印刷技術は情報を多くの人に伝えることを目的に発展し、印刷物は情報伝達を終えたると本来の目的を遂げ、不要なものになってしまいます。
そんな不要なはずの「古い印刷物」ですが、紙の材質感や印刷の風合い、図案のデザイン性等、希少価値とは関係なくとても魅力があり、アンティーク雑貨業界でも独立した市場を持って人気なアイテムとなっています。
国立の雑貨店「黄色い鳥器店」で今日から「黄色い鳥たのしい古い紙物店」がはじまりました。(1/30(日)まで)
http://www.kiiroi-tori.com/moyooshimono.html
「古い紙」といっても内容は様々。
パンフレット/ポストカード/マッチラベル/各種チケット/缶詰や瓶のパッケージラベル/包装紙/袋物/コースター等々。
古本(絵本)や古切手も古い紙ですが、これはまた一大市場がありますね。
さて肝心の「黄色い鳥たのしい古い紙物店」レポートです。
<気になったその1>
チェコを中心としたマッチラベル(シート)の数々。
コレクターが所有していたもののようで、3冊のアルバムにぎっしり。どれも単色や2〜3色の印刷でとても美しいものです。アルバムごと欲しい。見るだけでも価値有り。同じシートが複数ある場合だけが商品で最後の1枚になると「SOLD OUT」。さすが店主も立派なコレクターです。持っている図柄もあったので、冷静に今回は見るだけにしておきました。
<気になったその2>
使用後の折り目、テープの糊痕の残った包装紙の山。
この山の中に伝説的な西武百貨店の包装紙を発見。
スウェーデンのデザイナー「Stig Lindberg(スティグ・リンドベリ)」氏のデザインによるこの包装紙は1958年から1960年にかけていくつかのバリエーションが作られたもの。
サイズや痛みを見ていたところ、店主が奥から「こんなものが …」と言ってもって来たのはなんと未使用の包装紙。
それもA1ほどの結構大きいサイズです。困ったこれは欲しい。
というわけで、今回購入したのは、「西武百貨店の包装紙」、「日新加工(業務用チョコレート製造大手)の袋もの」、復活祝も兼ねて「日本航空の鶴丸入りチケット」です。
(つづく)
赤1色、緑1色、図像の配置が違うものなどのバリエーションがあります。
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