2011年3月31日木曜日

おわり、はじまる

昨日はデザイン学校の卒業式がありました。

今回の震災による様々な混乱で開催が延期され、規模を縮小しての開催でしたが、小規模な分、学生一人一人の顔に近い良い式典だったと思います。

式後の学生との懇親の場では就職内定の嬉しい知らせが入る学生も。
学校に行けば毎日のように会っていた仲間達との別れの日でしたが、新しい目標に向って再スタートを切る日でもありました。

3月は学校だけでなく社会的にも大きな一区切りとなる月。

2004年に銀座にオープンした「ハウス オブ シセイドウ」が資生堂本社ビルの建て替えに伴い本日閉館しました。

日本のデザイン史の中でも大きな意味を持つ資生堂の貴重な資料を都内で見られる唯一の施設でしたが、今後は静岡県掛川市にある「資生堂企業資料館」に機能が一本化されます。

3月の初旬に一度訪れたのですが、落ち着かず銀座へ向いました。
平日の夕方。
いつもならもっとひっそりとしている館内は、閉館を知ってか多くの人が訪れていました。
ひとつひとつ確認するように展示を見ました。

開館当時、画期的と驚いたモニターが埋め込まれた展示台の抽き出しは引っかかりがあり全て開かないものもありました。

それでもいつもの通り静かな館内で、データベースの前に陣取り資料を見ました。
閉館時間の10分前にまもなく閉館を告げるアナウンス。
そして18:00閉館を告げるアナウンス。

いつの日かまた都内に新しい「ハウス オブ シセイドウ」ができることを祈っています。

2011年3月30日水曜日

サイタ!

3月も残すところあと1日。

今年は3月の後半が寒くなかなか春が来ないような気がしていましたが、やっと暖かさを感じる天気となりました。

このまま一気に春の訪れとなるのでしょうか。

東京の桜の開花予想は都心で3/28、八王子で3/29となっていました。

東京都心は予想通り28日に開花発表。

指針となる「靖国神社」の標本木に5、6輪以上の花が咲いている状態が確認されると開花なのだそうです。

昨年よりは6日遅いものの平年並みだそうです。

満開は開花からほぼ1週間。
3月下旬の気温が低かったため、今年は満開までに若干日数がかかる見込みだそうです。

八王子ではありませんが多摩地区に位置する国立でも、昨日1、2輪の桜が咲いていました。

この辺りでは桜の名所となっていますから、来週あたりからお花見で街が賑わうのでしょうね。

2011年3月29日火曜日

いつまでつづく?

フィンランドのデザイナーであるAdele Enersenさんが産休中に娘の昼寝にちょっとした手を加えてスナップ写真をとってブログに掲載していたものが話題になっています。


Twitterから知った作品ですが、あまりに楽しいのですっかりハマってしまいました。

ブログは他の日記も掲載されているので、YouTubeのスライドショーの方が見やすいかもしれません。
(本人が編集し旦那さんが音楽を付けたらしい)

赤ちゃんのコスプレ(?)写真は今迄もよくありましたが、このAdele Enersenさんの作品はセンスが抜群。

無理の無い演出とストーリーで、素材のカラーコーディネートもとてもキレイ。寝かせた平面であるはずなのに立っているように見えるのもスゴイです。

細かく見ているとそれぞれの素材がシーツやスカーフ、カーディガン、マット等々であることが分って、そのアレンジ力に驚きます。

2011年3月28日月曜日

ふわふわ感

外で食事をするときメニューに「○○しんじょ」とあるとついつい注文したくなるのですが、「はんぺん」と「しんじょ」ってどこがちがうのでしょうね。

どちらも白身魚などのすり身を山芋などと合わせて蒸したり茹でたりしたもので、どちらも澱粉がつなぎになったものですから大差ないように感じます。

「しんじょ」は、粉薯や真薯と書き、薯は山芋のこと。
「はんぺん」は、創案した料理人の名前から半平と書いたり、お椀で丸く型抜きし半分に切った半月型から半片と書いたり。

丸みを帯びれば「しんじょ」平らなら「はんぺん」?

関西は「しんじょ」関東は「はんぺん」?

結局のところよくわからないことが多いようですが、関西を中心に広く使われていた「しんじょ」が、関東で成型を変えて別名の「はんぺん」と名付けられたという説が有力なようです。

いずれにしてもふわっとした食感がたまらないですね。

椎茸の豆腐しんじょ」を作りました。
椎茸と大葉で豆腐しんじょを挟んで蒸し焼きにしています。
魚のすり身が入ってないので「しんじょ」ではなく「しんじょ風」ですね。

2011年3月27日日曜日

美しい

目黒区美術館で開催中の「包む―日本の伝統パッケージ展」に行って来ました。

包装や容器としてのパッケージは現代では商品としての差別化や広告としての機能も持っていますが、日本の風土の中での暮らしから生まれた伝統的な包むかたちは、身近な自然素材で作られどれもとても美しいものです。

中でも藁で作られたパッケージは、装飾ではない機能としての圧倒的な美しさがあり、これらのものが日常生活の中でごく自然に生まれていたことに驚きます。

この展覧会は当初4/3までの会期予定でしたが、5/22まで延長になりました。

2011年3月26日土曜日

アジアの風味

節電ではありませんが、長時間での調理は、少なくともエネルギーを多く使うことになると思い、なんとなく煮込み料理を避けてしまっています。
あまり気にし過ぎるのもどうかと思うのですが。
それでも停電予定時刻が迫っているときや、停電終了を待って調理をするときなど、時間は短い方がいいですよね。

加熱時間の少ない蒸し鶏を最近話題の「塩鶏」のレシピで作りました。

塩と砂糖を刷り込んで、酒をまぶして、アルミホイルの落とし蓋をして加熱。湯気が勢い良くなったら、裏返して再び落とし蓋で火を止めて5分強。

加熱時間が短くあとは放っておくだけなので、他の事をやりながらの時は重宝しますね。

そのままでもあっさりしていて美味しいのですが、ピーナッツバターに砂糖と醤油を加えて、鶏蒸しで残った水分で伸ばしてソースに。

棒棒鶏は芝麻醤などのゴマソースですが、ピーナッツを使うと「サテ」のようにインドネシアやタイ料理風になって、これはこれで美味しいです。

バーナーで軽く炙ってもいいですね。

2011年3月25日金曜日

透明でいい

先日の地震で世の中は地震対策グッズで大賑わいです。
普段からのこうした対策がいざという時に役に立つので、大切だとは思いますが、なぜかデザインが今イチなものが多く困ってしまいます。

ガラスなどの小物は倒れただけでも壊れてしまうことが多いので、倒れないように置き場を気にしたりしますが、せっかくキレイな飾り小物が棚の奥に仕舞われてしまうのも残念です。

そこで便利なのが美術館などでも使われることのある「Museum Gel(ミュージアムジェル」。

小物の設置面に少量付けて置くだけ、接着ではないのでダメージがなく、ものすごく透明度が高いので、ガラスに使用しても見た目にはほとんど気にならずに使えます。

このミュージアムジェルは、実は安定性の悪い小物撮影の時に使っているもので、陰が出来づらいので重宝しています。





















棚の上などにガラスを飾る時などは、塗装の仕上げによっては長く使用するとシミが付く事があるようなので注意が必要です。





2011年3月24日木曜日

短く短く

節電を心掛けることは大切だと思いますが、「節電レシピ」は加熱しない生食レシピが多く、なんだか味気ない気がしてしまいます。

栄養の摂取だけでなく気持ちもリラックスするために「暖かい」食事は大切だと思いますから、加熱時間の短い調理をなるべく取り入れるようにしています。

火が通りやすく栄養価の高いニラは栄養も豊富。

β-カロテン、ビタミンC、E、B1、B2などのビタミンや、カルシウム、カリウム、鉄などのミネラルが含まれています。

また香りの元となっているアリシンは、殺菌作用や血液をサラサラにする効果があります。

ゴマ油でごく軽く炒めて卵とじに。
黒酢、醤油。オイスターソース、きび砂糖を鶏ガラスープで伸ばした餡をかけました。

2011年3月23日水曜日

敬遠しない

3月も残すところ1週間となりました。

学校関係では卒業式の延期や中止など、様々な混乱がまだまだあり、災害の大きさから「祝い」を敬遠、自粛するケースも多く見られます。

そんな中、今回の地震により一時的に展示を休止していた「祝いのカタチ展」が昨日から再開されました。

少し前のブログでも書きましたが、今回の地震はちょうどこの展示会場にいました。
大きな被害は無かったものの、倒れたり崩れたりした作品もありましたので、その修復や対策もあっての展示休止だったのでしょう。

実はこの展覧会を見る迄は、次年度のデザイン学校での卒業制作のテーマに「祝う」を候補として考えていたところでした。

もちろん他の先生方と協議するので、勝手にイメージしていただけですが、この展覧会で使われてしまったので卒業制作のテーマに「祝い」はなしですね。ちょっと残念。

肝心の展示ですが、まさに「卒業制作」のようでした。いい意味で。

日本の文化や歴史、習慣、なぜ祝うのか、祝いに何を求めるのかといったことを、一人一人のデザイナーがどのように捉え表現したのかという比較がとても楽しく分りやすい展覧会です。

デザイン学生は必見の展覧会です。

日本パッケージデザイン協会の会員100名による
祝いのカタチ展
竹尾「見本帖本店」2F
3/29日(火)まで

2011年3月22日火曜日

雨の展覧会

今日は高校での今年度最後の授業だったのですが、このところの混乱で、休講になってしまいました。

おかげで朝から時間ができて、10時の開館に合わせて東京都庭園美術館で開催中の「20世紀のポスター[タイポグラフィ]展」に行くことができました。

平日の寒い雨の早い時間なので会場はとても空いてラッキー。
やはり展覧会は午前中ですね。

この展覧会は20世紀のグラフィックデザインをタイポグラフィに焦点をあて代表的なポスターで紹介する展示です。
100年間の歴史を約110枚のポスターで見せるため、やや強引というか無理もありますが、展示されているポスターはどれも貴重なものばかりで見応えがあります。

できることなら、会期を2〜3回に分けてもっと濃い内容にしてほしかったですね。

会期は3/27(日)までなので、見てない人は大急ぎです。

この展覧会では、目黒通り沿いにバナー広告を掲げていますが、展覧会終了後にこのバナー広告を使ってリサイクルバッグを製作し、受注販売しています。





















展覧会期間だけで捨てられてしまうものですから、こうした試みはとても良いですね。

予約はしませんでしたが。

2011年3月21日月曜日

継続のチカラ?

昨年の10倍とも言われる今年の花粉飛散量

まだまだ終息しないようです。

実は一昨年から発症し、医者から処方された薬の世話になっていたのですが、今年はこのまま薬の世話にならずに済みそう。

知人から「ヤクルトが効く」という話を聞いて、ここ1年間飲み続けたおかげ?ではないかと思っています。

乳酸菌は全般的に腸内バランスに良い影響を与えることで知られていますが、乳酸菌の中でも「乳酸菌シロタ株」は特に腸内細菌層のバランスを改善し、免疫バランスを整え花粉症の原因となる免疫細胞が過剰に働くのを抑えると言われています。

この乳酸菌シロタ株が豊富に含まれる代表商品「ヤクルト」は、その含有量によって、
ヤクルト400(乳酸菌シロタ株が1本に400億個)1本70円
ヤクルト300V(乳酸菌シロタ株が1本に300億個)1本70円
ヤクルト(乳酸菌シロタ株が1本に150億個)1本35円
となっています。

ネットでの「花粉症に効く」「治った」の情報は、ヤクルト400やヤクルト300Vが圧倒的に多いのですが、スーパーなどで気軽に購入できるヤクルトでも続ければ効くと勝手に解釈し、1年間ほぼ毎日飲み続けました。

今年は飛散量が多いと言われる中、ほとんど症状が現れていません。
身体に悪いものでもないので、ホントに効いたのだとしたら嬉しいです。

ヤクルトと言えばインテリアデザイナー剣持勇氏デザインのパケージ。
以前のブログに書いたように2010年に立体商標として認められました。






















400もほぼ同じデザインなのですが、乳酸菌シロタ株+ビタミンの300Vだけパッケージを変えたのはいただけないですね。

2011年3月20日日曜日

見上げると

昨晩は月が地球に最も近づく「スーパームーン」でした。

Twitterでも「見ています」のツイートが日本全国でありましたから見た人も多かったのではないでしょうか。

最も遠い距離にある時と比べ、約14%大きく、30%も明るかったそうです。

スーパームーンの翌日の今晩は満月、今日も月はとっても見頃です。
ちょっと雲が出て来てますが、雲が切れて覗く月も美しい。
雲に乱反射してとても明るいです。

19時頃に東南東から登った月は、22時には南東の高度30度くらいの高さに登り、午前0時には、ほぼ真南までやって来ます。

雲だけでなく、月が明るいので星はあまり見えないですね。

明日は春分

まだまだ夜空は冬の星座が並んでいますが、春の星達の出現が少しずつ早くなり、午前0時頃にはオリオン座のペテルギウスやおおいぬ座のシリウスが作る「冬の大三角」が西に傾き、アルクトゥルススピカを含む「春の大三角」が東から南の空に登って来ます。

春分を過ぎると1日毎に約1分づつ日没が遅くなり、夏至の頃まで夜の時間がどんどん短くなっていきますから、空気が澄んでいてまだ夜の長いこの季節は「星空観察」にはとても良い条件です。
まだまだ夜は寒いのが難点ではありますが。

しっかり防寒して夜の空を眺めましょう。

星空観察には国立天文台のサイトにある「今日のほしぞら」が便利です。

2011年3月19日土曜日

節電習慣

日常生活の中での電気の使用量では暖房機器冷蔵庫照明テレビが大きな割合を占めているようです。

今の時期「節電」と言われてまず思いつくのは照明暖房
むやみに明るくしない、まめに消灯など、結構気に掛けやすいですし、暖房も少し厚着して温度を下げたり、夜更かしをしないなど工夫している人も多いと思います。

昼間はできるだけ外光を取り入れて室内灯を消すのも大事。
ブラインドを下ろして室内灯を付けて授業していたことを今更ながら反省しています。

テレビもまめに消すとか省エネモードにするとかできますが、以外と節電しづらいのが冷蔵庫。

まずは扉を開ける回数や時間を減らし、庫内の温度を上げないことだそうですが、そのためには、「常温保存できるものを入れない」こと。
これってちょっとドキっとしませんか?

何でも冷蔵庫に入れておく「安心神話」ってありますよね。

冷やす必要がなくても密閉されるので守られている気がするのでしょうが、冷やす必要がないものを入れることで、扉を開ける回数は増えますし、庫内の冷却効率も落ちます。

まだ寒い毎日、窓の近くや北側の部屋、1日であまり長い時間を過ごさない部屋などに置いておけばけっこう冷却効果も。

庫内を整理すれば「何があったっけ?」とごそごそ探すことも減りますので、買いだめも控えないといけないですね。

まずは出来る事から。
習慣になれば苦ではなくなることも多いはずです。

2011年3月18日金曜日

気になる

話題のACジャパンのCM「あいさつの魔法」は2010年度に低学年までを対象とした挨拶励行の全国キャンペーンCMですが、登場するキャラクターがあまりに奇妙なので改めて見直してしまいました。

もっとも多く放映されている15秒30秒にも登場する「ありがとウサギ」はなぜバレエ?の不思議に加え、これまでのウサギのキャラとはギャップのある口もスゴイです。

さよなライオン」は、たてがみが手の平になっていて解りやすい。

めったに見られない60秒フルバージョンに登場の「ただいマンボウ」。
なぜか足にフィンを履いていてどうみても被り物の人間ですがキャラクターとして結構好きです。

同じ時間枠で30秒版を2回放映することがあるので、ぜひ60秒フルバージョンにして欲しいですね。

2011年3月17日木曜日

作り直してみた

昨日の計画停電予定は夜の時間帯。

昼間であれば明かりの心配はないのですが、夜の停電に備え懐中電灯とロウソクを準備。

ただロウソクは「」ですから危険も伴いますよね。

地震時にロウソクが倒れて火事になったという話は有名ですから、必要以上の本数を灯さないこと、倒れにくいロウソクを使うことなど十分な注意が必要ですね。

在庫のロウソクがすべて細かったり小さいものばかりだったので、昼間のうちに溶かして太いロウソクに作り替えました。

そして夜。突然ぷっつりと停電。
準備していたので慌てることもなく懐中電灯の灯りを頼りにロウソクに火を灯しました。

窓から入る街灯の光もなく、街中が真っ暗なせいかロウソクの灯りがとても明るく感じました。

停電はほぼ2時間。

暗闇に音が吸い込まれているような静かな空間の中での2時間でした。

2011年3月16日水曜日

中からじわっ

ここ最近は、朝一通り落ち着くとまずお茶を煎れます。
それも普洱茶(プーアル茶)をたっぷり。





















脂肪分の吸収を抑え対外に排出する作用からダイエット茶としてブームになったこともありますが、その他にも「体内から身体を暖める」効果もあります。

暖かい飲み物は身体を暖めそうですが、実は「身体を冷やす飲みもの」も結構多いそうです。

その代表がコーヒー緑茶
朝は1年中コーヒーを絶対に飲みたい派としてはやめられませんが、飲み過ぎ注意でしょうね。

紅茶、烏龍茶など発酵させたお茶は「身体を温める」という意見が多い様ですね。

何かと落ち着き無く胃にも負担のかかる最近、消化を促進する効果もある普洱茶で自分の身体も労らないと持続しません。
まずはお茶で気分をほっこり落ち着かせます。

そのままでも美味しいのですが、ミルクを加えたり、更に蜂蜜を加えてたりする飲み方も気に入っています。

2011年3月15日火曜日

切り替えよう

震災から4日目。様々な影響でまだまだ不安な日々ですが、
元気になることを考えないといけない。
直接的な被災地から離れた私達が沈んでいては何も前に進みません。

昨日からフジTVを皮切りにCMが徐々に再開されています。
まだまだACや地デジカなど公共的なものが多く、内容的には配慮もあるようですが企業CMも始まりました。
報道番組から画面がCMに変わるとほっとします。

Jリーグは3月の試合予定を開催中止としたようですが、こんな時だからこそ何とか開催する方法を見つけて欲しいですね。

阪神淡路大震災のあと「Orix BlueWave(現Orix Buffaloes)」が被災地の地元神戸を盛り上げるため「がんばろうKOBE」のキャッチフレーズをユニフォームに入れ見事リーグ優勝を果たし地元に元気を与えたことが思い出されます。

Yahoo!のトップページのロゴ脇に日の丸が立ったように、
http://www.yahoo.co.jp/
強い主張でなくても目に入ることで、「がんばれる」ことがあると思いました。

応援を元気に変えて行きましょう。
デザインは無力じゃなかった。

2011年3月14日月曜日

計画停電その時

東京電力による電力供給不足で今朝から計画停電の混乱がありました。
私は通勤時間の移動が無かったためこの大混乱には巻き込まれませんでしたが、
通勤、通学で巻き込まれた方々は大変だったことと思います。

さて、今日の計画停電は訳あって病院の救急病棟で体験しました。
病院のある府中市武蔵台は午後0:20~16:00の予定。

館内では停電になる前に「自家発電」に切り替わる旨のアナウンスがあり、担当されていた先生も「病院は自家発電を持ってますから安心して下さい」と言っていました。

ところが、12:00に「担当スタッフは電子カルテのPCをすべてシャットダウンして下さい。」のアナウンスが入り、先生達が大慌て。裏で「え?え?ほんと?」の連続。
少ししてデスクトップPCがシャットダウンされ、すべてノートPCのバッテリー駆動に切り替えられました。

そして12:15。一旦照明がガクンと暗くなり、すぐに明るくなりました。
無事自家発電への切り替え完了のようです。

病院内のすべてが停電に備え、レストランなどは営業停止していましたし、計画的とはいえ「停電」の大変さを実感しました。

その後、病院を出るとまだ停電続行時間にも関わらず普通に電気が付いて営業している店が多く、てっきり早めに停電が済んだのかな?とも思いましたが、どうやら本日のその時間までの停電はなかったことを知りました。

それはそれで良かったのでしょうが、せめて病院にはその旨教えてあげられないのかと思ってしまいました。大きな事故がなかったことを祈ります。

2011年3月13日日曜日

いまできること。すべきこと。

地震による被害状況がTVやネットなど多くのメディアで報道、中継されています。

どれだけ多くの被害が出たのか、どれほど大変なことが起きたのかを報道することは重要だと思いますが、2日経って未だに津波で流される町の映像を流し続ける神経は異常。

今必要なことはこれから起こりうる危険に対する安全確保の警戒と、被災者に対する援助だと思います。

今できること。
節電と義援金、そしてコミュニケーション。

様々な義援金の方法があるようですが、クレジットカードを持っていればGoogleの義援金も簡単でした。

http://www.google.co.jp/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011.html#donation

コンビニでも多くの義援金受付をしているようです。
みんなで助け合いましょう。

2011年3月12日土曜日

デザインに何ができる?

今回の地震で、「デザインが無力」だと感じたことは前回書きました。
しかし何かできることはあるはず。

昨晩、延々と歩いていて感じたことは、身近なコミュニケーションの大切さ。

営業を停止しても広場やエントランスを解放し、少しでも暖がとれ休息できる場所を提供しようとする駅近辺の施設などがある中、JRは駅の入り口にシャッターを閉め地下鉄も多くの駅で地下道の入り口にロープを張っていました。
入って来るな」というメッセージでコミュニケーションの拒絶です。

一方では、たまたま通った道ばたの飲食店の軒先で、「何も出来ませんがご自由にどうぞ」の手書きのメッセージの前にコーラの瓶と栓抜き。

自販機もあるしコンビニも空いています。
このサービスが物として必要な援助だとは思いませんが、コーラをもらわなくてもこのメッセージに元気をもらった人は多くいたはずです。

たった一言のメッセージやコミュニケーションの方法が、こんなにも受け取る側の気持ちに影響することを思えば、デザインはまだまだ人に元気を与えられるはず。

どこよりも物を多く売るということ以前に、求める人に必要なものは何かを考えていくことで、デザインすることへの可能性はまだまだ広がっていくのだということを深く感じました。

2011年3月11日金曜日

無力?

色彩を教えている高校の卒業式がありました。
高校の卒業式は自分が卒業した時以来なので、久しぶりです。
美術系の高校で制服もないため趣向を凝らした衣装で参加する生徒が多くとても楽しかったです。みなさん卒業おめでとう。

会場が水道橋だったので、そのあと神田にある竹尾見本帖本店で開催されたいた「祝いのカタチ」展を見に。
そこで「地震」にあってしまいました。

ある程度収まってからお茶の水駅に向いましたが、三省堂や書泉なのの大型書店からVictoriaなどのスポーツ用品店が軒並み臨時閉店になり、電車は止まり人が町中に溢れていました。

この時点ではネットのニュースでは東京の震度は3でした。
そんなことはないだろうと思いつつも仕方ないのでそのうち電車が動くだろうという気持ちで外堀沿いを歩くことに。

結局は延々と6時間も歩いてしまったのですが。

さて、歩いたのは、外堀通り→新宿大通り→青梅街道→細かい道を通りながら三鷹から武蔵境の北大通り→武蔵小金井(そこからやっとバスを乗り継いで国立)

この道中に感じたのが「災害時のデザインの無力さ」。
何となく車で走ったりしたことのあるポイントを結んで、大まかなルートをイメージして歩いていたのですが、歩行者のためになる行き先案内標識は皆無でした。
車のための青い地の標識は大雑把過ぎ。その通り歩いたら恐ろしく遠回りになります。

携帯のGPSも使いましたが、ネットが不安定な上バッテリーの消耗も激しいため、それほど便利には使えない。

ネットで何でも済むという感覚は改めないといけないですよね。

デザインの恩恵は「コンビニの看板」くらいでしょうか。

今回、電車がストップしたことで起きた大混乱ですが、街道沿いのレストランで普通に笑顔で食事する家族連れや、普通にジョギングする人達もいて、でも車は大渋滞で、駅周辺に行けばやっぱり大混乱で、このギャップはいったい何なのか?と疑問に思いました。

2011年3月10日木曜日

オイヴァ・トイッカ/2

コミカルな動物描写がとても魅力的なオイヴァ・トイッカは、marimekkoのテキスタイルデザインも手掛けています。(前々回のブログで紹介

2004年に制作され現在も販売が続いている人気シリーズの「AFRIKAN KUNINGATAR/アフリカン クニンガタル(アフリカの女王)」。

動物達が大きな図柄のため日本のインテリアでは少々使いづらいのではと思ってしまいますが、動物達の基本モチーフは同じでもっと小さい図柄のシリーズ「OPARI」が2005年に子供用の図柄として制作されていました。

残念ながら現在は生産されていませんが、この図柄はテキスタイルだけでなく、プレートやマグなどにも展開されています。











2006年に公開されてフィンランドブームを作った映画「かもめ食堂」のDVD特典映像「猫と歩くヘルシンキ」内で“もたいまさこさん”がmarimekkoの店内で手に取っていることで、一部では有名な商品らしいです。

そういえば裏印には「かもめ(?)」が飛んでいます。

2011年3月9日水曜日

島恋し

小型のマグロで価格も安い「ビンチョウマグロ」は、胸びれ(鬢/びん)が長いことからビンナガマグロという名前がついていますが、魚屋さんではもっぱら「ビンチョウ」と呼ばれていますね。

もともと缶詰などの加工品として多く使われていたように、淡白な身であまり刺身としては出回りませんでしたが、最近は「さく」が並ぶようになりました。

他のマグロに比べて身が柔らかいため、そのまま刺身でいただくより、「ヅケ」にした方がほどよく水分が抜けて身が締まり、とろんとした口当たりでとても美味しくなります。

これは醤油に含まれるの作用で魚のタンパク質が変化するからだそうで、味や食感だけでなく保存力も高まるそうです。

ヅケには「わさび」ではなく「練りからし」で。
八丈島の食べ方ですが、わさびが手に入らなかった頃の名残だそうです。

これがけっこう癖になるほどイケます。

他にもイサキ、トビウオ、タイなどなんでも美味しいです。

2011年3月8日火曜日

オイヴァ・トイッカ知ってる?

フィンランドを代表するグラス作家のOiva Toikkaオイヴァ・トイッカ)。

オイヴァ・トイッカの名前は知らなくても、フィンランドのテーブルウェアブランド「ittara(イッタラ)」のバードコレクション(1973年〜)は知っている人も多いと思います。
http://www.scope.ne.jp/iittala/birds_toikka/r_ibis/

フィンランドの窯「アラビア/Arabia」のセラミックデザイナーとしてスタートしましたが、後にittaraの傘下であった、「Nuutajarvi(ヌータヤルヴィ)」のグラスデザイナーとなり、現在ではアートグラスの他オペラのセットやコスチュームのデザインも手掛けるなど幅広い活動を行っています。
marimekkoのテキスタイルも多く手掛けていますね。
(現在はアラビアもイッタラグループの傘下です。)

このオイヴァ・トイッカが制作し、1970年から1984年までアラビアで製造販売されていた「Fauna(ファウナ)」シリーズのボウルが先日アンティークショップで売られていました。
口の径が10cmほどの小さいボウルです。

とても迷った末にやっぱり購入。

6個セットの内1個は修復ありですが、なんと元箱パンフレットも付いています

元箱の模様がまたかわいい。色彩のセンスも抜群です。















ファウナとはラテン語で「動物相」といった意味。
グラスの全面に様々な動物達がユニークなフォルムで描かれています。

















オイヴァ・トイッカの魅力はバードコレクションのような美しく洗練されたデザインの作品を作る傍ら、独特のデフォルメのコミカルな動物達を描き、それらがテキスタイルや製品の模様としてもしっかりデザインされているところ。

このファウナも、グラスボウルの動物がコミカルで何ともいい味です。









元箱やパンフレットの動物の絵がまたいい。
このセンスの良さはマネできないですね。









アンティークは見つけた時に買わないと無くなってしまうものだけに、こういう出物はホント困ったもんです。

2011年3月7日月曜日

アップルストア銀座で!

デザイン学生による「卒業制作優秀作品プレゼンテーション」が3/4(金)アップルストア銀座のカンファレンスルームにて開催されました。

一般にも開放されたミニシアターのような会場でのプレゼンテーションは、今年度で4年目。学生にとっては毎年「憧れ」の舞台です。

今回はグラフィックデザイン専攻インテリアデザイン専攻の学生の7名がプレゼンテーションを行いました。

開演前からの動作確認、マイクテスト、手順のリハーサルなど事前チェックは入念に。
制作しているマシンとプレゼンのマシンが異なるため、データによっては解像度やアプリケーションのバージョンの不具合など、様々な問題が想定されるためプレゼンデータはあらかじめ数種類用意し備えておきます。

動作確認中。緊張感が高まります。













あっという間にリハーサルは終了し、開演。

一度学内で発表している内容とはいえ、さらに作品にはブラッシュアップを重ねているため、プレゼン内容も違って来ます。

緊張しつつもプレゼンテーション開始。
学内発表よりさらに良くなりましたか?


















プレゼンテーションは一人の持ち時間7分。発表後は担当講師からの質問や補足、評価点の説明、会場質問を受けながら全7名が無事終了。

プレゼンテーション終了後、担当講師からコメント。
評価点など一般の方々にも解りやすく解説しています。


















学内発表会から約1ヶ月経ち、問題点や不明解な点が改善されクオリティの高い作品に仕上がっていました。

終了後の学生挨拶で「この場所に立ってプレゼンするのが目標でした。」と語っていたのが印象的です。
会場で聞いていた後輩達も来年はこの場所に立てるよう頑張って下さい。

まだまだ未熟な点も多い学生ではありますが、柔軟でユニークな企画発表の場として、このように素晴しい会場を使用させていただいているアップルストアの体制もとても素晴しくありがたい事です。

2011年3月6日日曜日

けっこう万能

数年前になりますが、デザイン学校の学生から韓国旅行のお土産に「スッカラとチョッカラ」のセットをもらったことがありました。

「スッカラ」はスプーン。「チョッカラ」はお箸















そもそもこのスッカラとチョッカラは西洋のナイフとフォークのように食卓でセットで使うものですが、日本では日常にはあまり「スプーンとお箸をセット」では使わないのでどうしようかと思っていました。

ところが韓国のTVドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」の再放送を見ていて、その中での調理シーンで使う「調理スプーン」がとても便利に見えたため、試しに調理に使ってみるとこれがとても便利。

一般的なスプーンは深さがあるため「液体をすくう」ことに向いていますが、スッカラはとても浅いため、素材を切ったり混ぜたり押しつぶしたりひっくり返したりと、スプーンの機能だけでなく、ヘラやナイフなどの役割も持っています。

以来スッカラは調理スプーンとして大活躍。

そうなると1本では足りず、2本目、3本目のスッカラを買いに新大久保へ行こうと狙っているのですが、ここ数年の韓流ブームの混雑報道を見ているとなかなか繰り出せず、いまだに1本のスッカラを使い回しています。

このスッカラ使い、最近読んだ平松洋子さんの「買えない味」(食の雑誌danchuに連載されていたエッセイをまとめた本)にも活躍ぶりが紹介されていたのでちょっと嬉しくなりました。

チョッカラの方は、いまだに「コレだ!」という使い道が見つかっていません。


2011年3月5日土曜日

永井さんのゾウ

クリエイションギャラリーG8で開催中の「亀倉雄策賞の作家たち1999-2010」に行って来ました。~3/25(金)まで。
http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/g8_exh_201102/g8_exh_201102.html

偉大なグラフィックデザイナーである亀倉雄策氏の業績をたたえ1999年に設立された「亀倉雄策賞」。
2010年までの全12回11名(第8回は該当なし)の受賞作などが会場に展示されていますが、どれも見応えのある作品ばかり。

もっとたくさん見たいというのが正直なところですが、広くない会場が幸いしてそれほど時間をかけなくても1点1点を丁寧に見られるところは気軽です。

有名な作品ばかりなので、Webや各種印刷物でも見る機会があるでしょうが、オリジナルの印刷物の良さを直に味わって欲しいものです。

DMは2000年の第2回で受賞の永井一正氏のデザイン。























富山県立美術館の展覧会ポスターでも有名です。
1980年の開館以来29年間、現時点で216点の企画展ポスターが全て永井氏のデザインです。

2011年3月4日金曜日

30秒

東京ミッドタウン・デザインハブで開催中の「Romance♥」に行ってきました。
3/6(日)までなので、滑り込みです。
最近どうも情報入手が上手く行っていなく、知った時は終了間近ということが多いです。

さて、JAGDA主催の展覧会では珍しく「映像」のみの展示です。

同じ音源を用いて85名のグラフィックデザイナーがそれぞれ30秒のモーショングラフィックスを制作していますが、
著名なデザイナーの見慣れた作品とは異なる表現に関心したり、落胆したり。

30秒なので少し長いですが、Flashアニメの参考にもなりますので、学生さんはぜひ見ておいて欲しいですね。

2011年3月3日木曜日

白いマリモ?

体調の不調には免疫機能の低下によることが多いため、健康維持には免疫機能強化が必要です。

免疫機能は年齢ストレスの他、呼吸で体内に作られる活性酸素によっても低下していきます。

活性酸素は殺菌作用がありますが、細胞や遺伝子を傷つけることで、がんや糖尿病などの生活習慣病を招いたり、老化を促進することもあるそうです。

体内には活性酸素を除去し無毒化する酵素がありますが、人工的につくることができないため、外部から活性酸素を除去する効果のあるものを取り込む必要があります。
このため活性酸素を抑制する食生活やサプリメントなどが近年特に目立ってきました。

古くから中国で高級食材とされ、四大珍味としても珍重される「ヤマブシタケ」にはこの活性酸素を抑制する効果が高く、全食品のなかでもトップクラスだそうです。

糖質タンパク質を主成分に、ミネラル脂質食物繊維ビタミンB類などの豊富な栄養成分を含み、中でも免疫機能強化に働く「ヘテロβ-D-グルカン」といわれる多糖類が質・量ともに豊富に含まれています。

更にヘリセノンという、ヤマブシタケにしかないと言われている物質は学習能力や記憶力のネットワークに欠かせないものとしても注目されています。

見た目もまだまだ馴染みのないキノコですが、健康に効果のある素晴しい食材でした。

とても水分の多いキノコです。
あらかじめ他のキノコや具材と炒めてホワイトソースのグラタンにしました。
見かけは真っ白ですが、しっかりとしたキノコの味があって美味しいです。

2011年3月2日水曜日

みんなのため

国や地方自治体などの公的資金を受けず、企業等各種団体の社会貢献活動の一環として運営されている「ACジャパン」。

2009年に改称する前の「公共広告機構」という名称が示す通り、広告を社会と公共の福祉に貢献することを目的とした民間団体です。

第50回 消費者のためになった広告コンクール」にもACジャパンのTV-CMが複数受賞していました。

公共性をうたっているので、決して派手な表現ではないのですが、ストーリー仕立てのものが多く、実はズシンと印象に残っているものが多いのがACジャパンCMの特徴です。

「ACジャパン CM モラルの低下に、サイレンを。」
本当にこんな人達がいるのだと驚かされたCMでした。いまでも信じられないです。




「ACジャパン CM リサイクルの夢(3R推進団体連絡会)」
「速さ」の新幹線に対して、全体に「ゆったり」したナレーションのほのぼのとした時間の流れが素敵です。
ラストのパラパラ漫画の表現もいいですね。



第50回 消費者のためになった広告コンクール展」は終了していますが、CMはYouTubeなどで見られるものも多くあります。

主催の(社)日本アドバタイザーズ協会公式サイトで受賞作品の確認ができますので、地道に検索してみると面白いと思います。
http://www.jaa.or.jp/con_zenkai.html

2011年3月1日火曜日

長くためになる-2

第50回 消費者のためになった広告コンクール」のTV-CM受賞作品に、2010年からシリーズのキャンペーン作品があります。「NTT docomo」の「ひとりと、ひとつ。walk with you」。

このキャンペーンは携帯電話を今迄以上に一人一人の新しいメリットとして感じてもらう事を目的としたもので、ケータイを擬人化することで「より身近で魅力的なもの」として描いています。

はじめは「なんじゃこりゃ」という感じでしたが、ここまでシリーズ化されると馴染んでくるので不思議です。

2010年5月11日から第1弾として渡辺謙さんと岡田将生さんの「岡田と謙さん篇」が、1週間後の5月18日から第2弾の木村カエラさんと堀北真希さんの「堀北とカエラ篇」がスタートしています。現在は「上京編」になっていますね。

今回の受賞は何作かある「岡田と謙さん」の中の「防水編」。

このCMのすごさはケータイ役の渡辺謙さんをずぶ濡れさせておいて最後に「まぁ雨嫌いじゃないし」と言わせているところでしょうか。

「ひとりと、ひとつ。渡辺謙 + 岡田将生- NTT Docomo CM [防水篇] 」