ギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催中の「TDC展 2013」に行ってきました。(4/27まで)
東京タイプディレクターズクラブが主催する毎年恒例のグラフィックデザイン分野の国際的なコンペの成果展です。
グランプリをはじめ見応えのある作品ばかりですが、中でもTDC賞を受賞した「横書き仮名の開発」は面白い作品でした。
日本語の仮名文字は縦書きを前提に作られているため横書きには適さない構造ですが、現代では日本語は横書きされることがとても多くなったように、もともと横書き文化だったら仮名はどのように生まれたかを考察した作品で、すべての仮名文字が左上から右下への動きで設計されています。
若干画数が多いの印象ですが、欧文書体のようにスクリプト書体も作られていてとても完成度が高く、実用化されれば日本語の表記自体が変わって行く可能性を感じさせる作品です。
文字が単なる情報伝達の記号ではなく、グラフィックデザインの表現の一部であることが再認識できる展覧会ですから、デザインを学んでいる学生さんにはぜひ見て欲しい展覧会です。
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