2012年7月16日月曜日

エンドレスの長さ


京橋の東京国立近代美術館フィルムセンターで開催中の「ロードショーとスクリーンー外国映画ブームの時代」の展覧会に行ってきました。(〜7/29まで)


近代美術館フィルムセンターでは企画展に合わせて手前の常設スペースも展示替えを行なうので楽しみですが、今回の常設では16mmエンドレス映写機が登場。

通常の映写機にリールが2つあり、ひとつのリールに巻かれたフィルムを別のリールで巻き取る方式ですが、フィルムをエンドレスにするためフィルムは巻き取られず長いまま。映写機の後部にたくさんのリールが並ぶガラス製の背の高いボックスがあり、そのリールを蛇腹状(というかたすき掛けというか)に延々と隣のリールに送られる仕組み。上映時間分の長さのフィルムがリール状を這っていることになります。
今回はこの映写機で30分ごとに8分のモノクロ映像を上映していました。
1フレームが約7.6mmですから、1秒24フレームで182.4mm。
60秒で10,944mm。8分だと87,552mm。
なんと約88mのフィルムの長さをリールで巻かずにおいているのですからスゴイとしかいいようがないです。

企画展は当時のポスターやパンフレットが並びグラフィックデザイン展のよう。予告編映像の上映もあり盛り沢山です。
予告編は映画本編とは別の楽しみ方ができるので、実は集めてみたいと思っているのですが、映像収集はなかなか踏み切れないでいます。

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