古いもの好きで骨董市に随分通った時期があったので、日常使いの食器はほとんどが「生活骨董」です。
以前、頻繁に骨董市に出かけていた頃のあるお店で(どこだか忘れましたが)新聞紙の替わりに古い「謡本」をばらして、その紙で包んでくれたことがあり、とても印象的でした。
その後、別の市で積まれていた謡本を思わず買って保管していたのですが、今回の引越ではその謡本が大活躍。
もちろん引越業者からはクレープペーパーやらエアキャップやらの梱包材がたくさん届くのですが、クレープペーパーはすぐに破れてしまい、エアキャップは小物を包むにはかさばりすぎてしまいます。
ところが謡本は薄手の柔らかい和紙に刷られているので、かさばらず丈夫で、皿のカタチに合わせて包んでも破れません。
包むと適度なクッション性もあり、とても包みやすい良質な梱包材です。
改めて「和紙」の素晴らしさを感じました。
包みを解いて出て来た皿は、ちょっと高価な印象を受けるのは気のせいでしょうか。
それにしても我ながら引っ越す予定もなかった当時に「謡本」を用意しておくというのは何なのだろうかと呆れます。
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