2011年2月9日水曜日

縮尺の魅力

日本最大の鉄道ジオラマがニュースになっています。
http://www.asahi.com/national/update/0208/NGY201102080018.html

JR東海とJR西日本子会社の嵯峨野観光鉄道がそれぞれ、名古屋と京都に制作中で3月オープンらしいのですが、この大きさがスゴイです。

京都の嵯峨野観光鉄道のジオラマは昭和40年代後半から50年代前半の日本の町並みを再現し、212.79㎡/レール総延長2,700m/列車模型800両という規模。

現在は鉄道博物館(さいたま市)の約200㎡/総延長約1,400m/列車模型約600両。
これでも相当大きいです。
http://www.railway-museum.jp/experience/index.html

ニュースの話題は総面積やレール長などの大きさ比べですが、実物をよりコンパクトリアル再現しているところが模型の魅力のはずで、実に深い世界です。
コンパクトにすればするほど細部のディテールは犠牲になり、ディテールを生かせばコンパクトさが犠牲になる。これらを上手くクリアするために様々な縮尺の規格があり特徴があるのが模型の世界です。

例えば鉄道博物館の鉄道模型はHOゲージで、縮尺約1/87・軌間16.5mmの規格。
小型でありながら細部のディテールまで表現できるサイズということで、国際的にも最も普及している規格ですが、日本の家庭に持ち込むととても大きく感じるサイズ。
特に鉄道は車両だけでなく走らせるためのレールを敷くので大変です。

日本では少し小さい軌間9mmのNゲージが多く普及しているようです。
個人的には、よりコンパクトな縮尺1/220・軌間6.5mmのZゲージが可愛くて好きなのですが。

鉄道模型の縮尺は実物のレール幅(標準軌:1435mm)が基本になり縮尺するのでかなり半端な数字の縮尺ですが、建築やインテリアでは1/301/501/100という切りのいい縮尺が一般的。
計算のしやすさや、何倍で実寸といった感覚的なことからなのでしょうか。
鉄道模型と合わせられないのが残念です。

ミニカーの規格で国際的に最も一般的なのは1/43
面白いのが日本のトミカの縮尺で、箱サイズが基準で車によって縮尺が違うそうです。
最近は1/301/50の縮尺のものも随分出て来たようです。


Märklin(メルクリン:ドイツ)のZゲージ鉄道模型。















VITESSE(ビテス:ポルトガル)の1/43ミニカーと、
Herpa(ヘルパ:ドイツ)の1/87ミニカー。

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