「
世界のブックデザイン2011-12」で気になった美しい本。その5です。同じテーマでずいぶん引っぱってしまいましたが、それだけ今回のブックデザイン展が魅力的だったのでしょう。
日本の作家による図書から2冊。
細かい図形の上に透明なストライプの縞模様のフィルムを乗せると不思議な図像が浮かび上がる作品を多く世に送り出しているグラフィックデザイナー倉嶌隆広氏の初自著となる「
Poemotion」。
この本は日本ではなくスイスで出版された本です。
手触りの柔らかい白い紙と描かれた黒い図形のコントラストに綴じ糸の赤がアクセントになって、図形心理学のテキストのようなクールさがかっこいい一冊。
これは即購入してしまいました。
もう一冊は、作家・美術家の三山桂依(ミヤマケイ)さんの「
おやすみなさい。良い夢を。」。
とても優しい雰囲気の本で「のど」に細く薄い色が入っていることで奥行きが感じられるのですが、高価な素材や加工技術に頼らない誰でもできるデザインなのに、これだけの効果が出ることにとても関心しました。
デザイン学校のグラフィックデザイン専攻1年生はちょうど授業で造本をしているところなので、より面白さがわかると思います。2/24まで開催しているのでぜひ足を運んで欲しいですね。
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