2011年7月27日水曜日

望遠レンズと広角レンズ

植物園や公園に行くと、花を目の前に本格的な一眼レフカメラを持ったカメラマンに多く出会いますが、大きいのはカメラだけでなくそのレンズ

ほとんどの人が望遠の長いレンズで撮影しているのを目にしますが、この「望遠」レンズを「大きく撮るため」と思っている人が多いのですが実はそれだけではないのです。

まず被写体を大きく撮る方法は大きく2つ。

望遠レンズを使って、被写体を遠くから大きく拡大する望遠撮影と、広角レンズでカメラマンが被写体に近づいて大きく写す近接撮影

カメラを構えたまま、位置を変えなくていいので、望遠での拡大はとても便利ですが、実はこの望遠と近接では被写体の大きさは同じでもまったく異なる写真となります。

単純な違いはレンズの画角
望遠レンズはカメラから写る角度を狭くしているため、周囲が写らず被写体を大きく写し、被写体の背景もさらに拡大されますが、広角レンズでの近接撮影では背景は広範囲が写ることになります。

さらに望遠レンズは広角レンズに比べてピントの合う範囲が狭く、背景がボケるという特質があります。

花の撮影では、背景をできるだけきれいにボカしたいという理由から望遠レンズを使うことが多いので、自然とレンズが大きくなるのです。

では望遠レンズならなんでもいいかというとそうは行かず、実は望遠レンズは一般的に被写体に最も近づいて撮影できる最短撮影距離が長いため花などが大きく取れないということもあります。

いくら望遠で大きく拡大できても、被写体の花から1mも離れていたたのではどうにもなりません。

そのためさらに最短撮影距離を身近く設計された望遠マクロレンズというものがあります。
望遠で拡大できて、被写体に近づけて、拡大された背景はきれいにボケるというわけです。

さて、レンズ交換のできる一眼レフカメラであればこうした望遠マクロレンズを取り付ければいいのですが、コンパクトデジカメ(コンデジ)ではどうでしょうか。

最近はコンデジでもマクロ機能が付いていて、花などの小さいものの撮影に適していますが、実はマクロが有効なのは広角側のものが多いというのが現状。

望遠側ではほとんどマクロモードが効かないカメラが多いので、こうした撮影をしたい場合は購入前に確認が必要ですね。

少し前のカメラですが、水中用のSEA&SEA-1G(RICOH-GX100のOEM版でもちろん陸でも撮影可能)は珍しく望遠側でもマクロがかなり有効なコンデジ。
広角マクロと望遠マクロの撮影テストをしてみました。
(RICOH-GX100は後継機としてGX200に変わりました)

左が広角側。右が望遠側。
数センチの被写体ですが、広角による歪みや極度なパースペクティブの違い、背景の描写の違いは明らかです。

撮影に際してあれこれ考え過ぎるのも困りますが、多少の知識で大きく写真が変わるのですから覚えておきたいですね。

右手前のカエルがほぼ同じ大きさになるように撮影。
カエルのプロポーションもすでに違っています。
左の広角ではすぐ奥にいる左のカエルが随分小さくなっていますし、最奥のカエルは全身写り込んでいます。






左の広角側ではパースペクティブが強調されています。
単純にどちらがいいということではなく、何を伝えたいのかによって効果が選べるといいですね。

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