2012年7月3日火曜日

前衛芸術に浸る

渋谷のポスターハリスギャラリーで開催中の「粟津潔のグラフィズム-劇的なるポスター」展に行ってきました。(7/16まで)


ポスターハリスギャラリーというのはポスターハリス・カンパニーという演劇・舞踏・ダンスを中心とした広報業務を行なっている企業のギャラリー部門で、渋谷の古いマンションの一室というとても小さいスペース。

昨年12月から今年1月まで開催されていた「宇野亜喜良展 ひとりぼっちのあなたに」という展覧会ではじめて知ったギャラリーで、実はこの企業が所蔵する1960年代以降の舞台芸術系のポスターのコレクションはちょっと侮れないものがあるような印象を持ちました。もっと大きなスペースで大々的にコレクション展を開催して欲しいものです。
>>「宇野亜喜良展 ひとりぼっちのあなたに」のレビュー

「粟津潔展」といえば2007年に金沢21世紀美術館で「荒野のグラフィズム:粟津潔展」が開催された時、金沢まで見に行ったのですが、まさに前衛のグラフィックデザイナーとしてその膨大な作品に圧倒された記憶があります。
今回はごく限られた作品ですが制作時期やテーマが限られている分、1点毎に集中して見られるのがいいですね。シルクスクリーンやオフセットの印刷物であるポスターという複製芸術には1点ものの絵画にはないエネルギーを感じます。

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