先日訪れた「フェルメール<地理学者>とオランダ・フランドル絵画展」<Bunkamura ザ・ミュージアムで5/22まで開催>ですが、セールス・プロモーションだけでなく、肝心の展示内容についても紹介します。
会場は「歴史画と寓意画」「肖像画」「風俗画と室内画」「静物画」「地誌と風景画」という構成で、メインの作品「フェルメール<地理学者>」は「風俗画と室内画」に展示されていました。
この会場構成を見ても、「大航海時代」はどこに行ったんだ?と思いますが、細かいことはあまり気にしないことです。
さて、作品で面白かったのが「静物画」のコーナーです。
コテコテの果物や花、銀器、他にも魚や肉などを主題にした物もありますが、多くの作品に登場するのがこれらに集まる虫。
花にキレイな蝶というのはいいのですが、なぜかグロテスクな容姿のイモ虫や死肉にあつまる昆虫やトカゲやカタツムリなどもあります。
静物画のジャンルに「虚栄、生のはかなさ、現世の虚しさ」などを様々なモチーフに象徴させた「ヴァニタス画」と呼ばれるものがありますが、それにかなり近い作品群で、絵に力があって描かれているものを探す楽しみもありました。
<参考>今回の作品ではありませんが似た作品。
画面右下にはカタツムリが描かれています。
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