2013年1月2日水曜日

おめでたい動物


食べ物を盛るための器は食材の色などとのバランスが大事なので、柄物よりも無地の方が無難にまとめられるため、日常的にはあまり色鮮やかなものを使わない傾向にありますが、お正月などの祭事には特別に賑々しいものを選びたくなります。

日本の伝統的な絵皿では落ち着いた陶器よりも色絵の磁器などが賑やかでいいのですが、ただ単に美しい装飾というだけではなく、描かれている模様に意味を持たせたものも多くあるので、特におめでたい図柄を食器棚から探しだしました。

縁起の良い動物とされる「亀」。

鶴と並んで長寿を象徴する吉祥の動物とされますが、特に甲羅に苔や藻が付着した亀は、蓑をまとったように見えることから蓑亀(みのがめ)と呼ばれ大変おめでたい動物とされています。

九谷焼に多く見られる緑色の色絵が鮮やかな蓑亀のお皿は、金継ぎの直しが入っていることでさらに賑々しく感じます。濃い緑色が錦卵や伊達巻きの黄色の鮮やかさを増してくれました。

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