2011年8月31日水曜日

夏の自由研究

今年の夏休みには久しぶりに昆虫採集を少しだけ再開しましたが、リハビリ採集だったので軽装でいける甲虫をメインに。

もちろん採集のあとには標本制作ですが、しばらく蝶(展翅といいます)だったので、甲虫(しかも小さい)(展足といいます)の成型に時間がかかり、やっと何とか展足できました。
(まだ調整が必要かも)

この夏の採集では「ラミーカミキリ」が一押し。
薄緑と黒のコントラスト模様が上品でモダン。
もうひとつ変わったところで赤紫に輝く「オオセンチコガネ」もいいですね。

最近HONDASTEP WGNのCM「冒険リレー」編(昆虫図鑑のキリヌキの中をSTEP WGNが走るCM)で、いきなり「これがオオセンチコガネ」と言っているのに気付きました。
採集する前はまったく聞き流していたのでおかしかったです。
メジャーでないヤツなんですけどこんなところに取り上げられるとは。

ラミーカミキリはその色と模様からTVで「礼服を着たガチャピンムシ」として放送されたことがあるようです。
オオセンチコガネはファーブル昆虫記で有名なフンコロガシの仲間。
緑色に光る個体もいるようです。



STEP WGNの「冒険リレー」編CMはHONDAの公式サイトからも見られます。


2011年8月30日火曜日

サバです。


魚屋さんにゴマサバが出ていたのを見て、無性に鯖寿司が食べたくなりました。

いつもの鯖寿司は〆鯖の棒寿司ですが、焼き鯖の棒寿司にすることに。

鯖の塩焼きをあつあつで食べる時はそのままですが、寿司にするので、冷めてからの臭みがでないように、まずは鯖を軽い酢〆にします。

焼いてしまうと酢の酸味はなくなるので不思議です。


ちょっと手間はかかりますが、このひと手間で仕上がりが格段に違うと信じているので省きません。

寿司飯と鯖の間には大葉針ショウガを入れます。

大葉で鯖がはがれやすくなりますが、ないと味も見た目も淋しいので、しっかり挟み込みます。

焼き鯖の棒寿司
〆鯖を作り、焼いたら小骨を抜いて冷ましておく。
寿司飯と鯖が冷めたら、ラップに鯖を皮目を下に置き、大葉、針ショウガ、寿司飯の順にのせ、ラップをぴっちり巻いて形を整える。
夏は冷蔵庫へ入れてなれさせてから切り分ける。
ラップごと切ると崩れにくい。


2011年8月29日月曜日

ハワイから蓋が来た


5月に結婚したデザイン学校の卒業生から、新婚旅行で行ったハワイのお土産を頂きました。

Ziplokの袋の中には、たくさんの丸い厚紙が。
様々な図柄が丸い紙の片面に印刷されていますが、素朴な印刷のものから箔押しなど豪華なものまであり、大きさはどれも同じに見えます。


紙好きというのを知って、珍しいものを見つけて来てくれました。
どうもありがとう。




「ところでコレ何?」「メンコらしいです。」

本人達も良くわかってないようだったので、調べてみた所、ありました。

ハワイの日系人が始めた瓶の蓋を使ったメンコ遊びが流行ったことから、POGというハワイではメジャーなジュースの蓋がいろんな図柄を印刷するようになり、やがて企業などが蓋だけをノベルティとして作ったりして更に広まったもののようです。
90年代初頭には大流行したヴィンテージ雑貨だそうです。

今では蓋だけが「POGS」という名前でコレクターズアイテムになっているそうで、ハワイアン雑貨の通販サイトでも扱っていました。

いただいたPOGSは、同じ図柄を除いてざっと数えてみたところ220枚くらい。
何となく分類分けしてみようかとも思ってます。

POGジュースは、P(パッションフルーツ)、O(オレンジ)、G(グアバ)の3種類のフルーツが入ったジュースで今でも定番なようですが、紙蓋の瓶入りのPOGジュースはさすがにもうないようですね。

2011年8月28日日曜日

謎のガラス

先日オーケナイトを手に入れた雑貨カフェでは、ちょっと理科系をくすぐる雑貨が多くあったのですが、その中に奇妙なガラスの物体が棚の上に並んでいました。

一見、古いガラス瓶のような物体。

手に取ってみると何かのかぶせ蓋のような形態で、いくら見ても何のためのものなのか分りませんでした。

お店の人に聞くとそれは「硝子碍子(がらすがいし)」というもので、電線と鉄塔などを絶縁するための器具で、飾り物としてアンティークショップなどで人気のアイテムだそうです。

今では電柱の碍子はほとんど磁器や強化樹脂になっているようですが、ガラス製のものがあって、立派なコレクションアイテムとして確立しているとは。
何やら欧米では古くて使われなくなった電柱を探して上に付いている硝子碍子を取って来るハンターもいるそうで、漫画にもなっているのを見せてもらいました。

アメリカではグラスインスレーターGlass Insulators)と呼ばれ、そのマーケットはものすごく活気があって、碍子の種類の豊富さだけでなく、ディスプレイ用具から専門書まで扱った通販サイトが多くあり、各地にコレクターのローカルクラブまであるそうです。
奥が深いですね。

手に乗せた時の重さやコロンとした外観、光を通す硝子の色など物体としての魅力は確かにありますが、こんなものにまで手を出したらとんでもない事になりそうなので、見るだけで押さえました。

この雑貨カフェ。
コンセプトや支持層があまりに不思議だったので、見せてもらった漫画から調べてみたところ、この漫画の作者である鳩山郁子氏(ガロ系)の世界観からどうやらファンが広がっていると推測。
この人ただものではないみたいです。

青林工藝社から出版されている漫画「ミカセ」に「Insulator tree story」が掲載されています。



2011年8月27日土曜日

ウサギのしっぽ

鉱物の中でも特に珍しい形態のものにオーケナイト(オーケン石)というものがあります。

ドイツの自然研究家L.Ocken氏がグリーンランドではじめて発見し、Ockeniteと名付けられ、その後Okeniteと改名されたこの石は、玄武岩のすき間にできた空洞に他の鉱物とともに結晶する石で、針状結晶の放射集合体の鉱物です。

その柔らかそうな外観からラビットテールとも言われ、鉱物とは見えない質感。

このオーケナイトが置いてある店が北区にあると聞き、東十条まで行って来ました。

店は鉱物屋さんというわけでもなく、鉱物や理科的な要素を雑貨的なファンタジーに融合させたようなコンセプトで小物雑貨を展示販売している乙女カフェ。

店内は女性客で一杯でしたが、臆することなくオーケナイトを手に入れて来ました。

玄武岩の母岩の中の丸い毛玉がオーケナイト。
周囲には白いプレナイト(ブドウ石)やクォーツ(石英)が結晶。


オーケナイトの表面は細い針状の結晶で覆われています。




雑貨カフェは「cafeSAYA」。

このカフェのもとになる通販や情報発信のサイトは「きらら舎」。

ちょっと面白いコンセプトで、人気なのも理解できました。

オーケナイトのみの単体標本も魅力的なので、次のミネラルショーでは探してみようかと思ってます。

近郊でこれから開催されるミネラルショー
ミネラルフェスタ in 横浜赤レンガ倉庫
9/23-25

2011年 第20回 東京ミネラルショー
(池袋サンシャインシティ文化会館 2F・3F)
12/9-12





2011年8月26日金曜日

野菜の混色


野菜の千切りは、その作業に無心になれるところが好きなので、サラダを作るときなどは圧倒的に千切りが多くなります。

大根や大葉、レタス、キャベツ、ピーマン、人参、ゴボウ、ゴーヤ、カボチャ、エリンギなどなど。

一口に千切りと言っても、繊維をタテに残すかヨコに断ち切るかで食感が変わりますから、なかなか奥が深いです。


作業に没頭できるだけでなく、細かく切られた野菜どうしが混ざり合うことで、出来上がりの色合いが上品になるところも千切り野菜の魅力。

特に人参やカボチャがある時は、他の野菜の色をできるだけシンプルにして、アクセントが引き立つようにします。


千切り野菜は断面の多さから水に浸けると栄養の損失が大きいから、なるべく大きくカットした方が良い。などと聞いた事がありますが、「浸け過ぎなければいいのだ。」と勝手な解釈で今日も千切りに精を出しています。

大根と大葉とピーマンと白ネギの千切りサラダ
大根とピーマンは千切りにしてから水にさらしてしゃっきりさせます。ネギは辛さ次第で水にさらす(そのままでも)全てをきれいに混ぜ合わせます。
鶏ガラスープに酢、塩、ごま油を混ぜたシンプルなドレッシングがおすすめ。


2011年8月25日木曜日

箱根の山

箱根に行って来ました。

出発の朝はやや雨まじりの曇りの天気でしたが、御殿場あたりではすっかり晴れて、久しぶりの夏気分。

残念ながら富士山には大きな雲がかかって、近くでありながら姿を拝むことができませんでしたが、青空の行楽日和となりました。

今回は特に観光目的もなかったので美術館めぐりもせず、箱根の夏の自然を楽しむためハイキングコースを散策。

世間は山流行りですが、ほとんど人に会う事もなく、観光地でありながらゆっくり自然観察できました。

自然観察にはマクロに強いコンパクトデジカメ(コンデジ)が便利。
コンデジでもちょっとしたポイントでキレイな写真が撮れます。

夏は樹々が生い茂っているので意外と暗いところが多く、樹々の間から差し込む光を写そうとすると、カメラの露出は明るくなり過ぎでせっかくの雰囲気が台無しに。

コンデジはマニュアル露出ができないものが多いので、露出補正でマイナス露光すると木漏れ日がキレイに写せます。

渓流沿いのハイキングコースは途中から急な山道に。


生物はマクロモードで。
逃げないように少し離れたところから撮影をはじめ、少しずつ近づきます。
背景がシンプルになるようなアングルを探すことも重要なポイントです。

木の葉の上でナガゴマフカミキリを発見。
飛び立ったところをキャッチ。
陽の当たる岩の上に飛んで来たイナゴ。
吸水に来たのか、なかなか動きませんでした。



同じ種類の花が多く咲いているのに、この株だけたくさんの虫が集まっています。
ヒメアカハナカミキリもいました。
一見キレイな花ですが、花に集まる昆虫を捕食するクモの巣がかけられています。


地面に飛んで来たアカガエル。まだ小さいです。
真っ白なキノコ。

2011年8月24日水曜日

偉い葉なので


珍しく元気な葉付きの大根が手に入りました。

スーパーなどでは痛みやすいのか、輸送上の問題なのか、葉が切り落とされているものがほとんどですが、大根はよりもの方がβカロテンビタミンCカルシウムリンなどのミネラル食物繊維が豊富で栄養学的には優れているというのですから驚きです。

捨ててしまうのはホントにもったいないですよね。

細かく刻んできんぴらにしたり、味噌汁の具にしたりと活用できる大根の葉ですが、とても立派で元気だったので、葉として楽しめる様にお浸しにしました。

ほうれん草のように醤油や出汁でもいいのですが、以前に香港で食べた青菜のオイスターソース掛けを思い出し、中華風に仕上げました。

大根は固ゆでにしてザルにあげ、自然に冷まして火を通す。
好みの大きさに切って、オイスターソース、醤油、ごま油を混ぜたソースを掛ける。
オイスターソースがキツいと感じるときは、ほんの少し茹で汁でのばしてもOK。
(同じアブラナ科のかき菜でも美味しい)

2011年8月23日火曜日

集める楽しみ

先日いただいた世界のビール空き瓶たち。

デザインが面白いので、すべて取っておきたい気持ちはあるのですが、というのは中々かさばるものですから、よほど貴重なものでないと取っておくのも難しいのでボトルキャップを取っておく事に。

これはこれで、小さい円の中にシンプルながら気の利いたデザインで、印刷がちょっと素朴だったり少しズレていたりする所も楽しいものです。

同じキャップでもペットボトルのキャップに魅力がないのは、プラスチックという素材や、プリントされたデザインが面白くないだけでなく、成型された形態や印刷といったプロダクトにスキがない部分も原因があるように思います。

さて、ボトルキャップを集めて、本体は瓶ゴミに出そうかと思ったのですが、これがなかなか踏ん切りが付かず、結局はせめてラベルが外れるものだけでも外そうと、水を貯めたバットに沈めラベル外しに取りかかりました。

瓶のラベルは水溶性の接着剤が多いので、気長に水に付ければ外れるものが多いのですが、ラベル自体が水に対して弱かったり、浸透性がない素材だったりするとちょっと無理。

今回も3割位はあきらめましたが、それでも結構満足の回収率。

ある程度数が揃った様はなかなか良い眺めです。
こうしてミニコレクションが増えていくのですね。


2011年8月22日月曜日

卒業制作のはじまり


デザイン学校のグラフィックデザイン専攻では、卒業年度の後期は「卒業制作」を実施します。

多くのデザイン系の学校が、自由なテーマで制作を行う中、年度毎に共通のテーマを決めて制作を実施していますが、企画までのブレストやリサーチなどを学生同士で共有できることや、同じテーマで学生ごとに展開の仕方が異なることを実感できることなど、メリットが多くあります。

夏休み後半の今日、卒業制作のガイダンスを行いテーマを発表しました。

2011年度のテーマは、「サービスのデザイン」。

日常生活の中で受けている様々なサービスをより良くするために、これから半年間かけて、ビジュアル表現します。

初日の今日はイメージを膨らませるためのブレインストーミング(ブレスト)。

課題制作のアイデア出しというと、じっくり考え込んで静かに緊張した教室を想像されるかもしれませんが、全員がリラックスした状態で、キーワードを書き出したり整理したりしながら、思考を様々な方向へ開放します。

キーワードをみんなで出して整理。
答えはそこにあるのかそれともないのか。
雑談の会話の中からきっかけが生まれることも。

2011年8月21日日曜日

手描きの可能性


デザイン学校では夏休みのイベント「夏キャン」が開催されました。

デザインの分野に限らず、様々な分野で学ぶ在校生と来校者が専門分野の垣根を超えて交流するイベントです。

そのひとつが今年から全学生に導入したiPadによる「お絵かきイベント」。

パソコンのペンタブレット制作で有名なWacom(株式会社ワコム)が開発したiPadのアプリケーション「Bamboo Paper」は、タッチパネルのiPadをペンタブレットのように使って、ノートに落書きするように使えるユニークなツール。

パソコンのアプリケーションは複雑で初心者が直感的に使うのはなかなか難しいものが多いのですが、指やスタイラスペンを鉛筆のように使えるため、気軽にスケッチできます。

本来は手書きでメモをとることを想定して開発されていますが、「筆記具があるならば絵が描ける」と今回お絵かきイベントとして開催されました。

3分間という短い時間で描いた絵を5人の審査員が評価していったのですが、デザインの学生が優勝はしましたが、デザイン系でない学生の試みがとても新鮮に感じられ、楽しいイベントとなりました。

これまでの手書きメモアプリはなかなか実用には難しいものが多かったのですが、「Bamboo Paper」は反応速度も実用範囲で、可能性を感じました。

シンプルなところがいいですね。
スケッチやメモに使ってみようと思ってます。

2011年8月20日土曜日

夏のゴーヤ/その2


ゴーヤは中の種とワタを取出して保存しますが、その時にタテに船型に切るか、筒状に半分に切るかで結構真剣に悩みます。

ゴーヤチャンプルゴーヤの和え物酢のものなどのメニューの多くは半月型の薄切りで調理するためタテに切りでいいのですが、肉詰めは筒でないとカッコつかない。

同じ肉詰めでもピーマンはタテ切りですから不思議なものです。

というわけで、ワタの取りやすさは圧倒的にタテ切りなのですが、保存後のメニューの可能性を考えて筒に半切りにすることが多くなります。

ゴーヤとピーマンの肉詰め
豚挽肉、卵黄、白ネギのみじん切りに塩、胡椒を加えてよく混ぜ、片栗粉を振ったゴーヤ、ピーマンに詰める。
肉側を下にごま油で焼き色がしっかり付くまで焼き、裏返したら蓋をして蒸し焼きにする。
火が通ったら砂糖と醤油を入れ照りを出す。
山椒、フィファチ、柚子胡椒、七味などはお好みで。
鶏ひき肉でつくね風でも美味しい。


2011年8月19日金曜日

夏のゴーヤ/その1

昨日は東京の練馬は37.9度という暑さで、kitaCafeのある国立もうだるような暑さ。

何とか夏バテ度を下げたいと思っていますが、なかなか思うようにいきません。

暑いときは暑い国や地方の料理が一番。

必然的にゴーヤの出番が多くなりますが、例年なら冷蔵庫に欠かせないゴーヤが、今年は不作なのかあまり良いゴーヤに出会えず、買うのをためらうことも。

緑色とあの苦味は「夏」に勝てそうなので、もっと登場させないといけません。

ビタミンCが豊富なゴーヤですが、塩もみや加熱のし過ぎはせっかくの栄養価がダウンしますので、塩もみせず短時間加熱の調理が大事です。

ゴーヤと言えばゴーヤチャンプル。
沖縄でも各家庭や店で作り方が異なり、加える素材だけでなく、豆腐の崩し方や卵を加えるタイミングなど様々。
堅苦しいレシピにこだわらずに、その時に揃う食材で、その時の味付けできるのもいいですね。

kitaCafe基本のゴーヤチャンプル
フライパンに油をひき、水切りした豆腐はさらに水分を飛ばすように鍋肌に押し付ける。
豆腐を崩しながら卵を回しかけて一混ぜしたら取出しておく。
塩豚、ニンジンを加えて炒め、火が通ったらゴーヤを加え、取出しておいた豆腐、卵を戻す。
塩、胡椒、あればフィファチを加え、味を整え、皿に盛ったら、小ネギと鰹節を振りかける。

2011年8月18日木曜日

絵本と人形と


うらわ美術館で開催中の「ブラティスラヴァ世界絵本原画展-世界の絵本がやってきた」に行って来ました。
(8/31まで)


先日紹介した「ボローニャ国際絵本原画展」は出版されていない作品でも絵本の原画として描かれたものは参加できましたが、こちらの「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」は絵本としてすでに出版されていることが参加条件のコンペで、その受賞作品展なため会場には原画と出版された絵本の両方が展示され、両方を見比べたりできるところも良いです。

絵本と原画の展示も素晴しかったのですが、特別展示「チェコ共和国の家庭用操り人形」もチェコの人形アニメの原点を感じさせる楽しい展示でした。

2年に一度開催されるこのコンペ。
今回の展覧会は2009年の受賞作品の展覧会でしたから、今年またスロヴァキア共和国の首都ブラティスラヴァでで開催されるのでしょう。

来年また日本でも原画展が開催されることを願ってます。


「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」は巡回展で、2010年に千葉市美術館で開催された時の展示風景がYouTubeにアップされています。



展示作品の内のひとつで、イタリアの絵本作家ファビアン・ネグリン(Fabian Negrin)氏の「千の昼とひとつの夜(Mille giorni e una notte)」は以前にイタリア文化会館で開催されたアンデルセン賞の展覧会「イタリア・アンデルセン1982-2009―イタリアの絵本とこどもの本」でチェックして探した絵本。

品切れ状態で未だに購入できていませんが、気長に手に入れる努力をしようと思ってます。









2011年8月17日水曜日

ビールのデザイン


久しぶりに「リアルkitaCafe」がきまぐれ営業。
暑い夏ということで世界のビール大会となりました。

日本では酵母が下の方で発酵(下面発酵)するラガービールが一般的ですが、酵母が上面で発酵するエールや、原料に大麦だけでなく小麦や小麦麦芽を多く使用したホワイトビール、自然発酵のランビックビール、スパイスや果実を漬け込んで2次発酵させたものなどなど、ビールといっても本当に様々なものがあります。

飲み比べての楽しみはもちろんですが、ラベルやボトルデザインも様々なものがあり、これだけたくさんのビールが揃うと見比べられて楽しいものです。

ベルギーのホワイトビール「VEDETT EXTRA WHITE」
ホワイトなだけにラベルにはシロクマがいます。
コリアンダーとオレンジピールの香り。
オーストリアのラガービール「EGGENBERG SILVER BOTTLE」
アルミの一体成型ボトルがシンプルでカッコいい。
微炭酸の軽やかな味。

2011年8月16日火曜日

カブト<クワガタ<カミキリ

カブトムシクワガタムシ甲虫の2大スターですが、スマートなプロポーションで美しい色柄を持つカミキリムシは、日本に800種ほど確認され、とても奥の深い甲虫です。

カミキリムシというと、シロスジカミキリゴマダラカミキリなど顎がしっかりして樹木(皮)などを食べる大型のものがメジャーですが、花の花粉を食べる小型のハナカミキリという種類は、さらにスマートで愛すべき存在です。

先日の御岳山では、久しぶりの夏山だったので軽装ですが採集用具持参で行き、アカハナカミキリヨツスジハナカミキリの2種を採集しました。

改めてカミキリムシの魅力にやられました。

採集したアカハナカミキリ。
残念なことに左のヒゲの先が切れてしまっています。




2011年8月15日月曜日

青梅の御岳山へ

御岳山に行ってみました。
多摩地区に住んで20年以上になりますが、御岳山に登るのは初めてです。

青梅線の御岳駅からさらにバスで御岳山の麓まで行き、ケーブルカーで標高407mの滝本駅から標高831mの御岳山駅までいっきに登ります。

ケーブルカー付きのハイキングなんて軽いと思っていたのですが、高低差の多いあなどれないコース。

そういえば日本野鳥の会奥多摩支部の御岳山探鳥会は健脚向きが多く、参加をあきらめてきたことを思い出しました。

それでも景色を楽しみながら、植物や昆虫観察をしながらゆっくり歩き、真夏日にも関わらず標高と樹木や渓流のおかげで快適な夏を体験できました。

8月はキンポウゲ科のレンゲショウマの群生やユリ科のタマガワホトトギスなどの季節。
ふだんみられない珍しい花が見られるのも山の楽しみのひとつです。
夏が終われば紅葉のシーズンとなり、ますます山が楽しくなる季節になります。

レンゲショウマはまだまだ蕾が多くこれがらがシーズン(左)
ランにも似たタマガワホトトギス(中央)
渓流沿いの倒木にも一面苔が生え美しい(右)

2011年8月14日日曜日

媚びない絵本原画

板橋区立美術館で開催中の「2011イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」に行って来ました。またまた滑り込みです。

開催案内は随分前に投稿していたので、多くの学生さん達が見に行ってくれたことと思います。

無名イラストレーターでも参加できる国際公募展として有名な、ボローニャ国際絵本原画展ですが、今年は特別展示のフィリップ・ジョルダーノ(Philip Giordano)氏の新作絵本「かぐや姫(La princesa Noche Resplandeciente)」がやはり良かったですね。



日本の竹取物語を題材にしながら、オリジナルな解釈や独自の世界観で描かれた原画は印刷物からは得られない感動がありました。

原画が紙ではなく板絵なのも新鮮。

あのディテールは確かに印刷では再現が難しいでしょうが、絵本の原画でありながら印刷技術に媚びてない表現も素晴しいですね。

原画と合わせてスケッチが多く展示されていて、作家自身がスケッチからタブローまでの意識の変化が見て取れるのも良かったです。

1年間のアーティストビザを取得して滞日中のフィリップ・ジョルダーノ氏は多くの創作を世に送り出していてとても刺激的です。

ところで板橋区立美術館で開催されるボローニャ国際絵本原画展はチケットもちょっと凝っています。
今年は切手風。2010年はポップアップでした。



誰もが応募できる「ボローニャ国際絵本原画展」の2012年の公募はすでに始まっていて、応募〆切は9/26
デザイン学校の学生さんからも応募者が出て欲しいです。

2011年8月13日土曜日

セミドライがいい。

乾物は戻して使いますが、半干しセミドライ)はそのまま調理に使え、旨味も栄養素も凝縮され、水分が少ない分、調理時間も短くなり良い事尽くめ。

先日、干しダイコンに挑戦。

切り干しではなく1.5cmほどの輪切りダイコンの半干しです。

ダイコンは干すと甘味が増し美味しくなる上、カルシウム鉄分ビタミンB1B2などの含有量が数倍に増えるそうです。

干し始めてから天候が安定しなくなってしまって、やや時間がかかったものの、干している間の「育ててる感」も楽しいです。

3日ほど干して、いい感じで水分が抜けて角が丸く繊維が立ってきたので調理しました。

シンプルな調理でもとても甘くて美味しい。
大地の恵を食べているんだな〜と感じます。

ダイコンは皮のまま1.5cmほどの輪切りにして天日干し。
2日ほどで角が丸く繊維が立ってくるまで半干しにする。
半干しのダイコンを油をひいたフライパンで弱火のままじっくり両面焼き、焼き色がついたら蓋をして2〜3分蒸し焼き。
クリームチーズ、クルミ、ハチミツ、レモン果汁を合わせ、焼き上がったダイコンにのせ、煮詰めたバルサミコ酢に少しだけ醤油を加え、上からかけて出来上がり。
シメジのソテーを周囲に加えました。

2011年8月12日金曜日

森林保全のため


先日、カンヌ国際広告賞受賞のTOSHIBAのLEDの広告の話題を紹介しましたが、この広告賞(6月に実施されています)で金賞を受賞したdocomoのプロモーション映像「森の木琴」が少し前から話題になっています。

この映像はdocomoの携帯電話「TOUCH WOOD SH-08C」のCMで、間伐材の新たな用途として開発されたユニークな商品をアピールするだけでなく、森林保全の社会的な意識を高めることも目的とされています。

森の中に設置された階段状の木琴は全長44m。
木琴を転がる木の玉がバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」(Johann Sebastian Bach-Jesu bleibet meine Freude BWV 147)を奏でる静かで美しい映像です。

Cannes Lions International Festival of Creativity(カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル)」(通称カンヌ国際広告賞)のフィルムクラフト部門金賞、フィルム部門銀賞受賞、サイバー部門金賞の3冠受賞です。



このCM映像のメイキングがdocomoスペシャルサイトで観られますが、こちらも楽しいです。

2011年8月11日木曜日

エビで豪華に

高たんぱく低脂肪低エネルギー食材の代表格であるエビは、コレステロールの低下心臓や肝臓の機能強化などに効果があるタウリンも多いのですが、更に殻には豊富なカルシウム自然治癒力を高めるキチンも多く含まれるため、できるだけ殻ごと食べた方がいいようです。

栄養面だけでなく、からは美味しい出汁が出て、ミソもあるため、できるだけ有頭エビを剥かないで調理したいですね。

有頭エビは比較的高くなることが多い中で、比較的安価なアルゼンチン産の「赤エビ」。
とても味が良いのに安い理由は、この種のエビとしては珍しく大きな群れを作るため、漁獲コストが安くなるということのようです。

旨味がよく出るように半分に切った赤エビをフライパンでじりじりと焼くだけなので、簡単豪華。しかも美味い。

赤エビはヒゲと足を切って半分に切り、背わたを取って塩コショウ。水分が出たら拭いておく。
フライパンにガーリックオイルを多めに入れ、殻を下にしてエビをじっくりソテー。
少し色が変わったら白ワインを振り入れて蓋をしてアルコールを飛ばす。
皿に盛ったらフライパンに残ったソースを回しかけて出来上がり。

2011年8月10日水曜日

カンヌ国際広告賞の

7/31の新聞に掲載された東芝のLED広告は4ページの連作で、世界3大広告賞のひとつである「Cannes Lions International Festival of Creativity(カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル)」(通称カンヌ国際広告賞)のアウトドア部門で金賞受賞の駅貼りポスターの新聞広告版でした。

電球からLEDに替えた独身男性が主人公で、10年間のリビングルームの変化をシルエット写真で綴ったものです。


新聞広告となった時にはあまりに写真が小さくなってしまっていて、ちょっと物足りなさを感じていたのですが、その駅貼りポスターが有楽町マリオンの1階コンコースに超巨大広告となって再現されているそうです。

19日まで掲示されているようなので、ちょっと見ておきたいです。

8/9の朝日新聞朝刊に記事が掲載されていました。






2011年8月9日火曜日

シロテン

コガネムシの中でもかなりポピュラーなシロテンハナムグリ

よく街中を飛んでいる姿も目にしますが、この2日間でベランダでひっくり返っているヤツを3匹も救護。

何かあったのでしょうか。

ハナムグリは、夏に人気のカブトムシやクワガタムシ、カミキリムシなどと同じ甲虫で、背中には固い前翅を持っていますが、一般的な甲虫が前翅を広げないと飛ぶための後翅が広げられないのに対し、ハナムグリや同じ仲間のカナブンは後翅と胴体の間に溝があって、前翅をたたんだまま後翅を広げて飛ぶ事ができる変わり者です。

脇には目立たない刺もあり、結構かわいいやつです。
現在エサにかぶりついておりますので、元気になったら放そうと思ってますが、久しぶりに昆虫を近くで見たりしたので、夏らしく虫採りに出かけたくなりました。

光の方向で緑色に輝くシロテンハナムグリ。
脇には刺が。前翅はたたんだまま後翅を広げて飛ぶ。


2011年8月8日月曜日

Short Film

横浜に用事があったのですが、トリエンナーレを観るほどの時間はなかったので、みなとみらいにある「SHORT SHORTS THEATER」に行ってみました。

ショートフルム(短編映画)の専門上映館として、米国アカデミー賞公認の短編映画祭である「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」の参加作品などの世界各国のショートフィルムを厳選上映するユニークな映画館です。

YouTubeニコ動などショートフィルムはインターネットで観賞するというのが当たり前の中、映画館でショートフィルムを見るという感覚は、凝縮された世界観により入り込める面白い感覚でした。

おススメ2本

North Atlantic(海の彼方)
2010年制作 イギリス/ポルトガル 14:58
2010ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2011 ベストアクターアワード
予告編




TECLÓPOLIS(テクロポリス)
ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2011 ストップ!温暖化部門上映作品 
2009年制作 アルゼンチン 12:10
完全版


2011年8月7日日曜日

詰めて巻く?

ガランティーヌでも作ろうかと思って鶏の胸肉を買ったのですが、結局、冷凍庫の別食材を先に食べてしまおうということになり、鶏肉にはをして寝かせました。

翌日の鶏肉。
そのまま加熱して蒸し鶏でも良かったのですが、何となくガランティーヌに未練もあって、かといってそれなりに覚悟のいるメニューなので鶏肉ロール(?)に。

ガランティーヌは詰め物をそれなりに用意しますが、結局、詰め物は特に用意せず、鶏肉を巻きたかっただけなのかも知れません。

成型のためと食感のために厚い所や端を切って、ミンチにしたものを詰めものにします。

「鶏の鶏ロール」。素材の色がシンプルなので、思い切って黒のガラスの皿を使い、細ネギを斜め切りにして散らしました。

柚子胡椒を混ぜ込んであるので、タレはいらないです。

あとで「鶏ハム」という名で、ちまたで流行っているのだという事を知りました。
確かにハムのような食感になります。
2日ほど寝かせてから塩抜きし、巻いて茹でるそうですから、結構似てますね。

食感を変えるためとキレイに巻くために厚さを均一に削ぎ、端肉は細かくミンチにします。
ミンチに柚子胡椒を混ぜ込み、豆乳で少しだけのばし鶏肉で巻いたら、ラップでぴっちり巻き、両端を縛って15分煮たら火を止めて放っておく。
この放っておけるところが良いですよね。サイドメニューが作れます。
あとは冷めたら切り分けるだけ。



2011年8月6日土曜日

ジャガイモと英国

知人からジャガイモをたくさんいただいたので、シェパーズパイを作りました。

イギリスの家庭料理で、パイ生地を使わないパイ(?)です。

ミートソースマッシュポテトを乗せて焼くだけなので、チーズなしのグラタンみたいですよね。

ほとんどコロッケの中身ですが、ミートソースなのでもう少し味が濃い感じ。
とても簡単です。

中身の写真撮るのを忘れました。

挽肉(牛か豚)とみじん切りにしたタマネギをバターで炒め、トマトソース、ワインを加え煮込み、ナツメグや塩コショウで味を整えておく。
トマトソースの量はお好みで。
あまり多いとべちゃべちゃになるので、少なめがいいかも。
ジャガイモは電子レンジで加熱し、マッシャーでつぶしたら豆乳(牛乳でも)で柔らかくのばす。
耐熱皿に薄くバターをひいて、ミートソースを平にひろげ、上にマッシュポテトをかぶせる。ヘラやスプーンなどで模様を付けると焼き上がりがキレイ。
材料は全て加熱されているので、焼き目を見ながらオーブンで焼きあげる。



2011年8月5日金曜日

マルセル・デュシャン

マルセル・デュシャン賞」の受賞作品とマルセル・デュシャンMarcel Duchamp)本人の作品を一同に展示する展覧会ということで、若干の期待を持ちつつ行った森美術館の「フレンチ・ウィンドウ展」。(〜8/28まで)

このタイトルからしてデュシャンの作品「フレッシュ・ウィドウ(fresh widow)」をもじっているので、もう少しデュシャン色が見えて来るかと思いましたが、その辺りはあまり感じられませんでした。

マルセル・デュシャンはニューヨーク・ダダの中心的作家としてデザイン学校の近代デザイン史でも若干触れましたが、その作品のコンセプトだけでなく、今回展示されていた代表作である「泉」の最初のオリジナル(変な言い方ですが)が現存しない中、数百個ほどの「泉」のオリジナルが存在するなど、現代美術におけるオリジナルレプリカについても多くの議論を生んでいる影響力の大きい作家です。

さて、デュシャン賞受賞作品にはかなりバリエーションがあるので、好きな作品、嫌いな作品があるのは当然でしょうが、個人的には全体的な見応え感がなかった印象を受けました。

あとで公式サイトを見直しながら思い返してみたところ、展示作品が「部分」であったり、平面作品であるのに正面から見られない展示の仕方だったり…と展覧会の主催者側からの「こう見て、こう感じて」というコンセプトが個人的な感覚に合わなかったのではと思っています。

ところでデュシャンが1923年に制作を中断した未完の代表作「彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも(The Bride Stripped Bare By Her Bachelors, Even)」(通称「大ガラス」)。

このオリジナルはフィラデルフィア美術館に現存するのですが、ひび割れがあるガラスを黄色みがかったガラスでサンドした状態の作品。

大ガラスはひび割れや黄色みがかった色もデュシャンの意図した作品表現と思っている人が多いのですが、このひび割れやサンドしたガラスは、運搬中に誤って割れた未完成作品を修復したもの。

修復はデュシャン本人が行ったものの、本当の意味でのオリジナルは割れる前の未完成作品なのか、修復して完成したのかという議論が多くあります。

一方でこのひび割れの入る前の状態のものを生前のデュシャン本人の許可を得て、設計図やフィラデルフィア版、その他資料等の調査を経て没後制作されたオリジナルに限りなく近い「レプリカ」が1980年に日本で制作されたというのは意外と知られていません。
図版でしか見た事がありませんが、透明で割れの一切ない大ガラスは、不思議な強さがあります。

東京大学教養学部美術博物館が所蔵し、数年前に特別公開がありましたが、身損ねて悔しい思いをしていたのですが、最近になって同駒場博物館で基本的に常設展示しているそうです。
これは見に行かなければ。



2011年8月4日木曜日

胃壁保護と疲労回復

夏に欠かせない食材の筆頭に長芋ややまと芋などの山芋があります。
栄養価が高いだけでなく、消化を助け胃壁の保護疲労回復にも効果があり漢方薬にも使われるほどです。

日常の食事で不足しがちなカリウムを多く含んでいるというのも頼もしい貴重な食材ですね。

生でも加熱しても美味しい山芋ですが、加熱すると消化酵素の働きが弱まるので、加熱し過ぎに注意です。

すり下ろした山芋は出汁や醤油で味付けすることが多いですが、水分の多い長芋は味噌で味付けするのもおススメ。

浅めに茹でた野菜との相性もばっちりです。

オクラの粘りも山芋と同じムチンの働きで胃壁の粘膜保護をしてくれます。

シメジと野菜の味噌山かけ
シメジが茹であがる頃に、野菜を入れ軽く湯通し。
オクラ、ミョウガ、パプリカなどの生で食べられるものも軽く湯通ししたほうが馴染みが良くなります。
長芋をすりおろし味噌を加え合わせます。




2011年8月3日水曜日

サンシャイン水族館!

いよいよ明日8/4(木)池袋のサンシャイン水族館がルニューアルオープンします。

サンシャイン水族館は1978年に日本初の「ビルの屋上にある水族館」として開館し、他の水族館に比べ施設は狭いものの、人気生物の飼育や館内での各種イベント貸し出しなど話題作りの上手い水族館でしたが、昨年9月より約1年かけて全館リニューアルされました。

今回のリニューアルでは、アシカの泳ぐ地上2m30cmのドーナツ型水槽アクアリングやエイの泳ぐ大水槽、クラゲのトンネルなどの新しい施設の他、これまで通りマンボウヤドクガエルが新水槽で飼育されているのも期待大です。

クマノミの水槽もあるようです。
写真は六本木ヒルズのシティビューにあった水槽。
カクレクマノミ、クマノミの群。スゴイです。
六本木ヒルズもスカイアクアリウムが開催中ですね。


今回のリニューアルにより、コンセプトも「天空のオアシス」と一新され、名称が「サンシャイン国際水族館」から「サンシャイン水族館」になった他、ロゴマークも「水と生命の惑星 地球」をイメージしたものに変わりました。



生物のシンプルなシルエットの中に、水の流れをイメージする形態、複雑なサンゴ、ヒトデの星形などがアクセントに。
深みのあるマリンブルーのグラデーションは海の深さを上手く表現していますね。
子どもだけにターゲットを絞らない施設らしいデザインにまとまっています。

資料:(株)サンシャインシティのプレスリリースより転載



グランドオープンのCMがYouTubeにアップされています。

2011年8月2日火曜日

伝統工芸のすごさ

21_21 DESIGN SIGHTで開催されていた「東北の底力、心と光。」を見て来ました。

ディレクターの三宅一生氏のデザインと東北の工房との関わりを通して、伝統的な手仕事の技から発展した現在の技術を紹介する展覧会で、商品からは感じられない伝統工芸の素晴らしさに気付かせてくれる貴重な展覧会となっていました。

日本各地でその土地ならではの伝統工芸に出会う機会は数多くありますが、現在との接点に気付かせてくれる機会というのはなかなかないものです。

今回の展覧会は6日間だけの短い開催で、しかも入場無料でしたが、こうした企画こそ「21_21 DESIGN SIGHT らしい企画」ではないかと思いました。


会場に展示されていた中には駒場の「日本民藝館」の所蔵品も多く出品されていましたが、日本民藝館では民藝運動の中心的存在である「芹沢銈介と柳悦孝-染と織のしごと-」が9/4まで開催されていますので、久しぶりに足を運んでみたくなりました。

芹沢銈介は以前のブログで「鈴廣」の紙袋のデザイン画について紹介しています。

2011年8月1日月曜日

幼児教育の記録

ワタリウム美術館の驚くべき学びの世界 展 北イタリアの小さな町、レッジョ・エミリアで生まれた、世界最高水準の教育実践。」を見て来ました。

最終日前日の滑り込みで会場入り口には行列ができるほど。
ワタリウムの行列は初めて経験しました。

手作りの学校を起源とする「レッジョ・アプローチ」の2000年以降の試みを子ども達の作品や映像、カリキュラムの解説とともに展示されていましたが、作品だけでなくその展示方法も長尺の紙に出力された解説文が部屋中に巻かれるなど、楽しい雰囲気の空間構成になっていました。

ワタリウムで2001年に開催された「レッジョ・エミリア展ー子どもたちの100の言葉」では、子ども達の周囲にはあらゆる素材があり自分で選ぶことができる環境の素晴らしさが特に印象的でしたが、今回は絵の具で絵を描いたり、粘土や針金などで工作することだけでなく、スクリーンに映した写真に自分たちが作った作品をPhotoshop上で自然に操作する様子などもあり新鮮でした。

何かを身につける実践を目的にした教育が多い日本ですが、子ども達に対するこうした取り組みはもっと広がって欲しいものですね。

2001年の「子どもたちの100の言葉」展で作られたカタログ。
共感する部分の多いステキな本です。