2012年7月14日土曜日

今ふたたび


銀座のメゾンエルメス(Maison Hermés)の「ル・ステュディオ(Le Studio)」でアラン・レネ(Alain Resnais)監督の「去年マリエンバートで(L'Année dernière à Marienbad)」が上映中との情報を得ました。

1961年ヴェネツィア映画祭の金獅子賞を受賞している名作で、モノクロームの映像とシンメトリィの庭園のシーンが恐ろしいほど美しい映画。その不条理さと難解さを含めて今でも不朽の名作であると思っています。


この映画の主演女優であるデルフィーヌ・セイリグ(Delphine Seyrig)の着ている服のデザインのほとんどがココ・シャネル(Coco Chanel)というのも注目ポイント。
ココ・シャネルがこの映画の主演女優の衣装担当として関わったことは、現在のシャネルにとっても意味のある事のようで、2010年10月にパリのグランパレ(Grand-Palais)で開催された「2011年春夏コレクション」は「去年マリエンバートで」へのオマージュ。

最後にこの映画を見てから20数年。難解な描写の映画ですがデザイン性にこだわった映像だけでも充分価値のある作品だと思っていますが、今一度その時の感覚を確かめて見たいと思っています。


CHANELの2011年春夏コレクション


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