世田谷美術館で開催中の「榮久庵憲司とGKの世界 鳳が翔く」展をデザイン学校の1年生を連れて行ってきました。
デザイン関連の展覧会はジャンルがグラフィックやプロダクト、インテリア等々のジャンルに細分化されることが多い中、GKグループは手掛けるデザインのジャンルが幅広いことから、開催前から注目していた展覧会です。
特にデザインを学び始めて3ヶ月ほどの学生さんには、視野を広げる意味でもぜひとも見て欲しいと思い、授業内で見学会を組みました。
しかも今回の見学実習は特に贅沢。
通常は展覧会を見るだけ(これだけでも充分)ですが、美術館は建築家の内井昭蔵氏が1986年に設計した建物。そして最寄り駅の用賀駅から美術館までの道は同じく1986年に象設計集団が設計した瓦を敷き詰めた「用賀プロムナードーいらか道」。
日中の気温が35℃というのだけが難点でした。
展覧会はさすがGKというくらいのバリエーションの多さ。
中でも榮久庵憲司氏の代表作でもある「キッコーマンの醤油瓶」は、ボトルの基本設計が黄金三角形からできていることや、ボトルをディスプレイするためのロゴが浮遊する透明なアクリルのディスプレイ台など、代表作にふさわしい見せ方となっていました。
今では見慣れてしまったJR東日本のE233系の中央線のデザインを手掛けていたことも始めて知りました。車両などの大型製品はマケット(模型)が展示されているのですが、その精度にもただただ感心の展覧会でした。
若干残念だったのはグラフィックのジャンルが少なかったこと。
特に最近の2016年オリンピックの東京招致のデザインなどはまだ記憶に新しいですし、一大キャンペーンとしてぜひクローズアップして欲しかったです。
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