2011年12月31日土曜日

2011年勝手に選んだこの展覧会がスゴイ!ベスト10発表

まもなく新年を迎えます。
いろいろと大変だった2011年。
まだまだ落ち着いてはいませんが、2012年は少しずつ上に向いていって欲しいですね。

さて、東京国立博物館の恒例となったキャンペーン「博物館で初もうで」が今年も展開されています。

東京国立博物館は2012年に開館140周年を迎えるため、年間を通して「ブンカのちからにありがとう」キャンペーンを実施しますが、そのトップが今年で2回目となる「博物館に初もうで」のキャンペーン。
昨年のバージョンもこのブログで紹介しました。

2012年バージョンは、女優の「中谷美紀」さんを起用し、同館の所蔵作品の「見返り美人図(菱川師宣筆)」のポーズにならい、本館の中央階段を背景に振り返るものと、干支にちなんだ「龍図屏風 龍虎図屏風」のうちの「天翔ける龍(曽我直庵筆)」を背景にしたものの2種類。

前回は若い世代の取り込みを意識したものになっていましたが、今回は140周年に合わせた「重厚感」のある落ち着きが感じられます。

開館140周年記念特集陳列では、「龍図屏風 龍虎図屏風(曽我直庵筆)」の他。「重要文化財 風神雷神図屏風(尾形光琳筆)」、「国宝 秋冬山水図(雪舟等楊筆)」をはじめとした数々の名品が展示されるようです。
まるで特別展のような豪華さですから人出もすごいのでしょうが必見ですね。

開館140周年記念の「土偶ストラップ」のノベルティも気になります。(1月2日~9日/毎日先着1400名に配布)

さて、2011年もたくさんの展覧会がありました。
実際に会場に足を運んで見たものの中から、「勝手に選んだこの展覧会がスゴイ!」のベスト10を選出してみました。

展示品自体の凄さだけでなく、展覧会のコンセプトや見せ方などの会場構成、広告展開など様々な要素を吟味し勝手に選んでいます。

2011年勝手に選んだこの展覧会がスゴイベスト10は以下のとおり。
4展が写真映像系というのはこれまでにない結果ですね。

1)「視覚の実験室 モホイ=ナジ/イン・モーション(神奈川県立近代美術館 葉山館)」
2)「杉浦康平・脈動する本 デザインの手法と哲学(武蔵野美術大学美術館)」
3)「ベッティナ ランス写真展/MADE IN PARADISE 女神たちの楽園 セレブたちの美しき幻影と気品(東京都写真美術館)」
4)「畠山直哉展 Natural Stories ナチュラル・ストーリーズ(東京都写真美術館)」
5)「20世紀のポスター[タイポグラフィ]展(東京都庭園美術館)」
6)「ホンマタカシ ニュー・ドキュメンタリー展(東京オペラシティアートギャラリー)」
7)「DOMA秋岡芳夫展-モノへの思想と関係のデザイン(目黒区美術館)」
8)「パウル・クレー ― おわらないアトリエ展(国立近代美術館)」
9)「生誕100年 岡本太郎展(国立近代美術館)」
10)「ユーモアのすすめ 福田繁雄大回顧展(川崎市市民ミュージアム)」

実は注目の展覧会で会期が2012年にまたがっているもので、まだ見ていないものが2展ほどあり、見ていたらベスト10に入っていたのでは?と想像していますが、果たして2012年のベスト10に食い込むのでしょうか。

2012年も引き続き展覧会レビューを続けていこうと思っています。

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