線やコンパスを使った円弧を引くためだけの道具ですが、ピンポイントの専用道具というのは、プロっぽくっていいですよね。

共用使用の用具は事前に入念な準備が必要というわけで、あるもの全部並べてみました。
なんか手術道具みたいでちょっとカッコいいです。

2014年6月19日木曜日

写真への挑戦。

印刷博物館のP&Pギャラリーでは今年も「グラフィックトライアル2014」が開催中。(8/24まで)

印刷のプロであるプリンティングディレクターと第一線のグラフィックデザイナーがチームを組んで印刷の可能性に挑戦するこの企画は、再現する芸術の極みです。


今回特に注目したのが「写真表現」。

現像処理によって表現された写真と再現された印刷の写真。
画像の再現方法がまったく異なるので色合いも深みも質感もまったく異なる両者を、印刷という表現でどこまで再現できるかに挑戦していてその仕上がりがものスゴイ迫力。

身近なインクジェットプリントでも4色インクと6色インクでは色の再現性が違うということすら見過ごされがちですが、キレイという感覚が鈍らないためにもこうした究極の挑戦は大歓迎ですね。

2014年6月18日水曜日

デザインと写真

デザイン学校では今年もグラフィックデザイン専攻とインテリア&空間デザイン専攻の1年生がポートフォリオのための作品撮影に挑戦中。
はじめて扱うデジタル1眼のカメラと照明セッティングに苦労しながら、自分たちの作品を真剣に撮影しています。
特に立体構成作品はなかなか保存が難しいのでしっかり写真に撮っておかないといけません。
1度撮影して終わりではなく、納得いく写真ができるまで何度でも撮り直して欲しいですね。

2014年6月17日火曜日

150年前の手動印刷機。

デザイン学校のグラフィックデザイン専攻1年生の授業では、印刷の知識を広げるために、印刷博物館で校外実習。
毎年恒例の実習ですが、今回は印刷技術に興味ある学生さんが多かったこともあり、こちらの解説にも熱が入ってしまい、時間がまったく足りないという結果でしたが、これを機会にぜひ二度三度と足を運んでください。

さて、印刷博物館内にある活版印刷工房「印刷の家」では、今年も「見学+ミニ活版印刷体験」をさせていただきました。
しかも今年はコレクションの一つである「1846年J.スミス社製アルビオン型手引き印刷機」まで体験させていただくという、とんでもなく贅沢な実習に。

学生さんには手動の平圧式印刷機は展示を見ても中々仕組みが理解できないので、職人さんが可動させているのを見るだけでもありがたいことなのですが、実際に何名かの学生さんが「刷る」体験をさせていただいてしまいました。


150年以上前の印刷機です。
見ているコチラの方が興奮してしまいました。
実際に印刷機を触って体験した学生さんも、周りで見ていた学生さんも、とても刺激になったようで、口々に楽しかったと言っていました。

凸版印刷さん本当にどうもありがとうございました。

2014年6月16日月曜日

カーテンウォールとデザイン

先日の「原寸大|日本の建築ディテール 1964→2014」展。トップにあったのは竹橋交差点にある毎日新聞社の本社が入る「パレスサイドビル」(1966年竣工)でした。
ビル外壁部のガラスのカーテンウォールの詳細図面です。

大きなオフィスビルで、アルミサッシュを使わずにガラスを鉄骨に直接留めるということは、当時としては珍しい試みだそうで、しかもサッシュを使わないことで経費を節約し、他の部分に振り分けられたのだとか。

鉄とガラスによるカーテンウォ-ルは、1926年のバウハウスのデッサウ校舎にも象徴される表現。
壁自体が建物の荷重を受けないので、繊細な表面デザインが可能ということですね。

このパレスサイドビルもガラスを全面にのっぺりと張るだけでなく、日除けやメンテナンスの役目をするルーバーの横方向のラインと雨どいによる縦方向のラインがとても美しい模様を描いています。

以前から好きなディテールでしたので、この図面はちょっと親近感を感じました。
何年か前に撮った写真を探し出しましたが、そういえばあまり天候条件が良くなくて、いつか撮り直そうと思っていたままでしたので、近々再挑戦の日を狙いたいと思います。

2014年6月15日日曜日

原寸の力

渋谷ヒカリエのCUBE1.2.3で開催中の「原寸大|日本の建築ディテール 1964→2014」を見てきました。(6/16まで)


建築雑誌「ディテール」の創刊50周年記念号に合わせて企画された展覧会で、その名のとおり「原寸大」の図面を展示すると言う聞いただけでちょっと放っておけない展覧会。

会場には原寸図面とその図面の建築物の写真が向かい合わせに展示され展示空間としてもなかなかカッコいいものになっていました。

同じ図面でも全体図というのは、建築物のスケッチに似ていてちょっと絵画的に感じていたのですが、この詳細図というものは、パーツの組み合わせ方が素人でもけっこう解る図なので、より図面感が増して実物との距離感が近く感じました。



グラフィックデザイン的には、ポスターやチラシ、作品解説などがすべて「青焼き」をイメージしているデザインになっていてとても良いですね。

この会場で雑誌「ディテール創刊50周年記念号」を購入すると、色校正紙を1枚プレゼントというのもツボでした。

あまり頁が残っていなかったのですが、吉村順三氏の頁をいただきました。

雑誌編集部が企画した展覧会ということで、雑誌(印刷物)らしさがを出しているところなど、ちょっと面白い展覧会です。会期明日16日まで。入場無料です。



2005年に発売されたDVD「日本のモダニズム建築」が販売されています。
とても個人で購入できる金額ではないですが、会場ではPCで再生上映しているのでちょっと見られてお得です。

2014年6月14日土曜日

祝!ひらひら。

待ちに待ったアゲハチョウ(ナミアゲハ)が羽化しました。羽化の瞬間は見られませんでしたが、無事2匹とも立派な蝶になってひと安心。


自然界では(多少保護した昨年でも)鳥にやられたり、ハチに寄生されたりする危険性もあって卵から蝶になれるのはかなり少なそうですが、過保護に飼育して100%の羽化率。
昨年の事故があっただけに本当にかわいくて仕方ないですね。

今は玄関(廊下)で放し飼い状態ですが、天気が良いうちに放してあげようと思います。

幼虫時代や蛹に変わる時の脱皮では皮の原型がありませんが、羽化ではセミと同じように抜け殻が残っています。

2014年6月13日金曜日

まもなく。

無事に蛹化したアゲハチョウの幼虫たち。
はじめはキレイな緑色でしたが、なんとなく薄くくすんできて、ついに透け感が増してきました。


こうなるとあとは羽化を待つばかり。
数時間の間でこんなに透けてきました。
もうすっかり蝶のパーツや柄が出来上がっています。


このまま待っていれば羽化の瞬間!
なのですがタイムアップ。
出掛ける時間になってしまいました。

帰ってきたころには、ひらひらしているのでしょうかね。
落ち着かない一日です。

2014年6月12日木曜日

絵画の技法サンプル/その5

絵画技法の紹介も5種類目。
紹介していない技法サンプルもあるので、だいぶ数は揃ってきました。

子どものための画材という印象の強いクレヨン。
油分で顔料が固めてあり乾くということがほとんどなく、いつの間にかいろんな所に付着してしまうため、大人になるとあまり使わない人が多いのではないでしょうか。

このねっとりした質感を特に活かした技法がスクラッチ
くじなどで銀色のマスクを削るのと同じでひっかくという意味。

下地全面にクレヨンや水彩絵の具などで色をランダムに塗っておき、上から黒い(濃い色の)クレヨンで塗りつぶしたあと、楊枝などの細い棒上のもので引っ掻くと下地の色が現れるというもの。
下地がクレヨンの場合は、引っ掻く際に一緒に削れてしまうため、紙の繊維に入り込んだ薄い色だけが残り上品な感じに仕上がります。

最終的に描く道具が画材ではなくただの細い棒なので、絵が現れる感触も楽しい技法です。

2014年6月11日水曜日

絵画技法のサンプル/その4

続いている技法紹介。
すべてを紹介すると12種類になるのですが、ある程度想像できそうなものはサンプルを作らず説明だけでも良さそう。
というわけで、今回はバティック(バチック)
クレヨンなどの油分の多い画材で描いた(主に線描き)ものに、水分を多めに溶いた水彩絵の具で全面を塗り、クレヨンで水彩絵の具がはじかれることで画が浮き出るというもの。


バティック=ろうけつ染め
のことで、植物染料とロウ防染によるインドネシアの更紗をバティックと呼ぶのは、この技法から呼ばれる名称なのです。

美術工芸の分野では、この油と水の撥水作用を用いた技法はかなり多くあって、現在主流となっている印刷物のオフセット印刷も、その起源である石版画(リトグラフ)も撥水作用を利用しています。

美術ってけっこう理科なのですね。

2014年6月10日火曜日

絵画技法のサンプル/その3

調子に乗って絵画技法その3。

水分を多めに溶いた水彩絵具を紙に垂らす技法のドリッピング。

絵の具が紙に完全に染込んだり乾いたりする前に、紙を傾けたり、揺すったり、吹き飛ばしたりしながら、ある程度は予測しながらもほとんど偶然のというか自然に任せた効果を楽しむ絵画技法で、絵の具を筆から直接滴らせることもあります。

この技法はアクションペインティングとも呼ばれる抽象表現のひとつで、20世紀のアメリカ抽象絵画を代表する画家であるジャクソン・ポロック(Jackson Pollock)が特に有名です。

2014年6月9日月曜日

絵画技法のサンプル/その2

先日のデカルコマニーに続いてステンシルのサンプル。

ステンシルは切り抜かれた穴空きの型紙の上から、絵具をつけたスポンジやスプレーなどで彩色することで、型がマスクの役割をして図柄が描ける描画方法。
型を使うので、同じ図柄を繰り返すことが容易にできる技法です。


紙を二つ折にして数回の直線によるハサミ動作で切り抜くという、できるだけシンプルなアクションでステンシルの型を作成してみました。
魚みたいになったのは偶然。

サンプルなのでコピー用紙で型を作ってしまいましたが、もう少し厚みやハリのある紙や、薄い樹脂板などの方が、反り返らず耐久性もあります。

2014年6月8日日曜日

絵画技法のサンプル

今年から新規で受け持つことになった授業では、国家試験対策でちょっと特別な絵画技法を紹介します。

自分で依制作するような技術的な実技試験ではないからなのでしょうか、市販のどのテキストを見ても言葉で説明してあるだけ。
丸暗記でいいということ?ちょっとギモン。
過去問題では写真と技法を一致させる問題も出題されていますので、サンプルを創ることにしました。

手順と技法が理解できればいいのですが、ついキレイなものを創りたくなってしまい時間が掛かってしまいました。
まだまだ紹介する技法はたくさんあって、どうしようかと思っています。


<デカルコマニー>
二つ折りの紙の片方に絵具を置き、紙を折って押さえつけることで絵具が混ざり合い複雑な模様が出来上がる技法。
紙をあらかじめ湿らせるとにじみで濃淡が生まれます。心理検査のロールシャッハテストも同じ技法ですね。

2014年6月7日土曜日

資生堂クオリティを再見する。

資生堂ギャラリーで開催中の「中村誠の資生堂 美人を創る」に行ってきました。(6/29まで)


中村誠氏はそれまでの資生堂広告の伝統であったイラスト表現から、写真を多用した表現へ転換させ、現在まで影響を与える資生堂カラーを創ったデザイナーで、資生堂広告の代名詞的存在です。

展覧会会場では印刷技術者(プリンティングディレクター)への細かい要求の指定紙など、資生堂クオリティの裏側がごく一部ですが覗けました。

銀座の資生堂本社に2004年から2011年まで資料館的存在の「ハウスオブシセイドウ」があった頃は、もっと頻繁に資生堂クオリティに接する機会がありましたが、本社ビルの老朽化に伴う立替で閉館した
後はなかなかこれまでの宣伝広告物を見る機会がなく、今回の展覧会で、久しぶりに過去の広告を見て改めて感動しました。

2014年6月6日金曜日

最終段階はフリー。

2年目のアゲハチョウ。
幼虫から過保護な環境で育てて前蛹になり、ついに蛹になりました。
幼虫で確認できたのが2匹。蛹も2匹。
はじめての昨年は観察途中で野鳥にやられ、蝶の姿を見ることができませんでしたが、今年は今のところ順調。
あとは羽化を待つばかり。

飼育環境が狭かったので、蛹になってからはガラス容器から出した状態。
まもなく部屋の中でナミアゲハがひらひら舞う日が来る事を祈っています。

2014年6月5日木曜日

言葉とデザイン。

デザイン学校の時間で汐留のアドミュージアム東京(ADMT)へ。

企画展は、「TCC広告賞展2014」。(7/13まで)
東京コピーライターズクラブがコピーで広告賞を選出するというユニークなもの。

デザインカレッジなのでコピーを専門に学習している訳ではありませんが、作品中にはやはりコピーが欠かせないので、コピーとビジュアルの関係性を学ぶのはとても重要です。

グランプリはソフトバンクモバイルのTVCMバカは強いですよ。お利口さんよりも、ずっと。」
堺雅人さんが登場してからのシリーズで、キャラクター以上に言葉がとても印象的でした。


受賞作には予想通りJR東日本の冬のキャンペーンJR ski skiの「ぜんぶ雪のせいだ。」や、日本たばこ産業のRoots「それでも、前を向く。」シリーズもありました。



Roots「それでも、前を向く。」のシリーズは100篇にもおよぶコピーがすべて検索表示できる状態だったことが驚きです。

独特の雰囲気で気になったのが、サンポールの「サヨナラの文字篇」
アニメーションの印象と言葉がとてもマッチしてあてもとても良いです。


CMは、15秒とか30秒が標準で見やすいのでついいろんなCMを見てしまいますが、気づくとリアルに時間が経っていて、エネルギーも消耗していてびっくりな鑑賞会でした。

2014年6月4日水曜日

着々と準備中。

アゲハチョウ(ナミアゲハ)の幼虫が、激しく動いて何やら縮んだ状態で、脱皮でもするのか?と思っていると、糸で自分の体を固定して動かなくなりました。
蛹になるための準備段階の「前蛹」という状態。
このあとほぼ1日で脱皮して蛹になるはず。

動きが激しくないのと、この枝からは移動しないので、じっくりセッティングして撮影。
背景に黒い紙をあてて、光がなるべく当たらないように影にして黒く沈ませる事で、緑色が浮き出るように撮影しました。
さすがにiPhoneでは無理なので、コンデジに登場してもらいました。

なかなかタイミング良く観察できませんが、無事蛹になって羽化して欲しいものです。

2014年6月3日火曜日

自然に餅になる。

でんぷん質の多いレンコンは加熱するとねっとりとした食感になるので、すりおろして蒸したりしますが、ジャガイモもすりおろして加熱することで、もっちりした食感になるというのを聞き早速作ってみました。

ポイントはすりおろしたジャガイモをザルにあげて水分を切ること。
こうすることでつなぎに片栗粉を使わなくてもジャガイモ餅ができます。

ちょうど今が旬の桜エビとネギの青い部分を刻んで混ぜ込み彩りよく仕上げました。
桜エビの塩分でそのままでも、醤油を少しだけたらしても美味しいです。

いろんなものを混ぜ込んでみたくなりますね。

<ジャガイモの桜エビ入りお焼き>
ジャガイモはすりおろしてザルにあげ水分を切り、桜えび、ネギの青い部分の細切りを混ぜ込んで油をひいたフライパンで色良く焼く。

2014年6月2日月曜日

山から収穫。

例年秋にキノコ狩りでお世話になっている方の案内で、山菜採りに行ってきました。

山菜というとワラビゼンマイタラノメくらいしか思いつかなかったのですが、山には食べられる植物が豊富で驚きました。
しかもキノコみたいに毒性の強いものが少ないし、判別がつきやすいというのも良いです。

収穫できたのはヤマウドフキウワバミソウヤマブドウの花フジの花

夕食にはすでに用意していただいていたウルイワラビも加わって山菜三昧。

暑さに弱く日持ちしないのが難点で、それでもヤマウドは生で数本持ち帰ることができました。

せっかくの山の恵みなので天ぷらと炊き込みご飯で美味しくいただきました。

<ヤマウドの天ぷら>
食べやすい大きさに切って、粉、氷水を用意し、衣を付けたら手早く揚げる。
鍋に一度に多く入れると温度が下がるので少しずつ揚げるのがポイント。
藻塩を軽く散らす程度振って揚げたてをいただく。

<ヤマウドの炊き込みご飯>
少量の酒、少量の醤油、塩を加え、昆布、ヤマウドを入れて炊く。
とっても色が沈んでしまったので若い葉は蒸らしだけで良かったのかもしれません。
ウドの香りをまとったお米がとても美味しいです。

2014年6月1日日曜日

丸羽根の拡大。

すっかりクセになってしまったiPhone用顕微鏡Leyeでの観察。
検体はヤマノイモの朔果から取出した種子

種子本体は厚さがあるので、翼の部分です。
まずはiPhoneに顕微鏡をセットして検体をガラスの上に。
カメラアプリを起動してカメラをフロント側にすれば液晶モニターにすぐ像が現れます。

(実際は検体にもっと光をあてるため、LEDスタンドライトをフロントカメラ上部にセットします。)

顕微鏡の楽しさはきれいな部分を見ながら探すところにあるように思います。
網状の繊維構造がとてもキレイ。
次も何を観察するか楽しみです。