ドイツのライプツィヒで開催された「世界で最も美しい本コンクール2013」の受賞作に日本やスイスなどのブックデザイン賞の受賞作を加えて展示する毎年恒例美本の展覧会。
ここ数年は中国のブックデザインがなかなか良いので毎年楽しみです。
展覧会全体の感想はテキストの組みが評価されたものが多かったのではないかと思いました。
もちろん紙質や印刷をはじめとする本作りのすべてがあってこその組みの綺麗さなのですが、例年だともう少しビジュアルに訴えるものが多かったような気がします。
そのせいかどうかわかりませんが、全体的に地味な印象を受けました。
その他少部数の限定本が多かったのも特徴。
使用目的のはっきりした限定生産なため作りが贅沢。
手に取って見ることができるのでその場ではとても参考になりますが、手に入れることができないのはちょっと残念です。
限定制作本で特に良かったのがオーストリアの「Zoo der imaginären Tiere(架空の動物の動物園)」。
上製の表紙を開くと蛇腹折の頁が現れますが、すべて繋がっているので広げて上から見るとギザギザの輪状に。
表面はすべてテキスト、裏面が奇妙な動物たちの絵になっています。
(展覧会チラシに画像がありました。)
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjfqfCCwPLo1GXWtyW7y_0hLP51HCL87drXe4mNfZ9nMgPgb5nwzMnrffOSnKekzNFTTmURbnyj_yIpqvGk04b6UyV12sgOJxGnuOa75ijyAmZF8puvH6eZHjTWdhkYwV1r0jFDJm2W4vI/s1600/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E3%83%95%E3%82%99%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%86%E3%82%99%E3%82%B5%E3%82%99%E3%82%A4%E3%83%B32012_13_02.jpg)
装丁の楽しさが全面に出た美本です。
こういう本に出会うことが期待できるのでこの展覧会は外せないですね。
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