2012年7月27日金曜日

星空のデザイン


デザイン学校は前期の試験期間まっただ中。
学生さんたちは毎日が作品提出やプレゼンテーション、筆記試験でバテ気味のようです。

さて試験が終われば夏休みなのですが、秋に開催される東京デザイナーズウィーク2012(TDW2012)に参加する作品制作が本格的に始動するので、学生さん達は休みでもほとんど学校に通うのでしょう。昨年のTDW2011ではスクールオブザイヤー・グランプリをはじめ各賞を総なめした実績もあり自然と気合いの入る学生さん達なのでした。

それでも夏休みは普段はできないことができる期間。
自主的に美術館、博物館を巡れるように配布された「ぐるっとパス」を利用して葛西臨海水族園へ行く話なども出ていました。

この「ぐるっとパス」。
首都圏75の施設の常設展や企画展などの入場券や割引券が綴られたものですが、使い始めから2ヶ月が期限なので、計画的な活用が必須。
近い施設をぐるっと巡るのもいいですが、目当ての施設を狙って行くのもいいですね。

皆さんがあまりチェックしない施設でおススメなのが「多摩エリア/No.70/多摩六都科学館」。
ここのプラネタリウムは7月初旬にリニューアルされたばかりで、なんと1億4,000万個の星を投影する世界最多の高性能投影機「GOTO CHIRONⅡ(五藤光学研究所製ケイロンⅡ)が設置されています。
天の川のひとつひとつの星までも投影するというのですからケタはずれな性能です。

プラネタリウムといえば、最近渋谷にオープンした「渋谷ヒカリエ」の場所にあった、東急文化会館屋上には「天文博物館五島プラネタリウム」がありましたが、ここの投影機はカール・ツァイス社製の「プラネタリウム投影機IV型」という名機で、ボディの両端に南天・北天の恒星球があり、その根元に太陽や惑星・月の投映機が配置され、その姿もとても美しいものでした。
五島プラネタリウムのツァイスⅣ型投影機。
2001年に閉館する直前に撮影しました。
現在この投影機はコスモプラネタリウム渋谷に常設展示されているそうです。

多摩六都科学館のプラネタリウム投影機は、恒星投影機と惑星投影機が一体型ではないので、投影機というよりは投影設備といった印象。
デザイン的には好みではないのですが、宇宙空間の暗黒部や恒星の輝き、緻密さなどの星空の再現にこだわった技術がこのデザインには込められている様です。

世界のプラネタリウムの40%以上のシェアを占める日本の五藤光学研究所製の高性能投影機ケイロンⅡとその投影機で映し出される世界最多1億4,000万個の星。ぐるっとパス利用でなくてもぜひ行って欲しいですね。

2 件のコメント:

MOT さんのコメント...

わあああ。
行きます!私!
友人誘って観にいきたいです!

KITA。 さんのコメント...

プラネタリウム好きにはたまらんと思います。