2012年11月23日金曜日

自然環境保全への関心

世界一有名なゾウガメ「ひとりぼっちのジョージ(ロンサム・ジョージ)」が死んで、ガラパゴスゾウガメの亜種であるピンタゾウガメが絶滅したことについては以前のブログで紹介しました。
そのニュースから5ヶ月。

同じガラパゴス諸島のイサベラ島のゾウガメの中にジョージと類似した遺伝形質を持つゾウガメ17頭の生息が確認され、多くの交配種が生息するイサベラ島には、純粋種がいる可能性もあるとガラパゴス国立公園管理局が発表したというニュースがありました。
今後も調査研究が続くようですから、次は純粋種が見つかったというニュースに期待です。

ガラパゴス諸島は1978年に世界遺産に登録されましたが、急速な観光地化や人口増加、外来種の繁殖や環境汚染などの理由で2007年から2010年までは危機遺産(世界遺産としての価値が失われる危険性があり、脅威が去らなければ世界遺産リストからはずされる)に登録されていました。

日本でも2011年に固有の生態系をもつ小笠原諸島が世界遺産に登録されましたが、注目されたことで観光が盛んになりかえって自然環境保全が危機にさらされています。

ガラパゴス諸島はエクアドル政府の努力で危機遺産リストからはずされましたが、日本も危機遺産に登録されてしまう前に対処を講じてほしいものです。

地球上の生物の絶滅は、環境保全の意識を高めるきっかけにはなりますが、なかなか人々の意識を持続することは難しいのが現状です。
絶滅のあとにこうした良いニュースが続くことはごく稀ですが、今回のニュースで自然環境保全や野生生物の危機に関して少しでも多くの人の関心が持続することを願っています。
>>WWFの野生生物を守る活動





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