春休み中の先週末に行った「エドワード・スタイケン写真展」。
世田谷区の砧緑地内にある世田谷美術館で開催されていました。
世田谷美術館は建築家の内井昭蔵氏の設計。
遠目には明るい灰色と灰みのある赤と緑で公園の景観に馴染んでいるこの建物は、近づくと三角形と正方形の連続で囲まれたディテールが際立ち印象的な造形。この幾何学模様がかえって有機的に感じられるデザインとなっているから不思議です。
建物表面の正方形のパターンは一見タイルのようですが、コンクリートによる造形なのでとても凝った作り。美術館の開館当時から神殿遺跡のような印象を受けましたが、30年ほど経ってコンクリートのカドが馴染んでより遺跡感が増した気がします。今後もより一層風化が楽しみな建物ですね。
この美術館は最寄り駅の用賀駅からでも徒歩20分ほどかかるのですが、1986年の開館に合わせ、駅から美術館まで整備された「用賀プロムナード」(設計:象設計集団)があって、黒っぽい瓦を敷き詰めた歩道には水路が流れ、所々に架けられた橋や休憩スポットのベンチなどが周囲の街並みとは全くマッチしない異次元空間として続いています。
今回は車で出掛けたので用賀プロムナードは通らなかったのですが、久しぶりにあの空間を歩いて見たくなりました。
7月には期待の展覧会「榮久庵憲司とGKの世界」が開催されるので、その時は用賀から歩いてみようと思っています。
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