松屋銀座のデザインギャラリー1953では「有田四様」と題して、4人のクリエイターが、「有田焼」の代表的な4様式で作品を制作し展示と販売を行っています。4/18(月)まで。
有田焼は佐賀県に伝わる日本最古の磁器を継承する「伝統工芸品」で、伊万里港を積み出し港としていたことから「伊万里焼」とも呼ばれます。
この有田焼の4様式とは「初期伊万里様式/柿右衛門様式/鍋島様式/金襴手古伊万里様式」。
有田焼の長い歴史の中で時代を反映し完成度が高められて行った伝統のある基本様式です。
伝統工芸は技法や意匠を継承するという不変の芸術ですから、現代の生活の中で用いるにはなかなか難しいものが多いというのが現状で、現代工芸品との融和などの試みも多く行われています。
今回の企画では、陶芸という工芸分野の作家ではないクリエイターが伝統工芸の様式を生かしたデザインを現代の感覚に合わせて提案しているところがユニーク。
日本が誇る伝統工芸を残して行くために、まだまだ可能性を感じる企画なので、4人のクリエイターだけでなく、もっと大勢のクリエイターを巻き込んだ大規模な企画として展開して欲しいものです。
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