2012年12月15日土曜日

追いつけない

美術の学習ではトレーニングのために様々な対象物(モチーフ)を描くのですが、そのモチーフとして選ばれるものは、日常生活の中にあるものから、学習のために作られたもの、自然の中にあるものなど本当に千差万別です。

たまたま訪れていた美術学校の廊下に、モチーフとして使うらしいスズメバチの巣が無造作に置いてあってびっくり。
標本としてガラス越しに見ることはあっても、なかなかお目にかかれない一品だと思います。

外壁の縞模様の美しさはそれ自体が生物の甲羅のようでもあり、内部の巣は未来的な積層構造の大都市。

しばらくの間観察してしまいましたが、未来的と感じるところのSFで描かれた世界のイメージは、結局は自然界で当たり前に作られたものに影響されているのだということを考えると、人間の想像力というものは地球規模ではまだまだなのだなと感じてしまう一方、自然界の進化を考えると実はデザインのネタはいつまでたっても出尽くすことはないのではないかとも思うのでした。

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