2012年4月14日土曜日

演出の上手さ


日本橋の三越本店で「エリオット・アーウィット写真展」が開催されていました。(4/16まで。まもなく終了)

三越のイタリアフェア開催記念で企画された展覧会で、マグナム・フォトを代表する写真家エリオット・アーウィット氏の最新作「ELLIOTT ERWITT’S ROME」の作品を中心としたもので、マグナム・フォト東京支社が主催。

2月にCHANEL NEXUS HALLでパリの写真を集めた「エリオット・アーウィット」展が開催されたばかり。

2012年はロバート・キャパ氏の発案でマグナム・フォトが創設されてから65周年でもありますから、今後も様々な記念写真展が開催されることを期待しています
さて、展覧会は全紙のモノクロームプリントが約100点。
そのうち約85点が1950年代から最近までのローマを中心としたイタリアの写真で構成され、年代別ではなくテーマ毎に展示されていますが、車が写っていなければ年代がわからないほど、街並が変わらないことにまず驚きました。

一見、街中の風景をそのまま切り取った写真のようでもありますが、エリオット・アーウィット氏の写真は計算され演出された限りなくドキュメンタリーに近い作られた写真。
完璧な構図による写真の説得力は演出力から来ているものだということが改めて感じられる写真展でした。

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