2011年11月30日水曜日

風景写真

東京都写真美術館で開催中の「畠山直哉展 Natural Stories ナチュラル・ストーリーズ」に行って来ました。12/4まで


畠山直哉氏の写真をジャンルわけすれば風景写真ということになるのでしょうが、今回の展覧会の中心でもある工場や採掘現場の写真には自然と人造物との力の関わりがあり、手を加えない自然以上に美しい光景は、風景写真という言葉では足りない世界が写っています。

陸前高田市の出身である畠山氏が震災後に写した風景にも、津波に飲み込まれた街から感じる自然の力の大きさだけでなく、水に沈む車や傾く家など、そこに住んでいた被災者の方々に申し訳ないと思うほど、美しいと感じてしまう力がありました。

被災地の写真は今年多く見て来ましたが、津波によって失われた街を「事実」として写す写真はあっても、「風景」としてこれまで美しく表現した写真はなかったと思います。

これまでも様々な展覧会を紹介してきましたが、どんな名画展よりもこの展覧会は本当におすすめです。

2011年11月29日火曜日

デジタルでない感じ

竹尾見本帖本店で開催中の「感じる装丁」展にいってきました。
12/26まで


日本図書設計家協会員により、ブックデザインの可能性を追求することを目的に2006年からスタートした展覧会「カヴァーノチカラ」の第5弾です。
 
日本図書設計家協会員によるカヴァーデザインが、ファインペーパー3種違い、オフセット4C+特色金銀、オフセット1Cスミ+ホログラム箔押し、オフセット4C+バーコ印刷などで刷られたブックカバーは、すべて束見本にくるまれ、手にとって見ることができるので手触りも確認できます。
 
ちょうどデザイン学校ではグラフィックデザイン専攻の1年生が上製本の制作をしていますし、2年生はINA先生の授業で装丁デザインを終えたばかりですから、より身近に鑑賞できると思います。

<参考>
第1回「カヴァーノチカラ展」 2006年 銀座 DIC COLOR SQUARE
第2回 カヴァーノチカラ・2「箔力」展 2008年
第3回 カヴァーノチカラ・3「装画の力」展 2009年
第3回 カヴァーノチカラ・4「手塚治虫を装丁する」展 2010年
※2回目以降は竹尾見本帖本店で開催

2011年11月28日月曜日

3から4へ馴れの感覚

知人から薦められて機種変更しましたiPhone4s

プロダクトデザインは3Gsの方が好きだったので、4s発売の時は考えていなかったのですが、今回のキャンペーンに乗せられたわけです。


持ってみると少し細くなったヨコ幅が持ちやすくて、これはこれでいいデザインですね。

背面が3世代は丸味を帯びていたのが、4世代から真っ平らになりました。

持ってみるとこれまでの背面の膨らみに感覚が馴れているせいで、少し凹んでいるような感覚です。

これって昔のテレビのブラウン管がフラットになった時に感じた感覚と同じだと思い出しました。

馴れという感覚はとても不思議です。

2011年11月27日日曜日

根菜の煮物

冷蔵庫の野菜室を占拠している巨大なダイコンと大量のレンコンを少しでも減らすため、根菜の煮物を作りました。

鶏肉の筑前煮も捨てがたいですが、このところ鶏を食べることが多かったので魚にしようとサケに決定。

鰹だしと醤油と砂糖だけのシンプルな煮物は、具材で印象が随分かわります。
サケは比較的やさしい風味に仕上がりますが、同じ魚でもブリだともっとどっしりした風味。
鰤大根も捨てがたい冬のメニューですね。

<サケと根菜の煮物>
ダイコン、レンコン、シイタケをくし形に切り、酒、醤油、カツオだし、砂糖で煮る。
食べやすい大きさに切ったサケを入れ、煮えたら火を止めて味を馴染ませる。
食べる直前に青ネギの細切りを散らして暖める。

2011年11月26日土曜日

挑戦。

新しいメニューの開発はなかなかむずかしいもので、料理の本からヒントを得ることも多々あります。

もともと料理本を見るのは好きなのですが、細かいレシピ通りに作るのが苦手。

化学実験じゃないんだから、そんな細かく計りながらやれないですよ。

しかも「調理器によって異なるので加減して」とか言われてしまう事多いし。

大体は一度読んでイメージで作ってしまうので、結構試行錯誤の繰り返しが多く、それも毎日同じもの作る訳じゃないので、前のさじ加減忘れてたりして、毎回違う味になったりすします。
まあ美味しければいいんですけどね。

この時期はパーティーメニューのレパートリーにひと工夫。
以前から作ってみたかった「ベリーソース」に挑戦です。

ミックスベリーの缶詰を使うとか、ブラックベリーやラズベリーでもいいとかいろいろあるのですが、缶詰が手に入らなかったので冷凍のミックスベリーで作ってみました。

ミックスベリー煮込み中


結果。
美味しいけど、甘味酸味の加減がバランス悪い感じ。
今回使用したミックスベリーはストロベリーの割合が多いので、その分酸味が欠けているのでしょうね。
まだまだアレンジが必要です。

低温のオーブンでロースト中
ソースはまだまだ改良が必要。ちょっと量も多いです。

2011年11月25日金曜日

冬はショウガ

11月も残りわずかとなり、やっと冬らしくなってきました。

今年は節電の冬ですから世間でも食べ物で温まる工夫が例年以上で、中でもショウガの効果をうたった商品が流行っているようです。

ショウガには血液の循環をスムーズにし身体を温める効果以外にも殺菌作用食欲増進の効果もありますので、毎日の食事に取り入れたいですね。

牛乳を加える炒め物にショウガを使うとショウガの酵素と牛乳のタンパク質が反応して優しいとろみが出るので、片栗粉を加えなくてもさめにくくなっていいです。

<エビとチンゲンサイ、シメジのクリーム炒め>
エビは背開きにして背ワタをとり、卵白、塩、片栗粉、サラダ
油、酒をもみ込み下味を付けておく。
材料を炒め、鶏ガラスープ、ショウガのしぼり汁、牛乳を加え、塩コショウで味を整える。
加熱し過ぎてとろみがでない時は片栗粉を使うのもありですね。

2011年11月24日木曜日

うれしいラベル

11月はボジョレー・ヌーヴォーの解禁の月。

世界各国の現地時間で11月の第3木曜日に販売が解禁されますが、日本は時差の関係で先進国で最も早く解禁できるということから、以前には異常な盛り上がりだったこともありました。

さすがに最近はそれほど騒がなくなりましたが、それでも酒屋やレストランではボジョレー・ヌーヴォー解禁の札をよく見かけます。

それにしても数ある赤ワインの中で、なんでヌーヴォーはボジョレーだけなの?と思っていたのですが、そもそもボジョレー地区で採れるガメイ種のブドウは、他の品種のブドウのように熟成に何ヶ月もかけずにワインを作れる品種だそうで、さらに1970年代収穫から出荷まで数週間という早さの早飲みワインとして確立したのだそうです。

今では数は少ないながらも、他の品種のブドウでも熟成を早めたワインが出始めているようです。

それにしても「熟成させるワイン」で「早い」ということが「セールスポイント」になるのですから面白いですよね。

kitaCafeのある国立では、その年の新酒ににオリジナルラベルを付けて毎年販売していますが、今年はイタリアのイラストレーター、フィリップ・ジョルダーノ(Philip Giordano)氏のデザインです。


2010年のイタリアボローニャの国際絵本原画展で第1回の「ボローニャSM出版賞」を受賞した注目のイラストレーターですが、今年1月から1年間、アーティストビザで国立に滞在中ということで今回のラベルデザインが決まったようです。

今年の夏に板橋区立美術館で開催された「2011イタリアボローニャ国際絵本原画展」で、新作絵本「かぐや姫」の原画を見たばかりなので、ちょっと嬉しいラベルです。

ワインは「ドメーヌ・ド・ボワシャン」の新酒。
手摘みのブドウを原料に家族経営の生産者が丁寧に醸造したものだそうです。
フレッシュさが大事なワインなので、もちろん早速いただきました。

2011年11月23日水曜日

特典の授業は外へ

デザイン学校のAO入学事前授業を担当しました。

正規授業が始まる前の半期間にわたり、AO入試制度で合格した入学予定者のみが受けることができる特典授業です。

先日実施した第2回の授業では、デザインを行う上で重要な「見る」授業。

デザイン制作に際して「常に周囲にアンテナを張り、情報を集める力が必要」ということを体験するために、PCの並んだ教室を出て人のひしめく街中へ。

この日に向かったのは六本木の東京ミッドタウン

Tokyo Midtown Award 2011 デザインコンペの受賞作品展」と、JAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)主催の東北復興支援チャリティ企画「やさしいハンカチ展」を鑑賞しました。

この「Tokyo Midtown Award 2011 デザインコンペ」にはデザイン学校の2年生もグループ制作で応募していましたが、入賞とはなりませんでした。
中にはちょっといい企画もあったので残念です。

事前に教室でコンペのテーマを説明してから現地で受賞作品を観賞。
審査員によるコメントも見ながら、受賞作品に対して自分なりの意見を持つ事も大切です。

もうひとつの「やさしいハンカチ展」は東北復興支援チャリティ企画として全国を巡回する展覧会。

展示されている586点のJAGDA会員によるハンカチは来場者が購入すると同じハンカチが東北の子どもたちに届くもの。

購入者がハンカチを広げたとき、同じハンカチを使っている子どもたちがいるということを思い出し、東北とのつながりを感じるというやさしいメッセージの込められた企画です。

2つの展示を見た後は21_21 DESIGN SIGHTを外から眺めながら、夜にはクリスマスイルミネーションが輝く芝生広場を通って学校へ戻りました。

芝生広場の周囲に太陽光発電のパネルが並び、節電に配慮していることも重要な情報です。

授業の時間帯が昼間なため、イルミネーションの点灯が見られなかったのは残念ですが、街中の様々なところでデザインの勉強ができることは体感してもらえたと思います。

帰りの山手線内では偶然にも今話題の「GAP車両」に遭遇。
移動中の電車内でもデザインの授業ができました。

「GAP車両」については以前の記事に詳細あります。

2011年11月22日火曜日

卒業制作中間考査

デザイン学校では、卒業制作の中間プレゼンテーションを実施。
グラフィックデザイン専攻は共通テーマ「サービス」のデザインを各自提案しました。

当日は大教室に特設のスクリーンを設置して学生は一人ずつiPadを使ってのプレゼンテーションを行い、質疑応答でさらに企画をブラッシュアップしていきます。

このiPad。
学生ひとりに1台を教材として配布していますので、こうした発表時の会場システムやアプリケーションの不具合を極力軽減できるツールとして有効。
デジタルポートフォリオのデバイスとしても活用しています。

今年度はプレゼン方法にiPadを使っただけでなく、視聴側も教室のWi-Fiに接続してTwitterによるハッシュタグでの投稿を試験的に実施。
限られた時間での質問や感想のやり取りには限界もありますが、多くの意見の吸い上げができ、また、なかなかその場では発言しづらい1年生からも多くの投稿があり盛り上がりました。

また、プレゼン風景はUSTREAMで配信。
現在スペインに留学中の同級生も夜中であるにも関わらずリアルタイムで視聴し、Twitterに参加しました。

まだまだシステム的には課題も多いですが、これまでにない意見や感想の吸い上げができたことは、プレゼンした学生にとっても、とてもメリットが多かったと思います。
少し前までは離れ所に中継するだけでも高価な設備が必要だったことを考えると、ものすごい発展です。

肝心のプレゼン内容はまだまだ課題だらけですが、2/4の最終プレゼンまで、私たち講師陣もはりきって指導していきたいと思ってます。


2011年11月21日月曜日

冬の車内吊り広告

JR山手線車内吊り広告がちょっとかわいいです。

1車両すべてがGAPの冬のキャンペーン「JOY it UP」なのですが、中央の吊り広告がなんと本物のニットの編み込みでできた広告です。

緑とベージュの2パターンあり、触ってみるととても気持ちいいです。

たまたま暖かい日が続いたりしていましたが、これからはやっぱりニットなのですね。
吊り広告のインパクトが強いので、両サイドの広告を見落としそうですが、写真に写る「柵」やテーブル、木などがニットで包まれていて、これもかわいい仕上がりになっています。

GAP公式サイトのキャンペーンページでは車内広告の両サイドの広告写真が使われています。

そこそこ混んでいたので遠慮がちにしか撮影できず。無念。

2011年11月20日日曜日

栄養と見た目と食感

今が旬のレンコン
八百屋さんには大きくて立派なレンコンや、小振りで形が揃わない半端ものまでいろいろ出回るようになりました。


レンコンはビタミンCの他、カルシウムなどのミネラル食物繊維も豊富。
でんぷん質が多いので、加熱した時のビタミンCの損失が少ないのも魅力です。

多くの野菜がそうであるように、レンコンもの方が栄養価が高いので、できるだけ皮を剝かない調理がいいようです。

ただ、レンコンは皮を加熱すると黒っぽいぶつぶつが出て、見た目はキレイではないですし、色止めで酢水に浸けると、ほくほく感が出なくなるので、煮物の時は酢水に浸けない方がいいですから、繊細なメニューでは皮は剥いたほうがいいですね。

ゴボウと同じで鉄と反応して黒く変色するので、鉄の鍋も御法度です。

<レンコンとシイタケ、ネギの煮物>
乱切りしたレンコンとシイタケ、ネギを出汁、塩、醤油、酒、砂糖で煮るだけ。火が通ったらそのまま冷まし味を馴染ませ、食べる直前に暖め器に盛ったら小ネギの小口切りを振る。
それぞれの食材の旨味があるので、調味料は少なめで。



2011年11月19日土曜日

デザインワークショップ

先日の東京デザイナーズウィークの学生作品展でグランプリを獲得したデザイン学校では、定期的に授業のない土曜日の空き教室を使って、在校生と来校者が一緒に参加するデザインワークショップを行っています。

日常的に実技授業を受けている学生達はこれまでに学習した技術や知識を生かしてじっくり研究できる機会、来校者は在校生と一緒に、技術がなくても手伝ってもらったりしながら、サークルのような楽しい雰囲気でデザイン作品の制作が出来る機会として人気です。

11月のデザインワークショップでは、コンパクトデジタルカメラなど気軽な撮影機材を使った撮影術とポストカード制作。

授業でポスターなど大きな作品をつくる時は、本格的なデジタル一眼(デジイチ)で撮影しますが、小さいポストカードなら気軽さ優先のコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)でも十分。

ワークショップではコンデジの小さいレンズを生かし、レンズ手前にルーペをかざして最短マクロ距離以上の撮影をしたり、ルーペを2枚使用して歪んだ写真を撮影したり。

デジイチでできない楽しさを追求しました。

一通り教室でコンパクトカメラで撮影したあとは、在校生は全員が授業でも使用しているMY-iPad2を、来校者は学校備品のiPad2を、それぞれ1人1台ずつ持って街中へ撮影会に出かけました。

画像解像度的には不十分なiPadですが、逆に荒さを生かした写真を作る事を目的にして撮影すれば結構使えます。
カメラのレンズが角に付いているので、ローアングルの撮影も楽にできるのもいいですね。

撮影した写真はiPadのアプリケーションで加工して、ポストカードに仕上げます。
はじめてiPadを使う人でも手軽でクオリティの高い作品作りができました。

みんなのiPadと加工して出力したポストカード



画像の荒さを面白みとして生かせるモチーフを撮影し、アプリで加工。

2011年11月18日金曜日

草間ワールドの形成

外苑前のワタリウム美術館で開催中の「草間彌生 Kusama's Body Festival in'60s展」に行ってきました。
(11/27まで)

日本を代表する現代美術家の巨匠、草間彌生氏の初期のアートシーンを展示するこの展覧会は、最近の「草間彌生展」に見られるような平面作品や空間作品をただ体感させるものではなく、作品を作り上げて行く根本にある作家の意識や精神を本人の言葉や発表当時の批評などで表現した展覧会で、展示方法もワタリウム的なウォールへのテキストプリントや映像上映など、草間氏の代名詞とも言えるドットが表現として形成される課程が理解できるユニークな展覧会でした。

広くない展示会場に大きな空間作品や特大スクリーン上映などの贅沢な展示もあり、作品数的にはやや見応え感が足りない気もしましたが、あまり知られていないエピソードや日本での初上映映像もあり貴重な展覧会となっています。

2011年11月17日木曜日

赤い茎の新顔

最近赤い茎サラダほうれん草をよく見かけるようになりました。

以前からベビーリーフミックスの中に良く入っている赤い茎の葉に似ていますが、あれはスイスチャード(フダンソウ)と言って別種なのだそうです。

近年赤い茎で出回っているサラダほうれん草は、このスイスチャードとほうれん草の改良種だそうで、短期間の水耕栽培で出荷されるまで生育するため、病害虫の発生も少なく農薬散布もほとんど不要という新品種なのだそうです。

サラダに入ると彩りがキレイでいいですよね。

地元の農家で作られたサラダほうれん草をベースにアボカド、クリームチーズなどを加えたサラダを作りました。

<ほうれん草とトマト、生ハム、アボカド、クリームチーズのサラダ>
角切りしたアボカドはクリームチーズと合わせ、小さく切った生ハムを加えレモンを振りよく混ぜ、皿に盛ったほうれん草にミニトマトとともに盛り合わせる。
食べる直前にバルサミコとオリーブオイルのドレッシングをかける。
生ハムやクリームチーズの塩分によっては塩を加えてもいいです。

2011年11月16日水曜日

ビタミン補給に

11月も半ばとなりましたが、気温が前日と10度違ったりと身体が気候について行かない感じです。

風邪をひきやすくなるこの時期はビタミンの補給が大切。

水に溶け出しやすいビタミンですから、焼き物やスープなど損失の少ないメニューでしっかり栄養補給したいですね。

ビタミン豊富なアスパラガス
旬は春から初夏ですが、輸入ものは秋から冬にかけてが旬のようです。

<アスパラガスのスープ>
みじん切りのタマネギはバターで透き通るまで炒め、アスパラ、コンソメスープを加え柔らかくなるまで煮る。
ミキサーにかけてピューレにしたら、豆乳でのばしながら塩コショウで味を整える。

2011年11月15日火曜日

白でシンプル

オーブンにそのまま入れて調理ができて、そのままテーブルに出せる耐熱皿はこれからの時期にとても重宝しますが、なかなか使いやすいサイズやデザインのものがなく困っていました。

先日、吉祥寺のアンティーク雑貨屋で見つけたデットストックものの耐熱皿は、真っ白で模様なく、形もシンプルで小振りなので使い勝手も良さそうと即購入。

白い器に合わせ、さっそくホワイトグラタンを作りました。

冬の食材はなんといってもカキ。
美味しいだけでなく、コレステロール値を下げる効果のあるアミノ酸の一種のタウリンが豊富で動脈硬化予防に効くほか、鉄分をはじめカルシウム、銅、亜鉛などのミネラル、ビタミンA、B1、B2、B12などのビタミン類も豊富なので栄養価がとても高いのも魅力です。

<カキとエリンギのグラタン>
千切りのタマネギをバターで炒めしんなりしたら、乱切りしたエリンギを加えて炒め、小麦粉を加えながらバターと馴染ませ良く炒める。
牛乳を少しずつ加え固めのペシャメルソースになったら、豆乳でのばし、塩、コショウを加えて仕上げる。
耐熱皿にオリーブオイルを薄く塗り、カキ、ペシャメルソースを入れ、最後にチーズを乗せてオーブンで15分程度焼き上げる。


2011年11月14日月曜日

休日ずぼらランチ

冬の休日ランチはカラダに優しく暖かいものがいいですが、あまり手間をかけたくないので、冷蔵庫にあるものだけで、できるだけ簡単に済ませたいです。

生米から作るリゾットは時間がかかりますが、冷凍ごはんを使って洋風に味付けした雑炊なら、簡単にリゾット風。

クリームではなく豆乳で優しくまろやかに仕上げました。

<キノコの洋風雑炊>
みじん切りしたタマネギをオリーブオイルで炒め、透き通ったらシメジとシイタケを加え炒める。
コンソメスープを加え一煮立ちしたらご飯を入れ、豆乳、バターで仕上げ、器に盛ったらコショウをたっぷり挽く。

2011年11月13日日曜日

キレイに仕上げたレンコン

大量に仕入れたレンコン
根菜葉ものに比べれば日持ちしますが、それでも新鮮なうちが美味しいので、せっせと調理します。

栄養を考えれば皮は剝かない方がいいのですが、色味をキレイにしたい時はしっかり皮を剝きます。

レンコンとキノコだけですが、キノコは数種類合せると相乗効果で旨味が増し、食感も変わるので美味しくなりますね。

<レンコンとキノコの銀あん仕立て>
レンコン、シメジ、エリンギを出汁、塩、薄口醤油、酒で煮て火が通ったら葛でとろみをつけて仕上げる。
食材は大きさが揃うように切ると盛りつけやすいです。

2011年11月12日土曜日

揚げて凝縮

厚切りの豆腐を油で揚げた厚揚げは、そのまま素焼きにしても香ばしくて美味しいですが、煮物や炒めものに使うとコクが増してとてもいい味を出してくれる上、そのままの豆腐よりも型くずれしにくいので重宝します。

豆腐なので主にたんぱく質、脂質、カルシウムが摂取できますが、油で揚げている分、豆腐よりも栄養価は凝縮されて高いようですね。

<厚揚げとエリンギの黒酢炒め>
細切りにした厚揚げに片栗粉をかるくまぶし、少量の油で炒め、なじんだらエリンギを入れて炒め、塩、酒、醤油、黒酢を加え、白ごまを振って仕上げる。

2011年11月11日金曜日

サイケの巨匠

白金にある現代美術ギャラリーNANZUKA UNDERGROUND SHIROKANEで開催中の『田名網敬一「結び隔てる橋」』を見て来ました。


田名網敬一氏は1960年代からサイケな画風で活躍していたデザイナー、イラストレーターで、先日の横浜トリエンナーレでも70年代に制作したアニメーションが出品されていましたが、75歳の現在も精力的な創作を続けています。

これまでの田名網敬一氏の作品といえば、シルクスクリーン作品や印刷メディア、映像での露出が多い印象ですが、近年はペインティングによる作品発表も多く、そこから感じるパワーはまだまだ田名網ワールドは健在であると感じます。

白金は11/12までですが、渋谷のNanzuka Agendaではシルクスクリーン作品展「迷いの橋シリーズ」が12/11まで開催されているようです。

田名網敬一氏の2007年発表「Goldfish」のオープニング映像がYouTubeにアップされていました。


2011年11月10日木曜日

アーカイブとコンテンツ

先日訪れた、たばこと塩の博物館で開催中の「特別展 森永のお菓子箱 エンゼルからの贈り物」展は、森永製菓が所有する資料のごくごく一部を展示した展覧会で、森永製菓はもっと多くの資料を所有しているのですが、企業が自社の製品や広告を資料として整理保管している例は実はとても希有なことで、保管していてもどこにあるかわからないとか、保管すらしていないことが多いというのがほとんどで、森永製菓のような例は少ないようです。

それでも最近はデジタルデータでのアーカイブ化が一般的になり、少しずつ資料を整理保管する意識も高まってきているようですが。

この森永製菓の貴重な資料。
自社内で資料館として整理保管しているようですが、残念ながら一般公開はしていないので、今回の展覧会はとても貴重な機会ですね。

実物は観賞できませんが、森永製菓の公式サイトでは、充実した資料が「森永ミュージアム」として開館しています。

このミュージアムの目玉である「昭和30年代 森永レトロトリップ」は、日本アドバタイザーズ協会主催の「消費者のためになった広告コンクール」で第48回(2009年)のWeb広告部門の金賞を受賞しています。

膨大な資料をただアーカイブとして整理するだけでなく、時代を感じるコンテンツとしてまとめた、魅力あるサービスになっています。

2011年11月9日水曜日

渋谷でエンゼル

渋谷のたばこと塩の博物館で開催中の「特別展 森永のお菓子箱 エンゼルからの贈り物」展に行って来ました。

たばこと塩の博物館はその名のとおり元日本専売公社がたばこと塩の資料収集と展示を目的に開館し、現在は日本たばこ産業(JT)が運営する博物館です。

常設であるたばこと塩の展示もとても楽しいのですが、意外に内容が濃いので、全て見るには結構時間がかかります。

今回は、仕事の合間であまり時間もなかったので、以前見ている常設展は見ずに特別展のみ観賞。
ちょっともったいないですが、入場料100円なのでまたの機会にゆっくり見たいと思います。

さて、森永製菓の展示ですが、創業が1899年(明治32年)。
明治の名称の明治製菓でも大正5年ですから驚きです。

その森永製菓が保管している製品広告やパッケージなど貴重な資料が展示されていますが、中でも注目は、昭和6年のキャンペーン「飛行機セール」のSPツール。

森永号と名付けられた飛行機で日本全国の主要都市を訪問しながら、ビラやキャラメル引換券、宣伝用パラシュートなどを投下し、さらに「森永ミルクキャラメル30銭分お買い上げごとに紙製飛行機模型一組進呈」という豪華なもの。

模型も大きく本格的なもので、この時代にこんな大々的なキャンペーンが行われていたことを初めて知りました。

会場で上映されているCMも必見。上映数が少なかったのが残念でしたね。

特別展は4階の1フロアのみで開催することが多いのですが、今回は1階の小スペースでも現在の商品パッケージとCM、歴代広告などが見られる映像展示がありました。

「ANGEL HISTORY WALL」と名付けられこの歴代広告が見られる映像システムはXBOXのKinectを使い鑑賞者がスクリーン投影されたコンテンツを操作できるようになっています。
まだ実験中でぎこちないですが、「Kinect=ゲーム」という認識だったので、こういった使い方は全く想像しておらず、これからの展示システムに可能性を感じたました。

展示品だけでなく展示方法やシステムなど、デザインを学習している学生さんにもぜひ体感してほしい展覧会です。

特別展 森永のお菓子箱 エンゼルからの贈り物
たばこと塩の博物館
開催中〜2012年1月9日まで

2011年11月8日火曜日

秋の味を凝縮

10月末頃から11月下旬までが盛漁期となる秋鮭(あきあじ)。

不漁の昨年以上に今年は東日本大震災の影響もあって、漁の不振が続いているようですが、先日、壊滅的な被害を受けた岩手県大槌町の魚市場も再開し、名産の秋鮭も水揚げされ市場にも活気が戻ってきたようです。

まだまだ水揚げ量は震災前の半分程度らしく割高ですが、産卵期に川に戻る旬の秋鮭はとても美味しいです。

鮭の味が凝縮され、風味も良い味噌漬けにして焼きました。

<秋鮭の味噌漬け焼き>
味噌、酒、みりん、砂糖を混ぜ、鮭を漬け込む。
冷蔵庫で2日くらいが食べ頃。
付け合わせはブロッコリーのお浸し。
醤油にからしとごま油を溶き合わせてかけます。

2011年11月7日月曜日

TDW2011-各賞発表

11/1-6まで明治神宮外苑のメイン会場で開催されていたTOKYO DESIGNERS WEEK 2011(TDW2011)が閉会しました。
今年は「LOVEー地球への愛、ヒトへの愛、モノへの愛」をテーマに各種イベントが開催され、学生作品展にはデザイン学校の学生がインテリア部門グラフィック部門にそれぞれ出展。

TDWで11年目となる学生作品展は今年から8部門にジャンルが拡大された上、参加校の卒業生も参加できる「学生作品展プラス」となり、更には部門ごとの優秀作品が選ばれる他、全体からスクールオブザイヤーが選出されるようになりました。

そしてその結果。美術大学等の強豪を押しのけ、
インテリア部門 学校賞
グラフィック部門 学校賞
個人賞
スクールオブザイヤーのグランプリ
を受賞するという快挙です。

毎日遅くまで残って話し合い、制作していた学生の成果が認められました。
本当におめでとうございます。

インテリア部門の作品
オブジェの表面にはサイズの異なる穴が空けられ、1.5.10.50.100.500の数字のスタンプ。全体が募金を求めるオブジェになっています。
募金額が増えると硬貨の色でキレイな模様が浮かび上がるので、楽しみながら募金ができるだけでなく、会期中に募金が集まって行く様子が見られます。


グラフィックの作品
ブースには今年から学生全員に導入したiPadを組み込み、作品の制作意図、webサイト、デザイン展開などを表示し来場者にプレゼンテーションしています。
商品として販売しないのか、一緒にプロジェクトができないかなどの嬉しい反響もあり、このあとにも継続する影響力がありました。


詳細や制作中の苦労の様子などは学生のブログにも公開されてます。

2011年11月6日日曜日

フライパンで

秋の味覚もそろそろ落ち着いて来た感じですが、11月はサンマの脂がさらにのってきて最高に美味しい時期でもあります。

グリルでの塩焼きが定番のサンマですが、脂の多さを使ってフライパンでカリカリに焼くのも美味しいです。

フライパン焼きではサンマの薄い皮がくっつきやすいので、オーブンシートを敷いてじりじりと焼いていきます。

スダチのかわりにシークワーサーを絞りました。

<サンマのフライパン焼き>
サンマの下ごしらえは丁寧に。
塩を振っておいたあと洗い流し、ウロコを取って、頭と内蔵を取る。
小さめのボウルにたてて置き血を流す。
軽く小麦粉を振ったら、フライパンで蓋をして焼くだけ。

2011年11月5日土曜日

ISETAN DESIGNTIDE

ここ最近、活版印刷(レタープレス)が人気です。
紙の風合いや印刷によるのエンボスなど、デジタルで得られる情報とは異なる価値観が見直されているのでしょうね。

神宮外苑がメイン会場のTokyoDesignersWeek2011と六本木がメイン会場のDESIGNTIDE TOKYOの2大イベントで東京中がデザインで賑わう今週。

関連イベントとして新宿伊勢丹のステーショナリーコーナーでは「活版印刷+LETTER PRESS TOKYO↔LONDON」が開催されています。


活版印刷で刷られた作品の販売の他、アンティークの木製活字や活字収納のキャビネットなども販売していました。


ISETAN LIVING DESIGNTIDE TOKYO 2011のメインイベント「LOVE CHAIR COLLECTION」も、同じプロダクトの椅子に様々なクリエイターがペイントデザインを施しているので、そのバリエーションが楽しいです。

2011年11月4日金曜日

福田繁雄大回顧展

川崎市市民ミュージアムで開催中の「ユーモアのすすめ 福田繁雄大回顧」に行ってきました。(11/6まで)

今回の展覧会では400点あまりの作品が展示されていますが、学生時代に伊勢丹美術館で開催された「福田繁雄の視覚からくり展(1984年)」で新作として発表された作品もあり、懐かしさと共に今だに色褪せない表現の斬新さと強さに驚きでした。

また、ブルーノ・ムナーリの遊び心や造形に多大な影響を受けたシリーズ「環境汚染」は、自身のスケッチと共に展示されていて、このシリーズのコンセプトが理解できるものになっていたのも良かったです。

首都圏からはさほど遠くないので、グラフィックデザイン専攻の学生さんは必見です。

手もとにあった「福田繁雄の視覚からくり展(1984年伊勢丹美術館)」のカタログは、当時の一般的な大学ノートのデザイン
(1984年の新作で今回展示されていた作品から)
ヴィーナスの首像に他人の肖像画をプリントした「ポートレートのヴィーナス」(左)。
錯視技法のポスター作品「もうひとつのスペース」(中央/右)


破壊されたグランドピアノは一方向からの鏡に写る姿で正常に見える「アンダーグランドピアノ」(左)。
立体で作られたセザンヌの静物画にペイントされたゴッホの作品は視覚のあやうさを表現している「セザンヌの静物画の中のゴッホの世界」。

2011年11月3日木曜日

米のお菓子

表参道のGallery 5610の並びに米菓子の「十火 青山店」がありました。

大阪の創業百年を超える「おかき」の老舗「とよす」が新しいコンセプトで作った米菓子ブランドです。

数年前に新宿伊勢丹の特設ブースに出店していた時に知って、その繊細な味と造形に惚れていた米菓子だったのですが、その頃は東京にはまだ出店していなかったので、青山の出店はうれしいですね。
頑張りすぎないパッケージもいいです。

いろいろな商品展開をしていますが、この「丸maro」の質感が一番気に入ってます。

丸maroシリーズの苺。
フリーズドライの苺を使用していますが、本物以上に美味しいかも。


2011年11月2日水曜日

表参道のギャラリー2つ

表参道のスパイラル裏にあるGallery 5610で開催中の「幸福を届けるパッケージ展」に行ってきました。(11/6まで)


この展覧会はパッケージデザイナーの鹿目尚志氏のプロデュース。映像クリエイターの中島信也氏がディレクションというとんでもない企画で、過去3回ほど開催された展覧会の一応最終回とされるものです。

一押しはRMKのパッケージも手掛けているデザイナーの松田澄子氏の作品「うき・うき」。
幸福を届けるというメッセージが作品からしっかり伝わってきます。

Gallery 5610はグラフィックデザイナーの河野鷹思氏が開設したギャラリーで、レンガ色のマンション1階にある前面がガラス張りの明るく落ち着いたギャラリーです。

もうひとつ、同じ表参道プロモ・アルテ ギャラリーで開催中のパッケージデザイナーによる展覧会「z"akka2 11人のパッケージデザイナーによる展覧会」にも行ってみました。(11/8まで)
青山通り沿いの無印良品(改装中)を入った所のギャラリービルの2階。


個々の作品の魅力はともかく、展覧会としての一貫したコンセプトである「z"akka(雑貨?)」の解釈が広過ぎて、まとまりがなかったように感じてしまったのが残念です。

一押し作品は「貼り箱タイプフェイス」ですね。
仕事がキレイで紙箱の魅力が素敵に表現されています。

今週は神宮外苑で東京デザイナーズウィークが開催されていますので、近くの表参道までちょっと足を伸ばせば気軽に見られます。

2011年11月1日火曜日

カシパン?

先日の西伊豆大瀬崎のダイビングで拾ったヨツアナカシパン外骨格

漂白中ですが、まだらの染みがなかなか白くならないです。


きれいな標本を取るためには海が荒れた翌日などに浜に打ち上がったものを採集して漂白するようなのですが、これは長く海の中で揉まれていたものなので傷も多いのですよね。

これ以上はムリなのかも知れませんが、標本の作り方を紹介するサイトなどを見ていてもものによっては1週間も浸けるようなので、もう少し置いておこうかと。

さて、このところ、ウニ、タコノマクラ、カシパンなどを調べることが多かったのですが、なんと「スカシカシパンマン」なるキャラクターがいたとはびっくり。

タレントの中川翔子さんがスカシカシパンに惚れ込んで、2008年に作ったキャラクターなのだそうですが、戦隊もののようなキャラクターで公式サイトまでありました。

確かにスカシカシパンの穴の感じが○○レンジャーの仮面に見えなくもないですが、なんでもキャラクターにしなくてもいいのではないでしょうかね。

このキャラクターはもともと中川翔子さんがプロデュースした菓子パン「スカシカシパン」(ヤマザキパンがローソン限定で発売)のSPとして誕生したキャラクターだそうで、その後漫画やDSゲームソフトにもなったとか。

まったく知らなかったです。

そういえばここ数年、スカシカシパンなんてマイナーな生き物を知ってる人が増えたとは思っていたのですが、このせいなのかと納得でした。

これはスカシカシパンの外骨格の化石標本。
普通の標本も欲しいです。



以前紹介のウニ、カシパン関連の記事
http://kitacafe.studio-kitazaki.com/2011/10/blog-post_28.html
http://kitacafe.studio-kitazaki.com/2011/09/4.html
http://kitacafe.studio-kitazaki.com/2011/09/blog-post_2094.html
http://kitacafe.studio-kitazaki.com/2010/10/blog-post_17.html